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16章 開戦前夜
3話 勝成の書簡
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菊の元に情報が入って来る。
1つは氏原勝成の書状である。
書状には、佐山が鉄と鬼の角を集めており、軍備の増強を図っていることが書かれている。
もう1つは宗七からのもので、角倉を使って調べたものだ。
菊は、俺と清音、弥次郎、千代音、達郎、美代、宗七、影平を集める。
彼女は、話だす
「佐山は戦準備をしているようです。」
「鬼の角を集めていることが判りました。」
宗七が補足する。
「佐山の領主は鬼柳だから、鬼を使うかもしれませんよ。」
弥次郎が言う
「そのためにあなた方がいるではありませんか。」
宗七が答える。
「俺たちに鬼退治を任せて、兵は敵の兵を倒すのですね。」
「いいえ、つな様と清音様には第1部隊と第2部隊を率いてもらいます。」
「鬼は私と千代音、達郎、美代で対応するのですか。」
弥次郎が聞くと宗七は答える。
「あなた方4人は遊軍となって鬼に備えてもらいます。」
「第1部隊と第2部隊でも鬼に対応できると思いますが。」
「つな様と清音様に率いてもらうのは、ほかの軍に組み込まれないためです。官3位のつな様と清音様なら命令権を奪えないでしょう。」
話を聞いていた菊は言う
「大治での戦は、宗七にまかせます。」
「ご期待に応えて見せます。」
宗七は答える。
菊は、四宮の軍が、いつでも大治に援軍に向かえることを書簡にして、帝と勝成に送る。
帝の元に勝成からの書簡が届く。
帝は書簡を読むと四條忠正と九条頼之を呼び出す。
帝は四條忠正に言う
「四條忠正、兵1000と連れて大治に向かえ、大治では氏原勝成の指揮下に入れ。」
「国攻めを行うのですか。」
「いいえ、奴国の襲撃に備えるのです。」
「はっ。」
「鬼柳は、能鬼師を従えています。戦では鬼と戦うことになるかもしれません。」
「肝に銘じます。」
帝は九条頼之に言う
「九条頼之、鬼との戦闘を考慮して兵1000を鍛えなさい。」
「はっ。」
「戦が起これば大治に向かってもらいます。」
「わかりました。」
帝は、菊に大治に有事の際、援軍を出すように書簡を送る。
それから、1週間後、帝の元に菊からの書簡が届く。
書簡には菊が勝成と連携を取って対応しており、援軍の準備ができていることが書かれている。
帝は菊の早い対応に感心する。
九条正親は、頼之の元を訪れる。
頼之は、叔父の正親の来訪に
「叔父様、心配為されているのですか。」
「鬼柳は得体の知れない男だ、気を付けてかかれ。」
「はい、承知しております。」
「兵をどのように鍛えるつもりだ。」
「兵を100人づつ分けて、山狩りをさせるつもりです。」
「山狩りをするのか。」
「そうです。化け物と戦って強くなってもらいます。」
「けが人や死者が出るぞ。」
「弱いままでは役に立ちません。」
「そうか。」
正親は、頼之が兵を実戦で強くしようとしていることを知る。
1つは氏原勝成の書状である。
書状には、佐山が鉄と鬼の角を集めており、軍備の増強を図っていることが書かれている。
もう1つは宗七からのもので、角倉を使って調べたものだ。
菊は、俺と清音、弥次郎、千代音、達郎、美代、宗七、影平を集める。
彼女は、話だす
「佐山は戦準備をしているようです。」
「鬼の角を集めていることが判りました。」
宗七が補足する。
「佐山の領主は鬼柳だから、鬼を使うかもしれませんよ。」
弥次郎が言う
「そのためにあなた方がいるではありませんか。」
宗七が答える。
「俺たちに鬼退治を任せて、兵は敵の兵を倒すのですね。」
「いいえ、つな様と清音様には第1部隊と第2部隊を率いてもらいます。」
「鬼は私と千代音、達郎、美代で対応するのですか。」
弥次郎が聞くと宗七は答える。
「あなた方4人は遊軍となって鬼に備えてもらいます。」
「第1部隊と第2部隊でも鬼に対応できると思いますが。」
「つな様と清音様に率いてもらうのは、ほかの軍に組み込まれないためです。官3位のつな様と清音様なら命令権を奪えないでしょう。」
話を聞いていた菊は言う
「大治での戦は、宗七にまかせます。」
「ご期待に応えて見せます。」
宗七は答える。
菊は、四宮の軍が、いつでも大治に援軍に向かえることを書簡にして、帝と勝成に送る。
帝の元に勝成からの書簡が届く。
帝は書簡を読むと四條忠正と九条頼之を呼び出す。
帝は四條忠正に言う
「四條忠正、兵1000と連れて大治に向かえ、大治では氏原勝成の指揮下に入れ。」
「国攻めを行うのですか。」
「いいえ、奴国の襲撃に備えるのです。」
「はっ。」
「鬼柳は、能鬼師を従えています。戦では鬼と戦うことになるかもしれません。」
「肝に銘じます。」
帝は九条頼之に言う
「九条頼之、鬼との戦闘を考慮して兵1000を鍛えなさい。」
「はっ。」
「戦が起これば大治に向かってもらいます。」
「わかりました。」
帝は、菊に大治に有事の際、援軍を出すように書簡を送る。
それから、1週間後、帝の元に菊からの書簡が届く。
書簡には菊が勝成と連携を取って対応しており、援軍の準備ができていることが書かれている。
帝は菊の早い対応に感心する。
九条正親は、頼之の元を訪れる。
頼之は、叔父の正親の来訪に
「叔父様、心配為されているのですか。」
「鬼柳は得体の知れない男だ、気を付けてかかれ。」
「はい、承知しております。」
「兵をどのように鍛えるつもりだ。」
「兵を100人づつ分けて、山狩りをさせるつもりです。」
「山狩りをするのか。」
「そうです。化け物と戦って強くなってもらいます。」
「けが人や死者が出るぞ。」
「弱いままでは役に立ちません。」
「そうか。」
正親は、頼之が兵を実戦で強くしようとしていることを知る。
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