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8章 たまより様
2話 桜
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五條樹は、離れで当主の美月とはなしをする。
「みおが受けた依頼ですが、少女の霊が関わっていて、たまより様に操られていたそうです。」「これで3軒目ですね。」
「たまより様と言う妖怪が暗躍しているのは確かなようです。」「しかし、これは呪い屋の仕事ではありませんね。」
「その通りかと思います。」「まだ何かありますか。」
「この情報、沙衣に流してはどうでしょう。」「好きにしなさい。」
樹は、たまより様はただの妖怪でないと考えている。たまより様に対抗できるのは沙衣だけだと思う。
中野沙衣探偵事務所に電話がかかってくる祐二が電話を取る。
「中野沙衣探偵事務所です。」「五條樹です。」
「樹さん。久しぶりです。」「祐二君、沙衣はいますか。」
「今、電話代わります。」
祐二は沙衣に電話を代わる。
「樹さんどうしましたか。」「情報があるので知っていていただきたと思います。」
「どのような情報でしょうか。」「たまより様を聞いたことはありますか。」
「知りません。」「女の霊を使って人の霊魂を集める妖怪の様です。」
「依頼は来そうですか。」「今のところ難しいでしょう。」
「そうですか。」「心に留めておいていてください。」
沙衣は祐二に言う。
「女の人がいても家に連れ込んだりしてはだめよ。」「そんなことしませんよ。」
「女の霊がそうやって霊魂を集めているのよ。」「僕、霊に鈍感なんですよ。」
沙衣は、祐二を心配する必要がないと判断する。
祐二がバイトを終えアパートに帰る途中、妙齢の女性が道端に座り込んでいる。
祐二が近づくと、女性は苦しそうな表情をする。祐二はそのまま通り過ぎていく。
女はなんて薄情な男と思う。しかし、祐二には女性が見えていない。女は次のターゲットを待つ。
大学生の山浦保は、バイトで夜遅くなり帰宅を急いでいる。すると妙齢の女性が道端に座り込んでいる。
保は女性に声をかける。
「どうしました。」「胸が苦しいのです。」
「救急車を呼びましょうか。」「大丈夫です。すぐに収まります。」
保は女性の様子を見る。彼は彼女が美人で自分の好みだと気づく。
「僕は山浦保と言います。お名前を教えてください。」「桜と言います。」
「家まで送ります。」「私は行くところがありません。」
「僕の家に来ますか。」「よいのですか。」
「構いません。」「よろしくお願いします。」
保は桜を家に連れていく。家に帰ると家族はすでに寝ている。
彼は仕方なく桜を自分の部屋に連れていく。
桜をベットに寝かせると保は床に寝ようとする。桜が言う。
「私は床で構いませんのでベットで寝てください。」「僕は気にしませんから。」
「私が気にします。それなら一緒に寝てください。」「僕、男ですよ。」
「私、保様なら構いません。」
桜は上目遣いで保を見る。保は誘惑に逆らえない。
朝、母親が部屋を見ると保はベットにいる。
「早くしないと大学に遅れるよ。」
「桜との仲を邪魔しないでくれ。」
母親は、保が何を言っているのかわからない。父親に報告しに行く。
「保がおかしい。疲れているんじゃないのか。」
父親は、保の部屋を見るすると保は女の霊と情事を重ねている。父親は霊感があり霊を見ることが出来た。
「保、その女は死霊だ離れろ。」「桜を僕は愛しているんだ。」
保は聞く耳を持たない。父親は霊に語り掛ける。
「保を離してくれ。」「たまより様の指示です。」
「たまより様?」「そうです、この方の霊魂を捧げます。」
父親は青くなる。そして保をベットから力づくで引き離すがその時には保は事切れている。
父親は、たまより様に復讐を誓う。ネットで調べるが情報はない代わりに祓い屋と言う者があることを知る。
彼は普通の祓い屋ではだめだと考える。相手は霊を使役しているのである強い祓い屋を求める。
そして、国枝町の麗姫の事件に行きあたる。この事件では今泉頼幸と中野沙衣のことが書かれている。
調べると今泉頼幸は事件後まもなくして病死している。頼むのは中野沙衣しかいない。
父親は中野沙衣探偵事務所に電話する。
「中野沙衣探偵事務所です。」「山浦と申します。所長の中野沙衣先生はいらっしゃいますでしょか。」「いま、代わります。」
祐二から沙衣に電話を代わる。
「電話代わりました。所長の中野沙衣です。」「中野先生にお願いがります。息子の敵をとってください。」
「敵と言うと人ですか。」「分かりません。たまより様と言う名前しかわからないのです。」
「息子さんを女の霊に殺されたのですね。」「そうです。」
「女の霊を使って人の霊魂を集める妖怪の情報を聞いています。」「では引き受けてくれるのですか。」
「妖怪がどこにいるのかわかっていません。居場所を知っていますか。」「分かりません。」
「では、妖怪を探す必要があります。引き受けますが時間がかかることを承知してください。」「お願いします。」
沙衣は、たまより様退治の依頼を受ける。
「みおが受けた依頼ですが、少女の霊が関わっていて、たまより様に操られていたそうです。」「これで3軒目ですね。」
「たまより様と言う妖怪が暗躍しているのは確かなようです。」「しかし、これは呪い屋の仕事ではありませんね。」
「その通りかと思います。」「まだ何かありますか。」
「この情報、沙衣に流してはどうでしょう。」「好きにしなさい。」
樹は、たまより様はただの妖怪でないと考えている。たまより様に対抗できるのは沙衣だけだと思う。
中野沙衣探偵事務所に電話がかかってくる祐二が電話を取る。
「中野沙衣探偵事務所です。」「五條樹です。」
「樹さん。久しぶりです。」「祐二君、沙衣はいますか。」
「今、電話代わります。」
祐二は沙衣に電話を代わる。
「樹さんどうしましたか。」「情報があるので知っていていただきたと思います。」
「どのような情報でしょうか。」「たまより様を聞いたことはありますか。」
「知りません。」「女の霊を使って人の霊魂を集める妖怪の様です。」
「依頼は来そうですか。」「今のところ難しいでしょう。」
「そうですか。」「心に留めておいていてください。」
沙衣は祐二に言う。
「女の人がいても家に連れ込んだりしてはだめよ。」「そんなことしませんよ。」
「女の霊がそうやって霊魂を集めているのよ。」「僕、霊に鈍感なんですよ。」
沙衣は、祐二を心配する必要がないと判断する。
祐二がバイトを終えアパートに帰る途中、妙齢の女性が道端に座り込んでいる。
祐二が近づくと、女性は苦しそうな表情をする。祐二はそのまま通り過ぎていく。
女はなんて薄情な男と思う。しかし、祐二には女性が見えていない。女は次のターゲットを待つ。
大学生の山浦保は、バイトで夜遅くなり帰宅を急いでいる。すると妙齢の女性が道端に座り込んでいる。
保は女性に声をかける。
「どうしました。」「胸が苦しいのです。」
「救急車を呼びましょうか。」「大丈夫です。すぐに収まります。」
保は女性の様子を見る。彼は彼女が美人で自分の好みだと気づく。
「僕は山浦保と言います。お名前を教えてください。」「桜と言います。」
「家まで送ります。」「私は行くところがありません。」
「僕の家に来ますか。」「よいのですか。」
「構いません。」「よろしくお願いします。」
保は桜を家に連れていく。家に帰ると家族はすでに寝ている。
彼は仕方なく桜を自分の部屋に連れていく。
桜をベットに寝かせると保は床に寝ようとする。桜が言う。
「私は床で構いませんのでベットで寝てください。」「僕は気にしませんから。」
「私が気にします。それなら一緒に寝てください。」「僕、男ですよ。」
「私、保様なら構いません。」
桜は上目遣いで保を見る。保は誘惑に逆らえない。
朝、母親が部屋を見ると保はベットにいる。
「早くしないと大学に遅れるよ。」
「桜との仲を邪魔しないでくれ。」
母親は、保が何を言っているのかわからない。父親に報告しに行く。
「保がおかしい。疲れているんじゃないのか。」
父親は、保の部屋を見るすると保は女の霊と情事を重ねている。父親は霊感があり霊を見ることが出来た。
「保、その女は死霊だ離れろ。」「桜を僕は愛しているんだ。」
保は聞く耳を持たない。父親は霊に語り掛ける。
「保を離してくれ。」「たまより様の指示です。」
「たまより様?」「そうです、この方の霊魂を捧げます。」
父親は青くなる。そして保をベットから力づくで引き離すがその時には保は事切れている。
父親は、たまより様に復讐を誓う。ネットで調べるが情報はない代わりに祓い屋と言う者があることを知る。
彼は普通の祓い屋ではだめだと考える。相手は霊を使役しているのである強い祓い屋を求める。
そして、国枝町の麗姫の事件に行きあたる。この事件では今泉頼幸と中野沙衣のことが書かれている。
調べると今泉頼幸は事件後まもなくして病死している。頼むのは中野沙衣しかいない。
父親は中野沙衣探偵事務所に電話する。
「中野沙衣探偵事務所です。」「山浦と申します。所長の中野沙衣先生はいらっしゃいますでしょか。」「いま、代わります。」
祐二から沙衣に電話を代わる。
「電話代わりました。所長の中野沙衣です。」「中野先生にお願いがります。息子の敵をとってください。」
「敵と言うと人ですか。」「分かりません。たまより様と言う名前しかわからないのです。」
「息子さんを女の霊に殺されたのですね。」「そうです。」
「女の霊を使って人の霊魂を集める妖怪の情報を聞いています。」「では引き受けてくれるのですか。」
「妖怪がどこにいるのかわかっていません。居場所を知っていますか。」「分かりません。」
「では、妖怪を探す必要があります。引き受けますが時間がかかることを承知してください。」「お願いします。」
沙衣は、たまより様退治の依頼を受ける。
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