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序章
あの温かさにもう一度*
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今は西暦3585年1月24日の昼下がり
明日、18歳となる僕は競売にかけられる。
そのために、一昨日から檻の中へと入れられていた。
真っ暗で窓1つない...多分ではあるがこのホコリの舞具合、そして檻に入れられ並べられた僕と同年代であろう子供の数からここは競売場の倉庫だとわかる。
しかし、皆と違うのはこの錠だ。
僕はただでさえ希少なWΩのため見張りが付いてる。それにプラスして孤児院での脱走歴からか、逃げ出さないように丁寧に首と手首足首に木製の錠をつけられ鎖でひとつに繋げられていた。
まぁこの錠っていうかなんて言うか板?のようなものを真っ二つに割り手や足、首を挟むところを切り落とし、手などを挟んで両脇を金具で止めただけというなんとも古風なものだった。が、この古風な錠の余っている部分が邪魔で飯が食べられないという問題が発生していた。口に食べ物を運べないのだ。かと言って檻に投げ入れらたクッキーのようなものを地面から直接咥えることも出来ない。
水だけはウォーターノズルだったか?あの犬用の水飲み器、檻に取り付けノズルの先端のボールを舐めると水が飲めるやつあれが僕の檻に付いていて、まぁ何とかなっている
でも、やばい。ここ3日何も食べ物は口にできていない。唯一口にできたのは見張りのヤツの精液のみだ。今朝、さすがに腹が減って「他のやつらが食べてるあのクッキーみたいなやつを食べさせてくれ」と頼んだ。怪しげに少し口角が上がったように見えた。嫌な予感がした。けれど、何故か「いいよ」とOKされた。絶対に拒否され笑われ鞭で叩かれると思ったのに...でも、その後に嫌な予感は当たった。「これが欲しければ俺を喜ばせろ」といい口に男のあれを咥えろと言ってきた。これ以上腹がすくとやばいと思った僕はすんなり咥えた。フェラは...正直、慣れた。最初の頃は、吐き気がするほど嫌だったけど...
咥えようとすると頭を掴まれ無理矢理前後させられた。3分程咥えていると口の中に射精された。すかさず飲めと言われたので、喉仏が見えるように喉を見せ飲み込んだあと、口を開けて飲んだことを確認させる。
これは孤児院で教わったことだ。抵抗しこれをしないと罰せられることも教わった。今回の罰が食べ物を口に運んでくれないことかもしれないと思うと反抗する気にはならなかった。そう思っていたから、ちゃんとやった。やったはずだった。なのに、なのにあいつは食べさせてくれなかった。「下手だな」と鼻で笑いズボンを履くと食べさせることなく元の位置に戻って行った。まぁ大抵のやつが僕ら劣等種のことは人間だとは思っていない。だから仕方ない。仕方ないことなんだ。これも...
諦めと慣れが僕を支配している。こんなことを されても、微塵も怒りや悔しさは湧いてこなかった。
あぁとても寒い。この真冬の時期に暖房も羽織る物も何もないこの水も凍りそうな倉庫の檻の中で服すら与えられず、ただなるべく肌どうしが触れ合うようにできるだけ縮こまっていた。ガタガタ震えることしか出来なかった。
寒さと空腹からか目が霞んできた...
なんだか息もしずらい...
あれ... ぼく... 死ぬ...?
そうか...何とか耐えてきたけどここでおしまい...か。
やっと解放される...
何回も生まれなければと思った、そんな人生だった。
「ハハっ ハハハ」
んッ誰かの笑い声が聞こえなかったか?
ものすごくかわいた...
いや、今笑ったのは僕か...
うっすらとあった意識が闇に沈んでいく中で僕はこれまでのことを思い返していた...
明日、18歳となる僕は競売にかけられる。
そのために、一昨日から檻の中へと入れられていた。
真っ暗で窓1つない...多分ではあるがこのホコリの舞具合、そして檻に入れられ並べられた僕と同年代であろう子供の数からここは競売場の倉庫だとわかる。
しかし、皆と違うのはこの錠だ。
僕はただでさえ希少なWΩのため見張りが付いてる。それにプラスして孤児院での脱走歴からか、逃げ出さないように丁寧に首と手首足首に木製の錠をつけられ鎖でひとつに繋げられていた。
まぁこの錠っていうかなんて言うか板?のようなものを真っ二つに割り手や足、首を挟むところを切り落とし、手などを挟んで両脇を金具で止めただけというなんとも古風なものだった。が、この古風な錠の余っている部分が邪魔で飯が食べられないという問題が発生していた。口に食べ物を運べないのだ。かと言って檻に投げ入れらたクッキーのようなものを地面から直接咥えることも出来ない。
水だけはウォーターノズルだったか?あの犬用の水飲み器、檻に取り付けノズルの先端のボールを舐めると水が飲めるやつあれが僕の檻に付いていて、まぁ何とかなっている
でも、やばい。ここ3日何も食べ物は口にできていない。唯一口にできたのは見張りのヤツの精液のみだ。今朝、さすがに腹が減って「他のやつらが食べてるあのクッキーみたいなやつを食べさせてくれ」と頼んだ。怪しげに少し口角が上がったように見えた。嫌な予感がした。けれど、何故か「いいよ」とOKされた。絶対に拒否され笑われ鞭で叩かれると思ったのに...でも、その後に嫌な予感は当たった。「これが欲しければ俺を喜ばせろ」といい口に男のあれを咥えろと言ってきた。これ以上腹がすくとやばいと思った僕はすんなり咥えた。フェラは...正直、慣れた。最初の頃は、吐き気がするほど嫌だったけど...
咥えようとすると頭を掴まれ無理矢理前後させられた。3分程咥えていると口の中に射精された。すかさず飲めと言われたので、喉仏が見えるように喉を見せ飲み込んだあと、口を開けて飲んだことを確認させる。
これは孤児院で教わったことだ。抵抗しこれをしないと罰せられることも教わった。今回の罰が食べ物を口に運んでくれないことかもしれないと思うと反抗する気にはならなかった。そう思っていたから、ちゃんとやった。やったはずだった。なのに、なのにあいつは食べさせてくれなかった。「下手だな」と鼻で笑いズボンを履くと食べさせることなく元の位置に戻って行った。まぁ大抵のやつが僕ら劣等種のことは人間だとは思っていない。だから仕方ない。仕方ないことなんだ。これも...
諦めと慣れが僕を支配している。こんなことを されても、微塵も怒りや悔しさは湧いてこなかった。
あぁとても寒い。この真冬の時期に暖房も羽織る物も何もないこの水も凍りそうな倉庫の檻の中で服すら与えられず、ただなるべく肌どうしが触れ合うようにできるだけ縮こまっていた。ガタガタ震えることしか出来なかった。
寒さと空腹からか目が霞んできた...
なんだか息もしずらい...
あれ... ぼく... 死ぬ...?
そうか...何とか耐えてきたけどここでおしまい...か。
やっと解放される...
何回も生まれなければと思った、そんな人生だった。
「ハハっ ハハハ」
んッ誰かの笑い声が聞こえなかったか?
ものすごくかわいた...
いや、今笑ったのは僕か...
うっすらとあった意識が闇に沈んでいく中で僕はこれまでのことを思い返していた...
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