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第二十一夜(2)
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腕を押し除けて、海斗の上に覆い被さってすぐ、ぴたりと動きを止める。
この後どうするのかを全く考えていなかったのだ。
昨日と同じ感じでいいのだろうか。少しの間逡巡していると、
「今日は何してくれんの?」
腕の下で海斗がわくわく顔で笑みを浮かべている。
「……なんか、楽しそうだな」
「そりゃあね。恭介に襲われる日が来るとは思ってもみなかったしな」
両足を尻にまわされ、下肢と下肢が密着する。
お互いの硬くなりつつあるものが衣服越しに擦れ合うだけで、恭介は甘い痺れを感じてしまう。
どうやら海斗は昨日以上のことを期待しているらしい。
「じゃあ、……舐めてみる」
思ったままをぽつり呟いて、恭介は上体を起こして海斗の脚の間に収まった。
「いいの?」
伸びてきた海斗の手に、耳裏を撫でられる。恭介は身体をぴくりと震わせた。
「当たり前だけど、したことないからきっと下手だぞ」
寝巻きのズボンと下着に指をかけて下げると、海斗も腰を浮かしてくれたからあっさりとそれは姿を現した。
すでに兆している海斗の中心は、まだ人並みより少し大きいくらいだが、これがもっと太く硬くなることを知っている。
赤黒くいやらしいそれを見つめながら、ごくりと、恭介は無自覚に唾液を嚥下する。
「恭介がされて気持ちいいことをして欲しい」
耳を撫でていた手が、後頭部に移った。頭の後ろの丸みを撫でられ、押されたわけでも誘導されたわけでもないのに、それを合図に恭介は海斗の男性器に顔を寄せた。
皮が剥けて艶々している鈴口を口に含む。棒アイスを舐めるようにぺろぺろと舌先を動かすと、少しだけ海斗が身動ぎした。
変な味はしない。不快感もない。けれど、海斗の濃い匂いに目眩がしそうになる。
先端の窪み、裏筋、付け根の順番に舌を這わせていると、頭上から吐息と一緒に小さな笑いが漏れた。
「恭介はそうされるのが好きなんだ?」
「うるさいな……」
それを認めるのは癪で、それだけ言い返すと先端にしゃぶりつく。
少しずつ深く深く海斗を口に含めていく。
先っぽも、裏筋も、付け根もいいが、唾液をたっぷり絡ませて、吸い上げるように上下されるのが1番気持ちいいのだ。
よく知るそれを奉仕しながら、恭介はついその快感を思い出してしまう。
内腿を擦り合わせていると、不意に上から名前を呼ばれた。
手を止めて唇を離すと、海斗の先走りが糸を引いた。
「なに……。やっぱ下手だった?」
「いや、こうしない?」
強引に身体を反転させられ、四つん這いで海斗の頭に跨るかたちになると、一息つく間もなくズボンと下着をいっぺんに下ろされた。
海斗の目と鼻の先に、頭をもたげた恭介の性器が飛び出した。
「え、おいっ、海斗……っあ……」
すぐに熱い手のひらに包み込まれ、堪らず恭介はシーツを握りしめた。
「今日も一緒に気持ち良くなりたい。ほら、恭介も舐めて」
そう言われて、伏せていた顔を上げる。恭介の目の前で、海斗のそれはもう太く猛々しくそびえ立っている。
おそるおそる手に取って、唇を近づけたその時、ひと足早く、恭介の性器が熱い粘膜に包まれた。
「あ、んン……っ」
腹の下からのぞけば、恭介のそれはすっぽりと海斗の口に収まっている。
とろとろと溢れてくる透明の蜜を搾り取るように、念入りにしゃぶられれば、下肢から力が抜けてしまうのは当然だった。
恭介はもう海斗の屹立に唇を這わせるのでやっとだ。
「ここに入れたいんだけど」
たっぷりと性器を愛撫し終え、尻たぶを揉みながら海斗はそう漏らした。
指が恭介の谷間のさらに奥の、花襞を撫で上げた。くるくると円を描くように入り口(本来は出口のはずだが)をなぞられる。
「あ……だ、だめ」
反応するようにひくひくと後孔が震えるのは、恭介の意思ではないから、どうすることもできない。
「だめ?」
「きょ、今日はだめ……っ。明日朝からバイトあるし」
たまらずかぶりを振ると、やっと蠢く指は止まった。
「そうか、うん。じゃあ明日な、明日」
抱きしめられ、敏感な会陰にキスを受けながら、もしかして自分は幼なじみに甘すぎるのかもしれないと思った。
でもそれは、今に始まったことではない。
じゅるじゅると水音を立てながら、一段と激しい口淫が再開され、恭介はこてんと幼なじみの下腹に顔を預けた。
「あ……ゃだ……んっ……」
強い快感に悶えながらも、恭介は再び海斗自身を口に含んだ。
結局その日、先に果てたのは勿論恭介だった。
この後どうするのかを全く考えていなかったのだ。
昨日と同じ感じでいいのだろうか。少しの間逡巡していると、
「今日は何してくれんの?」
腕の下で海斗がわくわく顔で笑みを浮かべている。
「……なんか、楽しそうだな」
「そりゃあね。恭介に襲われる日が来るとは思ってもみなかったしな」
両足を尻にまわされ、下肢と下肢が密着する。
お互いの硬くなりつつあるものが衣服越しに擦れ合うだけで、恭介は甘い痺れを感じてしまう。
どうやら海斗は昨日以上のことを期待しているらしい。
「じゃあ、……舐めてみる」
思ったままをぽつり呟いて、恭介は上体を起こして海斗の脚の間に収まった。
「いいの?」
伸びてきた海斗の手に、耳裏を撫でられる。恭介は身体をぴくりと震わせた。
「当たり前だけど、したことないからきっと下手だぞ」
寝巻きのズボンと下着に指をかけて下げると、海斗も腰を浮かしてくれたからあっさりとそれは姿を現した。
すでに兆している海斗の中心は、まだ人並みより少し大きいくらいだが、これがもっと太く硬くなることを知っている。
赤黒くいやらしいそれを見つめながら、ごくりと、恭介は無自覚に唾液を嚥下する。
「恭介がされて気持ちいいことをして欲しい」
耳を撫でていた手が、後頭部に移った。頭の後ろの丸みを撫でられ、押されたわけでも誘導されたわけでもないのに、それを合図に恭介は海斗の男性器に顔を寄せた。
皮が剥けて艶々している鈴口を口に含む。棒アイスを舐めるようにぺろぺろと舌先を動かすと、少しだけ海斗が身動ぎした。
変な味はしない。不快感もない。けれど、海斗の濃い匂いに目眩がしそうになる。
先端の窪み、裏筋、付け根の順番に舌を這わせていると、頭上から吐息と一緒に小さな笑いが漏れた。
「恭介はそうされるのが好きなんだ?」
「うるさいな……」
それを認めるのは癪で、それだけ言い返すと先端にしゃぶりつく。
少しずつ深く深く海斗を口に含めていく。
先っぽも、裏筋も、付け根もいいが、唾液をたっぷり絡ませて、吸い上げるように上下されるのが1番気持ちいいのだ。
よく知るそれを奉仕しながら、恭介はついその快感を思い出してしまう。
内腿を擦り合わせていると、不意に上から名前を呼ばれた。
手を止めて唇を離すと、海斗の先走りが糸を引いた。
「なに……。やっぱ下手だった?」
「いや、こうしない?」
強引に身体を反転させられ、四つん這いで海斗の頭に跨るかたちになると、一息つく間もなくズボンと下着をいっぺんに下ろされた。
海斗の目と鼻の先に、頭をもたげた恭介の性器が飛び出した。
「え、おいっ、海斗……っあ……」
すぐに熱い手のひらに包み込まれ、堪らず恭介はシーツを握りしめた。
「今日も一緒に気持ち良くなりたい。ほら、恭介も舐めて」
そう言われて、伏せていた顔を上げる。恭介の目の前で、海斗のそれはもう太く猛々しくそびえ立っている。
おそるおそる手に取って、唇を近づけたその時、ひと足早く、恭介の性器が熱い粘膜に包まれた。
「あ、んン……っ」
腹の下からのぞけば、恭介のそれはすっぽりと海斗の口に収まっている。
とろとろと溢れてくる透明の蜜を搾り取るように、念入りにしゃぶられれば、下肢から力が抜けてしまうのは当然だった。
恭介はもう海斗の屹立に唇を這わせるのでやっとだ。
「ここに入れたいんだけど」
たっぷりと性器を愛撫し終え、尻たぶを揉みながら海斗はそう漏らした。
指が恭介の谷間のさらに奥の、花襞を撫で上げた。くるくると円を描くように入り口(本来は出口のはずだが)をなぞられる。
「あ……だ、だめ」
反応するようにひくひくと後孔が震えるのは、恭介の意思ではないから、どうすることもできない。
「だめ?」
「きょ、今日はだめ……っ。明日朝からバイトあるし」
たまらずかぶりを振ると、やっと蠢く指は止まった。
「そうか、うん。じゃあ明日な、明日」
抱きしめられ、敏感な会陰にキスを受けながら、もしかして自分は幼なじみに甘すぎるのかもしれないと思った。
でもそれは、今に始まったことではない。
じゅるじゅると水音を立てながら、一段と激しい口淫が再開され、恭介はこてんと幼なじみの下腹に顔を預けた。
「あ……ゃだ……んっ……」
強い快感に悶えながらも、恭介は再び海斗自身を口に含んだ。
結局その日、先に果てたのは勿論恭介だった。
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