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第十六夜(4)
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絶頂に達した後も、その行為は執拗に続いた。
1本だった指は、いつしか2本、3本と増やされていき、恭介の後孔はすんなりとそれを受け入れていた。
静かな部屋に、恭介の喘ぎ声と、ローションのじゅぽじゅぽという水音だけが響く。
恭介に届くほどのなのだから、当然海斗にも聞こえているはずだ。
自分の耳を塞いでしまいたい。でももう恭介の手足は言うことを聞かない。
「なあっ……っ、もう、やだ……っ」
あまりの快感に、ついに恭介は涙を零しながら懇願した。
それは、行為をやめて欲しいという意味ではない。その証拠に、2回連続で精を吐き出したはずの性器は、また徐々に芯を持ち始めている。
指では届かない最奥に、欲しい。欲しくてたまらない。
いつから自分はこんなにも淫乱になってしまったのか。そんな疑問は、快楽の波に揉まれた今となってはどうでもいい問題だった。
こくりと海斗が頷くのが背中越しに見えて安堵する。
海斗も恭介の言葉の意味を理解したのだ。その瞳は、明らかに情欲に染まっていた。
指が引き抜かれ、恭介は仰向けで寝かされた。急に咥えるものがなくなったそこが、物足りなそうに震えている。
海斗が自身に避妊具を装着し、潤滑液を馴染ませている間も、しっかりと解された恭介の後孔は、その口をパクパクさせながら、今か今かとその時を待っている。
覆いかぶさってきた海斗が、かぶりつくように恭介の唇を奪う。
「入れるよ?」
わずかな唇の隙間からそう聞いてくるが、再び口を塞がれしまい、何も答えることができない。
深いキスを交わしながら、両方の膝裏を掴まれる。胸の横まで押し上げられ、全てを海斗にさらけ出すあられもない体勢になる。
「ん……」
窄まりに、熱くて硬いものがあてがわれると、恭介はその先を予想して、それだけで身体中が震撼してしまう。
唇が名残惜しそうに離れた。
そして次の瞬間、熱くて太い楔が、襞を割りながら、ずぷずぷとゆっくり入ってきた。
「……っ、ああぁっ……!」
待ち望んだ感覚に、恭介は甘ったるい嬌声を上げた。
指とは全く違う大きさのそれは、物凄い圧迫感だ。肉壁をぐりぐりと擦りながら、奥へ奥へと押し入ってくる。
「く……っ」
海斗も腰を進めながら、熱の籠もった息を吐く。
付け根まで埋め込まれた海斗の男性器は、へそのあたりまで届いているのでは、と錯覚してしまうほど奥まで届いている。
「なんか、今日、狭い……」海斗が堪らずといった様子で小さく呟く。
──今日……?
どう言う意味だろう。浮かんだ疑問は、すぐに泡のように弾けて消えた。
海斗に腰を掴まれ、勢いよく穿たれたからだ。
「ひぁっ……っ」
突然の強すぎる刺激に、恭介は大きくのけ反った。
そのまま何度も奥を突かれ、中途半端に勃起していた性器から、ほんのりと白い、ほとんど透明の液体がぱたぱたと垂れ落ちる。
それに構うことなく、海斗は腰を動かし続けるから、恭介は身悶えした。
「まって、まってえっ、イってるから……!」
力の入らない手で厚い胸板を押したって意味がない。
すっかり耳慣れた水音とともに、ぱんぱんと、肉と肉とがぶつかる卑猥な乾いた音がする。
海斗の唇が、ぴんっと尖った恭介の乳首を摘んだ。後ろの孔を犯されるのとは違う別の快楽に、恭介は高い声を上げた。
「やっ、あ、あ、あ……っ」
もっと欲しい、欲しくてたまらない。
強請るように、媚びるように、海斗の首の後ろに手を回すと、腹の中の楔が一段と大きくなった。
乳首や首筋の至る所を強く吸われ、恭介の身体には無数の朱色の花びらが散った。
「気持ちいい?」
後ろを穿たれながら、乳首を弄られながら、そう尋ねられ、恭介はこくこくと夢中で頷く。
もう何ひとつ声にならなかった。
1本だった指は、いつしか2本、3本と増やされていき、恭介の後孔はすんなりとそれを受け入れていた。
静かな部屋に、恭介の喘ぎ声と、ローションのじゅぽじゅぽという水音だけが響く。
恭介に届くほどのなのだから、当然海斗にも聞こえているはずだ。
自分の耳を塞いでしまいたい。でももう恭介の手足は言うことを聞かない。
「なあっ……っ、もう、やだ……っ」
あまりの快感に、ついに恭介は涙を零しながら懇願した。
それは、行為をやめて欲しいという意味ではない。その証拠に、2回連続で精を吐き出したはずの性器は、また徐々に芯を持ち始めている。
指では届かない最奥に、欲しい。欲しくてたまらない。
いつから自分はこんなにも淫乱になってしまったのか。そんな疑問は、快楽の波に揉まれた今となってはどうでもいい問題だった。
こくりと海斗が頷くのが背中越しに見えて安堵する。
海斗も恭介の言葉の意味を理解したのだ。その瞳は、明らかに情欲に染まっていた。
指が引き抜かれ、恭介は仰向けで寝かされた。急に咥えるものがなくなったそこが、物足りなそうに震えている。
海斗が自身に避妊具を装着し、潤滑液を馴染ませている間も、しっかりと解された恭介の後孔は、その口をパクパクさせながら、今か今かとその時を待っている。
覆いかぶさってきた海斗が、かぶりつくように恭介の唇を奪う。
「入れるよ?」
わずかな唇の隙間からそう聞いてくるが、再び口を塞がれしまい、何も答えることができない。
深いキスを交わしながら、両方の膝裏を掴まれる。胸の横まで押し上げられ、全てを海斗にさらけ出すあられもない体勢になる。
「ん……」
窄まりに、熱くて硬いものがあてがわれると、恭介はその先を予想して、それだけで身体中が震撼してしまう。
唇が名残惜しそうに離れた。
そして次の瞬間、熱くて太い楔が、襞を割りながら、ずぷずぷとゆっくり入ってきた。
「……っ、ああぁっ……!」
待ち望んだ感覚に、恭介は甘ったるい嬌声を上げた。
指とは全く違う大きさのそれは、物凄い圧迫感だ。肉壁をぐりぐりと擦りながら、奥へ奥へと押し入ってくる。
「く……っ」
海斗も腰を進めながら、熱の籠もった息を吐く。
付け根まで埋め込まれた海斗の男性器は、へそのあたりまで届いているのでは、と錯覚してしまうほど奥まで届いている。
「なんか、今日、狭い……」海斗が堪らずといった様子で小さく呟く。
──今日……?
どう言う意味だろう。浮かんだ疑問は、すぐに泡のように弾けて消えた。
海斗に腰を掴まれ、勢いよく穿たれたからだ。
「ひぁっ……っ」
突然の強すぎる刺激に、恭介は大きくのけ反った。
そのまま何度も奥を突かれ、中途半端に勃起していた性器から、ほんのりと白い、ほとんど透明の液体がぱたぱたと垂れ落ちる。
それに構うことなく、海斗は腰を動かし続けるから、恭介は身悶えした。
「まって、まってえっ、イってるから……!」
力の入らない手で厚い胸板を押したって意味がない。
すっかり耳慣れた水音とともに、ぱんぱんと、肉と肉とがぶつかる卑猥な乾いた音がする。
海斗の唇が、ぴんっと尖った恭介の乳首を摘んだ。後ろの孔を犯されるのとは違う別の快楽に、恭介は高い声を上げた。
「やっ、あ、あ、あ……っ」
もっと欲しい、欲しくてたまらない。
強請るように、媚びるように、海斗の首の後ろに手を回すと、腹の中の楔が一段と大きくなった。
乳首や首筋の至る所を強く吸われ、恭介の身体には無数の朱色の花びらが散った。
「気持ちいい?」
後ろを穿たれながら、乳首を弄られながら、そう尋ねられ、恭介はこくこくと夢中で頷く。
もう何ひとつ声にならなかった。
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