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第三章 文化体育発表会編
ちょっとだけ、寂しい気もするけど‥‥って!ううん、そんなことない。
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カインザがアポロニウス王子に深く頭を下げているのを遠目に確認したメリリアンは、そのままユリアンを連れて鍛練場を後にした。
カインザが王子に告げた返答は、もはや確認しなくても、自分に都合の悪いようにはならないと確信しているかのような泰然とした微笑みで見守っていたのが印象的だったわ‥‥。
「何て言うか、大人しくて内気そうに見えたジアルフィー様が、じつは結構したたかだったとか。意外だったわ‥‥。」
「うん、彼女たちのこれからが楽しみだよね。あのコなら傲慢だけど優柔不断なホーマーズ君の手綱を上手く取るんじゃない?僕としても、騎士団内でのゴタゴタが回避出来たみたいで良かったよ。」
「あぁ、ハディス様は騎士団関係者でしたっけ?」
さらりと告げると、途端に信じられないものを見るような驚愕の表情が返ってきた。
「なんで?僕、セレネのこと連れていったよね!?」
「あぁー‥‥、お仕事体験させていただきましたね。初めての木剣で偉そうな男の人相手の公開試合なんて、忘れようもありませんよ。」
とんでもない無茶振りの手合わせに強制参加させられた記憶が甦って遠い目になっていると、更にハディスが情けなく眉尻を下げて「そっちじゃないよー」とか嘆いている。
「だってあの時も、ハディス様は騎士団の閑職なんて言って身分を誤魔化していましたからね。周りの人たちの反応で絶対におかしいって気付きますよ。色々嘘っぽい事が多すぎて、本当の職場だなんて誰が思うんです?」
「赤いのは、嘘ばかりついていますからね。桜の君からの信用が薄いんですよ。」
言いながら側に寄って、今だ腰に手を回したままだったハディスから、わたしを流れる様にスムーズな動作で奪い返すオルフェンズだって、常人離れしすぎていて、素性が説明できるのかどうかも怪しいレベルだとわたしは思ってる。実は伝説の魔導士でしたとか、1000年前から生きてますなんて言われても納得してしまいそうだ。
「なっ、護衛に徹しようと努力した結果だよ!?嘘つきみたいに言わないでよ。銀のだってホントのところ何も分かんないじゃんー!」
「ふふ、私のは嘘ではなく、秘密なだけです。」
「お言葉ですけど、お2人とも内緒が多すぎて、普通に雇用するかどうかを検討する身上書に該当する内容が、ほぼ明らかになってないんですよ!?ハディス様はこの前ようやく年齢と名前が分かった‥‥なんて状態なんですよ!?そんなおふたりを護衛に置くわたしって‥‥。」
「うわー、セレネ豪胆だねー。」
「さすが桜の君です。」
褒められても全く嬉しくないし、むしろ行き掛かり上、断り切れない不審な2人を傍に置かなければならなくなってしまったわたしをちょっとでも思い遣るなら情報提供して欲しいんだけど‥‥とジト目を向ける。受けた二人は清々しいほどいつも通りの貴族らしい笑みと薄い笑みを返してくるだけで、何も語る気はないらしい。
素性はまだまだ分からないわたしの押し掛け護衛ズ。けど、側で助けてくれようとする味方であることは疑いようもないから、いつの間にかわたしも絆され、信用してしまっている。
王立貴族学園卒業まであと1年を切り、わたしの婿探しもそろそろ佳境に入ってくるはず‥‥!卒業したら、王城へのお仕事斡旋なんて道が用意されているのだけれど、それはわたしの実力や希望を無視したもので『継承者かもしれない特別な色の魔力を持っている』ってだけで選ばれる無意味な囲い込みだ。そこに、わたしの努力や能力の価値評価は無い。だからこそ、わたしは学園の在籍中に資質や結果で無視出来ないものを打ち立てて、無意味なスカウトに引っ張られないだけのネームバリューを獲得したい。そして、当主を継ぐ弟と一緒にバンブリア商会を盛り立てて行く夢を叶えるための足場づくりをしなくちゃいけない。とにかく目立つ成果を打ち立てなきゃ!
「今は、些細なことに構ってる時間が惜しいわ!明日はいよいよ本番で、沢山の人たちの目に留まるチャンスですもの。ハディス様、オルフェ、皆のところに戻って衣装の最終調整をするわよ!」
「りょーかい。あ、待って、衣装は僕らが運ぶから。他の令息に頼まなくてもいいからねー。」
衣装が入った大きな行李に駆け寄って軽々持ち上げたハディスに、オルフェンズが「いくら他の男を近付けたくないと言っても、ここにいるのは子供だけでしょう。狭量な‥‥。」などと呆れた声で呟きながらくつりと笑う。
「どうなることかと思ったけど、ハディス様ってやっぱり子供っぽいですよね。」
護衛に留まる気はないとは言われたけど、この調子なら、気のいい友達か、頼りになるお兄さんって感じにも収まりそうよね―――ちょっとだけ、寂しい気もするけど‥‥って!ううん、そんなことない。
「ふふっ。それは言わないのが貴女の為ですよ。赤いのも一応王族の権威を持っていますから。寝た子を起こす真似をしたいのなら話は別ですが?まぁ、むざむざ奪われるつもりはありませんし、そうなるのも面白そうですけど。」
わたしの隣、肩の触れ合う距離に立ったオルフェンズからヒヤリとする気配が漂ったので、「平凡無難に学生生活を送らせてください。」と必死でお願いしたわ。
カインザが王子に告げた返答は、もはや確認しなくても、自分に都合の悪いようにはならないと確信しているかのような泰然とした微笑みで見守っていたのが印象的だったわ‥‥。
「何て言うか、大人しくて内気そうに見えたジアルフィー様が、じつは結構したたかだったとか。意外だったわ‥‥。」
「うん、彼女たちのこれからが楽しみだよね。あのコなら傲慢だけど優柔不断なホーマーズ君の手綱を上手く取るんじゃない?僕としても、騎士団内でのゴタゴタが回避出来たみたいで良かったよ。」
「あぁ、ハディス様は騎士団関係者でしたっけ?」
さらりと告げると、途端に信じられないものを見るような驚愕の表情が返ってきた。
「なんで?僕、セレネのこと連れていったよね!?」
「あぁー‥‥、お仕事体験させていただきましたね。初めての木剣で偉そうな男の人相手の公開試合なんて、忘れようもありませんよ。」
とんでもない無茶振りの手合わせに強制参加させられた記憶が甦って遠い目になっていると、更にハディスが情けなく眉尻を下げて「そっちじゃないよー」とか嘆いている。
「だってあの時も、ハディス様は騎士団の閑職なんて言って身分を誤魔化していましたからね。周りの人たちの反応で絶対におかしいって気付きますよ。色々嘘っぽい事が多すぎて、本当の職場だなんて誰が思うんです?」
「赤いのは、嘘ばかりついていますからね。桜の君からの信用が薄いんですよ。」
言いながら側に寄って、今だ腰に手を回したままだったハディスから、わたしを流れる様にスムーズな動作で奪い返すオルフェンズだって、常人離れしすぎていて、素性が説明できるのかどうかも怪しいレベルだとわたしは思ってる。実は伝説の魔導士でしたとか、1000年前から生きてますなんて言われても納得してしまいそうだ。
「なっ、護衛に徹しようと努力した結果だよ!?嘘つきみたいに言わないでよ。銀のだってホントのところ何も分かんないじゃんー!」
「ふふ、私のは嘘ではなく、秘密なだけです。」
「お言葉ですけど、お2人とも内緒が多すぎて、普通に雇用するかどうかを検討する身上書に該当する内容が、ほぼ明らかになってないんですよ!?ハディス様はこの前ようやく年齢と名前が分かった‥‥なんて状態なんですよ!?そんなおふたりを護衛に置くわたしって‥‥。」
「うわー、セレネ豪胆だねー。」
「さすが桜の君です。」
褒められても全く嬉しくないし、むしろ行き掛かり上、断り切れない不審な2人を傍に置かなければならなくなってしまったわたしをちょっとでも思い遣るなら情報提供して欲しいんだけど‥‥とジト目を向ける。受けた二人は清々しいほどいつも通りの貴族らしい笑みと薄い笑みを返してくるだけで、何も語る気はないらしい。
素性はまだまだ分からないわたしの押し掛け護衛ズ。けど、側で助けてくれようとする味方であることは疑いようもないから、いつの間にかわたしも絆され、信用してしまっている。
王立貴族学園卒業まであと1年を切り、わたしの婿探しもそろそろ佳境に入ってくるはず‥‥!卒業したら、王城へのお仕事斡旋なんて道が用意されているのだけれど、それはわたしの実力や希望を無視したもので『継承者かもしれない特別な色の魔力を持っている』ってだけで選ばれる無意味な囲い込みだ。そこに、わたしの努力や能力の価値評価は無い。だからこそ、わたしは学園の在籍中に資質や結果で無視出来ないものを打ち立てて、無意味なスカウトに引っ張られないだけのネームバリューを獲得したい。そして、当主を継ぐ弟と一緒にバンブリア商会を盛り立てて行く夢を叶えるための足場づくりをしなくちゃいけない。とにかく目立つ成果を打ち立てなきゃ!
「今は、些細なことに構ってる時間が惜しいわ!明日はいよいよ本番で、沢山の人たちの目に留まるチャンスですもの。ハディス様、オルフェ、皆のところに戻って衣装の最終調整をするわよ!」
「りょーかい。あ、待って、衣装は僕らが運ぶから。他の令息に頼まなくてもいいからねー。」
衣装が入った大きな行李に駆け寄って軽々持ち上げたハディスに、オルフェンズが「いくら他の男を近付けたくないと言っても、ここにいるのは子供だけでしょう。狭量な‥‥。」などと呆れた声で呟きながらくつりと笑う。
「どうなることかと思ったけど、ハディス様ってやっぱり子供っぽいですよね。」
護衛に留まる気はないとは言われたけど、この調子なら、気のいい友達か、頼りになるお兄さんって感じにも収まりそうよね―――ちょっとだけ、寂しい気もするけど‥‥って!ううん、そんなことない。
「ふふっ。それは言わないのが貴女の為ですよ。赤いのも一応王族の権威を持っていますから。寝た子を起こす真似をしたいのなら話は別ですが?まぁ、むざむざ奪われるつもりはありませんし、そうなるのも面白そうですけど。」
わたしの隣、肩の触れ合う距離に立ったオルフェンズからヒヤリとする気配が漂ったので、「平凡無難に学生生活を送らせてください。」と必死でお願いしたわ。
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