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15章 町の発展
1話 3人で旅に出る
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扶桑の植松良房の元にある黒鬼の角は国府に送られる。
こうして、6本の黒鬼の角は、国府で刀に仕立てられることになる。
俺と清音は菊に牛車で四宮へ戻ることを勧める。
しかし、菊は俺たちに言う
「今は四宮にとって大事な時です。早く帰るため馬で帰りますよ。」
「宗七と影平がいます。2人がいれば大丈夫です。」
「いいえ、大切なことは私が判断しなければなりません。遅れが生じます。」
「分かりました。私と清音でお連れします。」
「よろしくお願いします。」
俺たちは馬で旅を続けることになる。
城を出る前、俺と清音は帝に呼ばれる。
俺たちは、帝の部屋に入ると正座して平伏する。
帝は俺たちに言う
「面を上げなさい。」
さらに
「私は2人に話があります。皆は下がりなさい。」
と人払いをする。
帝は3人だけになると話し出す
「鬼柳は鬼人と聞きました。つなの世界にはいるのではないですか。」
「鬼の話はありますが、あったことはありません。」
「あなたの世界の鬼は話をするのではないですか。」
「そのような話もあります。」
「なら、つなには鬼柳に対抗する手があるのではないですか。」
清音が言う
「残鬼と戦っている時、炎を出すお札を使ったわ。」
「お札ですか。」
「確かに使いました。その札で残鬼の体を燃やして骨にしています。」
「すごいですね。なぜ、鬼柳の時に使わなかったのですか。」
「屋敷の中では使えません。火事になります。」
「そのことを鬼柳は知らないのですね。」
「はい、知らないと思います。」
「屋敷を燃やす許可をします。今度鬼柳に会ったら迷わず使いなさい。」
「分かりました。」
「あなた方には期待していますよ。」
「はい。」
「それから菊を救ってくれて、ありがとうございます。」
「当然のことです。」
俺は帝が菊が無事だってことをありがたく思っていると知り、ホッとする。
俺と清音が菊の所に戻ると九条正親が来ている。
「正親は、俺たちに言う
「菊姫様の救出成功おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「今回ばかりは肝が冷えました。さすがにつな殿と清音殿です。」
正親は菊と俺を帝の後継者に推している。
俺が帝に処罰されれば、娘の千代を側室に出している意味がなくなるのだ。
「私はやるべきことをしただけです。」
「私は帝をお諫めしたのですが、貴族の地位を失うところでした。」
「菊姫のおかげです。」
「今や、鬼柳に対抗できるのはつな殿たちだけです。微力ながら応援しております。」
正親は俺たちの力になることを言うと帰って行く。
俺たち3人は馬で旅を始める。
朝、外門を出て、大通りをまっすぐ進み町の門から出発する。
こうして、6本の黒鬼の角は、国府で刀に仕立てられることになる。
俺と清音は菊に牛車で四宮へ戻ることを勧める。
しかし、菊は俺たちに言う
「今は四宮にとって大事な時です。早く帰るため馬で帰りますよ。」
「宗七と影平がいます。2人がいれば大丈夫です。」
「いいえ、大切なことは私が判断しなければなりません。遅れが生じます。」
「分かりました。私と清音でお連れします。」
「よろしくお願いします。」
俺たちは馬で旅を続けることになる。
城を出る前、俺と清音は帝に呼ばれる。
俺たちは、帝の部屋に入ると正座して平伏する。
帝は俺たちに言う
「面を上げなさい。」
さらに
「私は2人に話があります。皆は下がりなさい。」
と人払いをする。
帝は3人だけになると話し出す
「鬼柳は鬼人と聞きました。つなの世界にはいるのではないですか。」
「鬼の話はありますが、あったことはありません。」
「あなたの世界の鬼は話をするのではないですか。」
「そのような話もあります。」
「なら、つなには鬼柳に対抗する手があるのではないですか。」
清音が言う
「残鬼と戦っている時、炎を出すお札を使ったわ。」
「お札ですか。」
「確かに使いました。その札で残鬼の体を燃やして骨にしています。」
「すごいですね。なぜ、鬼柳の時に使わなかったのですか。」
「屋敷の中では使えません。火事になります。」
「そのことを鬼柳は知らないのですね。」
「はい、知らないと思います。」
「屋敷を燃やす許可をします。今度鬼柳に会ったら迷わず使いなさい。」
「分かりました。」
「あなた方には期待していますよ。」
「はい。」
「それから菊を救ってくれて、ありがとうございます。」
「当然のことです。」
俺は帝が菊が無事だってことをありがたく思っていると知り、ホッとする。
俺と清音が菊の所に戻ると九条正親が来ている。
「正親は、俺たちに言う
「菊姫様の救出成功おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「今回ばかりは肝が冷えました。さすがにつな殿と清音殿です。」
正親は菊と俺を帝の後継者に推している。
俺が帝に処罰されれば、娘の千代を側室に出している意味がなくなるのだ。
「私はやるべきことをしただけです。」
「私は帝をお諫めしたのですが、貴族の地位を失うところでした。」
「菊姫のおかげです。」
「今や、鬼柳に対抗できるのはつな殿たちだけです。微力ながら応援しております。」
正親は俺たちの力になることを言うと帰って行く。
俺たち3人は馬で旅を始める。
朝、外門を出て、大通りをまっすぐ進み町の門から出発する。
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