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放課後
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キーンコーンカーンコーン
「うぁーーー」
俺は背伸びをした。後ろの席ってあまり
目立たなくていいよな。
やっと6時間目も終わりだ。
さて、帰りのホームルームが終わったら加藤に
話しかけられる前に職員室に行かないと。
「はい、これで6時間目の授業は終わりだー。」
「起立。礼。」
「よし、このままホームルーム始めるぞー。」
よし、さようならって言ったら即職員室。さようならって言ったら即職員室。
「授業変更あること忘れないようにー。
じゃあ皆起立。さよーならー。」
よっしゃ!終わった!行け!!いざ職員室へ!!!
俺は走る勢いでそのままドアを開け
廊下へ飛び出す。
先生、今日に呼び出してくれてありがとう。
少し走って疲れてきたので途中からは歩いた。
走りながら職員室に行くなんて自爆行為だからな。
よし、着いた。いざ入るぞ。
コンコン
「失礼します。東先生いらっしゃいますか。」
「お、佐藤か。ちゃんと来たな。
ちょっとこっち来なさい。」
「はい…。」
「なんで呼び出されたかわかってるか?」
えっと、なんて答えればいいんだろ。
たぶん山田とレポートの内容が一緒っていうん
だろうけど、もし違ったら山田に申し訳ないよな。
「あ、えっと、ちょっとわかりませんね…。」
我ながらいい感じの演技だ。少し微妙な空気を
作りつつわかってる気もするが答えていいのかな…という申し訳なさそうな雰囲気も作り出せた気が
する。
「そうか。この前のレポートのことについてな。
山田も呼び出しているがまだ来ないしな。」
あっ、やっぱりそうなんですねはい。
ていうか山田早く来て自白してくれ!
俺から山田を売りたくないんだよ!!!
「お前が山田のを写したのか?」
「……。」
「失礼します!」
あの声は…山田だ!
ナイスタイミング!!!
「お、山田。こっち来い。」
「あれっ、佐藤じゃねぇか佐藤も呼ばれたのか?」
「おう」
お前のせいでな、と心の中で付け加えた。
まぁ今日に限っては佐倉のことがあるし
逆に山田には感謝すべきなんだろうがな。
「山田。佐藤のレポート写したのはおまえか?」
「…はい。そうです。……すみません。」
「そんな事やってもすぐわかるんだからな。
書き直しだ。今週までに提出しろよ。
あと、今日残って少しやってけ。」
「はい…。」
「あと佐藤。おまえも親切でやったのかも
しれんが写させても山田のためにはならんから
佐藤もこれからそういう事するなよ。」
「……」
まて、山田。黙るな。ちゃんと参考の為に
貸してくれって頼んだって言えよ!
そこめっちゃ大事なんだからな!!
「……。」
おい山田ぁぁぁぁあああ!!
「……す、すみません。」
結局俺が謝って終わった。
多分先生の中では山田も俺も印象
対して変わらないんだろうな…。
山田と別れて下駄箱に行こうとすると
聞き覚えのある声がした。
「なんであんたまでいるのよ!」
「私は佐藤くんと帰りたいだけよ。」
「私はあいつと帰りたいんじゃなくて
帰らなきゃいけな……佐藤!」
「あっ、佐倉…と加藤……なんで…?」
「私、佐藤くんと帰りたくて待ってたんだけど
何故か加藤さんもいて…」
「変な言い方すんじゃないわよ!
私はただ!佐藤が様子おかしかったから
なんか…あったのかなって思って…。」
沈黙が流れる。そりゃそうだ。俺が加藤の言葉に
答えたら加藤と会話をしたことになる。
加藤はこれ以上何も言えないだろうし、佐倉は
きっと俺がどうするかを待っているんだろう。
しかしずっと何も言わずにいると
佐倉が口を開いた。
「じゃあ私先帰ってるね。ごめんね。」
まて、佐倉、2人っきりはきついぞ!
もう誤魔化しのジェスチャーも
できないじゃないか!!
どうせお前帰るとか言ってどっか見張ってんだろ!
わかってるんだよ俺は!!!
「じゃあ加藤さん、佐藤くんをよろしくね」
そう言って彼女は微笑んだ。
「うぁーーー」
俺は背伸びをした。後ろの席ってあまり
目立たなくていいよな。
やっと6時間目も終わりだ。
さて、帰りのホームルームが終わったら加藤に
話しかけられる前に職員室に行かないと。
「はい、これで6時間目の授業は終わりだー。」
「起立。礼。」
「よし、このままホームルーム始めるぞー。」
よし、さようならって言ったら即職員室。さようならって言ったら即職員室。
「授業変更あること忘れないようにー。
じゃあ皆起立。さよーならー。」
よっしゃ!終わった!行け!!いざ職員室へ!!!
俺は走る勢いでそのままドアを開け
廊下へ飛び出す。
先生、今日に呼び出してくれてありがとう。
少し走って疲れてきたので途中からは歩いた。
走りながら職員室に行くなんて自爆行為だからな。
よし、着いた。いざ入るぞ。
コンコン
「失礼します。東先生いらっしゃいますか。」
「お、佐藤か。ちゃんと来たな。
ちょっとこっち来なさい。」
「はい…。」
「なんで呼び出されたかわかってるか?」
えっと、なんて答えればいいんだろ。
たぶん山田とレポートの内容が一緒っていうん
だろうけど、もし違ったら山田に申し訳ないよな。
「あ、えっと、ちょっとわかりませんね…。」
我ながらいい感じの演技だ。少し微妙な空気を
作りつつわかってる気もするが答えていいのかな…という申し訳なさそうな雰囲気も作り出せた気が
する。
「そうか。この前のレポートのことについてな。
山田も呼び出しているがまだ来ないしな。」
あっ、やっぱりそうなんですねはい。
ていうか山田早く来て自白してくれ!
俺から山田を売りたくないんだよ!!!
「お前が山田のを写したのか?」
「……。」
「失礼します!」
あの声は…山田だ!
ナイスタイミング!!!
「お、山田。こっち来い。」
「あれっ、佐藤じゃねぇか佐藤も呼ばれたのか?」
「おう」
お前のせいでな、と心の中で付け加えた。
まぁ今日に限っては佐倉のことがあるし
逆に山田には感謝すべきなんだろうがな。
「山田。佐藤のレポート写したのはおまえか?」
「…はい。そうです。……すみません。」
「そんな事やってもすぐわかるんだからな。
書き直しだ。今週までに提出しろよ。
あと、今日残って少しやってけ。」
「はい…。」
「あと佐藤。おまえも親切でやったのかも
しれんが写させても山田のためにはならんから
佐藤もこれからそういう事するなよ。」
「……」
まて、山田。黙るな。ちゃんと参考の為に
貸してくれって頼んだって言えよ!
そこめっちゃ大事なんだからな!!
「……。」
おい山田ぁぁぁぁあああ!!
「……す、すみません。」
結局俺が謝って終わった。
多分先生の中では山田も俺も印象
対して変わらないんだろうな…。
山田と別れて下駄箱に行こうとすると
聞き覚えのある声がした。
「なんであんたまでいるのよ!」
「私は佐藤くんと帰りたいだけよ。」
「私はあいつと帰りたいんじゃなくて
帰らなきゃいけな……佐藤!」
「あっ、佐倉…と加藤……なんで…?」
「私、佐藤くんと帰りたくて待ってたんだけど
何故か加藤さんもいて…」
「変な言い方すんじゃないわよ!
私はただ!佐藤が様子おかしかったから
なんか…あったのかなって思って…。」
沈黙が流れる。そりゃそうだ。俺が加藤の言葉に
答えたら加藤と会話をしたことになる。
加藤はこれ以上何も言えないだろうし、佐倉は
きっと俺がどうするかを待っているんだろう。
しかしずっと何も言わずにいると
佐倉が口を開いた。
「じゃあ私先帰ってるね。ごめんね。」
まて、佐倉、2人っきりはきついぞ!
もう誤魔化しのジェスチャーも
できないじゃないか!!
どうせお前帰るとか言ってどっか見張ってんだろ!
わかってるんだよ俺は!!!
「じゃあ加藤さん、佐藤くんをよろしくね」
そう言って彼女は微笑んだ。
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