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そして始まる二人の物語ー本編ー
行ってらっしゃい!
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海音は普段と変わりなく過ごしたつもりでいた。でも、心のどこかに勝利の海外派遣海賊対策が頭をよぎった。知らなさ過ぎた自分を戒めるように海上保安庁に関する書籍やネットから情報を集めた。そして、海上自衛隊や自衛隊の幕僚監部関連までも。改めて勝利の仕事は大きな責任を負ったものだと知った。
今は知ろうと思えばたくさんの情報がインターネット上にある。海音は特殊警備隊のとある動画を見ていた。
「っ……」
勝利と付き合う前ならかっこいい! なんて思っただけかもしれない。でも、違った。
黒のゴムボートに乗り込んだ真っ黒な集団が浜辺に上がり、銃を構えながら走る。ヘリコプターから次々と降りてきて、他国の不審船に飛び移り、抵抗する人間を素手で押さえ込む。そして、何年か前にあった某国の漁船による領海侵犯。警告に従わなかった為、巡視船はその漁船に体当たりされても彼らの進路を阻んだ。あの時は海でこんなことが起きているなんて知らなかった。
「これが、勝利さんの仕事・・・」
巡視船に乗って海を行く船の交通整備をしている。そんなイメージは一気に吹き飛んだ。海音はそれらの動画にしばらく釘付けだった。
◇ ◇ ◇
9月末日。その時はあっという間にやって来た。海音は今、海上自衛隊横須賀基地管轄の港に来ている。家族にだけ特別に許される隊員たちの見送りに、婚約者という立場で首からパスを下げていた。正式にプロポーズされたわけでないけれど、ここに入るためにはそう名乗る方がスムーズだっのだ。勝利の両親は高齢ということもあり今回は来ていない。
「勝利さん、素敵。やっぱり制服姿は普段よりも格好良く見えちゃう」
「酷いな。普段はセンスなしかよ」
「だから、普段よりって言ったやん。普段も格好いいよ、本当だって」
それぞれの家族が任務へ向かう隊員と別れを告げている。海音たちの隣では佐伯が妻と子供と、部下の金本には両親が来ている。
「はい、御守。八咫烏だからね、きっと海戸の船を護ってくれるわ」
「涼子さんありがとう。八咫烏か、強そうだね」
「強いわよ。ねえ、無理はしないでね。全隊員、無事に連れて帰ってきてあげて」
「分かってる。優秀な部下たちだから心配はいらないよ」
隣では海上自衛隊の家族なのだろう。優しそうな男性に少し気の強そうな女性が御守を渡していた。海音は自分もなにか持ってくれば良かったとその会話を聞きながら後悔をする。
「お兄ちゃん! 良かった、間に合ったわ」
「海戸さんすみません。遅くなりました」
「おお! 二人ともわざわざありがとう」
隣の家族が賑やかすぎて、ついつい耳がそっちに向いてしまうのは仕方がない。あとから来た夫婦は出発する隊員の兄弟らしい。海音はその四人の容姿が整っていることに驚く。
(モデル、モデルなの!?)
「海音、よそ見するんじゃない」
「あっ。ごめん」
間もなく全隊員の乗船が始まる。自分は泣いてしまうかもしれないと危惧していたが、涙は出なかった。それは自分だけが寂しいわけではないと分かったからだ。ここに来ている人、そして来れずに家で待っている人みんな同じ気持ちなのだから。
「船が着く一週間前には本庁から海音に連絡が入るはずだから」
「ありがとう。ご両親を差し置いて私に知らせてもらうなんて……でも、絶対に迎えに来るから。絶対に」
勝利は縋るように手を握りしめる海音が愛おしくてたまらなかった。少し腫れた目が勝利の胸を疼かせる。今は泣いていないけれどやはり昨晩は我慢が出来なかったのだろう。それでも涙を見せないように隠していた事を勝利は知っている。自分が眠りについた後、背中を向けてスンスンと鼻を啜っていたことを。
◆ ◆ ◆
「勝利さんっ、あっ、あっ、んんっ」
暫くはお預け。海音のこの胸も長い脚も、声も目尻から流す涙も忘れないように己に焼き付けるんだ。意気込んだ勝利は海音に休む隙を与えなかった。見えない場所に口には出せない所にも紅い痕をつけまくった。乳房にみぞおちに臍の隣に、背中にだってたくさんつけた。
「やっ、勝利さん。も、つけすぎぃ」
「バカまだ足りない、じっとしていろ」
「えっ、うそっ。あ、ああんっ」
脚を持ち上げて太腿の裏、膝の横、ふくらはぎにまで。そして、足の付け根にもその唇は迫ってくる。柔らかい内側の皮膚は少し吸っただけで色を染める。勝利はちょっとやそっとでは消えないようにと躍起になっていた。吸うたびに海音がヒクンヒクンと腰を揺らし爪先をツンと強張らせる。勝利は自分が施す愛撫に可愛らしく反応する海音を見て、もっともっとと欲が出た。
「海音。俺以外の男に触らせるなよ。いいか、分かったな」
「ふうっ、ん。は、あんっ」
「海音、受け取れっ」
「っーー!!」
ズン! と勝利の肉棒が海音の胎内を貫いた。その熱い塊がめきめきと分け入ってくる感覚は毎回声にならない。衝撃と快楽が入り混じっている。受け止めた瞬間から海音の中の肉癖が逃さないと奥に誘い込むように波を打つ。
「はっ、くっ!」
勝利は躰が痺れるような感覚に陥る。この挿れた瞬間が一番危険だと歯を食いしばる。そして、ゆっくりと抽出を開始する。
「あっ、奥っ」
「海音っ。力、抜けっ」
「ああんっ、む、りぃ」
相性が良すぎるのも考えものだと勝利は悶える。女の中がこんなに動くなんて海音に会うまで知らなかった。知るともう他の女は抱けない。海音に捨てられたら坊主にでもなるしかないと、残念な脳みそが呟いた。
「イキたい時に、イケっ」
「ん、ふっ、あっん。いっしょ、に」
「ああっ!? くそっ。逝くぞ!」
「ーーっ!!」
互いにその瞬間は声が出ない。意識が飛ばないようにするので精一杯だったから。ぎゅっと抱き合って、互いを労い合って夜は更けていく。
(絶対に嫁にしてやる! 待っていろよ。離すもんか、誰がなんと言おうと海音は俺のものだっ!)
海の男の独占欲は日毎に増すばかりだ。
「勝利さん好き。離さんで、ね? 私の事、ずっと側において欲しい」
「くっ、か、かのん!」
「あっ。やだ、またっ」
「海音は寝た子を起こすのが、上手いな」
起こすつもりは全くなかった。どちらかと言えば情事の余韻を借りて気持ちを伝えただけなのに。明日から離れ離れになるから、だからっ……。まさかあの言葉でムクムク起きてくるとは思わなかった。
時間が止まればいいのにと何度心の中で思っただろう。でも無情に時は同じ早さで刻まれて、また朝がやって来る。背中を向けて眠りについたのは泣いている事を隠す為。笑顔で見送ると決めたのに、暫くは、この大きな背中ともサヨウナラなのかと、思えばまた涙が溢れてきた。
◆ ◆ ◆
間もなく乗船開示となるだろう。勝利は惜しむように海音の頬を指の甲で撫でる。
「海音。飯、ちゃんと食えよ。あと、一人で頑張りすぎるな。島も一人で」
「もう大丈夫だって。一人では行かないし、調査はチームで動くし」
「そのチームに男はいるのか」
「おじいちゃんしかいません」
それでも眉間にシワを寄せて納得しない。海音は勝利の両頬をパシッと掌で挟んで「勝利さんしかアンテナ立たんけん。信じて」と言ってそのままフニフニ顔を歪めてやった。
「おいっ。海音っ」
「んふふふ」
(笑顔! 笑顔で見送るの!)
乗船開始の合図がなると、みな最後の別れと言うように家族や恋人と抱き合いながら離れていく。隣で賑やかだった自衛官家族もしゅんとなり、キレイなお姉さんが優しそうな自衛官に抱きついて熱い口づけを交わしていた。
(女の人からっ。すごい情熱的!)
「海音。行ってくる」
「勝利さん気をつけて行ってらっしゃい。待ってるから、絶対に無傷で帰ってきて」
「分かっている。おっさんを舐めるなよ」
そう言って勝利は大きな躰を屈めて顔を海音に近づけた。「なに?」と海音が聞くと「行ってらっしゃいのキス」と言ったのだ。海音は今日は特別だと言い聞かせて、勝利の唇に触れるだけのキスをした。
続々と大きな護衛艦に隊員たちが乗り込んでいく。「パパがんばってぇー!」と手を振る子供に笑顔で手を振り返すお父さん隊員。順に乗り込んだ男たちがデッキに並び家族の方を向いて敬礼をした。海音も勝利の姿を探した。約200名の乗船員のうち海上保安官はたったの8名。見つけられないかもしれない……!
(あっ、勝利さんっ!)
デッキの後方で凛々しく敬礼をする8名の海上保安官が見えた。海音もそれに向かって敬礼を返す。溢れんばかりの笑顔を作って。
「行ってらっしゃーい!」
海音を見つけたのだろうか、目尻にシワをいっぱいに寄せた勝利の顔が見えた。
今は知ろうと思えばたくさんの情報がインターネット上にある。海音は特殊警備隊のとある動画を見ていた。
「っ……」
勝利と付き合う前ならかっこいい! なんて思っただけかもしれない。でも、違った。
黒のゴムボートに乗り込んだ真っ黒な集団が浜辺に上がり、銃を構えながら走る。ヘリコプターから次々と降りてきて、他国の不審船に飛び移り、抵抗する人間を素手で押さえ込む。そして、何年か前にあった某国の漁船による領海侵犯。警告に従わなかった為、巡視船はその漁船に体当たりされても彼らの進路を阻んだ。あの時は海でこんなことが起きているなんて知らなかった。
「これが、勝利さんの仕事・・・」
巡視船に乗って海を行く船の交通整備をしている。そんなイメージは一気に吹き飛んだ。海音はそれらの動画にしばらく釘付けだった。
◇ ◇ ◇
9月末日。その時はあっという間にやって来た。海音は今、海上自衛隊横須賀基地管轄の港に来ている。家族にだけ特別に許される隊員たちの見送りに、婚約者という立場で首からパスを下げていた。正式にプロポーズされたわけでないけれど、ここに入るためにはそう名乗る方がスムーズだっのだ。勝利の両親は高齢ということもあり今回は来ていない。
「勝利さん、素敵。やっぱり制服姿は普段よりも格好良く見えちゃう」
「酷いな。普段はセンスなしかよ」
「だから、普段よりって言ったやん。普段も格好いいよ、本当だって」
それぞれの家族が任務へ向かう隊員と別れを告げている。海音たちの隣では佐伯が妻と子供と、部下の金本には両親が来ている。
「はい、御守。八咫烏だからね、きっと海戸の船を護ってくれるわ」
「涼子さんありがとう。八咫烏か、強そうだね」
「強いわよ。ねえ、無理はしないでね。全隊員、無事に連れて帰ってきてあげて」
「分かってる。優秀な部下たちだから心配はいらないよ」
隣では海上自衛隊の家族なのだろう。優しそうな男性に少し気の強そうな女性が御守を渡していた。海音は自分もなにか持ってくれば良かったとその会話を聞きながら後悔をする。
「お兄ちゃん! 良かった、間に合ったわ」
「海戸さんすみません。遅くなりました」
「おお! 二人ともわざわざありがとう」
隣の家族が賑やかすぎて、ついつい耳がそっちに向いてしまうのは仕方がない。あとから来た夫婦は出発する隊員の兄弟らしい。海音はその四人の容姿が整っていることに驚く。
(モデル、モデルなの!?)
「海音、よそ見するんじゃない」
「あっ。ごめん」
間もなく全隊員の乗船が始まる。自分は泣いてしまうかもしれないと危惧していたが、涙は出なかった。それは自分だけが寂しいわけではないと分かったからだ。ここに来ている人、そして来れずに家で待っている人みんな同じ気持ちなのだから。
「船が着く一週間前には本庁から海音に連絡が入るはずだから」
「ありがとう。ご両親を差し置いて私に知らせてもらうなんて……でも、絶対に迎えに来るから。絶対に」
勝利は縋るように手を握りしめる海音が愛おしくてたまらなかった。少し腫れた目が勝利の胸を疼かせる。今は泣いていないけれどやはり昨晩は我慢が出来なかったのだろう。それでも涙を見せないように隠していた事を勝利は知っている。自分が眠りについた後、背中を向けてスンスンと鼻を啜っていたことを。
◆ ◆ ◆
「勝利さんっ、あっ、あっ、んんっ」
暫くはお預け。海音のこの胸も長い脚も、声も目尻から流す涙も忘れないように己に焼き付けるんだ。意気込んだ勝利は海音に休む隙を与えなかった。見えない場所に口には出せない所にも紅い痕をつけまくった。乳房にみぞおちに臍の隣に、背中にだってたくさんつけた。
「やっ、勝利さん。も、つけすぎぃ」
「バカまだ足りない、じっとしていろ」
「えっ、うそっ。あ、ああんっ」
脚を持ち上げて太腿の裏、膝の横、ふくらはぎにまで。そして、足の付け根にもその唇は迫ってくる。柔らかい内側の皮膚は少し吸っただけで色を染める。勝利はちょっとやそっとでは消えないようにと躍起になっていた。吸うたびに海音がヒクンヒクンと腰を揺らし爪先をツンと強張らせる。勝利は自分が施す愛撫に可愛らしく反応する海音を見て、もっともっとと欲が出た。
「海音。俺以外の男に触らせるなよ。いいか、分かったな」
「ふうっ、ん。は、あんっ」
「海音、受け取れっ」
「っーー!!」
ズン! と勝利の肉棒が海音の胎内を貫いた。その熱い塊がめきめきと分け入ってくる感覚は毎回声にならない。衝撃と快楽が入り混じっている。受け止めた瞬間から海音の中の肉癖が逃さないと奥に誘い込むように波を打つ。
「はっ、くっ!」
勝利は躰が痺れるような感覚に陥る。この挿れた瞬間が一番危険だと歯を食いしばる。そして、ゆっくりと抽出を開始する。
「あっ、奥っ」
「海音っ。力、抜けっ」
「ああんっ、む、りぃ」
相性が良すぎるのも考えものだと勝利は悶える。女の中がこんなに動くなんて海音に会うまで知らなかった。知るともう他の女は抱けない。海音に捨てられたら坊主にでもなるしかないと、残念な脳みそが呟いた。
「イキたい時に、イケっ」
「ん、ふっ、あっん。いっしょ、に」
「ああっ!? くそっ。逝くぞ!」
「ーーっ!!」
互いにその瞬間は声が出ない。意識が飛ばないようにするので精一杯だったから。ぎゅっと抱き合って、互いを労い合って夜は更けていく。
(絶対に嫁にしてやる! 待っていろよ。離すもんか、誰がなんと言おうと海音は俺のものだっ!)
海の男の独占欲は日毎に増すばかりだ。
「勝利さん好き。離さんで、ね? 私の事、ずっと側において欲しい」
「くっ、か、かのん!」
「あっ。やだ、またっ」
「海音は寝た子を起こすのが、上手いな」
起こすつもりは全くなかった。どちらかと言えば情事の余韻を借りて気持ちを伝えただけなのに。明日から離れ離れになるから、だからっ……。まさかあの言葉でムクムク起きてくるとは思わなかった。
時間が止まればいいのにと何度心の中で思っただろう。でも無情に時は同じ早さで刻まれて、また朝がやって来る。背中を向けて眠りについたのは泣いている事を隠す為。笑顔で見送ると決めたのに、暫くは、この大きな背中ともサヨウナラなのかと、思えばまた涙が溢れてきた。
◆ ◆ ◆
間もなく乗船開示となるだろう。勝利は惜しむように海音の頬を指の甲で撫でる。
「海音。飯、ちゃんと食えよ。あと、一人で頑張りすぎるな。島も一人で」
「もう大丈夫だって。一人では行かないし、調査はチームで動くし」
「そのチームに男はいるのか」
「おじいちゃんしかいません」
それでも眉間にシワを寄せて納得しない。海音は勝利の両頬をパシッと掌で挟んで「勝利さんしかアンテナ立たんけん。信じて」と言ってそのままフニフニ顔を歪めてやった。
「おいっ。海音っ」
「んふふふ」
(笑顔! 笑顔で見送るの!)
乗船開始の合図がなると、みな最後の別れと言うように家族や恋人と抱き合いながら離れていく。隣で賑やかだった自衛官家族もしゅんとなり、キレイなお姉さんが優しそうな自衛官に抱きついて熱い口づけを交わしていた。
(女の人からっ。すごい情熱的!)
「海音。行ってくる」
「勝利さん気をつけて行ってらっしゃい。待ってるから、絶対に無傷で帰ってきて」
「分かっている。おっさんを舐めるなよ」
そう言って勝利は大きな躰を屈めて顔を海音に近づけた。「なに?」と海音が聞くと「行ってらっしゃいのキス」と言ったのだ。海音は今日は特別だと言い聞かせて、勝利の唇に触れるだけのキスをした。
続々と大きな護衛艦に隊員たちが乗り込んでいく。「パパがんばってぇー!」と手を振る子供に笑顔で手を振り返すお父さん隊員。順に乗り込んだ男たちがデッキに並び家族の方を向いて敬礼をした。海音も勝利の姿を探した。約200名の乗船員のうち海上保安官はたったの8名。見つけられないかもしれない……!
(あっ、勝利さんっ!)
デッキの後方で凛々しく敬礼をする8名の海上保安官が見えた。海音もそれに向かって敬礼を返す。溢れんばかりの笑顔を作って。
「行ってらっしゃーい!」
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