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一章 キューピットのお戯れ
小春
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羽七は大人になって異性と手を繋いで歩いたことがなかった。もちろん付き合った事もあるし、処女でもない。ただ、公共の場で手を繋いで歩いた事がなかったのだ。
見せびらかしているようで恥ずかしい、という気持ちもあったけれど、誰かに合わせて歩くというのが苦手だった。進む方向や人やものを避けるとき、微妙に方向が違って引っ張り合ってしまうのが申し訳ないし、落ち着かない。こんなに自然に手を繋がれたのも初めてで、しかもそれは彼氏でもないときた。
羽七にとって、予想外の展開である。
「は、原田さんどちらにっ」
「うん? 地下鉄でここから四つ目の駅だ。あそこに上手い和食の店があるんだ」
「四つ目の駅、ですか」
その駅は羽七がいつも使う最寄駅だった。そんな店があっただろうか。
プライベートは会社から離れて過ごしたい羽七は、うっかり休日に同僚に会わないよう、若者に人気のある地域を避け、比較的緑の多い南区で一人暮らしをしていた。しかし、公園やスーパーはあれど、そんな店があったか記憶にない。
「和食、嫌いだった?」
原田は車両に乗り込むと、すぐに羽七をドア側の手すりの傍に誘導し、他の乗客から守るように羽七の前に立った。
原田が掴んだのは吊り輪ではなく、吊り輪の上にある鉄の棒だ。
(吊り輪だと低すぎるんだ! そんなことあるのね!)
「いえ、和食は大好きですよ。特にお魚料理なんかは。自分ではあまり作らないし」
「俺も魚料理は好きだな。そこはなんでも美味いから期待して」
「はい、楽しみです」
原田は羽七にとって距離が近すぎた。電車の中だから話す声も小さいし、少し屈んで声をかけてくる。その仕草にドキドキしてしまうのは仕方がない。
落ち着かないのに、守られているみたいで安心感もある。
まともに会話をしたのは今日初めてだ。それなのに羽七はもう男性と二人で食事に行こうとしている。こんなことは、イレギュラー中のイレギュラーだった。
(どうか駅に着くまで、知り合いに会いませんように! お願いっ、特に会社の人!)
羽七の心配をよそに何事もなく目的の駅に着いた。毎日見ている風景にほっと胸を撫で下ろす。エスカレーターで地上に上がると、もう空は茜色に染まりはじめていた。
原田は羽七に柔らかな笑みを向け行く方向を指さした。
「こっち。歩いてすぐだから」
歩道側に羽七、車道側に原田。手練れた男がするスマートなエスコートに、だまされるな! と線を引く。しかし、胸の高鳴りはおさまらない。
(落ち着け、同僚と食事をするだけだ。デートじゃない! 原田さんは誰にでも優しいんだから。勘違いするんじゃないぞ!)
ふと顔を上げると前を行く原田の肩越しに沈む太陽が見えた。オレンジ色の光が、まるで彼の優しさを象徴しているようでくすぐったい。
「ここだ」
原田に連れられてきたのは一見では入り辛らそうな戸建ての小料理屋だった。
のれんに【小春】となんとも可愛らしい名前が書かれてある。足元には行燈が灯っていた。
「素敵! 実はここ、私の家から近いんですよ。でもこんなお店があったなんて知らなかった」
「そうなの? じゃあ、気に入ったらなら時々に来てやってよ。そんなに敷居の高い店じゃないから」
「はい」
のれんをくぐり、引き戸を開けると「いらっしゃいませ」と着物姿の女将さんの柔らかな声で迎えられた。
入ってすぐ、五人掛けのカウンター席があり奥に個室があるようだ。あまり大きくはないが、清潔感のある店だ。
「あら、原田さんお久しぶりね」
「ご無沙汰しています。大将は元気?」
「ええお陰様で。今せっせと仕込みをしているわ」
原田はここの常連らしい。
羽七にとって、それは意外だった。彼なら洒落たフレンチやイタリアンのお店に連れて行きそうだからだ。
「いらっしゃい。初めてよね」
「初めまして。近くに住んでいるんですけど、こちらのお店は知らなくて」
「そうなの? じゃあ気に入ったらいらして。もう原田さんも隅に置けないわね」
悪戯な笑みを浮かべた女将さんが原田の肘をつついた。原田は少し困ったように笑うと女将さんはにっこり笑って個室の扉を開けた。
「特別よ?」
「女将さん、助かります」
「冗談よ。いつでも空けてあげる」
入ってすぐの小さな出窓の前に、一輪挿しに桜の花がさしてあった。
「素敵なお部屋ですね。よかったんですかね」
「うん、今日は特別だって言ってたから甘えていいと思うよ?」
「では、そうさせていただきます」
静かに腰をおろした羽七は、目で部屋を一巡した。お通しが入った小鉢も取り皿も、持てば手にしっくり馴染む形をしている。陶器なのに柔らかく、ほんのり温かい気がする。
「この小鉢やお皿はすごくいいものを使ってありますけど、女将さんの趣味なんでしょうか」
「えっ、羽七ちゃん分かるの?」
「詳しくは分かりませんけど、とても手に馴染むし、硬いはずなのに柔らかくて温かい気がするので」
羽七が何気なく感想を述べると、原田は目を細めて穏やかに笑った。
(原田さんは本当にたくさんの笑顔をもってるのね。今日だけで三つ目かな?)
男の笑顔の種類に気づくことも、羽七は初めてだった。
「飯も美味いから期待してな」
「はい!」
「おお! その笑顔いいね。元気が出る」
もしかしたら原田から見たら、羽七の反応は子供の様に見えたのかもしれない。原田を取り囲む女性はもっと大人で品もあるはずだから。
それにしてもどうして羽七を誘ったのだろう。恐らくそれは彼の気まぐれに違いない。羽七はそう言い聞かせて、出された食事に舌鼓を打った。
「美味しいですね。なんだか、優しい気持ちになります」
「だろ? 出汁がきいていて美味いんだ」
「家で作るのと全然違いますね。当たり前ですけど、同じ肉じゃがでもこうまで違うとは」
「ははっ、プロだからな。一緒じゃダメだろ」
「ですよね。ふふっ」
「羽七ちゃんも料理するんだな」
「毎日じゃないですよ。気持ちと時間に余裕があればです」
「へぇ、食べてみたいな」
ドキリとした。
原田の言葉は誰もがいうお決まりのものだ。それなのに頬を緩ませながら言う彼の「食べてみたいな」に羽七の胸はキャンと悲鳴を上げた。
まさに、忘れていた感覚だった。
「ここの料理を食べたら無理です。恥ずかしすぎます」
「羽七ちゃんの彼氏が羨ましいな」
「彼氏? いませんよ」
「嘘だろ」
「嘘なんてついていませんよ。仮にいたとしたら、男の人と二人で食事に行ったりしません。それがただの同僚だとしてもです」
「そうなんだ。まじめだな」
「あたりまえです! 原田さんみたいにモテませんし。普通は彼氏ができたら逃がさないように必死になるものですよっ」
原田が言った「まじめだな」と言う言葉につい反論してしまう。なぜか小さな苛立ちが起こったのだ。
「ごめん。そういうつもりで言ったわけじゃないんだ。本当にごめん」
「別に、いいですよ。私こそすみません、なんかムキになっちゃって……」
「いや、俺の言い方が悪かったんだ。羽七ちゃんのそういう姿勢に感心したと言うか、新鮮だなって思ったからさ。ほら、けっこう打算的なヤツが多いだろ? 彼氏をキープしておいて、いい物件があったら乗り換えてやろうってヤツがさ」
「え? そんなに多いですか?」
「まあ、少なくとも俺の周りには……」
原田の生きる世の女性はそうらしい。原田を狙う女性たちの中には、彼氏がいる人も含まれているということだ。
(それって、少しでも条件のいい人を求めて彷徨っているってこと?)
いつも本命一本勝負の羽七に女子力が欠けているのは、そういうところなのだろうか。
「なるほど。きっと、私は考えが甘いんでしょうね」
「違うぞ!」
「きゃっ! びっくりします」
「ごめん。声がデカくなっちまった。違うんだよ。羽七ちゃんにはそのままでいてほしい。頼む」
(でもこのままだったら、原田さんがいう良い物件に巡り合えないんじゃ?)
「うーん。じゃあ、わたしはこのままで」
羽七の心は複雑な気持ちを抱えたまま、食事を終えた。
帰り際、またもや色気のないやりとりが始まった。
「半分払います」
「いいって俺が出す」
「そういうわけには」
とうとう見兼ねた女将さんが間に入ってしまう。
「今日は原田さんから頂きます。次はお嬢さんがご馳走してあげてください」
その言葉を聞いた羽七は猛烈に反省をした。
やはりここは原田の顔を立てるべきだったのだと。異性と二人きりが久しぶり過ぎて大失敗だ。
「今日はご馳走様でした! そして、すみません」
「え? なんで謝るんだよ」
「いや、その。会計の時にあれはいけませんよね。私の気が利かなくて、大人しくご馳走になりますって言えばよかったのに」
項垂れる羽七の頭に大きな手が乗った。温かな手のひらだと羽七は受け止める。
「次からそう言えばいいんじゃないのか?」
「次から?」
「おう。また付き合ってよ、飯」
「はい!」
原田の言葉が嬉しくて、羽七は満面の笑みで答えた。
そう、ここから既に始まっていたのだ。恋のキューピットのイタズラが。
見せびらかしているようで恥ずかしい、という気持ちもあったけれど、誰かに合わせて歩くというのが苦手だった。進む方向や人やものを避けるとき、微妙に方向が違って引っ張り合ってしまうのが申し訳ないし、落ち着かない。こんなに自然に手を繋がれたのも初めてで、しかもそれは彼氏でもないときた。
羽七にとって、予想外の展開である。
「は、原田さんどちらにっ」
「うん? 地下鉄でここから四つ目の駅だ。あそこに上手い和食の店があるんだ」
「四つ目の駅、ですか」
その駅は羽七がいつも使う最寄駅だった。そんな店があっただろうか。
プライベートは会社から離れて過ごしたい羽七は、うっかり休日に同僚に会わないよう、若者に人気のある地域を避け、比較的緑の多い南区で一人暮らしをしていた。しかし、公園やスーパーはあれど、そんな店があったか記憶にない。
「和食、嫌いだった?」
原田は車両に乗り込むと、すぐに羽七をドア側の手すりの傍に誘導し、他の乗客から守るように羽七の前に立った。
原田が掴んだのは吊り輪ではなく、吊り輪の上にある鉄の棒だ。
(吊り輪だと低すぎるんだ! そんなことあるのね!)
「いえ、和食は大好きですよ。特にお魚料理なんかは。自分ではあまり作らないし」
「俺も魚料理は好きだな。そこはなんでも美味いから期待して」
「はい、楽しみです」
原田は羽七にとって距離が近すぎた。電車の中だから話す声も小さいし、少し屈んで声をかけてくる。その仕草にドキドキしてしまうのは仕方がない。
落ち着かないのに、守られているみたいで安心感もある。
まともに会話をしたのは今日初めてだ。それなのに羽七はもう男性と二人で食事に行こうとしている。こんなことは、イレギュラー中のイレギュラーだった。
(どうか駅に着くまで、知り合いに会いませんように! お願いっ、特に会社の人!)
羽七の心配をよそに何事もなく目的の駅に着いた。毎日見ている風景にほっと胸を撫で下ろす。エスカレーターで地上に上がると、もう空は茜色に染まりはじめていた。
原田は羽七に柔らかな笑みを向け行く方向を指さした。
「こっち。歩いてすぐだから」
歩道側に羽七、車道側に原田。手練れた男がするスマートなエスコートに、だまされるな! と線を引く。しかし、胸の高鳴りはおさまらない。
(落ち着け、同僚と食事をするだけだ。デートじゃない! 原田さんは誰にでも優しいんだから。勘違いするんじゃないぞ!)
ふと顔を上げると前を行く原田の肩越しに沈む太陽が見えた。オレンジ色の光が、まるで彼の優しさを象徴しているようでくすぐったい。
「ここだ」
原田に連れられてきたのは一見では入り辛らそうな戸建ての小料理屋だった。
のれんに【小春】となんとも可愛らしい名前が書かれてある。足元には行燈が灯っていた。
「素敵! 実はここ、私の家から近いんですよ。でもこんなお店があったなんて知らなかった」
「そうなの? じゃあ、気に入ったらなら時々に来てやってよ。そんなに敷居の高い店じゃないから」
「はい」
のれんをくぐり、引き戸を開けると「いらっしゃいませ」と着物姿の女将さんの柔らかな声で迎えられた。
入ってすぐ、五人掛けのカウンター席があり奥に個室があるようだ。あまり大きくはないが、清潔感のある店だ。
「あら、原田さんお久しぶりね」
「ご無沙汰しています。大将は元気?」
「ええお陰様で。今せっせと仕込みをしているわ」
原田はここの常連らしい。
羽七にとって、それは意外だった。彼なら洒落たフレンチやイタリアンのお店に連れて行きそうだからだ。
「いらっしゃい。初めてよね」
「初めまして。近くに住んでいるんですけど、こちらのお店は知らなくて」
「そうなの? じゃあ気に入ったらいらして。もう原田さんも隅に置けないわね」
悪戯な笑みを浮かべた女将さんが原田の肘をつついた。原田は少し困ったように笑うと女将さんはにっこり笑って個室の扉を開けた。
「特別よ?」
「女将さん、助かります」
「冗談よ。いつでも空けてあげる」
入ってすぐの小さな出窓の前に、一輪挿しに桜の花がさしてあった。
「素敵なお部屋ですね。よかったんですかね」
「うん、今日は特別だって言ってたから甘えていいと思うよ?」
「では、そうさせていただきます」
静かに腰をおろした羽七は、目で部屋を一巡した。お通しが入った小鉢も取り皿も、持てば手にしっくり馴染む形をしている。陶器なのに柔らかく、ほんのり温かい気がする。
「この小鉢やお皿はすごくいいものを使ってありますけど、女将さんの趣味なんでしょうか」
「えっ、羽七ちゃん分かるの?」
「詳しくは分かりませんけど、とても手に馴染むし、硬いはずなのに柔らかくて温かい気がするので」
羽七が何気なく感想を述べると、原田は目を細めて穏やかに笑った。
(原田さんは本当にたくさんの笑顔をもってるのね。今日だけで三つ目かな?)
男の笑顔の種類に気づくことも、羽七は初めてだった。
「飯も美味いから期待してな」
「はい!」
「おお! その笑顔いいね。元気が出る」
もしかしたら原田から見たら、羽七の反応は子供の様に見えたのかもしれない。原田を取り囲む女性はもっと大人で品もあるはずだから。
それにしてもどうして羽七を誘ったのだろう。恐らくそれは彼の気まぐれに違いない。羽七はそう言い聞かせて、出された食事に舌鼓を打った。
「美味しいですね。なんだか、優しい気持ちになります」
「だろ? 出汁がきいていて美味いんだ」
「家で作るのと全然違いますね。当たり前ですけど、同じ肉じゃがでもこうまで違うとは」
「ははっ、プロだからな。一緒じゃダメだろ」
「ですよね。ふふっ」
「羽七ちゃんも料理するんだな」
「毎日じゃないですよ。気持ちと時間に余裕があればです」
「へぇ、食べてみたいな」
ドキリとした。
原田の言葉は誰もがいうお決まりのものだ。それなのに頬を緩ませながら言う彼の「食べてみたいな」に羽七の胸はキャンと悲鳴を上げた。
まさに、忘れていた感覚だった。
「ここの料理を食べたら無理です。恥ずかしすぎます」
「羽七ちゃんの彼氏が羨ましいな」
「彼氏? いませんよ」
「嘘だろ」
「嘘なんてついていませんよ。仮にいたとしたら、男の人と二人で食事に行ったりしません。それがただの同僚だとしてもです」
「そうなんだ。まじめだな」
「あたりまえです! 原田さんみたいにモテませんし。普通は彼氏ができたら逃がさないように必死になるものですよっ」
原田が言った「まじめだな」と言う言葉につい反論してしまう。なぜか小さな苛立ちが起こったのだ。
「ごめん。そういうつもりで言ったわけじゃないんだ。本当にごめん」
「別に、いいですよ。私こそすみません、なんかムキになっちゃって……」
「いや、俺の言い方が悪かったんだ。羽七ちゃんのそういう姿勢に感心したと言うか、新鮮だなって思ったからさ。ほら、けっこう打算的なヤツが多いだろ? 彼氏をキープしておいて、いい物件があったら乗り換えてやろうってヤツがさ」
「え? そんなに多いですか?」
「まあ、少なくとも俺の周りには……」
原田の生きる世の女性はそうらしい。原田を狙う女性たちの中には、彼氏がいる人も含まれているということだ。
(それって、少しでも条件のいい人を求めて彷徨っているってこと?)
いつも本命一本勝負の羽七に女子力が欠けているのは、そういうところなのだろうか。
「なるほど。きっと、私は考えが甘いんでしょうね」
「違うぞ!」
「きゃっ! びっくりします」
「ごめん。声がデカくなっちまった。違うんだよ。羽七ちゃんにはそのままでいてほしい。頼む」
(でもこのままだったら、原田さんがいう良い物件に巡り合えないんじゃ?)
「うーん。じゃあ、わたしはこのままで」
羽七の心は複雑な気持ちを抱えたまま、食事を終えた。
帰り際、またもや色気のないやりとりが始まった。
「半分払います」
「いいって俺が出す」
「そういうわけには」
とうとう見兼ねた女将さんが間に入ってしまう。
「今日は原田さんから頂きます。次はお嬢さんがご馳走してあげてください」
その言葉を聞いた羽七は猛烈に反省をした。
やはりここは原田の顔を立てるべきだったのだと。異性と二人きりが久しぶり過ぎて大失敗だ。
「今日はご馳走様でした! そして、すみません」
「え? なんで謝るんだよ」
「いや、その。会計の時にあれはいけませんよね。私の気が利かなくて、大人しくご馳走になりますって言えばよかったのに」
項垂れる羽七の頭に大きな手が乗った。温かな手のひらだと羽七は受け止める。
「次からそう言えばいいんじゃないのか?」
「次から?」
「おう。また付き合ってよ、飯」
「はい!」
原田の言葉が嬉しくて、羽七は満面の笑みで答えた。
そう、ここから既に始まっていたのだ。恋のキューピットのイタズラが。
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