リプレイ!

こすもす

文字の大きさ
上 下
175 / 454

第175話*

しおりを挟む
「意地悪、せんで…っ、いっかい止めてっ…」
「ごめん修介、なんだか反応が凄く可愛い……舐めていい? 嫌だったらまた蹴飛ばしてもいいから」

 (は、はぁ? 舐めるって、また胸を?)

 かろうじて開いた目で景を見ながらそう思っていたら、景はくびれの辺りを小刻みに扱きつつ、自らの唇をそれに近づけていった。

 舐めていいって、そこ?!
 制止する間も無く、景は根元まで口の中に入れてしまった。

「あっ、……んんっ、んっ」

 部屋に水音が響く。
 きっと淫らな湿っぼい音をわざと鳴らしているのだ。
 景はねっとりとした舌を巧みに使いながら、右手で緩く扱いていく。
 俺は唇から漏れてしまう声を我慢しながら、離れるように景の頭を両手で押すけど、全くビクともしない。

「ん、ん……ぁっ、んぁ……ッ!」

 咥えられたまま、先端を舌先で刺激されると腰がガクガクと震える。

 何これ!
 はぁはぁと息が上がって、甘く切ないような快感が押し寄せ、吐き出したい欲求が体の奥からせり上がって来てしまう。
 膝を曲げたり伸ばしたりして快感を少しでも逃そうとするけれど、全く意味をなさない。
 意識があやふやになる。
 まずい。早くやめさせないと、このままじゃ……

「景っ! やめて……そんなん、されたら……ッ、おれ、もう……っ!」

 口でどうにか荒く呼吸をしながら、頭を振りながら途切れ途切れに哀願した。身体中が熱くて堪らない。

「イキそうになる?」

 景は俺の先端の窪みに舌先を埋めるようにしながら上目遣いでこちらを見ていたから、それだけで頭が沸騰してしまう。
 カッコイイ……っ!
 カッコイイけど……っ!

 涙目になりながら、コクコクと頷くしかなかった。
 これでやめてくれると思ったけど甘かった。
 目の前にいる人はSだ。
 景は舌を離して、笑顔で俺に囁いた。

「イッていいよ。我慢しないで」

 ハッとしたのも束の間、窪みを人差し指の腹で擦りながら少しずつ動きを早めていく。
 先程口に含まれたせいで余計に濡れて、卑猥な音が部屋に響いた途端、渦を巻いて押し寄せる感覚を止められなかった。

「えっ……ちょっ、景……あぁ……ッ、イ……ッ」

 俺は我慢しきれずに、ビクビクと痙攣して、呆気なく景の手の中に欲を吐き出してしまった。 

「……ん……ん、ん……ッ」

 快楽の余韻に浸っていて頭がなかなか状況を理解出来ないでいると、自らの手の平から滴る液を見つめる景に気付いて、あっという間に現実に戻された。

「~~~~!」
「イッちゃったね。ほら、こんなに出た。修介、不感症なんかじゃないよ。むしろ感度良好な方だと思うけど」

 景は横目でこっちを見ながら、肘の方まで垂れ流れた白濁の液をわざと見せつけてくる。
 俺は咄嗟に景の手を両手で掴んでこちらに引き寄せた。

「あっ、ちょっと、溢れちゃうじゃない」
「景のバカ! 変態! ドS!!」

 手から滴り落ちてポタリとシーツにシミを作り、俺の手にもそれは付いてしまったけれど、そんなの関係ない。

「酷い言われようだね。苦しそうだったからしてあげたのに」
「だっ、だからって、いきなりイかせるなんてっ!」
「大丈夫。まだまだ夜は長いんだから」
「答えになってへん!」

 景はキーキー文句を言う俺を尻目に、やれやれといった感じで俺の手についた液体をティッシュで拭き取ってくれた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

柔道部

むちむちボディ
BL
とある高校の柔道部で起こる秘め事について書いてみます。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...