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六章 キューピットは見誤る
男心も難しい
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本格的な夏がやって来た。
羽七はロジスティクスの仕事にも男たちにも随分と慣れ、次のステップへ踏み出すタイミングが来ていた。
例の新プロジェクトも順調に進み、少量ではあるがエアー便、船便共に青果物の輸出がスタートした。当面の間は、仕向地を香港とシンガポールの2カ国にする。現地の富裕層からは、日本の果物や野菜が支持されており需要が高まっているのだ。
「羽七。そういえば、通関の男から手が空いたら連絡くれって電話があったぞ」
「主任、通関の男ってどなたですか」
「ああっとな……さわ、じゃねえな。ヤナギなんとかだって」
「沢柳さんですね」
「ああ、そうだそいつだ。なんだ、俺はボケちゃいねえからな」
羽七は思っていることが顔に出るせいか、安藤はよく先回りして牽制をする。その牽制にすら羽七はムッとした顔をするのだ。そのやり取りを見ている他の社員は冷や汗ものだ。唯一、航だけはそれを見ても笑っていられる。それもまた異質だと思われていた。
羽七はすぐに沢柳に電話をした。
通関課からここに連絡があるのは珍しいことで、おそらく新しく輸出を始めた青果物に関することだろうと思ったのだ。
「お疲れ様です。ロジの佐藤です。お電話をいただいたようで」
『忙しい所申し訳ない。実は税関から問い合わせがあって、先週と今週の価格が違うのはなぜだと問われたんだ。運営課に電話をしたが、営業が不在で分からないと言われたんでな」
市場から仕入れる青果物は毎朝競りにかけられ、仕入れた日のレートで価格が決まる。産地から直送されるものは契約価格があるので変動幅は少ない。それらの事情を羽七は沢柳に伝えた。
『なるほど。助かった。それから午後、そちらに行く』
「え! そうなんですか?」
沢柳はこれまで、青果物を通関で通したことがないため、実物を見てイメージを膨らませたいのだという。税関職員からなにか問われた時に、商品が頭にないと説得力に欠けるからという理由だった。
「それでは午後、お待ちしております」
『宜しく頼む』
こうやって部署を越えてプロジェクトに取り組んでいる。そう思うと素晴らしい仕事をしているのだとモチベーションが上がる。
羽七は電話を切ったあと、あらためめ誇らしい気分になっていた。
「おい、羽七。来週からフォークリフトの講習が始まる。澤井から書類を貰っておくように」
「はい! 分かりました」
「あんまり気負いするなよ。自動車運転免許よりは簡単だ」
「そう願います」
安藤は羽七の気合の入った顔を見て、小さく笑いながら事務所を出て行った。
最近の安藤はよく笑うようになった。強面な顔がクールでいいのだと評判だった男が、ときどき見せる笑顔がよりいいと本社の女性たちからの評判がうなぎ上りだと総務の朱音が言っていた。
(でも、誰も主任にはアタックしないんだよね。やっぱり怖いのかな)
羽七はフォークリフトの講習案内と申込書をもらうため、受付の澤井のもとを訪れた。
すると、思いもよらぬ先客がいた。
「あれ、航さん?」
「うわっ。は、羽七か。どうした」
「うん? わたしはフォークリフトの講習の件で真美ちゃんから書類をもらおうと思って」
「そうか。じゃあ、俺はこれで。羽七、また後でな」
「はい。えっ?」
航は羽七を見て妙に焦っていた。羽七の名前を呼ぶのに一瞬どもったのだ。首を傾げる羽七に、澤井は何もなかったかのように講習通知の紙を出す。
「ねえ、真美ちゃん。航さんなんだけど」
「原田さんが、どうかしたんですか?」
「ううん! 何でもない。これありがとう。じゃあ、またね」
「はいっ、お疲れ様です」
羽七は仕事中にプライベートを持ち込みそうになったことを反省した。それに、航に限って自分が悲しむことは絶対にしないと信じている。
(航さんは、何かあったら絶対に話してくれるもの。急に後ろから声を掛けたから、驚いただけよ)
◇
午後一時を少し過ぎたころ、本社から沢柳がやって来た。安藤から「羽七が案内してやれ」と言われ、ひとつ返事で席を立った。
青果物は冷蔵倉庫に保管しているため、羽七はロッカーから来客用の防寒着とヘルメットを沢柳に渡す。
「では、こちらです」
「佐藤もすっかり、こちらの人間だな」
「そう見えますか? まだまだですよ。最近やっと全体の流れを掴んできたばかりです」
「その謙虚さは変わらないな」
沢柳こそ相変わらず姿勢もよく凛としている。革靴もいつ見てもピッカピカに磨かれている。
羽七は思った。そう言えば航のスーツ姿を見たことがない。航が着るとジャケットなんてパツパツに違いない。そう想像すると、やっぱり作業着姿の方がいいのだと思ってしまう。
「冷蔵倉庫に行く前に冷凍倉庫の横を通るんですけど、けっこう寒いですから覚悟してくださいね。扉、開けますっ!」
「んんっ」
「あはは」
急に温度が下がったせいで沢柳の眼鏡は一瞬で曇っった。しかも湿度を高めに設定しているので余計にレンズが真っ白だ。
「眼鏡は温度差に弱いな」
沢柳はそう呟くと、眼鏡を外して内ポケットにしまう。
「大丈夫ですか? 眼鏡を外しちゃって」
「全く支障はない。もともと視力は良いからな」
「ええっ!」
その言葉に羽七が驚くと、沢柳がニヤリと不適に笑うので更に驚いた。
(キャラが変わった⁉︎)
沢柳の眼鏡が伊達だったという事実を、この会社で何人の人が知っているだろうか。
(どうして視力がいいのに眼鏡かけてるの? オシャレでなの? 沢柳さんってそういうオシャレをする人なんですか!)
「ほんとうに佐藤の眼は口程にものを言うんだな」
「え、何か言っていましたか?」
「なんで視力がいいのに眼鏡なんだとか、その手のたぐいだ」
「ひっ!」
「くくっ、ははっ。勘弁してほしいな」
(まって! 声を出して笑いましたけど!)
眼鏡を外した沢柳は羽七より年下に見えた。そう、彼は童顔だったのだ。だから敢えてインテリ風の眼鏡をかけていたのかもしれない。沢柳なりに、通関士という職に相応しい風貌を作り上げていたのだろう。
羽七は沢柳に船便エリアの荷物を案内し、そのあとエアー便エリアに向かった。
「エアー便の方が繊細な青果物が多いです。葉物野菜や高値の果物がほとんどです。例えば、ほうれん草、小松菜、きゅうり。フルーツでは桃やぶどうです」
「なるほど。繊細かつ日持ちがしない品ということか」
「はい!」
既にエアー便はパレットに積まれてあったため、空気穴から覗いてもらうことにした。
「これが桃です」
「どれだ」
「えっと、これの奥の……」
羽七が指を隙間から少しねじ込むんで教える。
「ああ、あれか」
(よかった! やっと分かってもらえた)
次の瞬間【ゴツッ】と鈍い音がした。
「いっーたー」
「つっー」
夢中になって商品を確認していたせいで、こんな事態に。二人で額を押さえ、その場に屈み込んでしまったのだ。
「おい、そこで何してるんだ」
現れたのは羽七がよく知る大きな影。エアー便の主と言えば分かるだろう。
「あ、航さんっ。お疲れ様です」
「どうしたんだ」
航は眉間に皺を寄せ明らかに不機嫌なオーラを出ながら、沢柳を睨みつけていた。
(え、怒っているの? 航さんっ)
「あっ、すみません。えっと、こちらは本社通関課の沢柳さんです。アジア線の通関は船便、エアー便共に担当してくれています」
「通関課の沢柳です」
「原田です。どうも」
普段は愛想のいい航が今は少し違っており、心無しか安藤と被って見えた。
「なにか通関で問題でもあったんでしょうか」
「いえ。初めて青果物を通しますので、実物を見ておこうと、安藤主任にお願いした次第です」
「それはご苦労様です」
(その敬語でのやり取り、怖いんだけどっ)
「あ、あの……」
羽七は航と沢柳に漂う空気に耐え兼ねて、声をかけてみる。
「羽七、今日は定時で上がれるか?」
すると航は羽七にそう答えた。仕事中にしかも、第三者がいる場所で言われることが初めてだった羽七は、少し戸惑いながらも返事をした。
「はい、たぶん」
すると航は、振り返ってふんわりと優しく笑いかけながら、羽七の頭を撫でたのだ。
(ええええー!)
航が仕事中に、こんな特別な笑顔を見せることはない。羽七は喜びよりも不穏な空気を感じとる。
航は落ち着いた様子で沢柳の方を向いて「では、通関、宜しく頼みます」と言って去って行った。
(ちょっと怖いんだけど!)
「なるほど。牽制か」
「え? 牽制?」
「いや。それより助かった。これで税関からなにか言われても、ある程度は返せるだろう。では、本社に戻る」
「はい! 今後とも宜しくお願いしますね」
「任せておけ」
沢柳が任せておけというと、とても頼もしく思える。沢柳にはこれまでもたくさん世話になったから知っている。彼が言うなら間違いはないのだと。
(それにしても航さん。どうしたんだろう)
羽七はもう少し、男心を知る努力をしなければならない。
羽七はロジスティクスの仕事にも男たちにも随分と慣れ、次のステップへ踏み出すタイミングが来ていた。
例の新プロジェクトも順調に進み、少量ではあるがエアー便、船便共に青果物の輸出がスタートした。当面の間は、仕向地を香港とシンガポールの2カ国にする。現地の富裕層からは、日本の果物や野菜が支持されており需要が高まっているのだ。
「羽七。そういえば、通関の男から手が空いたら連絡くれって電話があったぞ」
「主任、通関の男ってどなたですか」
「ああっとな……さわ、じゃねえな。ヤナギなんとかだって」
「沢柳さんですね」
「ああ、そうだそいつだ。なんだ、俺はボケちゃいねえからな」
羽七は思っていることが顔に出るせいか、安藤はよく先回りして牽制をする。その牽制にすら羽七はムッとした顔をするのだ。そのやり取りを見ている他の社員は冷や汗ものだ。唯一、航だけはそれを見ても笑っていられる。それもまた異質だと思われていた。
羽七はすぐに沢柳に電話をした。
通関課からここに連絡があるのは珍しいことで、おそらく新しく輸出を始めた青果物に関することだろうと思ったのだ。
「お疲れ様です。ロジの佐藤です。お電話をいただいたようで」
『忙しい所申し訳ない。実は税関から問い合わせがあって、先週と今週の価格が違うのはなぜだと問われたんだ。運営課に電話をしたが、営業が不在で分からないと言われたんでな」
市場から仕入れる青果物は毎朝競りにかけられ、仕入れた日のレートで価格が決まる。産地から直送されるものは契約価格があるので変動幅は少ない。それらの事情を羽七は沢柳に伝えた。
『なるほど。助かった。それから午後、そちらに行く』
「え! そうなんですか?」
沢柳はこれまで、青果物を通関で通したことがないため、実物を見てイメージを膨らませたいのだという。税関職員からなにか問われた時に、商品が頭にないと説得力に欠けるからという理由だった。
「それでは午後、お待ちしております」
『宜しく頼む』
こうやって部署を越えてプロジェクトに取り組んでいる。そう思うと素晴らしい仕事をしているのだとモチベーションが上がる。
羽七は電話を切ったあと、あらためめ誇らしい気分になっていた。
「おい、羽七。来週からフォークリフトの講習が始まる。澤井から書類を貰っておくように」
「はい! 分かりました」
「あんまり気負いするなよ。自動車運転免許よりは簡単だ」
「そう願います」
安藤は羽七の気合の入った顔を見て、小さく笑いながら事務所を出て行った。
最近の安藤はよく笑うようになった。強面な顔がクールでいいのだと評判だった男が、ときどき見せる笑顔がよりいいと本社の女性たちからの評判がうなぎ上りだと総務の朱音が言っていた。
(でも、誰も主任にはアタックしないんだよね。やっぱり怖いのかな)
羽七はフォークリフトの講習案内と申込書をもらうため、受付の澤井のもとを訪れた。
すると、思いもよらぬ先客がいた。
「あれ、航さん?」
「うわっ。は、羽七か。どうした」
「うん? わたしはフォークリフトの講習の件で真美ちゃんから書類をもらおうと思って」
「そうか。じゃあ、俺はこれで。羽七、また後でな」
「はい。えっ?」
航は羽七を見て妙に焦っていた。羽七の名前を呼ぶのに一瞬どもったのだ。首を傾げる羽七に、澤井は何もなかったかのように講習通知の紙を出す。
「ねえ、真美ちゃん。航さんなんだけど」
「原田さんが、どうかしたんですか?」
「ううん! 何でもない。これありがとう。じゃあ、またね」
「はいっ、お疲れ様です」
羽七は仕事中にプライベートを持ち込みそうになったことを反省した。それに、航に限って自分が悲しむことは絶対にしないと信じている。
(航さんは、何かあったら絶対に話してくれるもの。急に後ろから声を掛けたから、驚いただけよ)
◇
午後一時を少し過ぎたころ、本社から沢柳がやって来た。安藤から「羽七が案内してやれ」と言われ、ひとつ返事で席を立った。
青果物は冷蔵倉庫に保管しているため、羽七はロッカーから来客用の防寒着とヘルメットを沢柳に渡す。
「では、こちらです」
「佐藤もすっかり、こちらの人間だな」
「そう見えますか? まだまだですよ。最近やっと全体の流れを掴んできたばかりです」
「その謙虚さは変わらないな」
沢柳こそ相変わらず姿勢もよく凛としている。革靴もいつ見てもピッカピカに磨かれている。
羽七は思った。そう言えば航のスーツ姿を見たことがない。航が着るとジャケットなんてパツパツに違いない。そう想像すると、やっぱり作業着姿の方がいいのだと思ってしまう。
「冷蔵倉庫に行く前に冷凍倉庫の横を通るんですけど、けっこう寒いですから覚悟してくださいね。扉、開けますっ!」
「んんっ」
「あはは」
急に温度が下がったせいで沢柳の眼鏡は一瞬で曇っった。しかも湿度を高めに設定しているので余計にレンズが真っ白だ。
「眼鏡は温度差に弱いな」
沢柳はそう呟くと、眼鏡を外して内ポケットにしまう。
「大丈夫ですか? 眼鏡を外しちゃって」
「全く支障はない。もともと視力は良いからな」
「ええっ!」
その言葉に羽七が驚くと、沢柳がニヤリと不適に笑うので更に驚いた。
(キャラが変わった⁉︎)
沢柳の眼鏡が伊達だったという事実を、この会社で何人の人が知っているだろうか。
(どうして視力がいいのに眼鏡かけてるの? オシャレでなの? 沢柳さんってそういうオシャレをする人なんですか!)
「ほんとうに佐藤の眼は口程にものを言うんだな」
「え、何か言っていましたか?」
「なんで視力がいいのに眼鏡なんだとか、その手のたぐいだ」
「ひっ!」
「くくっ、ははっ。勘弁してほしいな」
(まって! 声を出して笑いましたけど!)
眼鏡を外した沢柳は羽七より年下に見えた。そう、彼は童顔だったのだ。だから敢えてインテリ風の眼鏡をかけていたのかもしれない。沢柳なりに、通関士という職に相応しい風貌を作り上げていたのだろう。
羽七は沢柳に船便エリアの荷物を案内し、そのあとエアー便エリアに向かった。
「エアー便の方が繊細な青果物が多いです。葉物野菜や高値の果物がほとんどです。例えば、ほうれん草、小松菜、きゅうり。フルーツでは桃やぶどうです」
「なるほど。繊細かつ日持ちがしない品ということか」
「はい!」
既にエアー便はパレットに積まれてあったため、空気穴から覗いてもらうことにした。
「これが桃です」
「どれだ」
「えっと、これの奥の……」
羽七が指を隙間から少しねじ込むんで教える。
「ああ、あれか」
(よかった! やっと分かってもらえた)
次の瞬間【ゴツッ】と鈍い音がした。
「いっーたー」
「つっー」
夢中になって商品を確認していたせいで、こんな事態に。二人で額を押さえ、その場に屈み込んでしまったのだ。
「おい、そこで何してるんだ」
現れたのは羽七がよく知る大きな影。エアー便の主と言えば分かるだろう。
「あ、航さんっ。お疲れ様です」
「どうしたんだ」
航は眉間に皺を寄せ明らかに不機嫌なオーラを出ながら、沢柳を睨みつけていた。
(え、怒っているの? 航さんっ)
「あっ、すみません。えっと、こちらは本社通関課の沢柳さんです。アジア線の通関は船便、エアー便共に担当してくれています」
「通関課の沢柳です」
「原田です。どうも」
普段は愛想のいい航が今は少し違っており、心無しか安藤と被って見えた。
「なにか通関で問題でもあったんでしょうか」
「いえ。初めて青果物を通しますので、実物を見ておこうと、安藤主任にお願いした次第です」
「それはご苦労様です」
(その敬語でのやり取り、怖いんだけどっ)
「あ、あの……」
羽七は航と沢柳に漂う空気に耐え兼ねて、声をかけてみる。
「羽七、今日は定時で上がれるか?」
すると航は羽七にそう答えた。仕事中にしかも、第三者がいる場所で言われることが初めてだった羽七は、少し戸惑いながらも返事をした。
「はい、たぶん」
すると航は、振り返ってふんわりと優しく笑いかけながら、羽七の頭を撫でたのだ。
(ええええー!)
航が仕事中に、こんな特別な笑顔を見せることはない。羽七は喜びよりも不穏な空気を感じとる。
航は落ち着いた様子で沢柳の方を向いて「では、通関、宜しく頼みます」と言って去って行った。
(ちょっと怖いんだけど!)
「なるほど。牽制か」
「え? 牽制?」
「いや。それより助かった。これで税関からなにか言われても、ある程度は返せるだろう。では、本社に戻る」
「はい! 今後とも宜しくお願いしますね」
「任せておけ」
沢柳が任せておけというと、とても頼もしく思える。沢柳にはこれまでもたくさん世話になったから知っている。彼が言うなら間違いはないのだと。
(それにしても航さん。どうしたんだろう)
羽七はもう少し、男心を知る努力をしなければならない。
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