73 / 119
13章 チェンジリング
4話 事情を聞く
しおりを挟む
翌朝7時にすぐるがゆたかの家に来る。7時半になると父親が車で迎えに来る。3人は車で事務所に向かう。
中野沙衣探偵事務所には1時間ほどで到着する。事務所には沙衣と祐二が来客を待っている。父親が沙衣に言う。
「電話した尾城です。所長さんはまだですか。」「所長は私です。」
沙衣が父親に言う。父親とゆたかたちは沙衣が若いので驚く。
「若くても私は優秀ですよ。」
沙衣はまたかと思いながら言う。
「失礼しました。息子が行方不明になっているので探してほしいのです。」「昨日は人に見えないのもがどうとか言われていましたが・・・」
ゆたかが沙衣に言う。
「私とここにいるすぐるは同じように行方不明になっています。」「その時のことを覚えていますか。」
「いいえ、記憶が無いのです。私たちは1か月行方不明になった後、発見されています。」「その時の事の記憶が無いのですね。」
「いいえ、これまでのことすべての記憶が無くなっていました。言葉も忘れていました。」「まるでサルガタナスですね。」
「何ですかそれは。」「人の記憶を食べる悪魔です。人を操れるそうですよ。」
「悪魔ですか。」「たとえ話です。調べないとわかりません。」
「私とすぐるは霊を見ることが出来ます。」「そうですか。事務所の中にいますか。」
「あれ、いません。不自然です。」「それは私がいるからです。」
沙衣は、ゆたかの話を信用することにする。
「では、今回のことを話してください。」「すぐるが住宅街で頭に白いひもをつけている子供を見つけて後をつけると山に入って行きました。」
「白いひもですか。」「はい、子供は操られているように歩いています。」
「あなたは見ていないのですか。」「私はすぐるからの連絡で山の入り口で合流して子供を追いました。追いついた時、子供の頭に白いひもがありました。」
「子供に声をかけなかったのですか。」「今は声をかけるべきだったと思います。私たちは原因を突き止めたかったのです。」
「それで後について行ったのですね。」「ついて行くと黒いローブを羽織ったものがいました。それは子供が前に来ると薄い膜のようなもので包まれました。」
「その黒いローブを羽織ったものは人間に見えましたか。」「いいえ、人間には見えませんでした。」
「それからどうしたのです。」「警察を呼びました。でも警察官たちには見えませんでした。私は膜を破ろうと膜に触りました。するとしびれて気を失いました。」
「まだそこにいる可能性がありますね。案内してください。」「はい、わかりました。しかし、何とかできるのですか。」
「私はプロですし、それなりの報酬を受け取りますよ。」
沙衣は、ゆたかたちの案内で山に入ることにする。
中野沙衣探偵事務所には1時間ほどで到着する。事務所には沙衣と祐二が来客を待っている。父親が沙衣に言う。
「電話した尾城です。所長さんはまだですか。」「所長は私です。」
沙衣が父親に言う。父親とゆたかたちは沙衣が若いので驚く。
「若くても私は優秀ですよ。」
沙衣はまたかと思いながら言う。
「失礼しました。息子が行方不明になっているので探してほしいのです。」「昨日は人に見えないのもがどうとか言われていましたが・・・」
ゆたかが沙衣に言う。
「私とここにいるすぐるは同じように行方不明になっています。」「その時のことを覚えていますか。」
「いいえ、記憶が無いのです。私たちは1か月行方不明になった後、発見されています。」「その時の事の記憶が無いのですね。」
「いいえ、これまでのことすべての記憶が無くなっていました。言葉も忘れていました。」「まるでサルガタナスですね。」
「何ですかそれは。」「人の記憶を食べる悪魔です。人を操れるそうですよ。」
「悪魔ですか。」「たとえ話です。調べないとわかりません。」
「私とすぐるは霊を見ることが出来ます。」「そうですか。事務所の中にいますか。」
「あれ、いません。不自然です。」「それは私がいるからです。」
沙衣は、ゆたかの話を信用することにする。
「では、今回のことを話してください。」「すぐるが住宅街で頭に白いひもをつけている子供を見つけて後をつけると山に入って行きました。」
「白いひもですか。」「はい、子供は操られているように歩いています。」
「あなたは見ていないのですか。」「私はすぐるからの連絡で山の入り口で合流して子供を追いました。追いついた時、子供の頭に白いひもがありました。」
「子供に声をかけなかったのですか。」「今は声をかけるべきだったと思います。私たちは原因を突き止めたかったのです。」
「それで後について行ったのですね。」「ついて行くと黒いローブを羽織ったものがいました。それは子供が前に来ると薄い膜のようなもので包まれました。」
「その黒いローブを羽織ったものは人間に見えましたか。」「いいえ、人間には見えませんでした。」
「それからどうしたのです。」「警察を呼びました。でも警察官たちには見えませんでした。私は膜を破ろうと膜に触りました。するとしびれて気を失いました。」
「まだそこにいる可能性がありますね。案内してください。」「はい、わかりました。しかし、何とかできるのですか。」
「私はプロですし、それなりの報酬を受け取りますよ。」
沙衣は、ゆたかたちの案内で山に入ることにする。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説



サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。

失政の秘密
夢見楽土
ホラー
ある飲み屋で、先輩と後輩がオカルト話に興じます。我が国の政治の裏にある恐ろしい真意とは何か。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
小説家になろう様にも掲載しています。
※このお話はフィクションです。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
ゴーストバスター幽野怜
蜂峰 文助
ホラー
ゴーストバスターとは、霊を倒す者達を指す言葉である。
山奥の廃校舎に住む、おかしな男子高校生――幽野怜はゴーストバスターだった。
そんな彼の元に今日も依頼が舞い込む。
肝試しにて悪霊に取り憑かれた女性――
悲しい呪いをかけられている同級生――
一県全体を恐怖に陥れる、最凶の悪霊――
そして、その先に待ち受けているのは、十体の霊王!
ゴーストバスターVS悪霊達
笑いあり、涙あり、怒りありの、壮絶な戦いが幕を開ける!
現代ホラーバトル、いざ開幕!!
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる