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恋をしろ
愛想笑いは難しい
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今日は朝から憂鬱だった。なぜなら夕凪にとって苦手な、他人をエスコートするミッションが与えられた日だからだ。
なぜ苦手か、それは接待のように嘘くさい笑顔を晒さなければならないから。しかも、社内の人間に。
「木崎、いつもと変わらないじゃないかその格好。なんだよ、もっと女をアピールしろよぉぉ。お前はモデル並みの恵まれた体型をしているんだ。もったいねぇな」
いつもの作業着でロッカーから出て来た夕凪に鬼丈が呆れたようにそう言った。
鬼丈が言うように夕凪は一般の女性より背が高く170センチある。手足は長く、線は太くも細くもない健康的な体だ。髪も艶のある黒髪でいつも後ろに纏めている。それを解いたら、男なら誰でも声をかけたくなるのにと鬼丈は思っていた。
「もったいないの意味が分かりませんし、女らしくすると言うことも理解できません!」
夕凪が鬼丈をギッとひと睨みする。すると、
「はぁ……。何のためにエスコート任せたんだよ」
肩をがっくり落とす上司に、夕凪は脱力した。
この体型で良かったことなんて一度もない。背が高いだけで合コンでは敬遠されるし、夕凪の他人に頼りたくない性格が余計に男を遠ざけた。
守ってあげたい女の子に自分は向いていないし、なりたくもないと心の中で何度も叫ぶ。
「後悔しないでくださいねっ。もぅ……」
(適当にやってやる! ばーかっ)
夕凪がどんなに悪態をついてみても、適当にできない性格を鬼丈は知っている。
「シワ作んな、笑えよ。ったく、頼んだぞ」
*
「お疲れ様です。案内役をさせていただきます木崎夕凪といいます。危険はないはずですが、万が一の為にヘルメットを着用してください」
白の来客用のヘルメットを本社社員たちに配る。男性が10名、女性が5名のちょっとした団体様だ。
「木崎、お前また背が伸びたか」
「なわけないでしょう。もしそう思うなら安藤課長が縮んだんですよ」
「くくっ。相変わらずだな」
「おかげさまで」
コンテナ営業部の安藤がいいなと思えるのは、少しの冗談にセクハラ的な厭らしさが含まれていないからだ。大抵の男性はデカい女だとか、反対に組み敷かれそうだとか失礼なことを言ってくる。
それは安藤に対する贔屓目なのかもしれない。精悍な顔立ちに仕事へ向ける情熱と、強面なのにときどき見せる柔らかい笑みに夕凪は絆された。
子供が生まれ男として夫として、そして父親として箔がかかったのか。夕凪の中のイイ男の代表は安藤壮一そのものだった。
「お疲れ様です。顎紐はキチンと留めてくださいね」
「承知した」
(ん? なんか、堅いのねこの人)
夕凪より少し背の高いスマートな男性社員は静かにヘルメットを受け取った。
しっかりとアイロンのかかった白いシャツ、真っ直ぐに、きちっと締められたネクタイ。ピカピカに磨かれた革靴を見て夕凪は感心した。
嫌味のない実用的な腕時計はなぜが右腕につけている。指輪はしていない。けれど、女性のように長く美しい指をしている。そして、メガネ男子だ。
(っ……すごい舐めるように見ちゃったじゃん。潔癖なのかな、几帳面そう。多分、私の苦手なタイプだわ)
「では、移動します!」
旗こそないけれど、背の高い夕凪が先頭を行けば迷わずついて来くるはず。
夕凪は総勢15名の団体様を引き連れて、コンテナターミナル内を移動した。
変電所、保守整備棟、トレーラー待機場などを周り、港湾の花形とも言われるガントリークレーンの下までやって来た。真上にそびえ立つ赤と白のしま模様の首の長いクレーンは見る者を圧巻した。みんな口を開けて「大っきい……」とため息をつく。
暫くするとスマホやデジカメを取り出して各自で記録していた。
「木崎、上にがって見せてくれよ。デスクに張り付いてる人間は見たことがないんだ」
コンテナ営業部の安藤が夕凪にそう言った。
その瞬間、え? 女なのに上がるの? 大丈夫なの? という視線が夕凪に向けられた。
「木崎はクレーン運転士なんだ。俺達が運び込んだコンテナを貨物船に積んでいるのは彼女だ」
「私だけではありませんが、毎日それなりに荷役をさせてもらっています」
夕凪がそう答えると、見学に来たメンバーが少しざわついた。これも慣れたもの。女性のクレーン運転士!? という好奇の目。夕凪はみんなに背を向けて運転席へ上がってみせた。
地上約50メートルの位置から見上げる彼らを、夕凪は見下ろした。運転席の足元はガラス張りで、毎日ていねいに磨いてある。視力の良い夕凪からは、彼らの表情がよく見えた。
実際にエンジンをかけることはしなかったが、地上に戻るとこれまた慣れた光景が。
「すごいな。女性でも免許取れるんだな。怖くないの? なんでこの仕事をしようと思ったの」
「男の中で働くって大変だよね」
「私は絶対にやらないわぁ。女であることを忘れそうじゃないですか? あ、ほら、男の人に負けないように頑張らないといけないわけだし」
だいたいの質問が女なのに……というニュアンスが込められている。
「やりたいと思った仕事だから。それ以外の理由はないですね」
夕凪はそれだけ言うとクルリと背を向けて眉間にシワを思い切り寄せた。
本当のことを言っただけなのに、なぜか負けた気がしてならなかったから。
「コンテナのバランスをとるのは大変そうだな。この辺りは西からの風が強いだろうから、かなり技術がいるんだろ」
「え? あ、はい(メガネ男子だ!) 昨日も横から煽るような風がありました。バランスはコツもありますけど……経験するしかないので」
「そうか、コンテナ内の積み方も気をつけないといけないな」
「それはもう安藤課長がしっかりしてくださるので傾きの心配はありません」
几帳面メガネ男子はメモをさっととった。
何を書いたのかは不明だけれど、その真面目な姿勢に夕凪は感心していた。
夕凪は何気に、彼が首から下げた社員証に目をやった。
ーー 通関三課 沢柳浩太
三課はアジア・オセアニア地域の通関を担当している部署だ。
(いかにも真面目で几帳面な部署だわ。とても、お似合い……)
「以上で案内を終わります。何か質問があれはお受けします」
特に質問はないとのことで最初に集合した事務所前に戻った。すでに鬼丈が待っており、係長、課長級の人と挨拶を交わし始めた。あとは上の者たちに任せればいいと夕凪はふぅっと息を吐いた。
ここで安全に作業をする為には、仕事の内容や役割を理解してもらう必要がある。なんでもバンバン押し込めばいいわけでない。コンテナだから載せ放題、詰め放題と思われては困るのよと夕凪は心の中で愚痴った。
「木崎。ちょっといいか」
「はい」
本社社員を見送った鬼丈が夕凪を呼びとめた。いつもならその場で要件を言うのに、会議室へ連れて行かれた。
「まあ、いちいちお前に言うことなのか迷うところだが。言わせてもらう」
「なんでしょうか」
「お前もう少し笑え」
「は?」
「終始仏頂面で案内していたらしいじゃないか。本社営業部の課長が人との接し方を学ばせろと、お小言があった。外部の人間にもああなのかってな。俺は別に今のままで構わないと思っているんだ。けど、たったそれだけのとこでお前の評価がマイナスになってほしくないとも思う」
本社営業部の人から見れば、愛想笑いのひとつもできないのは社会人としてマイナスだと言いたいのだ。もっと掘り下げれば、夕凪の対応で会社のイメージが落ちると言うことだろう。
「申し訳、ありませんでした」
「なんだ、やけに素直だな」
「そんな日も、ありますよ。お疲れ様でした。先に上がります」
「おぅ……ご苦労さん」
ロッカールームに入った夕凪は小さな鏡に映る自分を見た。愛想のない可愛くない顔。これでも自分なりに外向きに作った顔と声で対応したつもり。なのになんの効果もなくマイナスに働いてしまった。
「だから、やりたくなかったのに……」
ガントリークレーンに乗る仕事が、それに就けた自分が好きだ。男の職場だと言われても男しかできない仕事ではない。
「私のせいでここの評価が下がるのはイヤ……でも、簡単に笑えないよ」
大きく深呼吸をしてから、着替えを済ませた。ジーンズにブーツ、Tシャツの上から革のジャケットを羽織った。ロッカーの棚からヘルメットを下ろすと、バッグを背負い従業員通用口から駆け出した。
ブルン……ドドドド…ブルンッ!
愛車のバイクに跨ってエンジンを噴かせる。体に伝わる振動が夕凪の心も揺らした。
(気晴らしに、峠越えっ!)
女らしい所は何一つない。けれど、好きなことを追求していれば嫌なことも忘れられる。例え好きな人に嫌われても、このバイクとあのキリンさえあれば生きていける。
夕凪は自分にそう言い聞かせた。夕凪だって恋の一つや二つしたことはある。ただ、その恋で幸せな気持ちにはなれなかった。
「よし、ゼファーちゃん行くよっ」
風を斬る、風に乗る。
大切な時間を共に過ごしてくれる愛車のゼファーで、夕凪はコンテナ街を走り抜けた。
なぜ苦手か、それは接待のように嘘くさい笑顔を晒さなければならないから。しかも、社内の人間に。
「木崎、いつもと変わらないじゃないかその格好。なんだよ、もっと女をアピールしろよぉぉ。お前はモデル並みの恵まれた体型をしているんだ。もったいねぇな」
いつもの作業着でロッカーから出て来た夕凪に鬼丈が呆れたようにそう言った。
鬼丈が言うように夕凪は一般の女性より背が高く170センチある。手足は長く、線は太くも細くもない健康的な体だ。髪も艶のある黒髪でいつも後ろに纏めている。それを解いたら、男なら誰でも声をかけたくなるのにと鬼丈は思っていた。
「もったいないの意味が分かりませんし、女らしくすると言うことも理解できません!」
夕凪が鬼丈をギッとひと睨みする。すると、
「はぁ……。何のためにエスコート任せたんだよ」
肩をがっくり落とす上司に、夕凪は脱力した。
この体型で良かったことなんて一度もない。背が高いだけで合コンでは敬遠されるし、夕凪の他人に頼りたくない性格が余計に男を遠ざけた。
守ってあげたい女の子に自分は向いていないし、なりたくもないと心の中で何度も叫ぶ。
「後悔しないでくださいねっ。もぅ……」
(適当にやってやる! ばーかっ)
夕凪がどんなに悪態をついてみても、適当にできない性格を鬼丈は知っている。
「シワ作んな、笑えよ。ったく、頼んだぞ」
*
「お疲れ様です。案内役をさせていただきます木崎夕凪といいます。危険はないはずですが、万が一の為にヘルメットを着用してください」
白の来客用のヘルメットを本社社員たちに配る。男性が10名、女性が5名のちょっとした団体様だ。
「木崎、お前また背が伸びたか」
「なわけないでしょう。もしそう思うなら安藤課長が縮んだんですよ」
「くくっ。相変わらずだな」
「おかげさまで」
コンテナ営業部の安藤がいいなと思えるのは、少しの冗談にセクハラ的な厭らしさが含まれていないからだ。大抵の男性はデカい女だとか、反対に組み敷かれそうだとか失礼なことを言ってくる。
それは安藤に対する贔屓目なのかもしれない。精悍な顔立ちに仕事へ向ける情熱と、強面なのにときどき見せる柔らかい笑みに夕凪は絆された。
子供が生まれ男として夫として、そして父親として箔がかかったのか。夕凪の中のイイ男の代表は安藤壮一そのものだった。
「お疲れ様です。顎紐はキチンと留めてくださいね」
「承知した」
(ん? なんか、堅いのねこの人)
夕凪より少し背の高いスマートな男性社員は静かにヘルメットを受け取った。
しっかりとアイロンのかかった白いシャツ、真っ直ぐに、きちっと締められたネクタイ。ピカピカに磨かれた革靴を見て夕凪は感心した。
嫌味のない実用的な腕時計はなぜが右腕につけている。指輪はしていない。けれど、女性のように長く美しい指をしている。そして、メガネ男子だ。
(っ……すごい舐めるように見ちゃったじゃん。潔癖なのかな、几帳面そう。多分、私の苦手なタイプだわ)
「では、移動します!」
旗こそないけれど、背の高い夕凪が先頭を行けば迷わずついて来くるはず。
夕凪は総勢15名の団体様を引き連れて、コンテナターミナル内を移動した。
変電所、保守整備棟、トレーラー待機場などを周り、港湾の花形とも言われるガントリークレーンの下までやって来た。真上にそびえ立つ赤と白のしま模様の首の長いクレーンは見る者を圧巻した。みんな口を開けて「大っきい……」とため息をつく。
暫くするとスマホやデジカメを取り出して各自で記録していた。
「木崎、上にがって見せてくれよ。デスクに張り付いてる人間は見たことがないんだ」
コンテナ営業部の安藤が夕凪にそう言った。
その瞬間、え? 女なのに上がるの? 大丈夫なの? という視線が夕凪に向けられた。
「木崎はクレーン運転士なんだ。俺達が運び込んだコンテナを貨物船に積んでいるのは彼女だ」
「私だけではありませんが、毎日それなりに荷役をさせてもらっています」
夕凪がそう答えると、見学に来たメンバーが少しざわついた。これも慣れたもの。女性のクレーン運転士!? という好奇の目。夕凪はみんなに背を向けて運転席へ上がってみせた。
地上約50メートルの位置から見上げる彼らを、夕凪は見下ろした。運転席の足元はガラス張りで、毎日ていねいに磨いてある。視力の良い夕凪からは、彼らの表情がよく見えた。
実際にエンジンをかけることはしなかったが、地上に戻るとこれまた慣れた光景が。
「すごいな。女性でも免許取れるんだな。怖くないの? なんでこの仕事をしようと思ったの」
「男の中で働くって大変だよね」
「私は絶対にやらないわぁ。女であることを忘れそうじゃないですか? あ、ほら、男の人に負けないように頑張らないといけないわけだし」
だいたいの質問が女なのに……というニュアンスが込められている。
「やりたいと思った仕事だから。それ以外の理由はないですね」
夕凪はそれだけ言うとクルリと背を向けて眉間にシワを思い切り寄せた。
本当のことを言っただけなのに、なぜか負けた気がしてならなかったから。
「コンテナのバランスをとるのは大変そうだな。この辺りは西からの風が強いだろうから、かなり技術がいるんだろ」
「え? あ、はい(メガネ男子だ!) 昨日も横から煽るような風がありました。バランスはコツもありますけど……経験するしかないので」
「そうか、コンテナ内の積み方も気をつけないといけないな」
「それはもう安藤課長がしっかりしてくださるので傾きの心配はありません」
几帳面メガネ男子はメモをさっととった。
何を書いたのかは不明だけれど、その真面目な姿勢に夕凪は感心していた。
夕凪は何気に、彼が首から下げた社員証に目をやった。
ーー 通関三課 沢柳浩太
三課はアジア・オセアニア地域の通関を担当している部署だ。
(いかにも真面目で几帳面な部署だわ。とても、お似合い……)
「以上で案内を終わります。何か質問があれはお受けします」
特に質問はないとのことで最初に集合した事務所前に戻った。すでに鬼丈が待っており、係長、課長級の人と挨拶を交わし始めた。あとは上の者たちに任せればいいと夕凪はふぅっと息を吐いた。
ここで安全に作業をする為には、仕事の内容や役割を理解してもらう必要がある。なんでもバンバン押し込めばいいわけでない。コンテナだから載せ放題、詰め放題と思われては困るのよと夕凪は心の中で愚痴った。
「木崎。ちょっといいか」
「はい」
本社社員を見送った鬼丈が夕凪を呼びとめた。いつもならその場で要件を言うのに、会議室へ連れて行かれた。
「まあ、いちいちお前に言うことなのか迷うところだが。言わせてもらう」
「なんでしょうか」
「お前もう少し笑え」
「は?」
「終始仏頂面で案内していたらしいじゃないか。本社営業部の課長が人との接し方を学ばせろと、お小言があった。外部の人間にもああなのかってな。俺は別に今のままで構わないと思っているんだ。けど、たったそれだけのとこでお前の評価がマイナスになってほしくないとも思う」
本社営業部の人から見れば、愛想笑いのひとつもできないのは社会人としてマイナスだと言いたいのだ。もっと掘り下げれば、夕凪の対応で会社のイメージが落ちると言うことだろう。
「申し訳、ありませんでした」
「なんだ、やけに素直だな」
「そんな日も、ありますよ。お疲れ様でした。先に上がります」
「おぅ……ご苦労さん」
ロッカールームに入った夕凪は小さな鏡に映る自分を見た。愛想のない可愛くない顔。これでも自分なりに外向きに作った顔と声で対応したつもり。なのになんの効果もなくマイナスに働いてしまった。
「だから、やりたくなかったのに……」
ガントリークレーンに乗る仕事が、それに就けた自分が好きだ。男の職場だと言われても男しかできない仕事ではない。
「私のせいでここの評価が下がるのはイヤ……でも、簡単に笑えないよ」
大きく深呼吸をしてから、着替えを済ませた。ジーンズにブーツ、Tシャツの上から革のジャケットを羽織った。ロッカーの棚からヘルメットを下ろすと、バッグを背負い従業員通用口から駆け出した。
ブルン……ドドドド…ブルンッ!
愛車のバイクに跨ってエンジンを噴かせる。体に伝わる振動が夕凪の心も揺らした。
(気晴らしに、峠越えっ!)
女らしい所は何一つない。けれど、好きなことを追求していれば嫌なことも忘れられる。例え好きな人に嫌われても、このバイクとあのキリンさえあれば生きていける。
夕凪は自分にそう言い聞かせた。夕凪だって恋の一つや二つしたことはある。ただ、その恋で幸せな気持ちにはなれなかった。
「よし、ゼファーちゃん行くよっ」
風を斬る、風に乗る。
大切な時間を共に過ごしてくれる愛車のゼファーで、夕凪はコンテナ街を走り抜けた。
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