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こすもす

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第262話 番外編 「する?」

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「じゃあさ、ここにあるのは知ってる?」

 景は修介の頭の後ろに手を伸ばし、長めの髪を掻き分けて前へ垂らすと、首筋をすっと撫でた。

「っ、何っ?」

 絶妙なタッチで指先を動かすから、修介はゾクゾクと体を反応させてしまう。
 人差し指で、一点を優しく押された。

「ここ。小さいのがポツンと。可愛いなぁと思っていつも食べそうになっちゃう」

 羞恥で顔が赤く染まる。
 そこを甘噛みされる事が多いなと思っていたけれど、まさかそんな理由があったとは。

「……そんなとこにあるん? 知らなかった」
「じゃあ、ここは?」

 景の人差し指が、背骨を沿って下へ下へと伝っていく。
 腰のあたりで指を止められて、少し左にずらされてから指の腹で優しく押された。

「ここにもあるよね……」

 体が少しずつ熱を持ち始めたのを悟られまいと、修介は必死で冷静を装う。

「……ヘぇ~、そこも、知らんかった……」
「ふふっ、僕の方が修介の身体に詳しいかもね」

 景はピアノでも弾くように修介の身体の上で指先を遊ばせて、腰側からウエストのゴムを引っ張り、手を中へと侵入させ、お尻のラインに沿って掌で包み込む。
 指先で足の付け根部分を触り、いつも熱いモノが入る場所のギリギリ横を押した。

「あっ、何して……」
「あと、ここにもあるんだよ……?」

 修介は唇を噛み締め、顔を赤く染めながら首を横に振った。

「う……嘘やっ……そんなとこ、あるわけないやろ?」
「ほんとだよ? 写真撮ってあげようか?」
「いえ、いいです……」
「感じちゃった? 勃ってるみたいだけど」
「もうっ! バカっ!」

 反応してしまった箇所を隠すように、体を反転させてうつ伏せにさせる。
 景は構わずお尻を撫で続けながら、修介に優しく尋ねた。

「する?」
「しない」
「……する?」
「……しないって」
「しようよ?」

 景は、枕に埋もれる修介の顔を引っ張り出すようにして唇を奪う。
 口内に舌を入れて味わって、チュッと音を鳴らし、甘えた声を出した。

「お願いっ。あと一回だけ」

 修介は恥辱の感情でいっぱいになりながら、唇を指で拭った。

「やっ、やだ! 今日、何回してると思うてんねん! 腰がバキバキになってまうわ!」
「何回って、まだ三回しかしてないじゃん。修介が可愛すぎて、僕の股間が言う事を聞かなくてごめんね?」
「む、無理ッ! ほんまに、勘弁して!」
「何言ってんの。こっちはヤル気満々なくせに」
「あーっ! 嫌やー、やめ~や~!」

 こうして修介は今日も、景の甘い罠へと堕ちていく。
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