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第126話 カスパル

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 カスパルで建設を進めていた魔術学校と総合大学が開校になる。どちらも4年制であり必要単位を取らないと進級も卒業も出来ない。
 そして生徒は基本、カスパルに住むことになる。ゲートタウンから通学すると片道100キロあり交通手段のエアバスで30分程であるが、まだ運行本数が少ない。
 将来的には運行本数が増え通学が可能になるが、今は難しい状況である。それにカスパルは大きな町になっている。生活に不便はないはずだ。
 カスパルは拡大を続けている。ゲートタウンのように2層構造になっていないので面積ではゲートタウンに迫っている。
 現在、カスパルは人口がフレイムランドの浮島と同じくらいある。というのも、浮島からは人口の流失が大きい。今ではゲートタウンが一番人口が多いのだ。
 ゲートタウンでは食料の自給が成り立っている。既に、フレイムランドは異界で生活が出来ているため、浮島を失っても致命傷とはならない。
 また、ランド3にも惑星の1割ほどの陸地に居住の拠点が作られる。まだ、調査用の住居地である。
 町の建築はまだ先の話でとなる。食料の自給が出来なければ、本格的な居住は難しい。
 現在、浮島では首都機能と軍事拠点としての役割が主だったものである。商業、流通の拠点は、すでにゲートタウンに移っている。
 艦隊の数は変わっていない。急激な新造艦の造船とセカンドフレームの増産は、軍事費の拡大を促し、経済を圧迫してしまった。
 現在は造船の数が抑えられ、宙域防衛艦ベネディット級の造船が行われている。
 宙域を索敵する艦を増やしてムーラーに対抗する予定である。しかし、数を増やすのは、経済とのバランスを見ながらの状況である。
 軍備の拡大は市場にお金が回り、経済が良くなりそうだが、フレイムランドの場合、普段から軍事費の割合が多きいため、人々の生活に使われる資金がなくなる問題がある。
 また、人材が軍に流れてしまう問題を抱えている。
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