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四章 キューピットのトライアル
男が本気になったとき
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ある日、航は安藤から久しぶりに飲みに誘われた。
「原田、この後予定あるか」
「いいえ」
「ちょっと付き合え」
仕事終わりに安藤が会社の同僚や部下を誘うことは滅多にない。二人で飲むのはいつぶりだろうかと航は考えた。安藤は航の大学の先輩になる。在学期間は被ってはいないが、同じ出身大学の先輩がいると知り、この会社を受けた。
航は安藤がなぜ自分を誘ったのか、一応の検討はついている。
「三課の佐藤とは上手く行ってるのか」
「そのつもりですが」
安藤は酒があまり強くない。ビール二杯で真っ赤になるほどだ。そんな安藤が、得意ではない酒を飲みながら航に話をしているのだから、彼にとっても重要なことなのだ。
「あいつ頑張りすぎるだろ。一人で何とかしようとするぞ」
「何かあったんですか」
「まだ、ねえな」
「まだ?」
「おまえ分かってるだろ。おまえの周りに集まる女どもはいずれ気づく。佐藤羽七が原田航の彼女だってな。それだけで終わると思うか」
「……いえ」
「分かっていておまえは佐藤に手を出した。どうするんだ。ロジと本社は離れてるから、なんかあっても見えねえぞ」
「羽七を傷つける奴は、男だろうが女だろうが許しませんよ。でも女性は力で抑えられない。俺が出れば出るほど、羽七は嫌な目に合うかもしれかい」
「それにあいつは、何かあっても言わないだろうしな」
羽七の性格上、航にいちいち報告などしないだろう。自分の中におさめて消化するに違いない。安藤はそれを心配しているのだ。
「女のは質が悪いからな」
過去、航と付き合う彼女は他の女性から妬まれることが度々あった。それを分かっていたのに航は羽七との交際を決心してしまった。
航にとって羽七は、今までの女性にはない素朴な温かみを感じたからだ。誰に対しても媚びず平等に接する姿、何でも受け入れてくれるような包容力、いつも真っ直ぐに物事に取り組む姿勢に惹かれた。
そんな彼女をどうしても誰かに取られたくなかったのだ。
「おまえ欧州の女に言い寄られてるだろ。振り切れるのか」
「何でもお見通しですね。安藤さんは」
「俺なら一喝で蹴散らせるし佐藤をあいつらから守ってやれる。俺は良くも悪くもキャラが勝ってるからな」
「そのキャラ、今では羨ましいですよ」
「おいおい、本当かよ」
安藤は苦笑しながらぬるくなったビールを口に入れた。
航から見ても安藤は男としても、上司としても尊敬できる先輩だった。誰もが怖いというが、一緒に働いて分かった。それは厳しさであり優しさであるということに。ロジスティクスの男たちはみんな、安藤を尊敬し慕っている。
航はそのキャラの立っている安藤に頭を下げることを決めた。
羽七を守りたいから。
「安藤さんに、お願いがあります!」
「あ?」
航は安藤に頭を下げた。
もう、プライドなんて言っていられない。航が動けば目立つだけでなく、逆に羽七を傷付けてしまうことだってある。だから、今思いつく方法はこれしかないと、航の心に秘めていたことを安藤に打ち明ける。
「俺は羽七を手放す気はありません。でも、彼女たちから引き離したい。目の届くところに置いて守りたいんです。例えそれが、自分の側でなくても」
「ほう……あいつを人質にでもするってのか。俺は戦国武将じゃねえぞ。ま、いいだろう。その代わり俺との一騎打ちになると思うが、覚悟はできてるのか」
「女を相手にするよりはいい。安藤さんとなら正面から堂々と戦えます。それに、俺、知ってますよ。もう、動いてますよね」
「くくっ。ああ、よく分かったな。それだけ俺も真剣なんだよ」
「そうですか」
余裕ある表情の安藤も、目は本気だった。羽七をロジスティクスに引き抜こうと動いていたのは知っていた。だから航は牽制を込めて付き合い始めたことを告げたのだ。それなのに、わざわざ安藤のもとに羽七を送り込むような真似をするなんて馬鹿げている。
それでも、羽七が陰険な攻撃から逃れられるならばそれでいい。
(俺一人で戦えばいいんだ。羽七は俺が守る)
「さて、原田のお手並み拝見だな。俺がどうやってあのチームを引っ張って来たか知ってるか」
「ID(Important data)を駆使した戦略ですよね」
安藤は弱小だった大学の野球部をベスト4まで導いた有能な捕手だった。人の才能を最大限伸ばし使うことに長けていた。安藤は恐ろしいほどの観察眼を持っている。
「柔道のことは知らないが、体だけじゃない。頭も使うんだよ。精神的な分析だってやろうと思えばやれる。佐藤羽七の心を俺に向けさせるなんて簡単だ」
「負けませんよ。俺は絶対に畳に手はつきせんから。安藤さんがIDなら俺は精神で勝負します。一対一の戦いなら俺の方が絶対に有利です」
「分かった。ああ、久しぶりに燃えてきたな」
安藤にとって航ぐらいの男なら、子どもを相手にするようなものかもしれない。二人はこれまで戦ってきたフィールドが違う。しかし航は、もし安藤に勝てたら羽七を一生幸せにできるはずだと思っている。
もし負けたら、そのときは羽七の幸せを誰よりも願う男になろう。
航はここ一番の勝負にでるつもりで腹を括った。
「よろしくお願いします」
◇
安藤と別れ店を出た航は、羽七に電話をした。メッセージでのやりとりでは待てないほど、気持ちが焦っていた。どうしても今日の内に、ひと目でいいから羽七の顔を見たかったのだ。
羽七はすぐに電話に出た。
『もしもし、航さん?』
羽七の声を聴いた航はふっと呼吸を整えた。この声を聴くだけで、不思議と気持ちが少し落ち着くのだ。
「羽七、何してたんだ?」
『お風呂から上がって、テレビを見ていたところ』
「そっか。あのさ、今からそっち行ってもいいか? ってか、もう近くまで来てるんだけどさ」
『えっ、嘘。どこ、下まで降りて行くね』
「いや、冷えるから降りてこなくていい。ちょっとでいいから顔が見たくて。5分で着く」
『うん。分かった』
航は駅の改札を出て、羽七が住むマンションへ向かった。夜なのに外の空気は生暖かい。あっという間に夏が来るだろう。
航は歩きながらこれからのことを思い浮かべる。羽七ともっとデートをしよう。誰の目も気にすることなく、普通の恋人がするような事をたくさんしたい。手を繋いで買い物をしたり、映画を観たり、お弁当を持って公園でのんびりするのもいい。羽七とならきっと、何をしても楽しいはずだ。
角を曲がると羽七が住むマンションが見える。そのマンションのエントランスに目を向けると、羽七がキョロキョロと顔を動かしていた。
「羽七!」
「あっ、航さーん」
やっぱり羽七は降りて来ていた。彼女はそういう人なんだと航は胸が苦しくなった。羽七の屈託のない、澱みのない笑顔を早くひとり占めしたくて、航は駆け寄った。
「うはっ」
俺はぶつかる勢いで羽七に抱きつく。航は羽七の体温を逃さまいと人目もはばからずに抱きしめた。
「部屋で待ってろよ。冷えるって言っただろ」
「え、だって」
「だって、何んだよ」
「待てなかったんだもん」
(なんだよ、可愛すぎるだろう。もう離してやれないからな! 絶対に取られてたまるかよ)
「航っ、さん。ぐるじっ」
「ごめん! 力入れすぎだ」
「あれ? 航さんもしかして、お酒飲んでる?」
「少しな。酔ってなんかないぞ」
「ふふっ。航さん強いもんね。上がってくよね? それか泊まって行ったら? 明日は早いの?」
「いいのか? 明日は通常出勤だ」
「いいよ。狭いけどねっ」
(羽七は俺がどこにいたか、誰と飲んでいたのかって聞かないんだな)
「羽七」
「うん?」
「何があっても守るから。俺、羽七のこと絶対に大切にする」
「えっ! わ、航さん。どうしたの? ちょ、早く入りましょう」
羽七は突然の航の熱い告白に顔を赤くした。小さな体で航をマンションの中に押し込んだ。
(全然ぶれないんだな。羽七は変に勘ぐったり、バカにしたりしない。俺に完璧を求めたりしない……)
どこで、誰と、どうして。航はいつもそうやって問い詰められていたのを思い出す。あなたはこうあるべき、こんな服は着ないし、あんな笑い方はしない。彼女が求める理想の彼氏を演じなければならなかった。
(羽七、俺は心の底から君に惚れたよ。俺にとってこれが、初めてまともな恋かもしれない。そして、最後にしたい。そう思っている)
「羽七」
「はいっ」
「すげぇ、好きだ」
「なっ、わっ。やっぱり酔っ払ってる! 早くエレベーターきてー」
航の決心はこれまでもは違う。揺るぎないものになるはずだ。
「原田、この後予定あるか」
「いいえ」
「ちょっと付き合え」
仕事終わりに安藤が会社の同僚や部下を誘うことは滅多にない。二人で飲むのはいつぶりだろうかと航は考えた。安藤は航の大学の先輩になる。在学期間は被ってはいないが、同じ出身大学の先輩がいると知り、この会社を受けた。
航は安藤がなぜ自分を誘ったのか、一応の検討はついている。
「三課の佐藤とは上手く行ってるのか」
「そのつもりですが」
安藤は酒があまり強くない。ビール二杯で真っ赤になるほどだ。そんな安藤が、得意ではない酒を飲みながら航に話をしているのだから、彼にとっても重要なことなのだ。
「あいつ頑張りすぎるだろ。一人で何とかしようとするぞ」
「何かあったんですか」
「まだ、ねえな」
「まだ?」
「おまえ分かってるだろ。おまえの周りに集まる女どもはいずれ気づく。佐藤羽七が原田航の彼女だってな。それだけで終わると思うか」
「……いえ」
「分かっていておまえは佐藤に手を出した。どうするんだ。ロジと本社は離れてるから、なんかあっても見えねえぞ」
「羽七を傷つける奴は、男だろうが女だろうが許しませんよ。でも女性は力で抑えられない。俺が出れば出るほど、羽七は嫌な目に合うかもしれかい」
「それにあいつは、何かあっても言わないだろうしな」
羽七の性格上、航にいちいち報告などしないだろう。自分の中におさめて消化するに違いない。安藤はそれを心配しているのだ。
「女のは質が悪いからな」
過去、航と付き合う彼女は他の女性から妬まれることが度々あった。それを分かっていたのに航は羽七との交際を決心してしまった。
航にとって羽七は、今までの女性にはない素朴な温かみを感じたからだ。誰に対しても媚びず平等に接する姿、何でも受け入れてくれるような包容力、いつも真っ直ぐに物事に取り組む姿勢に惹かれた。
そんな彼女をどうしても誰かに取られたくなかったのだ。
「おまえ欧州の女に言い寄られてるだろ。振り切れるのか」
「何でもお見通しですね。安藤さんは」
「俺なら一喝で蹴散らせるし佐藤をあいつらから守ってやれる。俺は良くも悪くもキャラが勝ってるからな」
「そのキャラ、今では羨ましいですよ」
「おいおい、本当かよ」
安藤は苦笑しながらぬるくなったビールを口に入れた。
航から見ても安藤は男としても、上司としても尊敬できる先輩だった。誰もが怖いというが、一緒に働いて分かった。それは厳しさであり優しさであるということに。ロジスティクスの男たちはみんな、安藤を尊敬し慕っている。
航はそのキャラの立っている安藤に頭を下げることを決めた。
羽七を守りたいから。
「安藤さんに、お願いがあります!」
「あ?」
航は安藤に頭を下げた。
もう、プライドなんて言っていられない。航が動けば目立つだけでなく、逆に羽七を傷付けてしまうことだってある。だから、今思いつく方法はこれしかないと、航の心に秘めていたことを安藤に打ち明ける。
「俺は羽七を手放す気はありません。でも、彼女たちから引き離したい。目の届くところに置いて守りたいんです。例えそれが、自分の側でなくても」
「ほう……あいつを人質にでもするってのか。俺は戦国武将じゃねえぞ。ま、いいだろう。その代わり俺との一騎打ちになると思うが、覚悟はできてるのか」
「女を相手にするよりはいい。安藤さんとなら正面から堂々と戦えます。それに、俺、知ってますよ。もう、動いてますよね」
「くくっ。ああ、よく分かったな。それだけ俺も真剣なんだよ」
「そうですか」
余裕ある表情の安藤も、目は本気だった。羽七をロジスティクスに引き抜こうと動いていたのは知っていた。だから航は牽制を込めて付き合い始めたことを告げたのだ。それなのに、わざわざ安藤のもとに羽七を送り込むような真似をするなんて馬鹿げている。
それでも、羽七が陰険な攻撃から逃れられるならばそれでいい。
(俺一人で戦えばいいんだ。羽七は俺が守る)
「さて、原田のお手並み拝見だな。俺がどうやってあのチームを引っ張って来たか知ってるか」
「ID(Important data)を駆使した戦略ですよね」
安藤は弱小だった大学の野球部をベスト4まで導いた有能な捕手だった。人の才能を最大限伸ばし使うことに長けていた。安藤は恐ろしいほどの観察眼を持っている。
「柔道のことは知らないが、体だけじゃない。頭も使うんだよ。精神的な分析だってやろうと思えばやれる。佐藤羽七の心を俺に向けさせるなんて簡単だ」
「負けませんよ。俺は絶対に畳に手はつきせんから。安藤さんがIDなら俺は精神で勝負します。一対一の戦いなら俺の方が絶対に有利です」
「分かった。ああ、久しぶりに燃えてきたな」
安藤にとって航ぐらいの男なら、子どもを相手にするようなものかもしれない。二人はこれまで戦ってきたフィールドが違う。しかし航は、もし安藤に勝てたら羽七を一生幸せにできるはずだと思っている。
もし負けたら、そのときは羽七の幸せを誰よりも願う男になろう。
航はここ一番の勝負にでるつもりで腹を括った。
「よろしくお願いします」
◇
安藤と別れ店を出た航は、羽七に電話をした。メッセージでのやりとりでは待てないほど、気持ちが焦っていた。どうしても今日の内に、ひと目でいいから羽七の顔を見たかったのだ。
羽七はすぐに電話に出た。
『もしもし、航さん?』
羽七の声を聴いた航はふっと呼吸を整えた。この声を聴くだけで、不思議と気持ちが少し落ち着くのだ。
「羽七、何してたんだ?」
『お風呂から上がって、テレビを見ていたところ』
「そっか。あのさ、今からそっち行ってもいいか? ってか、もう近くまで来てるんだけどさ」
『えっ、嘘。どこ、下まで降りて行くね』
「いや、冷えるから降りてこなくていい。ちょっとでいいから顔が見たくて。5分で着く」
『うん。分かった』
航は駅の改札を出て、羽七が住むマンションへ向かった。夜なのに外の空気は生暖かい。あっという間に夏が来るだろう。
航は歩きながらこれからのことを思い浮かべる。羽七ともっとデートをしよう。誰の目も気にすることなく、普通の恋人がするような事をたくさんしたい。手を繋いで買い物をしたり、映画を観たり、お弁当を持って公園でのんびりするのもいい。羽七とならきっと、何をしても楽しいはずだ。
角を曲がると羽七が住むマンションが見える。そのマンションのエントランスに目を向けると、羽七がキョロキョロと顔を動かしていた。
「羽七!」
「あっ、航さーん」
やっぱり羽七は降りて来ていた。彼女はそういう人なんだと航は胸が苦しくなった。羽七の屈託のない、澱みのない笑顔を早くひとり占めしたくて、航は駆け寄った。
「うはっ」
俺はぶつかる勢いで羽七に抱きつく。航は羽七の体温を逃さまいと人目もはばからずに抱きしめた。
「部屋で待ってろよ。冷えるって言っただろ」
「え、だって」
「だって、何んだよ」
「待てなかったんだもん」
(なんだよ、可愛すぎるだろう。もう離してやれないからな! 絶対に取られてたまるかよ)
「航っ、さん。ぐるじっ」
「ごめん! 力入れすぎだ」
「あれ? 航さんもしかして、お酒飲んでる?」
「少しな。酔ってなんかないぞ」
「ふふっ。航さん強いもんね。上がってくよね? それか泊まって行ったら? 明日は早いの?」
「いいのか? 明日は通常出勤だ」
「いいよ。狭いけどねっ」
(羽七は俺がどこにいたか、誰と飲んでいたのかって聞かないんだな)
「羽七」
「うん?」
「何があっても守るから。俺、羽七のこと絶対に大切にする」
「えっ! わ、航さん。どうしたの? ちょ、早く入りましょう」
羽七は突然の航の熱い告白に顔を赤くした。小さな体で航をマンションの中に押し込んだ。
(全然ぶれないんだな。羽七は変に勘ぐったり、バカにしたりしない。俺に完璧を求めたりしない……)
どこで、誰と、どうして。航はいつもそうやって問い詰められていたのを思い出す。あなたはこうあるべき、こんな服は着ないし、あんな笑い方はしない。彼女が求める理想の彼氏を演じなければならなかった。
(羽七、俺は心の底から君に惚れたよ。俺にとってこれが、初めてまともな恋かもしれない。そして、最後にしたい。そう思っている)
「羽七」
「はいっ」
「すげぇ、好きだ」
「なっ、わっ。やっぱり酔っ払ってる! 早くエレベーターきてー」
航の決心はこれまでもは違う。揺るぎないものになるはずだ。
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