101 / 119
16章 スカイライン
1話 走り屋のうわさ
しおりを挟む
金剛山スカイラインでは深夜、走り屋が集まりスカイライン入り口から展望台までの往復のコースをタイムトライヤルして競っていた。
いつからか彼らの間で謎の走り屋が出るようになる。誰も追いつくことが出来ず、往復のコースのどこかで姿を消してしまうのである。
不思議なことに毎回現れる車は違っている。あるものはフェラーリーだったり、ポルシェだったり、ランボルギーニだったりした。
あるに走り屋の友人が謎の走り屋の写真を撮ろうとする。彼はスカイラインの途中でカメラを構えて謎の走り屋を待ち構える。
走り屋が展望台を折り返すと突然、前に赤いロータスが現れる。走り屋はつなげたままにしているスマホで友人に連絡する。
「現れたぞ、展望台からの下り、赤いロータスエリーゼだ。」「分かった。ばっちり写真に撮ってやる。」
走り屋はコーナーを攻めながら下って行くが、前を行くロータスには追いつけない。しかし、離されるわけではない。
そして友人が待ち構える場所を走り抜ける。友人は驚いて言う。
「お前の前を走っているのは黒いアルファードだぞ。」「何言っている。俺の前にはロータスエリーゼがいるぞ。」
「写真に収めたから確認する。」「分かった。」
友人は連射したカメラの画像を確認する。そこには走り屋のスカイラインGT-Rの前を走る黒いアルファードが写っていた。
走り屋はその後、コーナーを回った所でロータスを見失う。友人は走り屋と合流してカメラで撮った映像を見せる。
「何でアルファードなんだ。」「もしかして、お前、ロータスエリーゼ好きなんじゃないか。」
「ああ、もう少し金が会ったら欲しいと思っているよ。」「俺は黒いアルファードを買いたいと思っている。」
「好きな車に見えるということか。」「この車、本当に存在するのか。」
このことは走りや仲間に広がり、そこからSNSなどで拡散する。
スカイラインには人が集まり始める。
いつからか彼らの間で謎の走り屋が出るようになる。誰も追いつくことが出来ず、往復のコースのどこかで姿を消してしまうのである。
不思議なことに毎回現れる車は違っている。あるものはフェラーリーだったり、ポルシェだったり、ランボルギーニだったりした。
あるに走り屋の友人が謎の走り屋の写真を撮ろうとする。彼はスカイラインの途中でカメラを構えて謎の走り屋を待ち構える。
走り屋が展望台を折り返すと突然、前に赤いロータスが現れる。走り屋はつなげたままにしているスマホで友人に連絡する。
「現れたぞ、展望台からの下り、赤いロータスエリーゼだ。」「分かった。ばっちり写真に撮ってやる。」
走り屋はコーナーを攻めながら下って行くが、前を行くロータスには追いつけない。しかし、離されるわけではない。
そして友人が待ち構える場所を走り抜ける。友人は驚いて言う。
「お前の前を走っているのは黒いアルファードだぞ。」「何言っている。俺の前にはロータスエリーゼがいるぞ。」
「写真に収めたから確認する。」「分かった。」
友人は連射したカメラの画像を確認する。そこには走り屋のスカイラインGT-Rの前を走る黒いアルファードが写っていた。
走り屋はその後、コーナーを回った所でロータスを見失う。友人は走り屋と合流してカメラで撮った映像を見せる。
「何でアルファードなんだ。」「もしかして、お前、ロータスエリーゼ好きなんじゃないか。」
「ああ、もう少し金が会ったら欲しいと思っているよ。」「俺は黒いアルファードを買いたいと思っている。」
「好きな車に見えるということか。」「この車、本当に存在するのか。」
このことは走りや仲間に広がり、そこからSNSなどで拡散する。
スカイラインには人が集まり始める。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
闇に蠢く
野村勇輔(ノムラユーリ)
ホラー
関わると行方不明になると噂される喪服の女(少女)に関わってしまった相原奈央と相原響紀。
響紀は女の手にかかり、命を落とす。
さらに奈央も狙われて……
イラスト:ミコトカエ(@takoharamint)様
※無断転載等不可


失政の秘密
夢見楽土
ホラー
ある飲み屋で、先輩と後輩がオカルト話に興じます。我が国の政治の裏にある恐ろしい真意とは何か。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
小説家になろう様にも掲載しています。
※このお話はフィクションです。
鉄と草の血脈――天神編
藍染 迅
歴史・時代
日本史上最大の怨霊と恐れられた菅原道真。
何故それほどに恐れられ、天神として祀られたのか?
その活躍の陰には、「鉄と草」をアイデンティティとする一族の暗躍があった。
二人の酔っぱらいが安酒を呷りながら、歴史と伝説に隠された謎に迫る。
吞むほどに謎は深まる——。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる