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11章 鬼柳動く
10話 宗七の覚悟
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帝は、菊に書簡を書く。
菊の信用のおける商人に鬼柳儀幽の情報を集めさせるように指示した内容が書かれている。
要は、角倉の宗七に情報を集めさせるのである。
菊は宗七を召喚する。
宗七は四宮までやってくるが、人用の牛車と荷物用の牛車で来る。
彼は召喚されたついでに商売をするつもりである。
宗七は、菊の館に行くと影平が宗七を菊の部屋へ案内する。
彼が部屋の中央に正座すると菊は説明を始める
「帝からある指示を書いた書簡を受け取りました。」
「それが、私と関係あるのですか。」
「信用のおける商人に鬼柳儀幽の情報を集めさせるというものです。」
それを聞いて宗七は青くなる。
宗七は菊に言う
「商人は信用が大切です。鬼柳儀幽の情報を集めると信用を無くすかもしれません。」
「商人でなくなっても大丈夫ですよ。」
「私は、使用人の命も預かっているのです。無茶はできません。」
「私はこれから有能な人材が多く必要になります。角倉の使用人全員雇いますよ。」
「でたらめです。」
「宗七さんは、鬼柳の有用な情報を集めれば貴族になりますよ。」
「私は、商人です。」
「私は、いずれ軍師に迎えるつもりでいます。」
菊は本気である。
宗七は、大きく運命が変わると感じ取る。
「逃げられないなら、姫様の勅命果たして見せます。」
宗七は覚悟を決める。
彼は、扶桑に戻ると番頭にしばらく角倉から離れると告げる。
角倉は番頭がうまく商売を続けるだろう。
さらに店から番頭見習いをはじめ3人を同行させる。
腕の立つ護衛を4人連れていく。
宗七は大治に向けて旅を始める。
鬼柳儀幽の情報は大治の商人が握っているのである。
俺たち6人は、旅の準備を整え、国府を出発する。
町の人々が見送りに出る。
俺たちが黒鬼の討伐に向かうことが知れているようである。
大治までは馬で5日の距離がある。
俺たちは、休憩の時間に魔力のコントロールの訓練をする。
もう日にちがないので効果はあまり見込めないが、何かしなければと焦燥感に囚われているのだ。
1日目の夕方、寝る場所を決めて美代が陣を張る。
深夜、地面からの振動で間が覚める。
達郎がみんなに言う
「赤鬼が7匹こちらに向かってきています。」
俺は達郎に
「能鬼師を探してください。」
と言うと刀に魔力を乗せ、力の刃を作る。
美代の同じく力の刃を作る。
俺と美代は赤鬼に力の刃を飛ばす。
俺たちの力に刃は5匹の赤鬼を切り殺す。
清音と弥次郎、千代音が陣を飛び出す。
清音は赤鬼の攻撃をかわして後ろに回ると足の腱を切る。
赤鬼はバランスを崩して倒れるが首から上が無い。
清音は倒れる赤鬼の首をはねていた。
弥次郎は赤鬼が振り回す腕を切り飛ばし、右足を切り落とす。
千代音が赤鬼の心臓に刀を刺して仕留める。
達郎は20メートル位先の木を指して
「木に人がいます。」
と言う。
俺は力の刃を飛ばして木を切り倒す。
弥次郎が走り、能鬼師を捕まえる。
弥次郎は、さるぐつわをして、毒を飲まないようにする。
俺たちは初めて能鬼師を生きたまま捕えたのである。
菊の信用のおける商人に鬼柳儀幽の情報を集めさせるように指示した内容が書かれている。
要は、角倉の宗七に情報を集めさせるのである。
菊は宗七を召喚する。
宗七は四宮までやってくるが、人用の牛車と荷物用の牛車で来る。
彼は召喚されたついでに商売をするつもりである。
宗七は、菊の館に行くと影平が宗七を菊の部屋へ案内する。
彼が部屋の中央に正座すると菊は説明を始める
「帝からある指示を書いた書簡を受け取りました。」
「それが、私と関係あるのですか。」
「信用のおける商人に鬼柳儀幽の情報を集めさせるというものです。」
それを聞いて宗七は青くなる。
宗七は菊に言う
「商人は信用が大切です。鬼柳儀幽の情報を集めると信用を無くすかもしれません。」
「商人でなくなっても大丈夫ですよ。」
「私は、使用人の命も預かっているのです。無茶はできません。」
「私はこれから有能な人材が多く必要になります。角倉の使用人全員雇いますよ。」
「でたらめです。」
「宗七さんは、鬼柳の有用な情報を集めれば貴族になりますよ。」
「私は、商人です。」
「私は、いずれ軍師に迎えるつもりでいます。」
菊は本気である。
宗七は、大きく運命が変わると感じ取る。
「逃げられないなら、姫様の勅命果たして見せます。」
宗七は覚悟を決める。
彼は、扶桑に戻ると番頭にしばらく角倉から離れると告げる。
角倉は番頭がうまく商売を続けるだろう。
さらに店から番頭見習いをはじめ3人を同行させる。
腕の立つ護衛を4人連れていく。
宗七は大治に向けて旅を始める。
鬼柳儀幽の情報は大治の商人が握っているのである。
俺たち6人は、旅の準備を整え、国府を出発する。
町の人々が見送りに出る。
俺たちが黒鬼の討伐に向かうことが知れているようである。
大治までは馬で5日の距離がある。
俺たちは、休憩の時間に魔力のコントロールの訓練をする。
もう日にちがないので効果はあまり見込めないが、何かしなければと焦燥感に囚われているのだ。
1日目の夕方、寝る場所を決めて美代が陣を張る。
深夜、地面からの振動で間が覚める。
達郎がみんなに言う
「赤鬼が7匹こちらに向かってきています。」
俺は達郎に
「能鬼師を探してください。」
と言うと刀に魔力を乗せ、力の刃を作る。
美代の同じく力の刃を作る。
俺と美代は赤鬼に力の刃を飛ばす。
俺たちの力に刃は5匹の赤鬼を切り殺す。
清音と弥次郎、千代音が陣を飛び出す。
清音は赤鬼の攻撃をかわして後ろに回ると足の腱を切る。
赤鬼はバランスを崩して倒れるが首から上が無い。
清音は倒れる赤鬼の首をはねていた。
弥次郎は赤鬼が振り回す腕を切り飛ばし、右足を切り落とす。
千代音が赤鬼の心臓に刀を刺して仕留める。
達郎は20メートル位先の木を指して
「木に人がいます。」
と言う。
俺は力の刃を飛ばして木を切り倒す。
弥次郎が走り、能鬼師を捕まえる。
弥次郎は、さるぐつわをして、毒を飲まないようにする。
俺たちは初めて能鬼師を生きたまま捕えたのである。
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