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7章 四條家の行く末
9話 女の子が増えている
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8日目、9日目は、何ごともなく無事に旅を続ける
10日目の午前、扶桑に到着する。
菊の行列はそのまま植松良房の館の向かう。
町人が行列を見物している。
「菊姫様の牛車だ。」
「牛車の数多くないか。」
「角倉の守り人はどこだ。」
などと聞こえてくる。
行列は館に乗り入れる。
植松良房が迎えに出る。
「菊姫様ようこそお出でくださりました。」
「また、世話になります。」
「そちらは、日奈様ですな。」
「四條兼隆の娘、日奈です。」
「つな殿の周りは、毎回華やかになっていきますな。」
「いえ、たまたまです。」
菊、俺、清音。千代、日奈、弥次郎、千代音は良房に広間に通される。
菊が良房に聞く
「城の賊が侵入した件、何か掴んでいませんか。」
「いいえ、城の御庭番は一流です。無謀としかいえません。」
「つなの部屋の天井裏にも潜んでいました。」
「そうですか、つな殿なら狙われる可能性は十分にありますな。」
「というと。」
「日野信当たちは、つな殿を疎んじているようです。」
俺は日野信当を知らない
「日野信当て誰ですか。」
「竹丸様の母、信濃の父親です。」
「大物ですね。」
「つな殿は帝の後継者争いで重要な位置にいるんですよ。」
「実感がなくて。」
「命を狙われる立場だと自覚してください。」
「分かりました。」
「四條家の再興の情報は入っています。」
「日奈は偶然、町で助けたんです。」
「分かっています。日奈様がつな様の所へ行って、九条正親が四條兼隆を助けたのですね。」
「その通りです。」
相変わらず良房の情報網は優れている。
菊と良房は情報交換をした後、俺たちは館を出る。
行列は角倉に行く。
宗七が出迎える。
菊が宗七に
「3日間世話になる。」
「ゆっくり、ごくつろぎください。」
「世話になります。」
「はい、千代様。」
「四條兼隆の娘、日奈です。よろしくお願いします。」
宗七が固まる。
ギギギと首が回って宗七は俺の方を見る。
俺は手を合わせて、謝るポーズをする。
宗七は日奈にぎこちなく
「ごゆっくりどうぞ。」
と言う。
俺たちは、角倉の離れで休む。
俺の部屋には、清音と日奈が同じである。
俺と清音は、宗七に呼ばれる。
いつもの大事な客と話をする部屋である。
宗七が俺に詰め寄る
「四條家の娘ってどういうことですか。この前、扶桑で戦った相手ではないですか。」
「町で助けたら、一緒に住むことになった。」
「そうやって、女の子を増やしているんですね。」
「反乱は四條道隆が個人的に起こしたとして、四條家にはおとがめはないよ。」
「それでも貴族としては終わりでしょう。」
「九条正親が助けて、四條家は再興したんだ。」
「そうなんですか。」
宗七の目の色が変わる
「今は正親と一緒に四條兼隆が菊姫を推している。」
「つな様はその娘を捕まえたのですね。」
「捕まえたとは人聞きの悪い。」
「来るたびに女の子が増えてくる。こちらのみにもなってください。」
「すみません。」
宗七の機嫌は直ったようだ。
10日目の午前、扶桑に到着する。
菊の行列はそのまま植松良房の館の向かう。
町人が行列を見物している。
「菊姫様の牛車だ。」
「牛車の数多くないか。」
「角倉の守り人はどこだ。」
などと聞こえてくる。
行列は館に乗り入れる。
植松良房が迎えに出る。
「菊姫様ようこそお出でくださりました。」
「また、世話になります。」
「そちらは、日奈様ですな。」
「四條兼隆の娘、日奈です。」
「つな殿の周りは、毎回華やかになっていきますな。」
「いえ、たまたまです。」
菊、俺、清音。千代、日奈、弥次郎、千代音は良房に広間に通される。
菊が良房に聞く
「城の賊が侵入した件、何か掴んでいませんか。」
「いいえ、城の御庭番は一流です。無謀としかいえません。」
「つなの部屋の天井裏にも潜んでいました。」
「そうですか、つな殿なら狙われる可能性は十分にありますな。」
「というと。」
「日野信当たちは、つな殿を疎んじているようです。」
俺は日野信当を知らない
「日野信当て誰ですか。」
「竹丸様の母、信濃の父親です。」
「大物ですね。」
「つな殿は帝の後継者争いで重要な位置にいるんですよ。」
「実感がなくて。」
「命を狙われる立場だと自覚してください。」
「分かりました。」
「四條家の再興の情報は入っています。」
「日奈は偶然、町で助けたんです。」
「分かっています。日奈様がつな様の所へ行って、九条正親が四條兼隆を助けたのですね。」
「その通りです。」
相変わらず良房の情報網は優れている。
菊と良房は情報交換をした後、俺たちは館を出る。
行列は角倉に行く。
宗七が出迎える。
菊が宗七に
「3日間世話になる。」
「ゆっくり、ごくつろぎください。」
「世話になります。」
「はい、千代様。」
「四條兼隆の娘、日奈です。よろしくお願いします。」
宗七が固まる。
ギギギと首が回って宗七は俺の方を見る。
俺は手を合わせて、謝るポーズをする。
宗七は日奈にぎこちなく
「ごゆっくりどうぞ。」
と言う。
俺たちは、角倉の離れで休む。
俺の部屋には、清音と日奈が同じである。
俺と清音は、宗七に呼ばれる。
いつもの大事な客と話をする部屋である。
宗七が俺に詰め寄る
「四條家の娘ってどういうことですか。この前、扶桑で戦った相手ではないですか。」
「町で助けたら、一緒に住むことになった。」
「そうやって、女の子を増やしているんですね。」
「反乱は四條道隆が個人的に起こしたとして、四條家にはおとがめはないよ。」
「それでも貴族としては終わりでしょう。」
「九条正親が助けて、四條家は再興したんだ。」
「そうなんですか。」
宗七の目の色が変わる
「今は正親と一緒に四條兼隆が菊姫を推している。」
「つな様はその娘を捕まえたのですね。」
「捕まえたとは人聞きの悪い。」
「来るたびに女の子が増えてくる。こちらのみにもなってください。」
「すみません。」
宗七の機嫌は直ったようだ。
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