71 / 347
第71話 シバの力
しおりを挟む
戦士たちは、宮殿の中を走る者、飛ぶ者がいるが全員シバを目指す。宮殿の柱から雷が走り、戦士を焼いて行く。それでも進む足を止めない。
雷撃をかわしながらシバに迫って行く。薄い赤色の髪の少女が一番乗りである。彼女は、剣に魔力をのせ、走り込んだ俊足のまま切り込む。
シバは全身を硬いシールドで覆っているため、剣は届かない戦士たちの戦いに参加したサイーシヤが叫ぶ。
「アルム、タイミングをあわせて」
サイーシヤは巨大な氷の槍を作るとそれを2メートル位のサイズに圧縮し、シバに投げつける。彼女は叫ぶ。
「今よ、アルム」
同時にアルムと呼ばれた少女は、氷の槍を投げつけた所に剣で突きを入れる。剣は、シバのシールドを突き破る。少女の剣がシバに届く。
シバは、剣を素手で掴むと剣を少女ごと投げ飛ばす。彼は力の差を見せつける。
そのシバの腕に鎖が巻き付く。そして、他の手足にも鎖が巻き付く。4人の戦士が魔力で作った鎖を引きシバを動けないようにする。
黒髪の身長2メートルはある大男が大剣に魔力を乗せシバの右肩から心臓に向けて大剣を振り下ろす。
シバは笑う、剣は肩の上で止まっている。その時、サイーシヤは大男に声をかける。
「ティグラト離れて」
サイーシヤはシバへの一撃を用意していた。空中にいるサイーシヤは左手を上げ、2枚の魔法陣を掲げている。その魔法陣の間では密度の高い魔力が薄い円盤状になって回転し、雷光を放っている。
ティグラトが離れた瞬間、シバに向けて放たれる。シバは首にそれをうけて、頭が落ちる。
しかし、シバの気配は消えない、鎖につながれ動けないはずのシバは落ちた頭を拾い上げ首に乗せる。鎖の拘束は意味を成していない。シバは、落ち着いた声で言う。
「そろそろ飽きてきたな。」
シバは、魔力を体に集中させる、体をつないでいた鎖がはじけ飛ぶ。さらに集中させた魔力を開放する。付近にいた戦士たちは吹き飛ばされる。
俺たちはシバの圧倒的な力を見せつけられる。シバの力が無限であるかのように感じさせる。
本当に無限の力を持っていたら俺たちに勝ち目はないだろう。しかし、圧倒的な存在感を見せていた宮殿は、陽炎のように揺らぎ始めている。
シバの力は無限ではないのだ。彼はこの戦いの中で明らかに消耗している。俺たちの攻撃は少しづつ、シバを追い詰め始めている。
雷撃をかわしながらシバに迫って行く。薄い赤色の髪の少女が一番乗りである。彼女は、剣に魔力をのせ、走り込んだ俊足のまま切り込む。
シバは全身を硬いシールドで覆っているため、剣は届かない戦士たちの戦いに参加したサイーシヤが叫ぶ。
「アルム、タイミングをあわせて」
サイーシヤは巨大な氷の槍を作るとそれを2メートル位のサイズに圧縮し、シバに投げつける。彼女は叫ぶ。
「今よ、アルム」
同時にアルムと呼ばれた少女は、氷の槍を投げつけた所に剣で突きを入れる。剣は、シバのシールドを突き破る。少女の剣がシバに届く。
シバは、剣を素手で掴むと剣を少女ごと投げ飛ばす。彼は力の差を見せつける。
そのシバの腕に鎖が巻き付く。そして、他の手足にも鎖が巻き付く。4人の戦士が魔力で作った鎖を引きシバを動けないようにする。
黒髪の身長2メートルはある大男が大剣に魔力を乗せシバの右肩から心臓に向けて大剣を振り下ろす。
シバは笑う、剣は肩の上で止まっている。その時、サイーシヤは大男に声をかける。
「ティグラト離れて」
サイーシヤはシバへの一撃を用意していた。空中にいるサイーシヤは左手を上げ、2枚の魔法陣を掲げている。その魔法陣の間では密度の高い魔力が薄い円盤状になって回転し、雷光を放っている。
ティグラトが離れた瞬間、シバに向けて放たれる。シバは首にそれをうけて、頭が落ちる。
しかし、シバの気配は消えない、鎖につながれ動けないはずのシバは落ちた頭を拾い上げ首に乗せる。鎖の拘束は意味を成していない。シバは、落ち着いた声で言う。
「そろそろ飽きてきたな。」
シバは、魔力を体に集中させる、体をつないでいた鎖がはじけ飛ぶ。さらに集中させた魔力を開放する。付近にいた戦士たちは吹き飛ばされる。
俺たちはシバの圧倒的な力を見せつけられる。シバの力が無限であるかのように感じさせる。
本当に無限の力を持っていたら俺たちに勝ち目はないだろう。しかし、圧倒的な存在感を見せていた宮殿は、陽炎のように揺らぎ始めている。
シバの力は無限ではないのだ。彼はこの戦いの中で明らかに消耗している。俺たちの攻撃は少しづつ、シバを追い詰め始めている。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
祓い屋の俺は異世界で魔法剣士となって金髪碧眼美少女と旅をしながら無双する
ぽとりひょん
ファンタジー
祓い屋の仕事中、異世界に迷い込んでしまった熊野つなは、金髪碧眼美少女の清音と出会う。異世界は彼女を忌み人として差別している。つなはそんな世界に反発するが、旅をしていくうちにいろいろな人に出会い2人の景色は変わってゆく。そして2人は成り上がっていく。
グラッジブレイカー! ~ポンコツアンドロイド、時々かたゆでたまご~
尾野 灯
SF
人類がアインシュタインをペテンにかける方法を知ってから数世紀、地球から一番近い恒星への進出により、新しい時代が幕を開ける……はずだった。
だが、無謀な計画が生み出したのは、数千万の棄民と植民星系の独立戦争だった。
ケンタウリ星系の独立戦争が敗北に終ってから十三年、荒廃したコロニーケンタウルスⅢを根城に、それでもしぶとく生き残った人間たち。
そんな彼らの一人、かつてのエースパイロットケント・マツオカは、ひょんなことから手に入れた、高性能だがポンコツな相棒AIノエルと共に、今日も借金返済のためにコツコツと働いていた。
そんな彼らのもとに、かつての上官から旧ケンタウリ星系軍の秘密兵器の奪還を依頼される。高額な報酬に釣られ、仕事を受けたケントだったが……。
懐かしくて一周回って新しいかもしれない、スペースオペラ第一弾!
【DX文庫二次落ち】~武器と魔法と学園バトルラブコメ~世界初の男性Aランク魔術士候補生の少年は自らの運命に翻弄される。
R666
ファンタジー
時は20XX年、魔法と言われる技術が発達し医療や軍事に使われるようになった日本。
そこでは未来ある魔術士を育成する為に設立された高校……通称【WM】学園が存在する。
学園に入学するには適正が必要で、とある少年は男性でありながら女性にしか出せないとされている適正ランクAを叩き出し、半ば強引にWM学園に入学が決定してしまう。
そしてWM学園に通う生徒はほぼ全員が女子生徒であり、そこで白髪アニオタの少年は新たな『出会い』『再会』『別れ』『友情』を経験して更に個性豊かな乙女達に迫られる多忙な毎日が幕開ける。
※ヤンデレ(多め)、ツンデレ、デレデレ、ちゃんと登場しますので大丈夫だ問題ない※
ダッシュエックス文庫のIP部門、二次落ち作品。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
転生貴族の魔石魔法~魔法のスキルが無いので家を追い出されました
月城 夕実
ファンタジー
僕はトワ・ウィンザー15歳の異世界転生者だ。貴族に生まれたけど、魔力無しの為家を出ることになった。家を出た僕は呪いを解呪出来ないか探すことにした。解呪出来れば魔法が使えるようになるからだ。町でウェンディを助け、共に行動をしていく。ひょんなことから魔石を手に入れて魔法が使えるようになったのだが・・。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる