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──────────────
「……っ、ぁ……ん、あかん……っ」
2時間目と3時間目の間のたった10分の休み時間。
通常生徒の多くは仮眠をとったり、教室を移動したり、トイレ休憩に使う。
有明直央は、南校舎1階の保健室近くの男子トイレ、最奥の個室ににいた。
小柄で素朴な顔立ちの男子高校生だ。
脱がされた自身の制服のズボンと下着をその腕にぎゅっと抱きしめて、鍵のかかったドアに正面から寄りかかる。
不規則にドアがカタカタと揺れてしまっているのは、背後の男のせいだ。
直央の小さな後孔は襞をめいっぱい広げて、男の太い屹立が咥え込まされていた。
今は2人以外誰もいないとはいえ、そこは高校の男子トイレ。音を立てないようにゆさゆさと遠慮がちに揺さぶられ続けた直央は、とうとうたまらずかぶりを振った。
「なあ、もう、ちゃんと突いて」
肩越しに振り向いて懇願すると、男がこくりと唾を嚥下したのが分かった。
すっかり力が入らなくなった腰を持ち上げられ、両足が地面から浮きそうになる。
「分かった。声我慢しろよ」
背筋を震わせる低い声音が、耳元でした。
同時にギリギリまで引き抜かれた熱杭を奥深くまで打ち付けられ、直央は一気に強い快感の波に飲み込まれた。
「あ……──ッ!」
パンパンッと、肌と肌がぶつかる乾いた音が、静かなトイレ内に響く。
この男と付き合った当初は、まさか自分がこんな場所でこんな行為に及ぶだなんて、思いもしなかったというのに。
その時、トイレ入り口のドアが開けられた。
ピタリと律動が止まり、おかしな声が出そうになった口を慌てて塞ぐ。
「やっべー、漏れる漏れる」
「休み10分て短すぎじゃね」
どうやら生徒が2人用を足すために入ってきたらしい。
直央はじっと息を潜めたが、後ろの男は行為を止めるつもりはないようだ。じりじりと、自身の熱を再び直央のナカに埋めていく。
「おいこら……っ」
生徒たちの話し声に紛れて小声で抗議すると、黙れと言いたげに耳朶をかじられた。
「……っ、すごい締まったな。興奮しているのか?」
擦れる小声で囁かれ、ぶわっと全身の肌が粟立つ。
そんな変態ちゃうわ!と通常モードなら男を小突いていたところだが、今の直央にそれは難しい。
その通りだと、認めるしかない。
萎えるどころかより勃ち上がって、蜜をたらたらと垂らす切なげな性器がその証拠だ。
生徒たちが出て行く。扉が閉まり、再びトイレが静まると、
「大河……」
直央は強請るように、甘い声で恋人の名前を呼んだ。
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「……っ、ぁ……ん、あかん……っ」
2時間目と3時間目の間のたった10分の休み時間。
通常生徒の多くは仮眠をとったり、教室を移動したり、トイレ休憩に使う。
有明直央は、南校舎1階の保健室近くの男子トイレ、最奥の個室ににいた。
小柄で素朴な顔立ちの男子高校生だ。
脱がされた自身の制服のズボンと下着をその腕にぎゅっと抱きしめて、鍵のかかったドアに正面から寄りかかる。
不規則にドアがカタカタと揺れてしまっているのは、背後の男のせいだ。
直央の小さな後孔は襞をめいっぱい広げて、男の太い屹立が咥え込まされていた。
今は2人以外誰もいないとはいえ、そこは高校の男子トイレ。音を立てないようにゆさゆさと遠慮がちに揺さぶられ続けた直央は、とうとうたまらずかぶりを振った。
「なあ、もう、ちゃんと突いて」
肩越しに振り向いて懇願すると、男がこくりと唾を嚥下したのが分かった。
すっかり力が入らなくなった腰を持ち上げられ、両足が地面から浮きそうになる。
「分かった。声我慢しろよ」
背筋を震わせる低い声音が、耳元でした。
同時にギリギリまで引き抜かれた熱杭を奥深くまで打ち付けられ、直央は一気に強い快感の波に飲み込まれた。
「あ……──ッ!」
パンパンッと、肌と肌がぶつかる乾いた音が、静かなトイレ内に響く。
この男と付き合った当初は、まさか自分がこんな場所でこんな行為に及ぶだなんて、思いもしなかったというのに。
その時、トイレ入り口のドアが開けられた。
ピタリと律動が止まり、おかしな声が出そうになった口を慌てて塞ぐ。
「やっべー、漏れる漏れる」
「休み10分て短すぎじゃね」
どうやら生徒が2人用を足すために入ってきたらしい。
直央はじっと息を潜めたが、後ろの男は行為を止めるつもりはないようだ。じりじりと、自身の熱を再び直央のナカに埋めていく。
「おいこら……っ」
生徒たちの話し声に紛れて小声で抗議すると、黙れと言いたげに耳朶をかじられた。
「……っ、すごい締まったな。興奮しているのか?」
擦れる小声で囁かれ、ぶわっと全身の肌が粟立つ。
そんな変態ちゃうわ!と通常モードなら男を小突いていたところだが、今の直央にそれは難しい。
その通りだと、認めるしかない。
萎えるどころかより勃ち上がって、蜜をたらたらと垂らす切なげな性器がその証拠だ。
生徒たちが出て行く。扉が閉まり、再びトイレが静まると、
「大河……」
直央は強請るように、甘い声で恋人の名前を呼んだ。
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