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6章 四條道隆の乱
2話 菊姫、旅に出る
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今回の菊姫の旅は、4台の人用牛車に26名の護衛からなる。
千代が旅に加わったため牛車が1台増え、護衛も増えたのである。
先頭と後ろの牛車には、菊と千代の付き人が乗り、2台目が菊、3台目が千代が乗っている。
俺と清音は、菊の牛車の両側に着き、弥次郎と千代音は、千代の牛車の両側に着く。
城から都市の門までのまっすぐの広い道を通り都市の門から外へ出る。
武芸大会が終わったので四宮に帰るのだが、まずは扶桑に向かう。
1日目の旅が終わり、夕方が来る。
俺たちは寝る場所を決めて陣を張る。
新しく加わった護衛が、火を焚かないのか聞いてくる。
清音が灯りは化け物を寄せ付けると説明する。
深夜になると一つ目が2匹近づいてくる。
古参の護衛が新しく入った護衛に静かにするように言う。
一つ目は付近を嗅ぎまわるが、しばらくすると去って行く。
2日目、菊が牛車の中から俺に話しかけてくる
「私と正親はこの旅の途中で襲われると考えています。」
「また能鬼師を使うのでしょうか。」
「分かりません。」
「軍なら数千人規模でしょうね。」
「それはあり得ません。」
「どうしてですか。」
「それだけの数を動かせば騒ぎになるからです。」
「なら、能鬼師と数百の兵でしょうか。」
「鬼と軍の連携ですか。」
「厄介だと思いますが。」
「連携できるでしょうか。」
「分かりません。」
「つな様が頼りですから心の準備をしておいてください。」
「分かりました。」
夕方が来る。
俺たちは寝る場所を決めると陣を張る。
深夜、大牙が3匹近づいてくる。
俺たちは静かにしてやり過ごそうとする。
大牙は、しばらく陣の周りを嗅ぎまわっていたが去って行く。
3日目、川に出る。
菊は水浴びに出てくるかと思ったが、今回は水浴びをしないようである。
菊の牛車が川を渡っている時、異変が起こる。
牛車が渡っているところは川の瀬で水深が浅いのだが、下流の淵の水が波立ち始めたのである。
水中を何かがこちらに向かってきているのである。
俺と清音は刀を抜き構える。
弥次郎と千代音もやってくる。
俺は護衛に牛車を守るように言う。
水中を移動してくるものが浅瀬に近づき姿を現す。
牛の頭をした鬼、牛鬼である。
それも1匹ではない。
続々と水の中から現れる。
10匹の牛鬼が襲ってきたのだ。
千代が旅に加わったため牛車が1台増え、護衛も増えたのである。
先頭と後ろの牛車には、菊と千代の付き人が乗り、2台目が菊、3台目が千代が乗っている。
俺と清音は、菊の牛車の両側に着き、弥次郎と千代音は、千代の牛車の両側に着く。
城から都市の門までのまっすぐの広い道を通り都市の門から外へ出る。
武芸大会が終わったので四宮に帰るのだが、まずは扶桑に向かう。
1日目の旅が終わり、夕方が来る。
俺たちは寝る場所を決めて陣を張る。
新しく加わった護衛が、火を焚かないのか聞いてくる。
清音が灯りは化け物を寄せ付けると説明する。
深夜になると一つ目が2匹近づいてくる。
古参の護衛が新しく入った護衛に静かにするように言う。
一つ目は付近を嗅ぎまわるが、しばらくすると去って行く。
2日目、菊が牛車の中から俺に話しかけてくる
「私と正親はこの旅の途中で襲われると考えています。」
「また能鬼師を使うのでしょうか。」
「分かりません。」
「軍なら数千人規模でしょうね。」
「それはあり得ません。」
「どうしてですか。」
「それだけの数を動かせば騒ぎになるからです。」
「なら、能鬼師と数百の兵でしょうか。」
「鬼と軍の連携ですか。」
「厄介だと思いますが。」
「連携できるでしょうか。」
「分かりません。」
「つな様が頼りですから心の準備をしておいてください。」
「分かりました。」
夕方が来る。
俺たちは寝る場所を決めると陣を張る。
深夜、大牙が3匹近づいてくる。
俺たちは静かにしてやり過ごそうとする。
大牙は、しばらく陣の周りを嗅ぎまわっていたが去って行く。
3日目、川に出る。
菊は水浴びに出てくるかと思ったが、今回は水浴びをしないようである。
菊の牛車が川を渡っている時、異変が起こる。
牛車が渡っているところは川の瀬で水深が浅いのだが、下流の淵の水が波立ち始めたのである。
水中を何かがこちらに向かってきているのである。
俺と清音は刀を抜き構える。
弥次郎と千代音もやってくる。
俺は護衛に牛車を守るように言う。
水中を移動してくるものが浅瀬に近づき姿を現す。
牛の頭をした鬼、牛鬼である。
それも1匹ではない。
続々と水の中から現れる。
10匹の牛鬼が襲ってきたのだ。
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