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6章 四條道隆の乱

6話 密偵の最期

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 角倉の母屋の特別な客をもてなす部屋に俺と清音がいる。
 宗七は俺に
 「千代様とも風呂を一緒に入っているのですか。」
 「ああ、男女の仲だ。」
宗七が言葉に詰まる
 清音が宗七に言う
 「私も男女の仲だから問題ない。」
 「まさか菊姫ともですか。」
 「いいえ、風呂だけです。」
俺の答えに宗七は汗を拭いている。
 俺は宗七に言う
 「今回の旅は襲撃に遭った。」
 「また、赤鬼ですか。」
 「いや、牛鬼だ。」
 「よく生きていますね。」
 「40匹もいたから大変だったよ。」
 「普通、死んでいますよ。」
 「私たちは強いから大丈夫よ。」
 「確かにつな様たちなら勝てますか。」
 「それに軍が300人いたよ。」
 「懺滅させたのですね。」
 「ああ、能鬼師もいたよ。」
 「相手は、確実に殺そうとしたのでしょうね。」
 「ここだけの話だが、軍は四條道隆が出したらしい。」
 「それはいけませんね。菊姫様も軍を呼び寄せた方が良いかもしれません。」
 「どういうことですか。」
 「四條道隆は2000人程の兵を持っています。」
 「多いですね。」
 「強硬策に出れば、戦になりますよ。」
この時、俺にははっきりとわからない。
 次に戦利品の換金になった。
 俺たちは牛鬼の角66本を換金する。
 牛鬼の角は1本金貨1枚なので金貨66枚になる。
 宗七は牛鬼の角はなかなか手に入らないので貴重だという。
 俺は弥次郎たちも角を持っているので換金してほしいと頼む。
 この後、俺は菊に面会して、宗七との話のことを話す。
 菊は、四宮から軍500を扶桑に送るように書簡を送る。
 宗七の道隆が強硬策に出る話を信用したのである。

 道隆の密偵は、深夜、領主の館に忍びこむ。
 しかし彼は、良房の密偵につけられている。
 彼は屋敷の中を探り、牢屋にたどり着くが牢はからである。
 彼にくないが飛んできて足に刺さる。
 彼は倒れる、くないには麻痺毒が塗られていたのである。
 彼が気が付くと縛られ牢屋に入れられている。
 役人が、彼に質問するが答えない。
 彼は拷問されるが最後まで言葉を発することはない。
 植松良房は捕まえた密偵が何もしゃべらず死んだことの報告を受ける。
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