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6章 四條道隆の乱

4話 牛鬼の夜襲

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 牛鬼の襲撃の後、4日目は何事もなく旅を続ける。
 5日目は無事旅を終え、寝る場所を決めると陣を張る。
 深夜、地面の振動で音が覚める。
 清音、弥次郎と千代音も目を覚ます。
 弥次郎が言う
 「これは1匹や2匹ではない、数十匹はいるぞ。」
振動の主が近づくと護衛たちも起きだす。
 俺は護衛に静かにして牛車を守るように言う。
 菊と千代も牛車から出てくる。
 振動の主が星明りに姿を見せる。
 牛鬼の群れである。
 30匹いる。
 完全に俺たちを殺しに来ている。
 俺は、刀に力を乗せ、力を刃の形にして飛ばす。
 力の刃は木と一緒に5匹の牛鬼を切り殺す。
 牛鬼は散開しているのでまとめて始末することが出来ない。
 俺は連続して力の刃を飛ばす。
 さらに15匹を始末する。
 残るは10匹である。
 俺は刀に力を乗せて刀身を伸ばし、1匹目を横なぎに切り、2匹目を袈裟切りにする。
 3匹目は打ち出してくるこぶしをかわしながら首をはねる。
 清音は後ろに回り込み、右足を切ると倒れてくる牛鬼の首をはねる。
 2匹目が清音をつぶそうとこぶしを振るう。
 清音はかわしながら間合いに入り胴を切る。
 弥次郎は力の刃を飛ばし牛鬼の首を切りつけると牛鬼は倒れる。
 彼は急所を狙い致命傷を与える。
 2匹目は、こぶしを打ち出してくる。
 彼はその腕を足場にして走り、牛鬼の首をはねる。
 3匹目の後ろに回り込むと彼は刀に力を乗せ背中を切る。
 傷は深く致命傷である。
 千代音は牛鬼の腹を切り前かがみになったところを首をはねる。
 2匹目に危うく跳ね飛ばされそうになるが、千代目は小刀を牛鬼の目を狙って投げる。
 小刀は牛鬼の左目に刺さり、もがく牛鬼の胴を切り、倒れたところを心臓を刀で貫きとどめを刺す。
 こうして30匹の牛鬼を仕留める。
 俺たちは気配を探る。
 そして、林の外に人の気配を感じ取る。
 俺たちは林の外に出ると横陣形の軍がいる。
 軍は俺たちを見ると抜刀する。
 そして、軍の後ろから馬が駆け出す。
 俺は走り陣形の横に出る。
 馬は先に回り込んでいた弥次郎が仕留める。
 俺は刀に力を乗せ、力の刃にすると、軍に向けて力の刃を飛ばす。
 力の刃は軍を蹂躙する。
 刃の通った後は赤く舗装されている。
 軍で生き残ったのは5人程である。
 清音と千代音が切り込み、命乞いをした2名を残して切り殺す。
 弥次郎は馬に乗っていたものを捕まえたが自害されてしまう。
 馬に乗っていたのは黒装束で顔に模様を描いている。
 能鬼師である。
 俺たちは捕虜2名を連れて戻る。
 俺は菊に林の外で軍が待ち構えていたことと能鬼師が自害したことを報告する。
 菊は俺たちに
 「大儀でした。牛鬼30匹に軍を倒したこと必ず報いりましょう。」
 「はい。」
菊は、俺たちが倒した軍を護衛たちに調べさせる。
 そして、軍は300人いたことが分かる。
 捕虜の話では、四條道隆の軍で能鬼師を守るために来ていたと説明する。
 菊は新たな追手が来ないうちに扶桑に行くことにする。
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