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1章 魔法剣士

5話 この町もか

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 町は高さ3メートル位の木の塀に囲まれており、門は木製の両開き戸になっている。
 門には門番が2名いる。
 門番は清音に
 「忌み人が何の用だ。」
と問いただす。
 清音は木札を示し言う
 「剣士をしている。」
 「そうか、通れ。」
門番は清音に言うが、俺には何も言わない。
 俺は門番に何も言われずに門を通る。
 俺は清音に聞く
 「門番は何で、清音に聞いて、俺に何も言わない。」
 「私が忌み人だからよ、あと止められるもは盗賊位だわ。」
忌み人はかなり嫌われているらしい。
 町に入るとまず一つ目の角を売って金に換えることにする。
 2人で店に入ると清音は後回しにされる。
 俺は、一つ目の角を1本、銀貨1枚と銅貨2枚に換金してもらい、8本あったので銀貨9枚と銅貨6枚になる。
 清音は、一つ目の角を1本、銀貨1枚に換金される。
 俺は店主に言う
 「何で、俺の時と金額が違うんだ。」
 「あんた知らないのか、忌み人は銀貨1枚に決まっているんだ。」
 「おかしいだろ。」
 「換金するだけでも感謝してほしいよ、断るところも多いぞ。」
俺はこれ以上何も言えなかった。
 清音は、30本角があったので金貨3枚を手にする。
 次に俺の着物を買うことにする。
 ここでも清音が入れない店がある。
 俺は清音を入れてくれる店で服を買い揃える。
 清音は俺に刀を買うように勧める。
 俺は清音に言う。
 「刀を使ったことないけど。」
 「私が教えるわ。」
清音は俺に剣術を教えるつもりらしい。
 俺たちは武具を扱う店に入る。
 店主は清音を見ると忠告する
 「忌み人か、勝手に商品に触るなよ。」
店には刀だけでなく槍や防具も置いてある。
 清音は少し赤く光る刀身の方のを見て
 「この辺の奴がいい。」
と言うと店主が笑う
 「その辺の刀は牛鬼の角でできている、忌み人には売れないぞ。」
 「使うのはつなだ。」
清音は俺を指して言うと店主は黙る。
 「このくらいの長さがいいな。」
清音は長さ60センチ位の刀身の刀を選ぶ。
彼女は店主に言う
 「この刀でしつらえてくれ。」
 「金は払えるのか。」
 「いくらだ。」
 「金貨6枚だ。」
清音は金貨6枚を祓う。
 「明日、取りに来てくれ。」
店主が言う。
 宿でも忌み人に対する扱いは徹底している。
 清音が馬屋に寝ることになるので俺も馬屋に寝る。
 「つなは中に入ってよかったのよ。」
 「清音と一緒だといっただろ。」
 「どちらで寝ても代金は同じだわ。」
 「ここでいい。」
俺は町の人の清音に対する扱いが気に入らない。
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