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転生したらハーレムだった……夢。
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バッチーーンッ!
大きな音が部屋の中に響き渡る。
「痛ってぇ……何しやがるんだっ!」
俺は、俺の頬を平手打ちにした目の前の少女を睨みつける。
金色の長い髪が、少女が身じろぎする度にふわっと揺れる。
つぶらな翠の瞳には、意志の強そうな光を湛えている。
桜色のぷくっとした小さな唇は、見ているだけで吸い尽きたくなる。
やや幼さの残る顔立ちは美少女と言って差し支えない。
ぶっちゃけ、俺のモロ好みだった。
ドストライクだった。
こんな子が銀貨10枚だなんて信じられない。
「何をするは、こちのセリフですっ!この強姦魔っ!」
「ちょっとまてっ!お前は俺が銀貨10枚で買った奴隷だ、そうだな?」
「……奴隷というのが何を意味する言葉かわかりませんが、確かに銀貨10枚で買われました。」
「だったら、俺の言うことを聞くのが当たり前だろ?だから、俺がお前を脱がせようが、胸を触ろうが、俺の自由だろ?」
「何言ってるんですか?思うのは自由ですが、実行するとなると普通に犯罪ですよ?私はそう言う事は契約していませんから、拒否するのが当たり前ですっ!」
「えっ、なんで?どういうこと……奴隷はご主人様の言う事に逆らえないんじゃ……?」
「それは犯罪就労者の事ですか?私達はれっきとしたハローワークに登録した派遣者ですよ?」
「えっ?ハロワ?派遣?」
……どういうことだ?
頭の中が混乱してくる。
そんな俺を見て、少女の方も怒りを収めたようで、優しく聞いてくる。
「あの、ご主人様……本当に何も知らないんですか?」
「あ、あぁ……何せ、ここに来たばかりだからな。」
「えっと、ご主人様はどちらの出身でしょうか?」
「日本の……っていってもわかるわけないな。ここよりずっと遠い遠いところから来たんだ。後俺の事は『カズト』って呼んでくれていい。」
そう、俺はこの世界に転移してきた異世界人だ。
何か召喚魔術?とかで呼ばれたんだけど、実は本当に呼びたかったのは、俺ではなく、俺の後ろを歩いていたイケメン高校生だったらしい。
◇
「はぁ……、間違えたのは仕方がないとして、……ハズレだわ。」
「オイ、ハズレってなんだよっ!」
「だってぇ、私はイケメンが良かったのよぉ。ぶっちゃけ、イケメンだったら誰でもよかったのっ!」
「オイ、ちょっと待てやっ!俺だってそこそこイケてるはずだぞ。」
俺の言葉に女神?らしき少女がじっと見つめる。
これでも読モのスタイリストさんに「まぁ、イケてなくはないわね」と言われたことだってあるんだ……3歳の頃の話らしいけど。
「ん~、やっぱないわ~。ヘタレオーラが強すぎ。」
「ヘタレ……。」
ガックリと跪く俺。
確かに、よく言われたけどさぁ……。
俺好みの美少女に、面と向かってはっきりと言われると、傷つくなぁ。
「ん-、美少女っていう言葉に免じて、少しだけサービスしてあげちゃおうかな?」
「えっ、俺今声に出してた?」
「出してたというか、叫んでたわよ?『美少女に貶されたぁ~、ありがとうございますっ!』って。」
……いや、嘘だろそれ。
「あら?女神は嘘つかないわよ?」
「いや、でも……って心読んでんじゃねぇかっ!」
「あら、バレた?てへっ。」
……くっそっ!あざといけど可愛い。分かっててやってると思うけど、可愛いから怒れねぇ!
「キミは本当に面白い子だねぇ。よし、キミでもいっかぁ。暇つぶしにはなるでしょ。」
「おい、今、暇つぶしって……えっ……。」
突然回りが真っ白になって意識を失う。
その際頭の中に女神の声で、
『チート能力は適当に付けておくから、頑張って、笑わせてね~。』
という声が響いた。
……以上が俺がこの世界に来ることになった顛末と女神との会話の一部始終である。
そして俺は、明らかに異世界風の街並みのはずれの路地裏に寝転がっているところで目を覚ました。
覚醒した俺は、さっそく自分の身の回りと、周辺を観察した。
まず俺の身なり。
薄汚れてはいるけど、それなりに仕立てのいい服を着ている。水たまりに映った顔は、14~15歳の頃の俺の顔だった。……どうでもいいことだが、日本での俺は29歳だったので、人生の半分ほど若返ったことになる。
……うん、この感じだと、ごく一般的な市民で通りそうだ。
道行く人たちと自分を見比べてそう結論付ける。
それから、街の各所の看板や、露天に並べられている値札などを見て、見たことのない文字が使われているが、意味することが分かるのを見て安心する。
……となると、あとは言葉か。
俺は、近くの露店の気のよさそうなおっさんに話しかける。
「あの、この街は何て名前ですか?」
しかし、おっさんは俺を見たまま何も答えようとしない。
「いやぁ、実は色々あって、気づいたらここにいたんですよ……。」
アハハと笑って見るが反応がない……やはり言葉が通じないのだろうか?
……いや、よく見ればおっさんの視線が売り物の果実に向いている。
「あ、あの……これください。」
「あいよっ。3つで銅貨1枚だ。」
おっちゃんはにかっと笑って手を差し出してくる。
「あ、えっと……。」
俺はポケットを弄ると三枚のコインがあった。500円玉ぐらいの銀色と銅色のコインが1枚づつ。そして100円玉ぐらいの銀色のコインが1枚。
銅貨というからには、やはり銅色の方だろう。
「今、これしかないんですが……。」
俺はおずおずとその銅色のコインを差し出す。
「大銅貨かい?……悪いなぁ、今おつりがないもんでよぉ。」
おっちゃんはその大銅貨?を受け取ると、リンゴによく似た赤い果実を30個渡してくる。
「それで、この街の名前だったか?ここはアインの街だぜ。エルクラード王国の南端にあるミスト領の中でも最南端に位置する小さな街だぜ。」
おっちゃんはさっきまでが嘘のように愛想よくべらべらと話してくれる。
アインは、南端に位置するため、海が近く、新鮮な魚が手に入ることや、逆に、端にあるために中央の品が手に入れづらいこと、他にも羽振りのよさそうな商人の見分け方や、すりや強盗など気を付けた方がいい人物の見分け方などを懇切丁寧に教えてくれた。
「そうそう、あと気を付けるのが……らっしゃい。すまんねぇお嬢さん、今日はもう店じまいなんだよ。」
露店に買い物に来た娘さんを、おっちゃんはそういって追い返す。
……店じまいって、俺が30個も買ってしまったせいだろうか?
「いいかあんちゃん、さっきみたいなのは自分の身を売った下層民だ。だけど、買うのは大抵偉いお貴族様の方だから、下手に差別みたいなことはしない方がいいぜ。」
……身を売る?買う?……つまり奴隷なのか、あの子は。
「おっちゃん、いろいろサンキューな。」
俺はおっちゃんに礼を言って、慌ててさっきの女の子を追いかける。
「あ、いたいた。」
露店が並ぶ大通りのはずれで、俺は少女に追いつく。
「……なんの御用でしょうか?」
少女は警戒するように、周りを見ながら答えてくる。
「あ、あぁー、そんなに警戒しないで。君、さっきリンゴ買いに来てただろ?」
「りん??私が求めていたのはアッポですが?」
「アッポ?……こっちではそういうのか?」
俺はそう呟きながら抱えていた袋からリンゴを取り出す。
「なんか、おつりがないとか言って大量に買わされたからさ。俺こんなにも必要ないし、キミが必要な分だけ持って行ってよ。」
「……いいのですか?……おいくらで譲ってくれるのでしょうか?」
「えっと、さっきのっちゃんは3つで銅貨一枚って言ってたからそれぐらいで……。」
「ソウデスカ、アリガトウゴザイマス……。」
少女は、ハイライトの消えた目で、銅貨を2枚俺に渡すと、リンゴを6つ持っていく。
(……いつも銅貨1枚で1つって言ってたくせに……。)
小声で何か呟いていたが声が小さすぎて聞こえない。
「あ、それでね、キミに聞くのは何だけど、キミみたいな奴隷ってどこで扱ってるの?」
「どれ?……よくわかりませんが、私のようなてことは、自売就労者の事でしょうか?」
「そうそれ。」
少女の言っている言葉はよくわからないけど、少女と同じようなってことは奴隷に違いない。
異世界に来たからには奴隷を買ってハーレムを作るしかないだろ?
お金さえ出せば、何でも言う事を聞く美少女が手に入るんだぜ?異世界サイコー!だろ?
「……っ……です。」
「あ、ごめん、よく聞き取れなかった。」
俺が妄想にふけっている間に、少女は奴隷商の場所を教えてくれたらしい。
「ですから、この通りをまっすぐ行った町はずれの角にあります。ただ、おにぃさんが求めるような人だと高いですよ?」
「これじゃぁ買えないか?」
どこか蔑んだ眼で見る少女に俺は大きいほうの銀貨を見せる。
先ほど少女がリンゴの代金に渡してきた銅貨が10円玉ぐらいの大きさだったことから、この銀色のコインは銀貨と大銀貨なのだろう。
大銅貨でリンゴを30個もらったところから銅貨10枚が大銅貨1枚だということが分かる。
だとすれば、銀貨10枚=大銀貨1枚だと思うけど、確認しなければわからないのと、そもそも、大銀貨ってどれぐらいの価値があるのかもわからない。
それを探るために、少女に見せたのだが……。
「冷やかしなら出てけって怒鳴られますね。」
少女はそういうと、「アッポありがとうございました」と頭を下げて去っていった。
俺は少女を見送った後、くるりと向きを変えて、少女が教えてくれた店へと向かうのだった。
大きな音が部屋の中に響き渡る。
「痛ってぇ……何しやがるんだっ!」
俺は、俺の頬を平手打ちにした目の前の少女を睨みつける。
金色の長い髪が、少女が身じろぎする度にふわっと揺れる。
つぶらな翠の瞳には、意志の強そうな光を湛えている。
桜色のぷくっとした小さな唇は、見ているだけで吸い尽きたくなる。
やや幼さの残る顔立ちは美少女と言って差し支えない。
ぶっちゃけ、俺のモロ好みだった。
ドストライクだった。
こんな子が銀貨10枚だなんて信じられない。
「何をするは、こちのセリフですっ!この強姦魔っ!」
「ちょっとまてっ!お前は俺が銀貨10枚で買った奴隷だ、そうだな?」
「……奴隷というのが何を意味する言葉かわかりませんが、確かに銀貨10枚で買われました。」
「だったら、俺の言うことを聞くのが当たり前だろ?だから、俺がお前を脱がせようが、胸を触ろうが、俺の自由だろ?」
「何言ってるんですか?思うのは自由ですが、実行するとなると普通に犯罪ですよ?私はそう言う事は契約していませんから、拒否するのが当たり前ですっ!」
「えっ、なんで?どういうこと……奴隷はご主人様の言う事に逆らえないんじゃ……?」
「それは犯罪就労者の事ですか?私達はれっきとしたハローワークに登録した派遣者ですよ?」
「えっ?ハロワ?派遣?」
……どういうことだ?
頭の中が混乱してくる。
そんな俺を見て、少女の方も怒りを収めたようで、優しく聞いてくる。
「あの、ご主人様……本当に何も知らないんですか?」
「あ、あぁ……何せ、ここに来たばかりだからな。」
「えっと、ご主人様はどちらの出身でしょうか?」
「日本の……っていってもわかるわけないな。ここよりずっと遠い遠いところから来たんだ。後俺の事は『カズト』って呼んでくれていい。」
そう、俺はこの世界に転移してきた異世界人だ。
何か召喚魔術?とかで呼ばれたんだけど、実は本当に呼びたかったのは、俺ではなく、俺の後ろを歩いていたイケメン高校生だったらしい。
◇
「はぁ……、間違えたのは仕方がないとして、……ハズレだわ。」
「オイ、ハズレってなんだよっ!」
「だってぇ、私はイケメンが良かったのよぉ。ぶっちゃけ、イケメンだったら誰でもよかったのっ!」
「オイ、ちょっと待てやっ!俺だってそこそこイケてるはずだぞ。」
俺の言葉に女神?らしき少女がじっと見つめる。
これでも読モのスタイリストさんに「まぁ、イケてなくはないわね」と言われたことだってあるんだ……3歳の頃の話らしいけど。
「ん~、やっぱないわ~。ヘタレオーラが強すぎ。」
「ヘタレ……。」
ガックリと跪く俺。
確かに、よく言われたけどさぁ……。
俺好みの美少女に、面と向かってはっきりと言われると、傷つくなぁ。
「ん-、美少女っていう言葉に免じて、少しだけサービスしてあげちゃおうかな?」
「えっ、俺今声に出してた?」
「出してたというか、叫んでたわよ?『美少女に貶されたぁ~、ありがとうございますっ!』って。」
……いや、嘘だろそれ。
「あら?女神は嘘つかないわよ?」
「いや、でも……って心読んでんじゃねぇかっ!」
「あら、バレた?てへっ。」
……くっそっ!あざといけど可愛い。分かっててやってると思うけど、可愛いから怒れねぇ!
「キミは本当に面白い子だねぇ。よし、キミでもいっかぁ。暇つぶしにはなるでしょ。」
「おい、今、暇つぶしって……えっ……。」
突然回りが真っ白になって意識を失う。
その際頭の中に女神の声で、
『チート能力は適当に付けておくから、頑張って、笑わせてね~。』
という声が響いた。
……以上が俺がこの世界に来ることになった顛末と女神との会話の一部始終である。
そして俺は、明らかに異世界風の街並みのはずれの路地裏に寝転がっているところで目を覚ました。
覚醒した俺は、さっそく自分の身の回りと、周辺を観察した。
まず俺の身なり。
薄汚れてはいるけど、それなりに仕立てのいい服を着ている。水たまりに映った顔は、14~15歳の頃の俺の顔だった。……どうでもいいことだが、日本での俺は29歳だったので、人生の半分ほど若返ったことになる。
……うん、この感じだと、ごく一般的な市民で通りそうだ。
道行く人たちと自分を見比べてそう結論付ける。
それから、街の各所の看板や、露天に並べられている値札などを見て、見たことのない文字が使われているが、意味することが分かるのを見て安心する。
……となると、あとは言葉か。
俺は、近くの露店の気のよさそうなおっさんに話しかける。
「あの、この街は何て名前ですか?」
しかし、おっさんは俺を見たまま何も答えようとしない。
「いやぁ、実は色々あって、気づいたらここにいたんですよ……。」
アハハと笑って見るが反応がない……やはり言葉が通じないのだろうか?
……いや、よく見ればおっさんの視線が売り物の果実に向いている。
「あ、あの……これください。」
「あいよっ。3つで銅貨1枚だ。」
おっちゃんはにかっと笑って手を差し出してくる。
「あ、えっと……。」
俺はポケットを弄ると三枚のコインがあった。500円玉ぐらいの銀色と銅色のコインが1枚づつ。そして100円玉ぐらいの銀色のコインが1枚。
銅貨というからには、やはり銅色の方だろう。
「今、これしかないんですが……。」
俺はおずおずとその銅色のコインを差し出す。
「大銅貨かい?……悪いなぁ、今おつりがないもんでよぉ。」
おっちゃんはその大銅貨?を受け取ると、リンゴによく似た赤い果実を30個渡してくる。
「それで、この街の名前だったか?ここはアインの街だぜ。エルクラード王国の南端にあるミスト領の中でも最南端に位置する小さな街だぜ。」
おっちゃんはさっきまでが嘘のように愛想よくべらべらと話してくれる。
アインは、南端に位置するため、海が近く、新鮮な魚が手に入ることや、逆に、端にあるために中央の品が手に入れづらいこと、他にも羽振りのよさそうな商人の見分け方や、すりや強盗など気を付けた方がいい人物の見分け方などを懇切丁寧に教えてくれた。
「そうそう、あと気を付けるのが……らっしゃい。すまんねぇお嬢さん、今日はもう店じまいなんだよ。」
露店に買い物に来た娘さんを、おっちゃんはそういって追い返す。
……店じまいって、俺が30個も買ってしまったせいだろうか?
「いいかあんちゃん、さっきみたいなのは自分の身を売った下層民だ。だけど、買うのは大抵偉いお貴族様の方だから、下手に差別みたいなことはしない方がいいぜ。」
……身を売る?買う?……つまり奴隷なのか、あの子は。
「おっちゃん、いろいろサンキューな。」
俺はおっちゃんに礼を言って、慌ててさっきの女の子を追いかける。
「あ、いたいた。」
露店が並ぶ大通りのはずれで、俺は少女に追いつく。
「……なんの御用でしょうか?」
少女は警戒するように、周りを見ながら答えてくる。
「あ、あぁー、そんなに警戒しないで。君、さっきリンゴ買いに来てただろ?」
「りん??私が求めていたのはアッポですが?」
「アッポ?……こっちではそういうのか?」
俺はそう呟きながら抱えていた袋からリンゴを取り出す。
「なんか、おつりがないとか言って大量に買わされたからさ。俺こんなにも必要ないし、キミが必要な分だけ持って行ってよ。」
「……いいのですか?……おいくらで譲ってくれるのでしょうか?」
「えっと、さっきのっちゃんは3つで銅貨一枚って言ってたからそれぐらいで……。」
「ソウデスカ、アリガトウゴザイマス……。」
少女は、ハイライトの消えた目で、銅貨を2枚俺に渡すと、リンゴを6つ持っていく。
(……いつも銅貨1枚で1つって言ってたくせに……。)
小声で何か呟いていたが声が小さすぎて聞こえない。
「あ、それでね、キミに聞くのは何だけど、キミみたいな奴隷ってどこで扱ってるの?」
「どれ?……よくわかりませんが、私のようなてことは、自売就労者の事でしょうか?」
「そうそれ。」
少女の言っている言葉はよくわからないけど、少女と同じようなってことは奴隷に違いない。
異世界に来たからには奴隷を買ってハーレムを作るしかないだろ?
お金さえ出せば、何でも言う事を聞く美少女が手に入るんだぜ?異世界サイコー!だろ?
「……っ……です。」
「あ、ごめん、よく聞き取れなかった。」
俺が妄想にふけっている間に、少女は奴隷商の場所を教えてくれたらしい。
「ですから、この通りをまっすぐ行った町はずれの角にあります。ただ、おにぃさんが求めるような人だと高いですよ?」
「これじゃぁ買えないか?」
どこか蔑んだ眼で見る少女に俺は大きいほうの銀貨を見せる。
先ほど少女がリンゴの代金に渡してきた銅貨が10円玉ぐらいの大きさだったことから、この銀色のコインは銀貨と大銀貨なのだろう。
大銅貨でリンゴを30個もらったところから銅貨10枚が大銅貨1枚だということが分かる。
だとすれば、銀貨10枚=大銀貨1枚だと思うけど、確認しなければわからないのと、そもそも、大銀貨ってどれぐらいの価値があるのかもわからない。
それを探るために、少女に見せたのだが……。
「冷やかしなら出てけって怒鳴られますね。」
少女はそういうと、「アッポありがとうございました」と頭を下げて去っていった。
俺は少女を見送った後、くるりと向きを変えて、少女が教えてくれた店へと向かうのだった。
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