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3章 貴族になる

8話 清音との距離

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 俺と清音は貴族の仲間入りをしてしまったらしい。
 菊には貴族らしいふるまいをしろと言われているが、どうすればよいのかわからない。
 俺たちは、相変わらず午前中は剣の訓練をして、午後はのんびり過ごしている。
 たまに正虎が俺に剣の相手を頼みに来る。
 彼は本当は清音に相手をしてもらいたいのだろうが、清音には歯が立たないのである。
 風呂は、清音と菊との3人で入ることが多くなる。
 美少女2人との風呂は俺にとってご褒美である。
 だが、帝に知れた時のことが怖い。
 俺と清音は同じ部屋で暮らしている。
 寝るときのお休みのキスは毎日している。
 俺はこれで十分に幸せである。
 だが、俺たちの関係はここから進んでいない。
 お互い信じあっているし、いつも一緒だから文句を言うのは贅沢である。
 それでも、もう少し距離を縮めたいのである。
 俺は清音に一緒にいたいと言っている。
 プロポーズのような言葉であるが俺の気持ちは清音に伝わっているのだろうか。
 清音のことを好きであるが口にはしていない。
 俺は試しに清音に言ってみることにする。
 俺はお休みのキスをした後、清音に言う
 「清音、好きだよ。」
 「私もつなのこと好きよ。」
良かった、俺のこと好きでいてくれる。
 いや、少し違う気がする。
 これでは前と同じである。
 次の夜、お休みのキスの後、俺は清音に言う
 「好きって言ったけど、友達の好きではなくて、ほら、あの・・・」
 「何を言っているの。」
 「だからその。」
 「そっちに行ってもいい。」
 「いいよ。」
清音が俺の布団に入って来る。
 良い香りがして、清音の体は柔らかい。
 清音は俺に言う
 「天下無双の魔法剣士が何をしているの。」
 「それは、俺たちもっと近づきたいなと思って。」
 「いいよ、もっと近くに来て。」
もうすでに体は密着している。
 もっと近く手と言うことは・・・そういうことだよな
 俺は清音を抱きしめる。
 そして、俺たちは体を重ねる。
 翌朝、俺は夢を見ていたと思ったが清音は俺の腕の中で寝息を立てている。
 うん、かわいい。
 ではなくて一線を越えてしまったのである。
 俺は幸福な気持ちになって清音を見る。
 俺たちの初めては隣の部屋の菊に筒抜けだったのはしょうがない。
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