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多田羅の神々
25、こんな自分は大嫌い
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ゆっくりと時間をかけて二人は家に帰ってきた。神である泰然ならば、ほんの一瞬で移動できてしまう距離なのに、朱実に合わせて歩いたのだ。
帰り道、朱実はずっと泰然の背中を見ていた。赤く染まる空に負けない萌葱色の狩衣は、朱実が迷わぬようにと導いてくれている気さえした。泰然が迎えに来なければ、泰然が朱実の前を歩かなければ、朱実はきっとふらふらと鎮守の杜に迷い込み帰れなくなっていたかもしれない。
いや、そうなったとしても泰然ならすぐに見つけてくれただろう。
そんな自分の身勝手さと不甲斐なさに怒りが込み上げてくる。
「朱実、そんなに強く握りしめてはいけない。ほら、爪の痕がついてしまっているではないか」
朱実はずっと手を握りしめていたのだろう。泰然がゆっくりと朱実の握りしめて固まった指を解いた。確かに手のひらに四本の指の爪の痕が残っていた。とはいえ程度は知れている。すぐにその痕は消えてしまうのだ。
「悪かった」
その爪痕をじっと見つめる朱実に泰然は詫びた。朱実はふと我に返り顔を上げた。いつもと変わらない表情で泰然が続けて言う。
「勝手に朱実に触れてすまなかった。だが、自分を傷つけるような行為はやめてほしい。人はとても傷つきやすいのだろう?」
「……」
「わたしは着替えてくるから、朱実はソファーに座って休んでいなさい。あとでお茶を淹れよう」
「あの、わたし」
朱実は何か答えなければと口を開きかけるも、泰然はもう朱実に背を向けていた。そして、静かに部屋のドアを閉めた。
人は傷つきやすい。その言葉に朱実は首を振った。
(違う! わたしは自分勝手でわがままで、独りよがりで、だから)
「傷ついているのは泰然さまで、あなたを傷つけたのはわたしなの」
蚊が鳴くような声しか出なかった。そんな声では泰然には届かない。
着替えるために閉じられただけの扉に、神と人との境界線を感じた。手を伸ばせば簡単に開けられるのに、それを許さない何かを感じてしまう。
朱実は小さく息を吐いてソファーに座った。二人で選んだソファーは程よく沈んで朱実の体を包み込む。
疲れた心と体に逆らうことができず、朱実は瞼を閉じた。
朱実は夢を見た。
泣きながら母に謝り、そしてその隣にいるまだ見ぬ秋の神、蒼然にも頭を下げた。母はそんな朱実にただ笑みを見せるだけで、隣にいる蒼然は静かに立ったままだ。どんな表情なのかは分からないが、きっと悲しんでいると思った。
すると、泰然がやってきて朱実の手を引く。わたしたちの家に帰ろうと言うのだ。
朱実はいつもと変わらない泰然の優しさに泣いた。
(ごめんなさい、ごめんなさい。泰然さままで傷つけた。ごめんなさい、わたしなんかに出会わなければ)
「ご、め……なさ」
「朱実」
「ごめっ。泰然、さま」
目を開けると、泰然が朱実の顔を覗き込んでいた。ふと視線を下げると、泰然は朱実の手を握っている。
「すまない。うなされていたから、目覚めの詞を唱えた」
泰然はそう言うと、握っていた手を離し朱実から離れていった。朱実はそよそよしく離れていく泰然を見て胸が苦しくなった。その手に救われたのに、その手を払ってしまったことを今はとても後悔している。今すぐにでもその背中に縋りたいのに、そんな都合のいいことはできないと理性で気持ちを抑え込んだ。
「もうこんな時間。夕飯、作りますね。そうだ、先にお湯を沸かしてお茶を」
「わたしは大丈夫だ。朱実は大丈夫なのか。無理をしなくていい。一人になりたければそう言ってほしい。わたしに遠慮はいらない」
「あの、わたし」
朱実が何か言おうとすると、泰然はそれを制するように手のひらを朱実のひたいに当てた。
「体調は問題なさそうだな。わたしは少し仕事がある。神殿に戻るから、朱実はゆっくりしていなさい」
「泰然さま」
「何かあったら念じなさい。すぐに戻る」
そう言って泰然は朱実の前から姿を消した。
「あ……」
泰然がいない新居は初めてではないのに、急に温度が下がったような気がして心細さが込み上げた。
「わたし、何やってるんだろ。ばかだよ」
自分から距離をとったのに、その距離を守ろうとする泰然に悲しくなった。
「自分のことがイヤになるよ」
◇
何もしないまま時間だけが過ぎた。泰然は朱実に気をつかったのか、その夜は帰ってこなかった。朱実は広いベッドの端っこで丸まって夜をやり過ごした。
朱実は夜がこんなに長かったのかと、初めて知る。
「わたし、一人で眠れなくなっちゃったのかな」
隣に泰然の気配がないだけで、こんなふうになるなんて思いもしなかった。轟然や龍然のいう契るとか契らないとかそれ以前に、泰然の存在そのものが朱実にはかけがえのないものになっていたのだ。
「神殿のお布団なら、一人でも眠れたのかな……。泰然さまはぐっすり寝た? わたしがいなくてもマイペース貫いてる?」
泣き過ぎて少し頭が痛い。それよりも、胸の奥がチクチクして辛かった。傷つくよりも傷つける方がこんなにも苦しいなんて、朱実には思いもよらなかったことだった。
「泰然さま」
そう口にした時、あの懐かしい風景が目に入った。ふかふかの布団、檜のいい香り、明るくて広い神殿の寝室だ。
「神殿の、ふかふかお布団。えっ――!」
そう、無意識に念じてしまったのだ。景色は一瞬にして一転。紛れもなく朱実が横たわっている場所は、泰然が住む神殿の寝室である。
「うそー! わたしったら、なにやっ」
「朱実さまぁ~」
「おっ、お加代さん」
「お待ちしておりましたわ! あら、やっぱり顔色がよくないです。ご飯、食べてないですね。それに、睡眠不足も。先ずはお腹に何か入れて、それからお風呂です。薬湯ですから目の腫れも、クマもとれますよ。ささ、こちらに。わたしの手を」
「でも」
「でも、だって、やっぱりはなしです。お加代を困らせないでくださいな」
「えっとぉ……。はい、分かりました」
お加代の勢いに押されて、朱実は手を伸ばした。その朱実の手をお加代は満面の笑みで握りし返した。
◇
別室に行くとマサ吉が盆を持ってやってきた。その盆から優しい出汁の効いた香りがする。朱実は思わずそれを覗き込んだ。
「けんちん汁ですね」
「はい。ごぼう、にんじん、里芋、大根といった根菜類に木綿豆腐が入ってございます。出汁に椎茸を使いました。醤油は控えめにしていますから、何も入ってない胃にも優しいかと思います」
「お腹、空いてきたかも……。ありがとう、マサ吉さん!」
口にお汁を含むと、すぐに野菜の甘みが感じられた。ごぼうやにんじんの独特の土臭さはないし、里芋のまろやかな歯触りが優しさを引き立てた。大根は噛む前に口の中で溶けてしまうし、木綿豆腐には全ての具材の旨味がしみこんでいる。
それらを一通り口に入れた頃、朱実の瞳から涙が溢れ出ていた。
「朱実さま、どうされました? マサ吉が作ったけんちん汁が合わなかったですか」
「違うの。とてもおいしくて、食べたらほっとして……。みんなの優しさが伝わって」
「お可哀想に。お加代の胸で泣いてくださいまし」
「お加代の胸はぺしゃんこだがよいのか?」
「マサ吉! あんたのごわついた胸よりはマシよ!」
「なんだと」
「さあ、マサ吉のことは放っておいてお加代とお風呂に行きましょう。きっと、気分も優れます」
お加代はマサ吉にあっかんべーをして、朱実の手を引いた。マサ吉はやれやれと呆れている。
「マサ吉さん。おいしかったです。ご馳走さまでした」
「いえいえ。ゆっくり風呂につかってください。先ずは元気になってから、ですぞ」
「はい、ありがとうございます」
朱実はマサ吉に頭を下げると、お加代に手を引かれるがまま廊下の角を曲がって風呂場へと向かった。
帰り道、朱実はずっと泰然の背中を見ていた。赤く染まる空に負けない萌葱色の狩衣は、朱実が迷わぬようにと導いてくれている気さえした。泰然が迎えに来なければ、泰然が朱実の前を歩かなければ、朱実はきっとふらふらと鎮守の杜に迷い込み帰れなくなっていたかもしれない。
いや、そうなったとしても泰然ならすぐに見つけてくれただろう。
そんな自分の身勝手さと不甲斐なさに怒りが込み上げてくる。
「朱実、そんなに強く握りしめてはいけない。ほら、爪の痕がついてしまっているではないか」
朱実はずっと手を握りしめていたのだろう。泰然がゆっくりと朱実の握りしめて固まった指を解いた。確かに手のひらに四本の指の爪の痕が残っていた。とはいえ程度は知れている。すぐにその痕は消えてしまうのだ。
「悪かった」
その爪痕をじっと見つめる朱実に泰然は詫びた。朱実はふと我に返り顔を上げた。いつもと変わらない表情で泰然が続けて言う。
「勝手に朱実に触れてすまなかった。だが、自分を傷つけるような行為はやめてほしい。人はとても傷つきやすいのだろう?」
「……」
「わたしは着替えてくるから、朱実はソファーに座って休んでいなさい。あとでお茶を淹れよう」
「あの、わたし」
朱実は何か答えなければと口を開きかけるも、泰然はもう朱実に背を向けていた。そして、静かに部屋のドアを閉めた。
人は傷つきやすい。その言葉に朱実は首を振った。
(違う! わたしは自分勝手でわがままで、独りよがりで、だから)
「傷ついているのは泰然さまで、あなたを傷つけたのはわたしなの」
蚊が鳴くような声しか出なかった。そんな声では泰然には届かない。
着替えるために閉じられただけの扉に、神と人との境界線を感じた。手を伸ばせば簡単に開けられるのに、それを許さない何かを感じてしまう。
朱実は小さく息を吐いてソファーに座った。二人で選んだソファーは程よく沈んで朱実の体を包み込む。
疲れた心と体に逆らうことができず、朱実は瞼を閉じた。
朱実は夢を見た。
泣きながら母に謝り、そしてその隣にいるまだ見ぬ秋の神、蒼然にも頭を下げた。母はそんな朱実にただ笑みを見せるだけで、隣にいる蒼然は静かに立ったままだ。どんな表情なのかは分からないが、きっと悲しんでいると思った。
すると、泰然がやってきて朱実の手を引く。わたしたちの家に帰ろうと言うのだ。
朱実はいつもと変わらない泰然の優しさに泣いた。
(ごめんなさい、ごめんなさい。泰然さままで傷つけた。ごめんなさい、わたしなんかに出会わなければ)
「ご、め……なさ」
「朱実」
「ごめっ。泰然、さま」
目を開けると、泰然が朱実の顔を覗き込んでいた。ふと視線を下げると、泰然は朱実の手を握っている。
「すまない。うなされていたから、目覚めの詞を唱えた」
泰然はそう言うと、握っていた手を離し朱実から離れていった。朱実はそよそよしく離れていく泰然を見て胸が苦しくなった。その手に救われたのに、その手を払ってしまったことを今はとても後悔している。今すぐにでもその背中に縋りたいのに、そんな都合のいいことはできないと理性で気持ちを抑え込んだ。
「もうこんな時間。夕飯、作りますね。そうだ、先にお湯を沸かしてお茶を」
「わたしは大丈夫だ。朱実は大丈夫なのか。無理をしなくていい。一人になりたければそう言ってほしい。わたしに遠慮はいらない」
「あの、わたし」
朱実が何か言おうとすると、泰然はそれを制するように手のひらを朱実のひたいに当てた。
「体調は問題なさそうだな。わたしは少し仕事がある。神殿に戻るから、朱実はゆっくりしていなさい」
「泰然さま」
「何かあったら念じなさい。すぐに戻る」
そう言って泰然は朱実の前から姿を消した。
「あ……」
泰然がいない新居は初めてではないのに、急に温度が下がったような気がして心細さが込み上げた。
「わたし、何やってるんだろ。ばかだよ」
自分から距離をとったのに、その距離を守ろうとする泰然に悲しくなった。
「自分のことがイヤになるよ」
◇
何もしないまま時間だけが過ぎた。泰然は朱実に気をつかったのか、その夜は帰ってこなかった。朱実は広いベッドの端っこで丸まって夜をやり過ごした。
朱実は夜がこんなに長かったのかと、初めて知る。
「わたし、一人で眠れなくなっちゃったのかな」
隣に泰然の気配がないだけで、こんなふうになるなんて思いもしなかった。轟然や龍然のいう契るとか契らないとかそれ以前に、泰然の存在そのものが朱実にはかけがえのないものになっていたのだ。
「神殿のお布団なら、一人でも眠れたのかな……。泰然さまはぐっすり寝た? わたしがいなくてもマイペース貫いてる?」
泣き過ぎて少し頭が痛い。それよりも、胸の奥がチクチクして辛かった。傷つくよりも傷つける方がこんなにも苦しいなんて、朱実には思いもよらなかったことだった。
「泰然さま」
そう口にした時、あの懐かしい風景が目に入った。ふかふかの布団、檜のいい香り、明るくて広い神殿の寝室だ。
「神殿の、ふかふかお布団。えっ――!」
そう、無意識に念じてしまったのだ。景色は一瞬にして一転。紛れもなく朱実が横たわっている場所は、泰然が住む神殿の寝室である。
「うそー! わたしったら、なにやっ」
「朱実さまぁ~」
「おっ、お加代さん」
「お待ちしておりましたわ! あら、やっぱり顔色がよくないです。ご飯、食べてないですね。それに、睡眠不足も。先ずはお腹に何か入れて、それからお風呂です。薬湯ですから目の腫れも、クマもとれますよ。ささ、こちらに。わたしの手を」
「でも」
「でも、だって、やっぱりはなしです。お加代を困らせないでくださいな」
「えっとぉ……。はい、分かりました」
お加代の勢いに押されて、朱実は手を伸ばした。その朱実の手をお加代は満面の笑みで握りし返した。
◇
別室に行くとマサ吉が盆を持ってやってきた。その盆から優しい出汁の効いた香りがする。朱実は思わずそれを覗き込んだ。
「けんちん汁ですね」
「はい。ごぼう、にんじん、里芋、大根といった根菜類に木綿豆腐が入ってございます。出汁に椎茸を使いました。醤油は控えめにしていますから、何も入ってない胃にも優しいかと思います」
「お腹、空いてきたかも……。ありがとう、マサ吉さん!」
口にお汁を含むと、すぐに野菜の甘みが感じられた。ごぼうやにんじんの独特の土臭さはないし、里芋のまろやかな歯触りが優しさを引き立てた。大根は噛む前に口の中で溶けてしまうし、木綿豆腐には全ての具材の旨味がしみこんでいる。
それらを一通り口に入れた頃、朱実の瞳から涙が溢れ出ていた。
「朱実さま、どうされました? マサ吉が作ったけんちん汁が合わなかったですか」
「違うの。とてもおいしくて、食べたらほっとして……。みんなの優しさが伝わって」
「お可哀想に。お加代の胸で泣いてくださいまし」
「お加代の胸はぺしゃんこだがよいのか?」
「マサ吉! あんたのごわついた胸よりはマシよ!」
「なんだと」
「さあ、マサ吉のことは放っておいてお加代とお風呂に行きましょう。きっと、気分も優れます」
お加代はマサ吉にあっかんべーをして、朱実の手を引いた。マサ吉はやれやれと呆れている。
「マサ吉さん。おいしかったです。ご馳走さまでした」
「いえいえ。ゆっくり風呂につかってください。先ずは元気になってから、ですぞ」
「はい、ありがとうございます」
朱実はマサ吉に頭を下げると、お加代に手を引かれるがまま廊下の角を曲がって風呂場へと向かった。
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