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39 ドキドキの夜*
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* * *
「ふ……あっ……ぁ……」
信じられないことに、森下くんの手が僕のを握っている。
浴衣はそのままで、履いていたボクサーパンツを太腿まで引き下ろされ、張り詰めた性器を手で包み込まれている。
ゆっくりと上下されると、しっかりと天を向いているその先端からとめどなく蜜があふれ、森下くんの指を汚していった。
僕は立てた膝をくっつけたまま、今まで感じたことのない鋭い快感に悶えていた。
気持ちいい。自慰の時よりもずっと感じる。
森下くんは空いた僕の首筋を唇でなぞっていく。
少しずつ箇所を変え、柔らかく吸うみたいにちゅっ、と音を鳴らして。
「はっ……あ……っ、あ──……」
くびれの部分を執拗に弄られると弱い。敏感になっているそこは、少しの指の動きでも反応してしまう。
ひくんと性器が揺れ、先走りがとぷとぷとあふれ出るのを見て、森下くんは熱っぽい息を吐いた。
「すごいね……こんなに濡らしてる」
「ん……っ」
そんな、僕が変態みたいに言わないで。
しかしそれは口には出せず、恥ずかしい声を漏らすことしかできない。
今起こっているのは、現実なんだよな。
夢みたいだ。好きな人の目の前で、あられもない姿になっているだなんて。
今度は、布の上から胸の突起を親指でこすられた。
ジンとして、僕は大袈裟に声を上げた。
「あぁ……ッ!」
「わ、すごい。これ好きなの?」
「ふ、あ……や……っそれっ……いやです……っ」
ずり、ずりと衣擦れの音を鳴らして、そこばかりを引っ掻いたりしてくる。
柔らかかったのにあっという間に芯を持ち、浴衣の上からでも場所が分かるくらい、二個共しっかりと立ち上がっていた。
「──あ……っ! ……あぁっ」
はしたない姿の自分を見て、余計に腰が砕けた。
こんなにまで、感じたことはない。
自慰とは全く比べ物にならない。
怖かった。僕は一体、どこまで破廉恥な姿をこの人の前でさらけ出してしまうのか。
「ご……ごめんなさ……っ、僕、こんな……っ」
眉を八の字にさせて泣きながら謝ると、ふふっと笑われた。
「いいよ。気にしないで。俺、店長のこと変だなんて思わないよ」
ぐり、と先端を割って中に指の腹を押し込められたら、目の前に星が散り、もう限界なのだと思い知らされる。
「や……っ……ん、もぅ……っ許して……」
「イッちゃっていいよ。イッて? 俺の手で」
優しく、暖かく。僕の顔を覗き込んで、何にも心配はないと、目の前の彼は言う。
僕は涙の雫を弾けさせながら達した。
森下くんの手の中に、熱い欲望を放った。
「……んん……っ、ぁ……ん……っ」
足も腰も、ガクガクと震えている。
はーはーと荒く呼吸を繰り返しながら、ふと自分の口元に手をやると、唾液が口の端から一筋漏れていた。
こんな風になるくらい、僕は君に溶かされていたのか。
恥ずかしい。けれど、すごく気持ちが良かった。
森下くんが後処理をして、浴衣もきちんと着させてくれた。
様子を伺っていたけれど、森下くんは寝転がる僕の頭を「すっごい可愛かった」と言って撫でてから、自分の布団に入ってしまった。
「もう、日付変わっちゃった。このままじゃ、朝ごはんの時間に起きれなくなっちゃうかもね。もう寝ようか」
またにっこりと目を細められたので、素直に頷いてしまったけれど。
されっぱなしで、僕は君にしなくていいのかな……。
目を閉じられたので、声をかけるのも悪い気がした。
暫くしたら、森下くんの寝息が聞こえてきたので、僕もようやく冷静さを取り戻していった。
(どうしてこんなことに……)
逃げないならしちゃうよ、という話から始まったんだっけ?
あぁ違う、しても逃げないじゃん、という話か?
いや、それよりも遡ると、事の発端は森下くんの告白が始まりで……。
僕は彼を受け入れたということで、いいんだろうか?
ここまでさせておいて、まだそんなことを考えている自分がいた。
「ふ……あっ……ぁ……」
信じられないことに、森下くんの手が僕のを握っている。
浴衣はそのままで、履いていたボクサーパンツを太腿まで引き下ろされ、張り詰めた性器を手で包み込まれている。
ゆっくりと上下されると、しっかりと天を向いているその先端からとめどなく蜜があふれ、森下くんの指を汚していった。
僕は立てた膝をくっつけたまま、今まで感じたことのない鋭い快感に悶えていた。
気持ちいい。自慰の時よりもずっと感じる。
森下くんは空いた僕の首筋を唇でなぞっていく。
少しずつ箇所を変え、柔らかく吸うみたいにちゅっ、と音を鳴らして。
「はっ……あ……っ、あ──……」
くびれの部分を執拗に弄られると弱い。敏感になっているそこは、少しの指の動きでも反応してしまう。
ひくんと性器が揺れ、先走りがとぷとぷとあふれ出るのを見て、森下くんは熱っぽい息を吐いた。
「すごいね……こんなに濡らしてる」
「ん……っ」
そんな、僕が変態みたいに言わないで。
しかしそれは口には出せず、恥ずかしい声を漏らすことしかできない。
今起こっているのは、現実なんだよな。
夢みたいだ。好きな人の目の前で、あられもない姿になっているだなんて。
今度は、布の上から胸の突起を親指でこすられた。
ジンとして、僕は大袈裟に声を上げた。
「あぁ……ッ!」
「わ、すごい。これ好きなの?」
「ふ、あ……や……っそれっ……いやです……っ」
ずり、ずりと衣擦れの音を鳴らして、そこばかりを引っ掻いたりしてくる。
柔らかかったのにあっという間に芯を持ち、浴衣の上からでも場所が分かるくらい、二個共しっかりと立ち上がっていた。
「──あ……っ! ……あぁっ」
はしたない姿の自分を見て、余計に腰が砕けた。
こんなにまで、感じたことはない。
自慰とは全く比べ物にならない。
怖かった。僕は一体、どこまで破廉恥な姿をこの人の前でさらけ出してしまうのか。
「ご……ごめんなさ……っ、僕、こんな……っ」
眉を八の字にさせて泣きながら謝ると、ふふっと笑われた。
「いいよ。気にしないで。俺、店長のこと変だなんて思わないよ」
ぐり、と先端を割って中に指の腹を押し込められたら、目の前に星が散り、もう限界なのだと思い知らされる。
「や……っ……ん、もぅ……っ許して……」
「イッちゃっていいよ。イッて? 俺の手で」
優しく、暖かく。僕の顔を覗き込んで、何にも心配はないと、目の前の彼は言う。
僕は涙の雫を弾けさせながら達した。
森下くんの手の中に、熱い欲望を放った。
「……んん……っ、ぁ……ん……っ」
足も腰も、ガクガクと震えている。
はーはーと荒く呼吸を繰り返しながら、ふと自分の口元に手をやると、唾液が口の端から一筋漏れていた。
こんな風になるくらい、僕は君に溶かされていたのか。
恥ずかしい。けれど、すごく気持ちが良かった。
森下くんが後処理をして、浴衣もきちんと着させてくれた。
様子を伺っていたけれど、森下くんは寝転がる僕の頭を「すっごい可愛かった」と言って撫でてから、自分の布団に入ってしまった。
「もう、日付変わっちゃった。このままじゃ、朝ごはんの時間に起きれなくなっちゃうかもね。もう寝ようか」
またにっこりと目を細められたので、素直に頷いてしまったけれど。
されっぱなしで、僕は君にしなくていいのかな……。
目を閉じられたので、声をかけるのも悪い気がした。
暫くしたら、森下くんの寝息が聞こえてきたので、僕もようやく冷静さを取り戻していった。
(どうしてこんなことに……)
逃げないならしちゃうよ、という話から始まったんだっけ?
あぁ違う、しても逃げないじゃん、という話か?
いや、それよりも遡ると、事の発端は森下くんの告白が始まりで……。
僕は彼を受け入れたということで、いいんだろうか?
ここまでさせておいて、まだそんなことを考えている自分がいた。
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