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9章 悪事の暴露
1話 陰謀の発覚
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俺たちは、新しい官位の鉄製の証が届くまで城にとどまる。
達郎は午前中、弥次郎と剣技の訓練をしている。
達郎も俺たちと行動を共にするので剣の腕を上げる必要があるのである。
午後は、俺が魔力のコントロールを教える。
達郎は刀に力を乗せることが出来るが、後はできない。
丹田に力を籠める練習もする。
達郎は俺に言う
「つな様、俺は下級の魔法剣士ですよ。大きな力は無理ですよ。」
「弥次郎さんと千代音さんも練習したら力を出せるようになったんだ。やってみないとわからないよ。」
「分かりました。頑張ってみます。」
達郎自身も強くならないといけないことは分かっている。
3日後、、弥次郎と千代音に官6位の鉄製の証、達郎に官9位の鉄製の証が届けられる。
証には板倉巴の家紋が刻まれ、帝から賜ったことが記されている。
弥次郎と千代音は後1つで官5位となり貴族になる。
日野信当たちは集まり、話し合いをする。
「つなの奴、土蜘蛛を討伐してしまいましたぞ。」
「帝が菊姫とつなの仲を認めましたし・・・」
「このままでは帝位は菊姫が継ぐことになりますぞ。」
「弥次郎と千代音という忌み人も邪魔になってきましたな。」
「後、1つで貴族ですな。」
「何か、打つ手はありませんかな。」
「こうもあっさり片づけられるとは、驚きです。」
突然、鬼柳儀幽が現れるが誰も不思議に思わない。
「鬼柳殿の化け物が・・・」
「分かっています。つなと言う男、かなり強いようですね。」
「天下無双と言われております。」
「興味深いですね。」
「我々の手には余ります。」
「そうですね私が対処しましょう。」
鬼柳は、もうこの者たちに利用価値はないと思う。
力攻めが無理なら冤罪を着せて排除してしまえばいいのだ。
そんなことも考えられないのなら、この者たちに意味はない。
九条正親たちも話し合いをしている。
「つな殿はうまくやってくれましたな。」
「土蜘蛛に勝ってくれてホッとしました。」
「あっさりと勝ってしまっては、私の面目は丸つぶれです。」
突然、鬼柳儀幽が現れる。
「何奴だ。」
正親が怒鳴る。
「これは鬼柳殿ではないですか。」
「里見殿、何を言っている。」
「里見様、皆さんに私を紹介してください。」
「そうですね。この方は私に力添えしてくれた鬼柳殿です。」
「あなたにお貸しした能鬼師は役に立てず、すみませんでした。」
「つなに邪魔されていなければ、いまごろは・・・」
「里見殿、何を言っている。」
「正親殿の娘の話ですよ。」
鬼柳が正親の目を見る。
四條兼隆が正毅に体当たりをして目をそらさせる。
「妖術使いです。目を見てはいけません。」
「兼隆殿は詳しいようですね。」
鬼柳は笑う。
「くせ者だ。出会え。」
隣の部屋に控えていた5人の兵が入って来る。
「あのものを切り捨てろ。」
兵たちは刀を抜き、鬼柳に向かっていく。
鬼柳は刀をすべてかわして、手刀を振るう。
1分とかからず決着がつく。
鬼柳は部屋を血の海にして、突然消える。
「里見殿、どういうことか説明してもらおう。」
正親が問い詰める
「私は・・・」
里見清嗣は我に返る
「里見殿は、私の娘を狙ったのですか。」
「すみません。鬼柳殿にそそのかされたのです。」
「どういうことですか。」
「私の娘はまだ生まれたばかりでした。」
「娘が関係あるのですか。」
「はい、あの頃、九条様は千代様を竹丸の正室に考えておいででした。」
「私の娘が正室になればよいと願ってしまったのです。」
里見は心の内を話す。
「それを鬼柳に利用されたのか。」
「そうです。」
「あの鬼柳が能鬼師を操っているのだな。」
「はい、菊姫は日野信当が鬼柳に願ったのです。」
「日野信当が菊姫を暗殺しようとしたのか。」
正親は里見清嗣を拘束して、帝に報告することにする。
達郎は午前中、弥次郎と剣技の訓練をしている。
達郎も俺たちと行動を共にするので剣の腕を上げる必要があるのである。
午後は、俺が魔力のコントロールを教える。
達郎は刀に力を乗せることが出来るが、後はできない。
丹田に力を籠める練習もする。
達郎は俺に言う
「つな様、俺は下級の魔法剣士ですよ。大きな力は無理ですよ。」
「弥次郎さんと千代音さんも練習したら力を出せるようになったんだ。やってみないとわからないよ。」
「分かりました。頑張ってみます。」
達郎自身も強くならないといけないことは分かっている。
3日後、、弥次郎と千代音に官6位の鉄製の証、達郎に官9位の鉄製の証が届けられる。
証には板倉巴の家紋が刻まれ、帝から賜ったことが記されている。
弥次郎と千代音は後1つで官5位となり貴族になる。
日野信当たちは集まり、話し合いをする。
「つなの奴、土蜘蛛を討伐してしまいましたぞ。」
「帝が菊姫とつなの仲を認めましたし・・・」
「このままでは帝位は菊姫が継ぐことになりますぞ。」
「弥次郎と千代音という忌み人も邪魔になってきましたな。」
「後、1つで貴族ですな。」
「何か、打つ手はありませんかな。」
「こうもあっさり片づけられるとは、驚きです。」
突然、鬼柳儀幽が現れるが誰も不思議に思わない。
「鬼柳殿の化け物が・・・」
「分かっています。つなと言う男、かなり強いようですね。」
「天下無双と言われております。」
「興味深いですね。」
「我々の手には余ります。」
「そうですね私が対処しましょう。」
鬼柳は、もうこの者たちに利用価値はないと思う。
力攻めが無理なら冤罪を着せて排除してしまえばいいのだ。
そんなことも考えられないのなら、この者たちに意味はない。
九条正親たちも話し合いをしている。
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「あっさりと勝ってしまっては、私の面目は丸つぶれです。」
突然、鬼柳儀幽が現れる。
「何奴だ。」
正親が怒鳴る。
「これは鬼柳殿ではないですか。」
「里見殿、何を言っている。」
「里見様、皆さんに私を紹介してください。」
「そうですね。この方は私に力添えしてくれた鬼柳殿です。」
「あなたにお貸しした能鬼師は役に立てず、すみませんでした。」
「つなに邪魔されていなければ、いまごろは・・・」
「里見殿、何を言っている。」
「正親殿の娘の話ですよ。」
鬼柳が正親の目を見る。
四條兼隆が正毅に体当たりをして目をそらさせる。
「妖術使いです。目を見てはいけません。」
「兼隆殿は詳しいようですね。」
鬼柳は笑う。
「くせ者だ。出会え。」
隣の部屋に控えていた5人の兵が入って来る。
「あのものを切り捨てろ。」
兵たちは刀を抜き、鬼柳に向かっていく。
鬼柳は刀をすべてかわして、手刀を振るう。
1分とかからず決着がつく。
鬼柳は部屋を血の海にして、突然消える。
「里見殿、どういうことか説明してもらおう。」
正親が問い詰める
「私は・・・」
里見清嗣は我に返る
「里見殿は、私の娘を狙ったのですか。」
「すみません。鬼柳殿にそそのかされたのです。」
「どういうことですか。」
「私の娘はまだ生まれたばかりでした。」
「娘が関係あるのですか。」
「はい、あの頃、九条様は千代様を竹丸の正室に考えておいででした。」
「私の娘が正室になればよいと願ってしまったのです。」
里見は心の内を話す。
「それを鬼柳に利用されたのか。」
「そうです。」
「あの鬼柳が能鬼師を操っているのだな。」
「はい、菊姫は日野信当が鬼柳に願ったのです。」
「日野信当が菊姫を暗殺しようとしたのか。」
正親は里見清嗣を拘束して、帝に報告することにする。
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