廻り続ける世界の中で

クミマ

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2 ショッピングカート

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流石に視界が戻っても光がついていないからよくあたりが見えない、だけど微かに聞き覚えのない音が聞こえる
音の正体がわからないまま進むのは少し怖いが進むことにした
しばらく歩くと、ショッピングカートのようなものが見えたので少し近づく
ショッピングカートがあるということは、ここはショッピングモールかスーパーなどの場所の可能性が出てきた
とりあえずカートに何かこの世界についてのことが書いていないかなと思って、覗いてみると
あら不思議☆気を失っている男性が
「なっえっマジか」
と思わず口から驚きの声が漏れてしまった
まだ音がしていたからカートの裏に隠れて
小さく
「意識はありますか」
短くそう言ったけど返事がないという事は俺と同じ意識がない状態なのか
音があまりしなくなったので立ち上がってしばらく待っていると
「ここはどこだ」
と男にしては声が高い声が聞こえたので
その男性の口を少し塞いで
「怖がらないで、静かに聞いて欲しい
今どこか痛いところとかあるか」
と言った
その男性は起き上がってカートから降り
「特に無い、聞きたいんだがここはどこなんだ」
と言ってきたさっきはカートが見えただけだからスーパーとかだと思ったが、少しでかい男性が少しまるまってはいれる大きさのカートという事は、スーパーではなく大きいショッピングモールだと考えられるので
「多分ここは大きいショッピングモールで、今俺が確認している人は君を含めて2人」
と今自分が知っている情報を手短に言った
するとその男性が
「こんな所で単独行動をするのはアホのすることだな一緒に行動させてくれ、あと俺の名前は羽沢日向だよろしく」
と言って手を出してきたのでこちらも
「俺は吉田瑛太だよろしく」
と言いながら握手をした
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