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13章 町の改革

3話 食事会

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 食事会が始まる。
 食事会は結婚式の前夜祭のようなものだ。
 俺の右には帝が座り、左には九条正親、その隣に四條兼隆が座っている。
 俺はお義父さんたちに挟まれている。
 正面には菊、帝の正面には清音、九条正親の正面は千代、四條兼隆の正面は日奈が座っている。
 帝は俺に聞く
 「菊と結婚したら何をしますか。」
 「四宮をもっと栄えさせます。」
 「どのようにするのです。」
 「税制を見直します。」
 「ほう、それで変化があるのですか。」
 「物価が値下がりして、町にお金が回ります。」
 「それでは町は栄えても領主の収入は減ると思いますが。」
 「その分、町のお金が増えますから領主の収入は増えます。」
 「ぜひ試してみてください。」
この件は、宗七と話して何を進めるべきか目算が立っている。
 九条正親が俺に言う
 「つな殿は武勇だけでなく、政治にも才能があると見える。」
 「まだ、頭の中の考えだけです。」
 「その新しい考えが素晴らしい。兼隆殿もそう思われるでしょう。」
 「その通りです。つな様は没落した四條家に手を差し伸べてくれました。」
 「それもつな殿の先見の明ですな。」
 「いや、偶然です。」
帝が俺に言う
 「九条正親と四條兼隆は私を支えてくれている。ここにもつなの働きがあるな。」
正親と兼隆が言う
 「ありがたき幸せ。」
その頃、宗七は城の役人と国の運営について話し合っている。
 弥次郎と千代音は、正虎、勝時と話をしている。
 正虎は弥次郎に言う
 「つな殿は私と会ったときは同じくらいの剣の腕前でした。」
 「つなさんは毎日剣技の訓練をしています。」
 「私も剣の訓練を欠かしたことはありません。」
 「つなさんは私と訓練をしていますよ。」
 「そうですね。城には弥次郎さんほど強い人がいません。」
 「それにつなさんは、化け物と戦ってきています。」
 「実戦の差ですか。」
 「つなさんはいずれ私に追いつくでしょう。」
 「つなが弥次郎に剣で勝てるわけがない。」
千代音が言うと弥次郎が答える
 「でも、つなさんは清音に追いついています。千代音でも負けないけど苦戦するよ。」
 「私たちも強くなっている。」
 「それでも私たちは追われる立場だよ。」
弥次郎と千代音のやり取りに正虎は言う。
 「つな殿はそんなに強くなっているのですか。」
勝時も言う
 「それにあの魔力だ。天下無双と言われるわけだ。」
 「それでも鬼柳にしてやられました。」
弥次郎が言うと正虎と勝時も
 「それは我々も同じです。」
弥次郎が2人に聞く
 「鬼柳の正体が分かったのですが、帝はどうするのですか。」
 「相手は奴国の領主です。手を出せば奴国と戦争になるかもしれません。」
 「倭に来た時に討つしかなさそうですね。」
4人は黙る。
 もしここに鬼柳が現れても彼を討つことはできないだろうと4人は感じている。
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