17 / 18
16 初恋が生まれた日*
しおりを挟む
履いていたコットンパンツを徐々に脱がされる。
太腿の下までずらされた時、中から勢いよく飛び出してきたのを感じて、身がビクッと竦んだ。ついさっき、彼の口で果ててしまったこともまざまざと思い出した俺は両手で顔を覆う。
「うぅ……なんか、ごめん……」
「なんで謝んの?」
「さっきから俺ばっかり、こんなにしてて……なんか、はしたないっていうか……」
「なんで自分だけって思うんだよ。俺だってヤバいから」
ふと手を取られて、千歳の腹の下へ持っていかれた。手の甲に当たったのは、布を押し上げるくらいの硬い膨らみ。しっかりと張り詰めているのが分かり嬉しくなる。てっきり、俺ばかりが興奮しているのかと思っていた。
「千歳も……っ、興奮してるの?」
「しない馬鹿がいるかよ。お前のそんなエロい顔を目の前で拝めて」
「だって千歳、平気そうな顔してるから……」
「取り繕ってんだよ。いかにも童貞だと笑われないようにな」
はじめてにしては上手過ぎて、本当に童貞なのか疑いたくなる。俺はオロオロとするのに、千歳は冷静だ。その余裕が少し面白くない。千歳の余裕のない表情も見てみたい。
「後ろ向いてみな」
起き上がって、さぁ今度は俺の番と張り切ったのに、四つん這いにされてしまう。
バッグからハンドクリームを取り出し、俺のお尻の後ろに移動した千歳は、クリームを纏った指先を後ろの窄まりに静かに添えた。そのまま表面を撫でさすられ、つぷりと指を埋め込まれる。
初めての感覚に頭が沸騰した。
逃げるように前のめりになるけど、指は吸い付いて離れない。べたーっとシーツにうつ伏せになっても、軽く開いた足の間のそれを、滑りの良い指でじっくりと慣らされていく。
「……っ、う……」
「痛い? 痛かったらちゃんと言って」
首を横に振る。戸惑ってはいるけど、痛くない。むしろ身体は喜んでいる。
指をぐるっと回され、増やされても、あるのは快感だけだった。奥までかき混ぜられると甘い声が漏れる。身体が動く度にシーツの上で性器も摩擦されて、勝手に腰を前後に揺らしてしまった。
「ん……っ、ん、んっ……あ……」
「なんか創、気持ち良さそう」
気持ちいいよ、とは言葉に出来ず、代わりに首を捻って千歳を見た。優しい目で、千歳は俺を見つめる。
ずっと、こういうことをしたいって思っていた。それはただ単にエッチに興味があったからではない。千歳と愛し合う。肌を重ねて、二人の気持ちは同じで愛し合ってるんだっていう証明が欲しかったのだ。
指を抜き差しされると、ぐじゅぐじゅとそこから卑猥な音が鳴った。もう大丈夫な気がする。千歳もそう思ったみたいで、しばらくしたら指を優しく引き抜いた。
ズボンの前をくつろげた千歳は、指とは違いすぎる熱くて大きいものをソコにあてがった。
「痛かったら、ほんとに言えよ。お前、我慢する癖あるから」
「……うん」
丁寧に慣らされたものの、挿入が成功するまでに少し時間がかかった。
俺が怖気付いてしまい、腰を引いて拒んだから。千歳はうまくできない俺を責めずに、大丈夫だと笑ってくれた。俺だってうまくないぜ、と自慢げに言われて少し和んでから、もう一度チャレンジ。
なるべく力を抜いて、大きく息をして。
アドバイス通りにしたら、ぐ、と先端をのみこめた。くびれの部分まで入れば、あとはすんなりと入れられるはずだ。そのまま中の粘膜をゆっくり擦り上げながら奥まで進み、止まる。たくさん慣らされたから、やっぱり痛みはなかった。
僅かの隙間も無いくらいに中で千歳を感じると、胸がじんと痛くなって泣いてしまった。
背中に、千歳が覆いかぶさってくる。涙の雫に気付いたようで、揶揄うような声で囁かれた。
「あれ、また泣いてんの?」
「……うれ、しいから」
「……俺も」
太腿の下までずらされた時、中から勢いよく飛び出してきたのを感じて、身がビクッと竦んだ。ついさっき、彼の口で果ててしまったこともまざまざと思い出した俺は両手で顔を覆う。
「うぅ……なんか、ごめん……」
「なんで謝んの?」
「さっきから俺ばっかり、こんなにしてて……なんか、はしたないっていうか……」
「なんで自分だけって思うんだよ。俺だってヤバいから」
ふと手を取られて、千歳の腹の下へ持っていかれた。手の甲に当たったのは、布を押し上げるくらいの硬い膨らみ。しっかりと張り詰めているのが分かり嬉しくなる。てっきり、俺ばかりが興奮しているのかと思っていた。
「千歳も……っ、興奮してるの?」
「しない馬鹿がいるかよ。お前のそんなエロい顔を目の前で拝めて」
「だって千歳、平気そうな顔してるから……」
「取り繕ってんだよ。いかにも童貞だと笑われないようにな」
はじめてにしては上手過ぎて、本当に童貞なのか疑いたくなる。俺はオロオロとするのに、千歳は冷静だ。その余裕が少し面白くない。千歳の余裕のない表情も見てみたい。
「後ろ向いてみな」
起き上がって、さぁ今度は俺の番と張り切ったのに、四つん這いにされてしまう。
バッグからハンドクリームを取り出し、俺のお尻の後ろに移動した千歳は、クリームを纏った指先を後ろの窄まりに静かに添えた。そのまま表面を撫でさすられ、つぷりと指を埋め込まれる。
初めての感覚に頭が沸騰した。
逃げるように前のめりになるけど、指は吸い付いて離れない。べたーっとシーツにうつ伏せになっても、軽く開いた足の間のそれを、滑りの良い指でじっくりと慣らされていく。
「……っ、う……」
「痛い? 痛かったらちゃんと言って」
首を横に振る。戸惑ってはいるけど、痛くない。むしろ身体は喜んでいる。
指をぐるっと回され、増やされても、あるのは快感だけだった。奥までかき混ぜられると甘い声が漏れる。身体が動く度にシーツの上で性器も摩擦されて、勝手に腰を前後に揺らしてしまった。
「ん……っ、ん、んっ……あ……」
「なんか創、気持ち良さそう」
気持ちいいよ、とは言葉に出来ず、代わりに首を捻って千歳を見た。優しい目で、千歳は俺を見つめる。
ずっと、こういうことをしたいって思っていた。それはただ単にエッチに興味があったからではない。千歳と愛し合う。肌を重ねて、二人の気持ちは同じで愛し合ってるんだっていう証明が欲しかったのだ。
指を抜き差しされると、ぐじゅぐじゅとそこから卑猥な音が鳴った。もう大丈夫な気がする。千歳もそう思ったみたいで、しばらくしたら指を優しく引き抜いた。
ズボンの前をくつろげた千歳は、指とは違いすぎる熱くて大きいものをソコにあてがった。
「痛かったら、ほんとに言えよ。お前、我慢する癖あるから」
「……うん」
丁寧に慣らされたものの、挿入が成功するまでに少し時間がかかった。
俺が怖気付いてしまい、腰を引いて拒んだから。千歳はうまくできない俺を責めずに、大丈夫だと笑ってくれた。俺だってうまくないぜ、と自慢げに言われて少し和んでから、もう一度チャレンジ。
なるべく力を抜いて、大きく息をして。
アドバイス通りにしたら、ぐ、と先端をのみこめた。くびれの部分まで入れば、あとはすんなりと入れられるはずだ。そのまま中の粘膜をゆっくり擦り上げながら奥まで進み、止まる。たくさん慣らされたから、やっぱり痛みはなかった。
僅かの隙間も無いくらいに中で千歳を感じると、胸がじんと痛くなって泣いてしまった。
背中に、千歳が覆いかぶさってくる。涙の雫に気付いたようで、揶揄うような声で囁かれた。
「あれ、また泣いてんの?」
「……うれ、しいから」
「……俺も」
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

黄色い水仙を君に贈る
えんがわ
BL
──────────
「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」
「ああ、そうだな」
「っ……ばいばい……」
俺は……ただっ……
「うわああああああああ!」
君に愛して欲しかっただけなのに……
絆の序曲
Guidepost
BL
これからもっと、君の音楽を聴かせて――
片倉 灯(かたくら あかり)には夢があった。
それは音楽に携わる仕事に就くこと。
だが母子家庭であり小さな妹もいる。
だから夢は諦め安定した仕事につきたいと思っていた。
そんな灯の友人である永尾 柊(ながお ひいらぎ)とその兄である永尾 梓(ながお あずさ)の存在によって灯の人生は大きく変わることになる。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる