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7章 四條家の行く末
4話 九条正親、四條家を取り込む
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九条正親は、娘の千代の手紙を読む。
正親は、つなが四條家の娘を引き取ったことに驚く。
つなが取った行動は、謀反人を出した家に肩入れをすることになる。
一歩間違えれば、ここまで築いてきて信頼と評判を落としかねない。
正親は、考えをめぐらす。
いずれ公になることであるから早めに手を打つことにする。
彼は、菊を推す仲間の貴族と話し合いの場を設ける
「つな殿が四條家の娘を引き取りました。」
「何ですと、よりにもよって四條家の娘ですか。」
「つな殿は何を考えているのだ。」
「これはよい機会かもしれませんぞ。」
正親が言う
「九条殿は何を申される。」
「危機的状況ですぞ。」
「しかし、罪に問われたのは道隆のみです。」
「そうですが、四條家は貴族としては終わっています。」
「だが、つな殿が手を差し伸べた。」
「それは間違いです。」
「菊姫様は、それを許しています。」
「そうですが・・・」
「私は、四條兼隆に会うつもりです。」
「九条殿はどうなされるおつもりだ。」
「兼隆殿に四條をまとめてもらいます。」
「かなりの勢力なるでしょうが、今は力がありません。」
「構いません。兼隆殿はつな殿に恩義があります。そこへ我々が手を差し伸べるのです。」
「仲間に引き入れるのですか。」
「我々と交流すれば四條家の面目が立ちます。ほかの貴族たちも無視はできますまい。」
「そうですな、力を取り戻した四條家が加われば我々に有利ですな。」
「では、私が兼隆殿に会うということでよろしいですな。」
「よろしくお願いします。」
正親は仲間の貴族に根回しをして動き出す。
正親は、兼隆の屋敷を訪れる。
牛車1台に護衛が4人ついている。
彼は広間に通され、上座を勧められる。
兼隆が正親に問う
「九条様、お越しいただき痛み入ります。今日はどのようなご用件でしょうか。」
「娘の日奈殿の件お祝いに伺いました。」
「恐れ入ります。本来ならつな様に嫁ぐなど・・・」
「何をおっしゃいます。貴殿とは親戚のようなものではありませんか。」
「と申しますと。」
「私の娘、千代もつな殿の所へ行っております。」
「宜しくお願い致します。」
「これからは、仲良くしていきましょう。」
「はい、ありがとうございます。」
正親は、ふくさを出し、目録を兼隆に渡しながら言う
「これをお納めください。」
兼隆は目録を見て驚く
「これは何ですか。」
目録には金貨500枚と書いてある
「これからは兼隆殿に四條家を率いてもらいたいのです。そのくらいは必要になるかと思ったまでです。」
「私は四條家を九条家の味方にすればよいのですね。」
「以前の生活を取り戻す手伝いをしますよ。」
「分かりました。力を尽くします。」
正親は、四條家を味方に付けることに成功する。
正親は、つなが四條家の娘を引き取ったことに驚く。
つなが取った行動は、謀反人を出した家に肩入れをすることになる。
一歩間違えれば、ここまで築いてきて信頼と評判を落としかねない。
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彼は、菊を推す仲間の貴族と話し合いの場を設ける
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「つな殿は何を考えているのだ。」
「これはよい機会かもしれませんぞ。」
正親が言う
「九条殿は何を申される。」
「危機的状況ですぞ。」
「しかし、罪に問われたのは道隆のみです。」
「そうですが、四條家は貴族としては終わっています。」
「だが、つな殿が手を差し伸べた。」
「それは間違いです。」
「菊姫様は、それを許しています。」
「そうですが・・・」
「私は、四條兼隆に会うつもりです。」
「九条殿はどうなされるおつもりだ。」
「兼隆殿に四條をまとめてもらいます。」
「かなりの勢力なるでしょうが、今は力がありません。」
「構いません。兼隆殿はつな殿に恩義があります。そこへ我々が手を差し伸べるのです。」
「仲間に引き入れるのですか。」
「我々と交流すれば四條家の面目が立ちます。ほかの貴族たちも無視はできますまい。」
「そうですな、力を取り戻した四條家が加われば我々に有利ですな。」
「では、私が兼隆殿に会うということでよろしいですな。」
「よろしくお願いします。」
正親は仲間の貴族に根回しをして動き出す。
正親は、兼隆の屋敷を訪れる。
牛車1台に護衛が4人ついている。
彼は広間に通され、上座を勧められる。
兼隆が正親に問う
「九条様、お越しいただき痛み入ります。今日はどのようなご用件でしょうか。」
「娘の日奈殿の件お祝いに伺いました。」
「恐れ入ります。本来ならつな様に嫁ぐなど・・・」
「何をおっしゃいます。貴殿とは親戚のようなものではありませんか。」
「と申しますと。」
「私の娘、千代もつな殿の所へ行っております。」
「宜しくお願い致します。」
「これからは、仲良くしていきましょう。」
「はい、ありがとうございます。」
正親は、ふくさを出し、目録を兼隆に渡しながら言う
「これをお納めください。」
兼隆は目録を見て驚く
「これは何ですか。」
目録には金貨500枚と書いてある
「これからは兼隆殿に四條家を率いてもらいたいのです。そのくらいは必要になるかと思ったまでです。」
「私は四條家を九条家の味方にすればよいのですね。」
「以前の生活を取り戻す手伝いをしますよ。」
「分かりました。力を尽くします。」
正親は、四條家を味方に付けることに成功する。
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