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15章 町の発展

7話 村の改革案

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 宗七と影平は、村の年貢を収穫の半分とした。
 彼らは年貢を重くする代わりに不作の時は援助することとした。
 さらに、村で作った物を四宮の市場で売ることを許可する。
 彼らは、新しい町の一部に農村用の市場を作ることにする。
 これで村人にも現金収入が得ることが出来る。
 宗七と影平は、この施策を菊の所へ持っていく。
 菊は2人に難色を示して言う
 「年貢が高すぎます。村々の反発を招きますよ。」
 「そのために村人に作物などを売る機会を与えるのです。」
 「貧しい村はどうするのですか。」
 「冬を越せないようなら援助します。」
 「そうですか。」
菊は俺を見て言う
 「つなはどう思いますか。」
 「なぜ、年貢を収穫の半分としたのですか。」
 「私たちは村の収穫高を調べています。」
 「村の調査をしていましたね。」
 「彼らは余った作物を村々で交換したり蓄えています。それに村長はどの村でも使え切れない程の財を蓄えています。」
 「村長だけが儲けているのですか。」
 「はい、村長の収穫の取り分は村によって違いますが、村人の収穫の7割ほどを取り上げています。」
 「村長が利益を取りすぎているのですね。」
 「そうです。」
 「しかし、今度は村長が困りませんか。利益を上げられなくなります。」
 「村長には、村のまとめ役としての給料を払います。」
 「それなら反発は少ないかもしれませんね。」
 「つな、あなたは賛成するのですか。」
 「試すべきだと思います。」
 「そうですか、今少し考えさせてください。」
俺は宗七に言う
 「貧しい村は、狭いのですか。」
 「いいえ、水田を維持する水が少ないのです。」
 「では、馬の繁殖をさせてはどうですか。」
 「良いですね。」
影平が言う
 「馬など増やしてどうするのですか。牛の方が良いと思いますが。」
 「馬は軍で買いあげます。馬車ですよ。」
 「馬に車を引かせるのですか。」
 「はい、2頭引きで兵員を輸送するのです。」
 「さすがは宗七殿です。戦の常識が変わりますぞ。」
 「これは、つな様の考えです。」
 「そうでしたか。つな殿は不思議な方だ。」
俺は影平に褒められたと思うことにする。
 宗七と影平が帰った後、菊が俺に聞く
 「あの案でよいのですか。」
 「うまくいけば、村人も金を稼ぐことになります。」
 「はい、そうなるでしょう。」
 「稼いだお金はどうしますか。」
 「使うでしょうね・・・町にお金が回りますわ。」
 「町と村が経済でつながります。」
菊は考え込んでから俺に言う
 「馬の考えは良いですね。」
 「はい、進軍を早くできます。」
俺は答える。
翌日、菊は宗七と影平の村の改革案を承認する。
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