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2章 官位を得る
7話 初めて人を切る
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菊は、国府に向かうこととなり、宗七に世話になった礼を言う
「宗七、角倉では世話になった。」
「おくつろぎできましたか。」
「うむ、扶桑に来たらまた世話になるぞ。」
「ありがとうございます。」
宗七の寿命が少し縮んだ。
菊の国府行には、俺と清音もメンバーに入っている。
俺たちは、菊から逃れられないのである。
俺と清音は宗七に挨拶する
「お世話になりました。」
「つなさんも清音さんも扶桑に寄ったら顔を出してください。」
「はい、必ず顔を出します。」
清音は赤鬼の刀を宗七に預ける。
店の正面に牛車が止まり、菊が乗り込む。
そして、出発する。
町には大勢の人が見送りに出ている。
牛車は門を出る
護衛が俺に聞いてくる
「つな殿は、襲撃があると思いますか。」
「能鬼師が1人死んだだけです、相手の腹は傷んでいないでしょう。」
「やはり、襲ってきますか。」
「ない方が良いですが。」
護衛は襲撃を気にしているようである。
俺は相手が化け物なら殺すことが出来るが、相手が人間だと切ったことがない。
もしかすると切るのをためらうかもしれないのだ。
初日は襲撃はなく夕方を迎える
寝る場所を決め、陣を張る。
夜中、人の気配に目を覚ます。
清音はすでに起きている。
俺たちは、護衛を起こし寝たふりをするように言う。
足音が近づいている。
足音を消しているようだがバレバレである。
8人の影を認める。
俺たちは相手が間合いに入るのを待ち構える。
相手は不用意に近づいてくる。
そして、1人が俺の間合いに入る。
俺は刀を抜きざま胴を切る。
一瞬にして戦いが始まる。
清音も刀を抜きながら相手の胴を切り、さらに2人目を上段から切る。
俺も2人目を袈裟切りにする。
残りは護衛が片づける。
護衛はまだ息のある者に誰に頼まれたか聞くがそのまま死んでゆく。
清音が俺に言う
「つな、さっきの戦い、切れがなかった、人を切るのをためらったの。」
「初めて人を切るんだ、こわいよ。」
「ためらうと死ぬことになるよ。」
「分かった。」
清音にはお見通しらしい。
護衛が言う
「つな殿と清音殿が一緒だと心強いです。」
俺と清音はいつの間にか彼らの仲間になっている。
「宗七、角倉では世話になった。」
「おくつろぎできましたか。」
「うむ、扶桑に来たらまた世話になるぞ。」
「ありがとうございます。」
宗七の寿命が少し縮んだ。
菊の国府行には、俺と清音もメンバーに入っている。
俺たちは、菊から逃れられないのである。
俺と清音は宗七に挨拶する
「お世話になりました。」
「つなさんも清音さんも扶桑に寄ったら顔を出してください。」
「はい、必ず顔を出します。」
清音は赤鬼の刀を宗七に預ける。
店の正面に牛車が止まり、菊が乗り込む。
そして、出発する。
町には大勢の人が見送りに出ている。
牛車は門を出る
護衛が俺に聞いてくる
「つな殿は、襲撃があると思いますか。」
「能鬼師が1人死んだだけです、相手の腹は傷んでいないでしょう。」
「やはり、襲ってきますか。」
「ない方が良いですが。」
護衛は襲撃を気にしているようである。
俺は相手が化け物なら殺すことが出来るが、相手が人間だと切ったことがない。
もしかすると切るのをためらうかもしれないのだ。
初日は襲撃はなく夕方を迎える
寝る場所を決め、陣を張る。
夜中、人の気配に目を覚ます。
清音はすでに起きている。
俺たちは、護衛を起こし寝たふりをするように言う。
足音が近づいている。
足音を消しているようだがバレバレである。
8人の影を認める。
俺たちは相手が間合いに入るのを待ち構える。
相手は不用意に近づいてくる。
そして、1人が俺の間合いに入る。
俺は刀を抜きざま胴を切る。
一瞬にして戦いが始まる。
清音も刀を抜きながら相手の胴を切り、さらに2人目を上段から切る。
俺も2人目を袈裟切りにする。
残りは護衛が片づける。
護衛はまだ息のある者に誰に頼まれたか聞くがそのまま死んでゆく。
清音が俺に言う
「つな、さっきの戦い、切れがなかった、人を切るのをためらったの。」
「初めて人を切るんだ、こわいよ。」
「ためらうと死ぬことになるよ。」
「分かった。」
清音にはお見通しらしい。
護衛が言う
「つな殿と清音殿が一緒だと心強いです。」
俺と清音はいつの間にか彼らの仲間になっている。
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