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第310話 最終防衛ラインの戦い

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 俺は、ムーラーの本拠地をたたくことにする。ティグラトとドニィーシャのワルカが追い付いてくる。ドニィーシャが俺に警告する。
 「突出しすぎています。」「分かっている。俺のワルカならムーラーに捕まらないよ。」
 「しかし、1人では危険です。」「ティグラトとドニィーシャは、ほかの者のホローを頼む。俺は本拠地をたたく。」
 「近衛騎士団のワルカだけでも連れて行ってください。」「他の者は足手まといになるんだ。1人で行かせてくれ。」
 「陛下、ご武運を。」
俺は、ワルカを加速させる。ムーラーが取り囲もうとするが追い付いてこれない。
 俺は、本拠地を照準に定めるとライフルを撃つ。魔力を纏ったワルカのライフルは通常のエネルギー弾ではない。
 多量の魔力に包まれ、SPA砲並みの威力がある。1発で本拠地の9割が消え去る。もう1発撃ち込んで消し去る。
 ムーラーが取り囲むが魔弾を6個作り出し、ムーラーを掃討する。彼は次の本拠地を目指す。
 スクルド、スコーネ、グローサは、アンドロイドのスクルドがコントロールを始める。グローサのマリア艦長は、コントロールを返せと抗議するが聞き入れられない。
 アンドロイドのスクルドは、スクルド、スコーネ、グローサの順にSPA砲をムーラーの群れに撃ち込む。近づくムーラーの群れを少しでも削ろうというのである。
 俺は、次の本拠地を目指すが、ムーラーの群れが行く手を塞ぐ。ワルカのライフルを撃つとムーラーの群れに穴が開く。
 俺は、ワルカを穴に突っ込ませる。しかし、ムーラーに囲まれる。ワルカの盾から魔力弾を射出してその魔力をコントロール下に置く。
 ワルカの周りを魔力の刃で囲み回転させる。そして、本拠地に向かう、ワルカに近づくムーラーは魔力の刃に切り刻まれる。
 こうしてムーラーの群れを抜けると本拠地に近づく。俺は、ライフルで本拠地を撃つ。さらにもう1発撃ち込み本拠地を消滅させる。
 するとほかの本拠地は俺から距離を取り始める。しかし、俺は戦闘区域のすべての魔力をコントロールしている。
 魔力を収束させ、離れていく本拠地に収束砲を撃つ。収束砲は本拠地と射線にいたムーラーを消し去る。
 この時、ムーラーに異変が起きる。6基の本拠地は地球に突進を始める。
 俺は収束砲を撃つ用意が出来ていない。ムーラーも俺を無視して地球へと向かっていく。
 アンドロイドのスクルドは、急速に近づいてくるムーラーの本拠地に熱核弾頭ミサイルを撃ち込む。本拠地は燃え上がるがスピードを弱めることはない。
 スクルド、スコーネ、グローサにSPA砲の発射準備を進める。3隻での砲撃は3基の本拠地を破壊できるが、残りの本拠地には打つ手がない。
 俺は、本拠地を追撃するが、ムーラーの群れに行く手を阻まれる。ワルカでライフルを撃ちムーラーの群れに穴を開けていく。
 魔力を収束させ収束砲を準備する。状況は、浮島の司令部に伝えられる。
 この情報は、世界各国に伝えられる。シャドウズのヴェルフ・オーマンは空中戦艦3隻の発進準備を進める。空中戦艦の搭載機はマグニである。
 ヴェルフは本拠地の進行コースから本拠地の落下地点を予測する。幹部会は、地球の住民の避難について国連と相談する。
 しかし、受け入れられる人数は限られている。話は、切り捨てられるほとんどの中からどれだけの人を選抜するかになる。
 現実には、避難できるのはごく一部の人だけである。
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