夜くらいゆっくり眠らせろ

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人生において、必要なものは金である。

人の縁よりも先に必要である。どんなに自分が頑張っても、お金は消えていく。

金がないことに諦めて、天井を見上げれば家賃の催促の電話で我に帰らされる。最低限の生活でも、消えてくんだ。

「あたたかいご飯を食べて、ゆっくりお風呂にはいって、少し重めの布団で寝ればいいさ。疲れた心は癒さないとね。」

バイト先。
住宅街のすみにある、小さなカフェ。
穏やかな笑顔で彼は何度も繰り返してた。

そんなことできるのは、今じゃ贅沢なのに。

お金に疲れ諦めた元大学生と小さなカフェの店主が出会う、なにかを抱えた人たち。

疲れた体を、心を。
諦めた明日を、認められたかった今日を。


「穏やかな夜になりますように」


抱えたなにかを、少しだけ。
ほんの少しだけ置いていけるカフェで起こる小さな出来事。


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