戦場で死ぬはずだった俺が、女騎士に拾われて王に祭り上げられる（改訂版）

第291話 ダンケルク、再戦

　ダンケルクは最初にムーラーに接敵した宙域に向かう。先行して索敵している２機のワルカ・ジョン１，ジョン２もムーラーを発見できないでいる。
　ワルカ・ジョン１，ジョン２がエレク・ジョン３，ジョン４と索敵を交代する頃、ジョン１が動く物体をレーダーにとらえる。
　アレクシス艦長は４機のエレクを発進させる。ジョン１は物体と接敵してムーラーを視認する。
　ジョン１はムーラーをライフルで撃ち落す。ジョン1は僚機のジョン２と合流して、ムーラーの来た方向へ進む。
　まばらにムーラーがいるため、ジョン1とジョン２はライフルで撃ち落していく。
　ダンケルクは進路をジョン1、ジョン２の進行方向に変え、センサー付きミサイルを４発撃つ。３発はムーラーにつぶされるが１発はムーラーにつぶされる前、本拠地をとらえる。
　ダンケルクは強化ユニットを装備したクリス４機を発進させる。４機のクリスはダンケルクの進路を切り開いていく。
　アレクシス艦長はSPA砲の発射準備を指示する。
　「バレル、ロック解除」「バレル内電子加圧開始」「バレル内正常に加圧中」
　「クリスに射線から離れるように指示」「了解」
　「バレル内圧力規定値に到達」「クリス退避完了」
　「距離５０００で発射する」「距離５０００です」
　「撃て」
ダンケルクの艦首からエネルギーの激流が吐き出され、ムーラーの本拠地を焼き尽くす。
　アレクシス艦長は７基目のムーラーの本拠地の壊滅を報告する。
　アレクシス艦長はクリスに補給に戻るように指示する。さらに６機のフレームシリーズに船を守るように指示して、全砲塔を展開する。
　ダンケルクは本拠地の向こうに無数のムーラーを確認する。
　さらに全方位がムーラーの群れに囲まれている。