11 / 45
第一部
11、誤解は突然やってくる
しおりを挟む
東に連れられて、ひよりは一般に解放された隊員食堂に入った。ここは当然、普段は関係者しか利用できない。
入口に手洗い場があり、アルコール消毒液なども置かれ、衛生面には気をつけていることが分かる。
広々とした食堂にテーブルと椅子が並び、セルフサービスでご飯やおかずをとるようになっている。
「社員食堂と変わらないですね」
「メニューは基本的には全員同じ。でも、アレルギー源の少ないおかずで、かつローカロリー定食なんかもあるよ」
「そうなんですね!」
「食事は健康をもっとも左右するからね。とはいえ、部隊や駐屯地によって対応は異なる」
今日は特別に一般開放しているためか、部屋の端にキッズスペースが設けられていた。マットを敷き詰めて、ローテーブルをいくつか並べ、子供たちが飽きないように折り紙や塗り絵まで準備されていた。
「あっ、ふふふっ。塗り絵も自衛隊っぽいのだ」
「ん? ああ、折角の自衛隊を知ってもらう機会だからね。子供たちにも広報活動だ」
「将来、なりたいって子が出てきたらいいですね」
「期待している」
そんなことを話しながら、二人は奥のテーブルに座った。ひよりは、東に渡されたお弁当をゆっくりと広げた。
「うわぁー! 豪華すぎませんか。運動会みたい」
「運動会? 間違っちゃいないね。日頃の訓練の成果を発表する日だしね」
「私なんて、涼しい所で見ていただけなのに……申し訳ないです。あれ⁉︎」
「どうかした?」
「なんで私が、安達さんと一緒にいるって分かったんですか」
「あはは。まあ、それは……たまたまだよ。招待席にいなかったからね。巡回している部下に聞いたら当たりだったってわけさ」
「そういうことですか」
「うん。さあ、食べよう」
「いただきます」
まさか初めから、安達がひよりを見守っていたなんて思わないだろう。東はひよりに良からぬ虫がつかないよう、手を回していたりする。
ここは男だらけの駐屯地。一般開放しているとは言え、若い独身隊員は彼女や嫁というものを渇望している。早くパートナーを見つけて、外の世界で暮らしたいのだ。しかし、安達がそばにいれば、そうは簡単に近づけない。なんせ、体力徽章にレンジャー徽章を付けた陸曹長だ。顔にもなぜそこにと、思うくらい絶妙な場所に傷がある。
「部下でよかったよ……」
こんな素晴らしい逸材が、自分の配下にいることに東は心から感謝した。心の中で「安達さん、ありがとう!」を何度も唱える。
そんな東の様子を見たひよりは、申し訳なさでいっぱいになった。こんなに素晴らしい機会を与えられたのに、自衛官になりますとは言えないからだ。お弁当まで作ってもらったのに、東の期待に応えられないひよりはそっと箸を置いた。
「東さん」
「ん? どうしたんだい。もしかして苦手なものが」
「あのっ! 私、やっぱり自衛官にはなれません。ごめんなさい」
「んんん?」
東は、またしても想像していなかった言葉をひよりに投げかけられて思考回路は混線だ。
何がどうなって、自衛官になれないのだ。いや、それよりもなぜ自衛官になろうと思ったのだと。
「東さんから、こんな素晴らしい行事に招待いただいたことはとても感謝しています。自衛隊のことを知らずに大人になってしまったのが、今はとても恥ずかしいです。国民を想う皆さんの熱い心に、私はとても感動しました」
「えっ、あ、うん。ありがとう」
「先日おっしゃってましたよね。自衛隊が何かを分かったら、東さんからお話があるって」
「うん? そう、だけど。え、今? ここで?」
「ですが、私にはまだ自衛官になる心構えが何もできていないんです。だからっ」
ひよりは唇を噛み締めた。悔しさでいっぱいだったからだ。
自分より若い女性が警備に立ち、しかも背中には小銃を担いでいた。警備だけではない。先ほどの戦闘訓練の中にも、数名の女性隊員がいたのだ。
(私にはできない。気持ちも、体力も、何一つ揃っていないの。私には、日本を守れない!)
「えっ、ちょっと待ってくれ。ひよりさん、一旦、思考を停止しよう。はい、先ずは水を飲む!」
「お水……あ、はい。いただきます」
「飲んだら、深呼吸して」
「ふぅー」
ひよりはとても素直だ。東に言われるがまま話を止め、水を一口飲んで深呼吸をした。そうしてから改めて顔を上げると、ひよりの視界には優しい東の顔が現れた。
「ひよりさんは素直ないい子だね。本当に俺なんかには勿体無いかもしれない。けどね、この駐屯地……いや、この自衛隊という組織には渡さないよ」
「は、はあ……え?」
「あのね。私はひよりさんに自衛隊に入らないか? なんてことは言わない。もし、ひよりさんがなりたいって言うなら考えるけれど、そうじゃないならなる必要はないよ。職業選択の自由がある。ひよりさんは、ひよりさんのやりたいことをするんだ」
「私、てっきり自衛官になりませんかって、スカウトされるのかと」
「あー……参ったな。そっちに思考が行っちゃったか。これはまた、あははははっ」
突然笑い出した東にひよりは驚いた。それもそのはず、周りにいた隊員もびくりとして、立ち止まるくらい東は盛大に笑ったのだ。
「まったく、ひよりさん。よし! 決めた。今夜、ディナーに行こう。そして、そこで私の気持ちをお話するとしよう。もう、二度と、誤解しないためにもね」
「ここではお話できないのですか?」
「できないね」
「そ、そうなんですね……」
きっぱりと、ここでは話せないと言われた。では、東はいったい何をひよりに話すというのか。しかも、ディナーをしながらという。
「とにかく、自衛官になる必要はないよ。さあ、ひよりさん食べよう」
「はい」
新たな疑問を抱えたひより。
けれど、東の料理がおいしくて、今は考えるのやめようと思い始める。
「この肉巻き美味しいですー。ご飯がすすむ危険な味ですね」
「それは良かった」
「ああ、もう全部おいしい……」
いや、東の料理に夢中で、他のことなんて考えられなくなっているのが正解だ。
◇
夜の待ち合わせ場所を決めたので、あとは来た時と同じようにバスに乗って帰るだけ。東はひよりをバスの発着場まで送ると言う。
すぐそこなのにと思いながらも、ひよりは東と並んで歩けることが嬉しかった。
(だって、東さん。かっこいいんだもん)
「ごめん。ちょっとATMに寄りたいんだ。すぐ隣にコンビニあるから、そこで待ってて」
「コンビニ? 了解です」
どんなコンビニが入っているのかと目をやると、それはひよりがよく知っているコンビニだった。
東が来るまでの間、中を覗いてみることにした。基本的にはよく見るものが売られているけれど、やっぱり普通のコンビニとは違っていた。
「駐屯地土産? 戦車の絵が書いてあるのに、中身はクッキーだって。あ、これって自衛官さんが使う物?」
日用品コーナーを除くと、自衛隊の色であるモスグリーンや迷彩柄の手袋やハンカチなどが売られてある。速乾性シャツ、消臭率99.9パーセント靴下なんかも目についた。
「ベルトに小物入れだ。もしかして、訓練で使うのかな。きっと、消耗品なのね」
興味深げにそれらを見ていると、なにやら奇妙な会話が聞こえてきた。営内に住んでいる若い隊員のようだ。
「おーい。おまえが使ってるメイク落としシートって、これか?」
「おお、それだ。拭いたあと、肌ががさつかなくていいんだよな。低刺激らしいぞ」
「んじゃ、俺も買っとくか。来週から山籠りだからさ」
「そう言えば、山口がストッキング切らしてるから買っといてくれってよ」
「分かった。俺の分入れて三つだな」
(えっ! メイク落としにストッキング……なんで!)
「こないださ、彼女のストッキングくすねたらめちゃくちゃ怒られた。なんか、いいやつだったらしい」
「いいやつなら、使い心地もよさそうだけどな」
「穿かなくなったら教えてくれって、言っといた」
「ま、俺らのは基本、破れたやつでいいもんな」
「そうそう。買うの馬鹿らしいからな」
(彼女が穿いたやつを、使うの⁉︎ しかも、破れたものって。メイクして、ストッキング穿いて何してるの……嘘だ、嫌よ。気持ち悪い! 変態!)
「先輩から受け継いだ技だからな、それよりいい方法は今のところないね」
「だなー」
ひよりの、頭の中は大変なことになっていた。
国民のために命をかけて働く自衛官たちは、なんと、女装をしていたのだ!
いや、本当はそんな事のために買っているのではない。しかし、ひよりが彼らの事情を知るわけがない。
「ひよりさん。お待たせ」
「東さんっ」
「どうかした?」
ひよりは用を済ませた東に助けを求めるようにすがった。そして、若い隊員を指さす。
「あの人たち、変質者です!」
「なんだと。おまえたち、何をした!」
コンビニ内が、一瞬にして凍りついた。
入口に手洗い場があり、アルコール消毒液なども置かれ、衛生面には気をつけていることが分かる。
広々とした食堂にテーブルと椅子が並び、セルフサービスでご飯やおかずをとるようになっている。
「社員食堂と変わらないですね」
「メニューは基本的には全員同じ。でも、アレルギー源の少ないおかずで、かつローカロリー定食なんかもあるよ」
「そうなんですね!」
「食事は健康をもっとも左右するからね。とはいえ、部隊や駐屯地によって対応は異なる」
今日は特別に一般開放しているためか、部屋の端にキッズスペースが設けられていた。マットを敷き詰めて、ローテーブルをいくつか並べ、子供たちが飽きないように折り紙や塗り絵まで準備されていた。
「あっ、ふふふっ。塗り絵も自衛隊っぽいのだ」
「ん? ああ、折角の自衛隊を知ってもらう機会だからね。子供たちにも広報活動だ」
「将来、なりたいって子が出てきたらいいですね」
「期待している」
そんなことを話しながら、二人は奥のテーブルに座った。ひよりは、東に渡されたお弁当をゆっくりと広げた。
「うわぁー! 豪華すぎませんか。運動会みたい」
「運動会? 間違っちゃいないね。日頃の訓練の成果を発表する日だしね」
「私なんて、涼しい所で見ていただけなのに……申し訳ないです。あれ⁉︎」
「どうかした?」
「なんで私が、安達さんと一緒にいるって分かったんですか」
「あはは。まあ、それは……たまたまだよ。招待席にいなかったからね。巡回している部下に聞いたら当たりだったってわけさ」
「そういうことですか」
「うん。さあ、食べよう」
「いただきます」
まさか初めから、安達がひよりを見守っていたなんて思わないだろう。東はひよりに良からぬ虫がつかないよう、手を回していたりする。
ここは男だらけの駐屯地。一般開放しているとは言え、若い独身隊員は彼女や嫁というものを渇望している。早くパートナーを見つけて、外の世界で暮らしたいのだ。しかし、安達がそばにいれば、そうは簡単に近づけない。なんせ、体力徽章にレンジャー徽章を付けた陸曹長だ。顔にもなぜそこにと、思うくらい絶妙な場所に傷がある。
「部下でよかったよ……」
こんな素晴らしい逸材が、自分の配下にいることに東は心から感謝した。心の中で「安達さん、ありがとう!」を何度も唱える。
そんな東の様子を見たひよりは、申し訳なさでいっぱいになった。こんなに素晴らしい機会を与えられたのに、自衛官になりますとは言えないからだ。お弁当まで作ってもらったのに、東の期待に応えられないひよりはそっと箸を置いた。
「東さん」
「ん? どうしたんだい。もしかして苦手なものが」
「あのっ! 私、やっぱり自衛官にはなれません。ごめんなさい」
「んんん?」
東は、またしても想像していなかった言葉をひよりに投げかけられて思考回路は混線だ。
何がどうなって、自衛官になれないのだ。いや、それよりもなぜ自衛官になろうと思ったのだと。
「東さんから、こんな素晴らしい行事に招待いただいたことはとても感謝しています。自衛隊のことを知らずに大人になってしまったのが、今はとても恥ずかしいです。国民を想う皆さんの熱い心に、私はとても感動しました」
「えっ、あ、うん。ありがとう」
「先日おっしゃってましたよね。自衛隊が何かを分かったら、東さんからお話があるって」
「うん? そう、だけど。え、今? ここで?」
「ですが、私にはまだ自衛官になる心構えが何もできていないんです。だからっ」
ひよりは唇を噛み締めた。悔しさでいっぱいだったからだ。
自分より若い女性が警備に立ち、しかも背中には小銃を担いでいた。警備だけではない。先ほどの戦闘訓練の中にも、数名の女性隊員がいたのだ。
(私にはできない。気持ちも、体力も、何一つ揃っていないの。私には、日本を守れない!)
「えっ、ちょっと待ってくれ。ひよりさん、一旦、思考を停止しよう。はい、先ずは水を飲む!」
「お水……あ、はい。いただきます」
「飲んだら、深呼吸して」
「ふぅー」
ひよりはとても素直だ。東に言われるがまま話を止め、水を一口飲んで深呼吸をした。そうしてから改めて顔を上げると、ひよりの視界には優しい東の顔が現れた。
「ひよりさんは素直ないい子だね。本当に俺なんかには勿体無いかもしれない。けどね、この駐屯地……いや、この自衛隊という組織には渡さないよ」
「は、はあ……え?」
「あのね。私はひよりさんに自衛隊に入らないか? なんてことは言わない。もし、ひよりさんがなりたいって言うなら考えるけれど、そうじゃないならなる必要はないよ。職業選択の自由がある。ひよりさんは、ひよりさんのやりたいことをするんだ」
「私、てっきり自衛官になりませんかって、スカウトされるのかと」
「あー……参ったな。そっちに思考が行っちゃったか。これはまた、あははははっ」
突然笑い出した東にひよりは驚いた。それもそのはず、周りにいた隊員もびくりとして、立ち止まるくらい東は盛大に笑ったのだ。
「まったく、ひよりさん。よし! 決めた。今夜、ディナーに行こう。そして、そこで私の気持ちをお話するとしよう。もう、二度と、誤解しないためにもね」
「ここではお話できないのですか?」
「できないね」
「そ、そうなんですね……」
きっぱりと、ここでは話せないと言われた。では、東はいったい何をひよりに話すというのか。しかも、ディナーをしながらという。
「とにかく、自衛官になる必要はないよ。さあ、ひよりさん食べよう」
「はい」
新たな疑問を抱えたひより。
けれど、東の料理がおいしくて、今は考えるのやめようと思い始める。
「この肉巻き美味しいですー。ご飯がすすむ危険な味ですね」
「それは良かった」
「ああ、もう全部おいしい……」
いや、東の料理に夢中で、他のことなんて考えられなくなっているのが正解だ。
◇
夜の待ち合わせ場所を決めたので、あとは来た時と同じようにバスに乗って帰るだけ。東はひよりをバスの発着場まで送ると言う。
すぐそこなのにと思いながらも、ひよりは東と並んで歩けることが嬉しかった。
(だって、東さん。かっこいいんだもん)
「ごめん。ちょっとATMに寄りたいんだ。すぐ隣にコンビニあるから、そこで待ってて」
「コンビニ? 了解です」
どんなコンビニが入っているのかと目をやると、それはひよりがよく知っているコンビニだった。
東が来るまでの間、中を覗いてみることにした。基本的にはよく見るものが売られているけれど、やっぱり普通のコンビニとは違っていた。
「駐屯地土産? 戦車の絵が書いてあるのに、中身はクッキーだって。あ、これって自衛官さんが使う物?」
日用品コーナーを除くと、自衛隊の色であるモスグリーンや迷彩柄の手袋やハンカチなどが売られてある。速乾性シャツ、消臭率99.9パーセント靴下なんかも目についた。
「ベルトに小物入れだ。もしかして、訓練で使うのかな。きっと、消耗品なのね」
興味深げにそれらを見ていると、なにやら奇妙な会話が聞こえてきた。営内に住んでいる若い隊員のようだ。
「おーい。おまえが使ってるメイク落としシートって、これか?」
「おお、それだ。拭いたあと、肌ががさつかなくていいんだよな。低刺激らしいぞ」
「んじゃ、俺も買っとくか。来週から山籠りだからさ」
「そう言えば、山口がストッキング切らしてるから買っといてくれってよ」
「分かった。俺の分入れて三つだな」
(えっ! メイク落としにストッキング……なんで!)
「こないださ、彼女のストッキングくすねたらめちゃくちゃ怒られた。なんか、いいやつだったらしい」
「いいやつなら、使い心地もよさそうだけどな」
「穿かなくなったら教えてくれって、言っといた」
「ま、俺らのは基本、破れたやつでいいもんな」
「そうそう。買うの馬鹿らしいからな」
(彼女が穿いたやつを、使うの⁉︎ しかも、破れたものって。メイクして、ストッキング穿いて何してるの……嘘だ、嫌よ。気持ち悪い! 変態!)
「先輩から受け継いだ技だからな、それよりいい方法は今のところないね」
「だなー」
ひよりの、頭の中は大変なことになっていた。
国民のために命をかけて働く自衛官たちは、なんと、女装をしていたのだ!
いや、本当はそんな事のために買っているのではない。しかし、ひよりが彼らの事情を知るわけがない。
「ひよりさん。お待たせ」
「東さんっ」
「どうかした?」
ひよりは用を済ませた東に助けを求めるようにすがった。そして、若い隊員を指さす。
「あの人たち、変質者です!」
「なんだと。おまえたち、何をした!」
コンビニ内が、一瞬にして凍りついた。
16
お気に入りに追加
879
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お茶をしましょう、若菜さん。〜強面自衛官、スイーツと君の笑顔を守ります〜
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
陸上自衛隊衛生科所属の安達四季陸曹長は、見た目がどうもヤのつく人ににていて怖い。
「だって顔に大きな傷があるんだもん!」
体力徽章もレンジャー徽章も持った看護官は、鬼神のように荒野を走る。
実は怖いのは顔だけで、本当はとても優しくて怒鳴ったりイライラしたりしない自衛官。
寺の住職になった方が良いのでは?そう思うくらいに懐が大きく、上官からも部下からも慕われ頼りにされている。
スイーツ大好き、奥さん大好きな安達陸曹長の若かりし日々を振り返るお話です。
※フィクションです。
※カクヨム、小説家になろうにも公開しています。


冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる