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第165話
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「あ、新しく入ってきたバイトの子。景、もしかして、それで機嫌悪いん?」
「ふーん。可愛かったねあの子。修介よりも小さくて、モテそうだし」
……間違いない!
景は今、嫉妬してるんだ。
嬉しい。嬉しい!
景がこんな風になってくれるなんて!
なんだか感動してしまってキラキラと目を輝かせながら景を見つめていると、景はまた俺の顔を覗き込んだ。
「修介って、女の子の前だとあんな顔になるんだ? 別れた後もなんだか嬉しそーうにニヤニヤしちゃってさ」
「え?」
俺、ニヤニヤしてた?
たしかに、いつもより気分が良くて、ニヤニヤしていたかも。でもそれはきっと莉奈に対してじゃ無い。
これから景のマンションに行って久々に会えるのかと思うと楽しみ過ぎたからだ。
俺はすぐに首を横に振った。
「景っ、あんなぁ、俺がニヤニヤしてたんは、あの女の子と話してたからやなくて」
「あぁごめん。ちょっと黙って」
景はいきなり俺の着ていたシャツの襟元を掴んで自らの体に引き寄せると、そのまま俺に口付けて舌を割り込ませてくる。
「んん」
驚きのあまり目を見開いたままだったけど、変な声が漏れながらも久々のキスに体が反応してしまった。
景の髪が頬を掠めてくすぐったくて、景が顔の角度を変えた時にメガネが顔に当たりそうになったから目を閉じて、生暖かい舌を味わっていた。
……けど、それは一瞬の事ですぐに目を開ける。
今のこの状況、この場所。
一気に冷や汗が出て景の肩をグッと押して体を離した。
「ちょっと、景! アホ! こんなとこで誰かに見られたらっ」
焦ってキョロキョロと外を見渡した。
誰もいないし、店の出入り口からは死角になっている。
良かった。誰にも見られていないようだ。
ホッとしたのも束の間、景は俺の二の腕を両手で掴んでいた。
こっちの気を知ってか知らずか、まるで動揺もせずに俺を見ながら静かに言った。
「修介。僕が今、何を考えてるか分かる?」
「ふーん。可愛かったねあの子。修介よりも小さくて、モテそうだし」
……間違いない!
景は今、嫉妬してるんだ。
嬉しい。嬉しい!
景がこんな風になってくれるなんて!
なんだか感動してしまってキラキラと目を輝かせながら景を見つめていると、景はまた俺の顔を覗き込んだ。
「修介って、女の子の前だとあんな顔になるんだ? 別れた後もなんだか嬉しそーうにニヤニヤしちゃってさ」
「え?」
俺、ニヤニヤしてた?
たしかに、いつもより気分が良くて、ニヤニヤしていたかも。でもそれはきっと莉奈に対してじゃ無い。
これから景のマンションに行って久々に会えるのかと思うと楽しみ過ぎたからだ。
俺はすぐに首を横に振った。
「景っ、あんなぁ、俺がニヤニヤしてたんは、あの女の子と話してたからやなくて」
「あぁごめん。ちょっと黙って」
景はいきなり俺の着ていたシャツの襟元を掴んで自らの体に引き寄せると、そのまま俺に口付けて舌を割り込ませてくる。
「んん」
驚きのあまり目を見開いたままだったけど、変な声が漏れながらも久々のキスに体が反応してしまった。
景の髪が頬を掠めてくすぐったくて、景が顔の角度を変えた時にメガネが顔に当たりそうになったから目を閉じて、生暖かい舌を味わっていた。
……けど、それは一瞬の事ですぐに目を開ける。
今のこの状況、この場所。
一気に冷や汗が出て景の肩をグッと押して体を離した。
「ちょっと、景! アホ! こんなとこで誰かに見られたらっ」
焦ってキョロキョロと外を見渡した。
誰もいないし、店の出入り口からは死角になっている。
良かった。誰にも見られていないようだ。
ホッとしたのも束の間、景は俺の二の腕を両手で掴んでいた。
こっちの気を知ってか知らずか、まるで動揺もせずに俺を見ながら静かに言った。
「修介。僕が今、何を考えてるか分かる?」
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