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4章 弥次郎と千代音、仲間になる
9話 弥次郎と千代音、官8位になる
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弥次郎と千代音は四宮へ向かって旅をする。
長篠から四宮まで7日の距離がある。
菊の所へは、弥次郎たちが到着するより早く、植松良房から討伐成功の知らせが届く。
彼は、独自の情報網を持っている違いない。
菊は自分の思い通りに事が運んで機嫌がいい。
弥次郎と千代音は、四宮に着くと門番に菊に到着の連絡を依頼する。
2人は、まっすぐ領主の館に歩いてゆく。
館に着くと中庭で菊が来るのを待つ。
菊が出てくると2人は片膝をつき、報告する
「盗賊の討伐の命、果たしてまいりました。」
「長篠の領主は感謝しているそうですね。」
「はい。」
弥次郎は、預かった書簡を菊に渡す。
「あなたたちには、官8位を帝に具申するつもりです。」
「ありがとうごさいます。」
「ご苦労様でした。旅の疲れを癒してください。」
「はい。」
菊は帝に書簡を送る。
帝は、長篠に討伐軍を送ろうとしているところに盗賊討伐の報告を受ける。
帝は貴族たちに討伐の詳しい状況を聞く。
しかし、貴族たちは答えようとしない。
彼らは、たった2人で盗賊40人を討伐したことが信じられないのである。
帝は、討伐の状況を調べるように言う。
そこに菊からの書簡が帝に送られてくる。
帝は貴族たちに言う
「討伐は、菊姫の配下の者2名で為したそうだ。」
「菊姫は官8位を具申しておる。」
九条正親が賛同する
「菊姫様の具申は的を得ています。」
「その者たちは官位を得たばかりです。報奨金でよいと思われます。」
四條道隆が反対する
「四條殿、40人の盗賊を2人で討伐したのですぞ、それに報いなくてはなりません。」
正親が言う。
道隆は討伐したのはつなの関係者だと情報を得ている。
彼はこれ以上つなに力をつけさせたくないのだ
「しかし、前例がありませんぞ。」
「前例なら、つな殿と清音殿が官7位を得たではありませんか。」
「私は、官位はそんなに安いものではないと言っておるのです。」
「帝の判断に、ご不満でもあるのですか。」
「いや、私は・・・」
「もうよい、弥次郎と千代音に官8位を与える。」
帝が決定する。
四條道隆は、考える。
これまでは菊姫の夫に息子の長良をつけ、八宮家の親戚になる予定であった。
いまでは、成り上がりの熊野つなが力をつけ、菊姫もつなを夫にするつもりである。
このままでは菊姫を推しても意味がなくなる。
つなを排除することを考えてきたが結果は、つなに功を与えただけである。
つなの戦いの実力は本物である。
彼は側室の子の竹丸を推すことを考える。
竹丸の妻には血縁の娘を送り込めばよい。
弥次郎と千代音の間8位の知らせが菊の所へ届く。
菊は自分の具申が通ったことに喜ぶ。
弥次郎と千代音は自分たちが菊のもとで暮らすことになり安定した暮らしが約束されたと思う。
その反面、これまでの自由を失ったことに寂しさを感じる。
長篠から四宮まで7日の距離がある。
菊の所へは、弥次郎たちが到着するより早く、植松良房から討伐成功の知らせが届く。
彼は、独自の情報網を持っている違いない。
菊は自分の思い通りに事が運んで機嫌がいい。
弥次郎と千代音は、四宮に着くと門番に菊に到着の連絡を依頼する。
2人は、まっすぐ領主の館に歩いてゆく。
館に着くと中庭で菊が来るのを待つ。
菊が出てくると2人は片膝をつき、報告する
「盗賊の討伐の命、果たしてまいりました。」
「長篠の領主は感謝しているそうですね。」
「はい。」
弥次郎は、預かった書簡を菊に渡す。
「あなたたちには、官8位を帝に具申するつもりです。」
「ありがとうごさいます。」
「ご苦労様でした。旅の疲れを癒してください。」
「はい。」
菊は帝に書簡を送る。
帝は、長篠に討伐軍を送ろうとしているところに盗賊討伐の報告を受ける。
帝は貴族たちに討伐の詳しい状況を聞く。
しかし、貴族たちは答えようとしない。
彼らは、たった2人で盗賊40人を討伐したことが信じられないのである。
帝は、討伐の状況を調べるように言う。
そこに菊からの書簡が帝に送られてくる。
帝は貴族たちに言う
「討伐は、菊姫の配下の者2名で為したそうだ。」
「菊姫は官8位を具申しておる。」
九条正親が賛同する
「菊姫様の具申は的を得ています。」
「その者たちは官位を得たばかりです。報奨金でよいと思われます。」
四條道隆が反対する
「四條殿、40人の盗賊を2人で討伐したのですぞ、それに報いなくてはなりません。」
正親が言う。
道隆は討伐したのはつなの関係者だと情報を得ている。
彼はこれ以上つなに力をつけさせたくないのだ
「しかし、前例がありませんぞ。」
「前例なら、つな殿と清音殿が官7位を得たではありませんか。」
「私は、官位はそんなに安いものではないと言っておるのです。」
「帝の判断に、ご不満でもあるのですか。」
「いや、私は・・・」
「もうよい、弥次郎と千代音に官8位を与える。」
帝が決定する。
四條道隆は、考える。
これまでは菊姫の夫に息子の長良をつけ、八宮家の親戚になる予定であった。
いまでは、成り上がりの熊野つなが力をつけ、菊姫もつなを夫にするつもりである。
このままでは菊姫を推しても意味がなくなる。
つなを排除することを考えてきたが結果は、つなに功を与えただけである。
つなの戦いの実力は本物である。
彼は側室の子の竹丸を推すことを考える。
竹丸の妻には血縁の娘を送り込めばよい。
弥次郎と千代音の間8位の知らせが菊の所へ届く。
菊は自分の具申が通ったことに喜ぶ。
弥次郎と千代音は自分たちが菊のもとで暮らすことになり安定した暮らしが約束されたと思う。
その反面、これまでの自由を失ったことに寂しさを感じる。
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