90 / 239
5-12 お久しぶりのアウシールギルド。
しおりを挟む
5-12 お久しぶりのアウシールギルド。
「アウシールか…何もかもみな懐かしい……」
「以前来たことがあるんですか?」
「うん…あるんですよ…」
残念だ、素で返されてしまった。
やっぱり元ネタを知らない人にこういう話を振ってはだめだな…
俺はちょっと後悔した。だが反省はしなかった。機会があったらきっとまたやるだろう。たとえ滑ると分かっていても。
まあ、それはさておき無事アウシールに到着した。
あれ以降は順調な旅だったと言える。
まあ来るまでの間に狩猟は(主にクレオが)してきたし、たくさんの獲物を獲った。これでクレオの方もひとまずは安心だろう。ここまでの道のりはインパラみたいな獣や、大物であれば水牛のような獣もいる。ここら辺は素材がそれなりに売れる。
魔導結晶も多少は取れた。
あまり強力な魔物のいない地方なのだがそれでも魔物のいないところはない。
たぶんもろもろ二万リゼルぐらいにはなるだろう。
半分を渡したとしてもしばらくは生活するのに困りはしないとう思う。
「え? でもお手伝いの依頼料は…」
「いやいや、あれは解体なんかを手伝って貰うための手間賃だよ、狩りはまた別の話、まあ今回の旅の間に狩った獲物は折半でいいんじゃないかな?」
「えっと。ありがとうございます」
となるとあとは彼女の先行きだが。
「それでクレオが尋ねる人というのはどこにいるのかな?」
「はい、ロテナ地区の③エリアにある小さな分神殿だと聞いています。冥王神殿の神官さんで、お名前は『ヴェルナー』様だと聞いてます…」
「冥王神殿の分神殿か」
つまりメイヤ様の神殿だな。
分神殿というのは最少単位の神殿で地域の人がお祈りに来るような場所だ。
メイヤ様信仰は日本でいう所の仏教のようなものなので、死者を弔い、死後の冥福を祈るような場所だ。罪を懺悔したりもするが、これはだめ、懺悔したら許されるとかそんなことはないのだ。謝罪とか反省は贖罪ではないのだ。
もし罪を悔いているのなら少しずつでも罪を償っていくべきです。
まあそう言うお祈りをする場所というのは結構色々なところにあったりする。
地域に密着した小さなお寺みたいなものだ。
当然このアウシールにもいくつかある。
ここはメイヤ様を守護神にしている町なのでメイヤ神殿にとっては色々と良い環境のはずだ。
「さて、ロテナの③番というのがどのあたりか…わからないから聞いてみるしかないよね。まず最初に冒険者ギルドに行こうか、依頼完了しないとまずいし、獲物も清算してお金をわけて…
まあ、俺の方にも個人的に用事があるから、更に町の地理なんかも聞いてしまおう」
一石…何鳥だ?
まあついでというものはある。
それからゆっくりその分神殿を訪ねるべきだろう。
「はい、それで問題ないと思います」
「それでそこの神官さんにどんな用?」
「はい、なんでも両親の昔の仲間だったそうで、両親のことも良く知っているそうです、その神官さんは父の実家のことも知っていて、そこを頼るようにというのが遺言なんですけど…」
「ふむ、気乗りはしないわけだ」
「えへへっ、分かりますか? だって両親は駆け落ちした後音信不通だったとこですよ、そこに両親が死んだからって知らない娘が訪ねて行って歓迎されると思いますか?
結構いい家だということですし…」
「うーん、まあ厄介者扱いされるのが落ちかなあ…」
「ね? そんな気するでしょう?」
確かに言われてみれば気が重いのは分かる。
うん、それは…自分ではやりたくないな。
「まあ、なるようになるさ」
「うわっ、ひとごとだとおもって」
ひとごとですからね~。
「道はいろいろあるってことで」
「・・・そうですね」
そんなことをしているうちにギルドに到着した。
ギルドに来るのも実に久しぶりだ。二年ぶりぐらい?
俺たちがまだ小さい時は年に二回ぐらい親父やお袋と巡回みたいにやってきたものだが、ルトナが成人してここに拠点を移した時にここに支店が立って、彼女が支社長みたいになって、ここで素材を集めて王都に送ってくるようになったので来る必要がなくなっていたのだ。
そして二年ぶりのギルドはさらに賑やかになっていた。
「ずいぶんにぎやかですね」
「ああ、四年ちょい前に迷宮で大規模な改変が起こったという話は…知ってる?」
「いいえ」
ふむ、まあ冒険者でもないとな。
「そうか…もともとここはアンデットが多い迷宮で、そのアンデットが際限なく湧くことに目を付けたキハール辺境伯が、魔法や魔剣などの鍛錬のためにこの迷宮を使おうと学校を立ち上げたんだよね」
正確にはもともとあった脳筋系の騎士学校を魔法系の総合学園にシフトさせたのだ。
「それで少しにぎわっていたんだけど、やっぱりアンデットが多いと素材が思うようにならないだろう?
だから若干頭打ちの感はあったみたいだ。
ところが今から4年とちょっと前にこの迷宮で大規模な改変が起きた。それで迷宮の様子ががらりと変わってしまったんだ。
かなりの広さがある階層型迷宮で、四階層がアンデット一杯の洞窟層。他はフィールド型かと見紛うほどの広い草原とか街とかの迷宮で、今は普通に素材もとれるようになった。
で、じわじわ人が集まってきていたんだけどなんと」
「なんと?」
「大昔の古代宝具の発見があったんだ。しかも数回」
「ええ、アーティファクトですか?」
「そうそう、二匹目どころか三匹目、四匹目のドジョウも出たとなればこれは当然我も我もと人が集まるよね。
学園の…ああ、キハール魔法戦術学園というんだけど、その学園の生徒も相変わらず訓練に使っているというし、学生にも実入りがあるのでこちらも人気が高い。驚いたことにその学園、今は王太子と、王女様も通っているらしいしね。
とにかくここは今ものすごい勢いで成長している町さ」
「へえ…すごいんですねえ…」
うん、通っている王女というのがサリアだからいまいち凄いという気がしない。
まあ王女も近しく付き合えば普通の人ということだ。割とお転婆だしね。
そんなわけで…
「このギルドは入るたびに手狭になっていく感じがする…」
「そうなんですか」
「明らかに利用者が増えているのにカウンターの数が変わらないからな…」
ごった返しているという表現がぴったりだ。
これってすごく待たされるんじゃないのか?
そんなことを思っていたら後ろから声をかけられた。
「あら、そんなことはないんですよ」
「マルレーネさん」
「久しぶりねディア君。ずいぶん逞しくなったわ~」
「お久しぶりです。今度僕もこちらに拠点を移すことになりましたのでよろしくお願いします」
あの時に期待の新人と言われて一緒に迷宮に行ったマルレーネさんだ。
今ではもう十九か二十歳だろう。立派になった。
うん、すごく立派になった。
「出世なさいました?」
「ええ、おかげさまで、今はこの本館のフロアチーフよ」
ここすっごくブラックな職場のはずなのに出世したって嬉しそうに…なぜか涙が出て来るよ。
「それはおめでとうございます。今本館って言いました?」
本館があるということは別館があるということだ。
「ええ、一年ほど前にね、さすがにここだけでは処理しきれなくなってしまって、迷宮対応をする第二事務所ができたのよ、まだプレハブで工事の途中なんだけどね。大きいわよ。
主に迷宮関連は向こう、依頼関連はこちらで処理しているわ…という形を目指しているの」
なるほど。
「ところでその娘さんは? ディアちゃんは一筋かと思ってた~」
俺もそれで問題ないんだけど、ルトナがハーレムを作りたがっているんですよ。
まあとりあえず苦笑しておこう。
あとクレオの説明はしておかないとな。
「この子はセッタの町でサポートに雇ったクレオ嬢です。依頼完了の報告と、支払いをお願いします。あと、ここに来るまでに獲物をしとめているのでその買取と、後はいつもの物品の納付ですかね」
「ありがとう、それは本当に助かるのよ。今度拠点をこちらに持ってくるということはここで頼むこともできるってことでしょ?」
「そうなりますね。まあ材料の調達などもあるのでいつもいるとは限りませんけど…それに工房をどこか用意しないとですので、まだ少し先かと」
それでも今までよりはるかにましよと笑うマルレーネさん。
これは俺の副業に関しての話だ。
物造りの一環としてポーション類の製造なども手掛けていたりする。
俺の生活の中でものづくりはかなりのウエイトを占めるようになってきている。
ポーションなどの医薬品然り、刀などの武器類然り。
だがこれはあくまで『副業』である。俺が目指しているのはあくまでも武道家であり、錬金術師や魔法使いではないのだ。
目指せ武術王。
「とりあえず処理をしてしまいましょう。奥にどうぞ」
ざわりと周囲が騒めいた。
まあみんな長い時間待っているのに後から来たのが順番抜かししたらそりゃ気になるわな。
「あの…」
「ああ、大丈夫、おいで」
クレオも気になったようだが俺は無視してマルレーネさんの後についていく。これはギルドに頼まれた案件だからいいのである。
そして物事には『ついで』というものがあったりする。
うん、こちらはちょっとずるかな。
奥の部屋で商品を出していたら一人の男性がはいってきた。
かなり不機嫌そうな顔をしているな。苦虫を噛み潰したような顔だ。虫歯だろうか?
「彼が買取全般の主任をやっているロードルさんよ」
「初めまして」
俺は笑って手を差し出したがロードル氏は『ふん』と口に出して無視してくれた。
実際口に出して『ふんっ』ていうやつはじめて見たよ。
「アウシールか…何もかもみな懐かしい……」
「以前来たことがあるんですか?」
「うん…あるんですよ…」
残念だ、素で返されてしまった。
やっぱり元ネタを知らない人にこういう話を振ってはだめだな…
俺はちょっと後悔した。だが反省はしなかった。機会があったらきっとまたやるだろう。たとえ滑ると分かっていても。
まあ、それはさておき無事アウシールに到着した。
あれ以降は順調な旅だったと言える。
まあ来るまでの間に狩猟は(主にクレオが)してきたし、たくさんの獲物を獲った。これでクレオの方もひとまずは安心だろう。ここまでの道のりはインパラみたいな獣や、大物であれば水牛のような獣もいる。ここら辺は素材がそれなりに売れる。
魔導結晶も多少は取れた。
あまり強力な魔物のいない地方なのだがそれでも魔物のいないところはない。
たぶんもろもろ二万リゼルぐらいにはなるだろう。
半分を渡したとしてもしばらくは生活するのに困りはしないとう思う。
「え? でもお手伝いの依頼料は…」
「いやいや、あれは解体なんかを手伝って貰うための手間賃だよ、狩りはまた別の話、まあ今回の旅の間に狩った獲物は折半でいいんじゃないかな?」
「えっと。ありがとうございます」
となるとあとは彼女の先行きだが。
「それでクレオが尋ねる人というのはどこにいるのかな?」
「はい、ロテナ地区の③エリアにある小さな分神殿だと聞いています。冥王神殿の神官さんで、お名前は『ヴェルナー』様だと聞いてます…」
「冥王神殿の分神殿か」
つまりメイヤ様の神殿だな。
分神殿というのは最少単位の神殿で地域の人がお祈りに来るような場所だ。
メイヤ様信仰は日本でいう所の仏教のようなものなので、死者を弔い、死後の冥福を祈るような場所だ。罪を懺悔したりもするが、これはだめ、懺悔したら許されるとかそんなことはないのだ。謝罪とか反省は贖罪ではないのだ。
もし罪を悔いているのなら少しずつでも罪を償っていくべきです。
まあそう言うお祈りをする場所というのは結構色々なところにあったりする。
地域に密着した小さなお寺みたいなものだ。
当然このアウシールにもいくつかある。
ここはメイヤ様を守護神にしている町なのでメイヤ神殿にとっては色々と良い環境のはずだ。
「さて、ロテナの③番というのがどのあたりか…わからないから聞いてみるしかないよね。まず最初に冒険者ギルドに行こうか、依頼完了しないとまずいし、獲物も清算してお金をわけて…
まあ、俺の方にも個人的に用事があるから、更に町の地理なんかも聞いてしまおう」
一石…何鳥だ?
まあついでというものはある。
それからゆっくりその分神殿を訪ねるべきだろう。
「はい、それで問題ないと思います」
「それでそこの神官さんにどんな用?」
「はい、なんでも両親の昔の仲間だったそうで、両親のことも良く知っているそうです、その神官さんは父の実家のことも知っていて、そこを頼るようにというのが遺言なんですけど…」
「ふむ、気乗りはしないわけだ」
「えへへっ、分かりますか? だって両親は駆け落ちした後音信不通だったとこですよ、そこに両親が死んだからって知らない娘が訪ねて行って歓迎されると思いますか?
結構いい家だということですし…」
「うーん、まあ厄介者扱いされるのが落ちかなあ…」
「ね? そんな気するでしょう?」
確かに言われてみれば気が重いのは分かる。
うん、それは…自分ではやりたくないな。
「まあ、なるようになるさ」
「うわっ、ひとごとだとおもって」
ひとごとですからね~。
「道はいろいろあるってことで」
「・・・そうですね」
そんなことをしているうちにギルドに到着した。
ギルドに来るのも実に久しぶりだ。二年ぶりぐらい?
俺たちがまだ小さい時は年に二回ぐらい親父やお袋と巡回みたいにやってきたものだが、ルトナが成人してここに拠点を移した時にここに支店が立って、彼女が支社長みたいになって、ここで素材を集めて王都に送ってくるようになったので来る必要がなくなっていたのだ。
そして二年ぶりのギルドはさらに賑やかになっていた。
「ずいぶんにぎやかですね」
「ああ、四年ちょい前に迷宮で大規模な改変が起こったという話は…知ってる?」
「いいえ」
ふむ、まあ冒険者でもないとな。
「そうか…もともとここはアンデットが多い迷宮で、そのアンデットが際限なく湧くことに目を付けたキハール辺境伯が、魔法や魔剣などの鍛錬のためにこの迷宮を使おうと学校を立ち上げたんだよね」
正確にはもともとあった脳筋系の騎士学校を魔法系の総合学園にシフトさせたのだ。
「それで少しにぎわっていたんだけど、やっぱりアンデットが多いと素材が思うようにならないだろう?
だから若干頭打ちの感はあったみたいだ。
ところが今から4年とちょっと前にこの迷宮で大規模な改変が起きた。それで迷宮の様子ががらりと変わってしまったんだ。
かなりの広さがある階層型迷宮で、四階層がアンデット一杯の洞窟層。他はフィールド型かと見紛うほどの広い草原とか街とかの迷宮で、今は普通に素材もとれるようになった。
で、じわじわ人が集まってきていたんだけどなんと」
「なんと?」
「大昔の古代宝具の発見があったんだ。しかも数回」
「ええ、アーティファクトですか?」
「そうそう、二匹目どころか三匹目、四匹目のドジョウも出たとなればこれは当然我も我もと人が集まるよね。
学園の…ああ、キハール魔法戦術学園というんだけど、その学園の生徒も相変わらず訓練に使っているというし、学生にも実入りがあるのでこちらも人気が高い。驚いたことにその学園、今は王太子と、王女様も通っているらしいしね。
とにかくここは今ものすごい勢いで成長している町さ」
「へえ…すごいんですねえ…」
うん、通っている王女というのがサリアだからいまいち凄いという気がしない。
まあ王女も近しく付き合えば普通の人ということだ。割とお転婆だしね。
そんなわけで…
「このギルドは入るたびに手狭になっていく感じがする…」
「そうなんですか」
「明らかに利用者が増えているのにカウンターの数が変わらないからな…」
ごった返しているという表現がぴったりだ。
これってすごく待たされるんじゃないのか?
そんなことを思っていたら後ろから声をかけられた。
「あら、そんなことはないんですよ」
「マルレーネさん」
「久しぶりねディア君。ずいぶん逞しくなったわ~」
「お久しぶりです。今度僕もこちらに拠点を移すことになりましたのでよろしくお願いします」
あの時に期待の新人と言われて一緒に迷宮に行ったマルレーネさんだ。
今ではもう十九か二十歳だろう。立派になった。
うん、すごく立派になった。
「出世なさいました?」
「ええ、おかげさまで、今はこの本館のフロアチーフよ」
ここすっごくブラックな職場のはずなのに出世したって嬉しそうに…なぜか涙が出て来るよ。
「それはおめでとうございます。今本館って言いました?」
本館があるということは別館があるということだ。
「ええ、一年ほど前にね、さすがにここだけでは処理しきれなくなってしまって、迷宮対応をする第二事務所ができたのよ、まだプレハブで工事の途中なんだけどね。大きいわよ。
主に迷宮関連は向こう、依頼関連はこちらで処理しているわ…という形を目指しているの」
なるほど。
「ところでその娘さんは? ディアちゃんは一筋かと思ってた~」
俺もそれで問題ないんだけど、ルトナがハーレムを作りたがっているんですよ。
まあとりあえず苦笑しておこう。
あとクレオの説明はしておかないとな。
「この子はセッタの町でサポートに雇ったクレオ嬢です。依頼完了の報告と、支払いをお願いします。あと、ここに来るまでに獲物をしとめているのでその買取と、後はいつもの物品の納付ですかね」
「ありがとう、それは本当に助かるのよ。今度拠点をこちらに持ってくるということはここで頼むこともできるってことでしょ?」
「そうなりますね。まあ材料の調達などもあるのでいつもいるとは限りませんけど…それに工房をどこか用意しないとですので、まだ少し先かと」
それでも今までよりはるかにましよと笑うマルレーネさん。
これは俺の副業に関しての話だ。
物造りの一環としてポーション類の製造なども手掛けていたりする。
俺の生活の中でものづくりはかなりのウエイトを占めるようになってきている。
ポーションなどの医薬品然り、刀などの武器類然り。
だがこれはあくまで『副業』である。俺が目指しているのはあくまでも武道家であり、錬金術師や魔法使いではないのだ。
目指せ武術王。
「とりあえず処理をしてしまいましょう。奥にどうぞ」
ざわりと周囲が騒めいた。
まあみんな長い時間待っているのに後から来たのが順番抜かししたらそりゃ気になるわな。
「あの…」
「ああ、大丈夫、おいで」
クレオも気になったようだが俺は無視してマルレーネさんの後についていく。これはギルドに頼まれた案件だからいいのである。
そして物事には『ついで』というものがあったりする。
うん、こちらはちょっとずるかな。
奥の部屋で商品を出していたら一人の男性がはいってきた。
かなり不機嫌そうな顔をしているな。苦虫を噛み潰したような顔だ。虫歯だろうか?
「彼が買取全般の主任をやっているロードルさんよ」
「初めまして」
俺は笑って手を差し出したがロードル氏は『ふん』と口に出して無視してくれた。
実際口に出して『ふんっ』ていうやつはじめて見たよ。
10
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。


ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる