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11章 鬼柳動く
9話 帝と話す
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俺は、帝と二人きりになる。
帝が俺に聞く
「つなは、迷い人ですね。それも悪霊などを退治してきた人ですね。」
「なぜそうおもわれるのですか。」
俺は警戒する。
帝は俺が異世界人であるどころか、祓い屋であることまで見抜いているのである。
「私は、霊など人に見えないものが見えるのですよ。ここの話は外に出さないことにしましょう。」
「確かに、私は迷い人で、霊のお祓いを生業にしていました。」
「あなたは私の知っている迷い人に雰囲気が似ています。」
「ほかにお祓いをする迷い人がいるのですか。」
「彼女らに会ったのは、子供の頃です。」
「女性ですか。」
「夫婦でした。水で作った刀で悪霊を退治してくれました。」
「水の使い手ですか。」
「はい、私は真似をしたくて剣の修行に明け暮れました。」
「剣は相当強いのですね。」
「鬼柳に一太刀浴びせましたよ。」
「すごいですね。」
「空気の刃で切りつけました。」
「鬼柳は、怯みましたか。」
「いいえ、その後、正虎と勝時が迫りましたが、畳にたたきつけられました。」
「鬼柳は、人ではありません。」
「つなもそう見ますか。」
俺は宗七の話を帝にすることにする
「情報源は言えませんが、鬼柳は奴国で影の権力者と言われています。」
「鬼柳は奴国の者でしたか。」
「鬼人と言う噂もあります。」
「そうですか、角倉の宗七から聞いたのですね。」
「どうしてですか。」
「奴国の情報は商人によってもたらされます。」
「つなは、国府に来る途中、扶桑に寄りますから、情報源は宗七になります。」
帝は俺の情報源をお見通しである。
「いずれ、鬼柳儀幽討伐をお願いする時が来ると思います。」
「はい、帝の命を果たすため精進します。」
「お願いします。このままでは倭は鬼柳の手に落ちるでしょう。」
帝は、鬼柳がこの国で権力を持つことが目的だと考えているようだ。
俺と帝の話は終わる。
帝は皆に部屋に入るように指示する。
俺たち6人は、再び部屋の中央に正座する。
帝は俺たちに言う
「つなたちに黒鬼討伐をお願いします。大治では、領主の氏原勝成が黒鬼の調査をしています。彼の力を借りるのです。」
「はい、黒鬼を討ち取ってまいります。」
俺たちは黒鬼討伐の命を受ける。
城の中の俺と清音の部屋に俺たち6人は集まる。
達郎が俺に聞く
「帝と何を話したのですか。」
「2人だけの話だからは話せない。」
帝は話を外に出さないと言ったのだ。
そこへ九条正親が部屋に入って来る。
正親は俺に言う
「つな殿、勝算はあるのか。」
「分かりません。」
「手はないのか。」
「作戦は立てています。俺と美代が攻撃をして、清音と弥次郎、千代音、達郎に黒鬼のけん制してもらいます。」
「美代とは、こちらの新しい忌み人か。」
「そうです、中級の魔法剣士です。」
「それはすごいな。皆さん活躍を祈ってますぞ。」
正親は去って行く。
黒鬼討伐は、九条正親にとって大切な戦いである。
俺たちが黒鬼を討ち取れば、俺は官3位となって菊と結婚することになる。
正親の娘千代も正式に側室になるのである。
帝が俺に聞く
「つなは、迷い人ですね。それも悪霊などを退治してきた人ですね。」
「なぜそうおもわれるのですか。」
俺は警戒する。
帝は俺が異世界人であるどころか、祓い屋であることまで見抜いているのである。
「私は、霊など人に見えないものが見えるのですよ。ここの話は外に出さないことにしましょう。」
「確かに、私は迷い人で、霊のお祓いを生業にしていました。」
「あなたは私の知っている迷い人に雰囲気が似ています。」
「ほかにお祓いをする迷い人がいるのですか。」
「彼女らに会ったのは、子供の頃です。」
「女性ですか。」
「夫婦でした。水で作った刀で悪霊を退治してくれました。」
「水の使い手ですか。」
「はい、私は真似をしたくて剣の修行に明け暮れました。」
「剣は相当強いのですね。」
「鬼柳に一太刀浴びせましたよ。」
「すごいですね。」
「空気の刃で切りつけました。」
「鬼柳は、怯みましたか。」
「いいえ、その後、正虎と勝時が迫りましたが、畳にたたきつけられました。」
「鬼柳は、人ではありません。」
「つなもそう見ますか。」
俺は宗七の話を帝にすることにする
「情報源は言えませんが、鬼柳は奴国で影の権力者と言われています。」
「鬼柳は奴国の者でしたか。」
「鬼人と言う噂もあります。」
「そうですか、角倉の宗七から聞いたのですね。」
「どうしてですか。」
「奴国の情報は商人によってもたらされます。」
「つなは、国府に来る途中、扶桑に寄りますから、情報源は宗七になります。」
帝は俺の情報源をお見通しである。
「いずれ、鬼柳儀幽討伐をお願いする時が来ると思います。」
「はい、帝の命を果たすため精進します。」
「お願いします。このままでは倭は鬼柳の手に落ちるでしょう。」
帝は、鬼柳がこの国で権力を持つことが目的だと考えているようだ。
俺と帝の話は終わる。
帝は皆に部屋に入るように指示する。
俺たち6人は、再び部屋の中央に正座する。
帝は俺たちに言う
「つなたちに黒鬼討伐をお願いします。大治では、領主の氏原勝成が黒鬼の調査をしています。彼の力を借りるのです。」
「はい、黒鬼を討ち取ってまいります。」
俺たちは黒鬼討伐の命を受ける。
城の中の俺と清音の部屋に俺たち6人は集まる。
達郎が俺に聞く
「帝と何を話したのですか。」
「2人だけの話だからは話せない。」
帝は話を外に出さないと言ったのだ。
そこへ九条正親が部屋に入って来る。
正親は俺に言う
「つな殿、勝算はあるのか。」
「分かりません。」
「手はないのか。」
「作戦は立てています。俺と美代が攻撃をして、清音と弥次郎、千代音、達郎に黒鬼のけん制してもらいます。」
「美代とは、こちらの新しい忌み人か。」
「そうです、中級の魔法剣士です。」
「それはすごいな。皆さん活躍を祈ってますぞ。」
正親は去って行く。
黒鬼討伐は、九条正親にとって大切な戦いである。
俺たちが黒鬼を討ち取れば、俺は官3位となって菊と結婚することになる。
正親の娘千代も正式に側室になるのである。
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