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Phase:03 敵は来ませり
Side B - Part 2 迫る脅威
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『解析終了。小林公望、お前はシロだ』
「小林くん!」
『記憶の混濁は、強い精神的ショックによるものと推察される。衝撃のあまり何も憶えていない、というケースは人間ならままあることだ』
手代木マネの報告を聞いた川岸の表情が和らぐ。自分も目が覚めたばかりで混乱してるはずなのに、オレのこと気にしてくれてたのか。
『小林の疑いが晴れたことで、別の線も見えてきたな。ついさっきまで、ここに〈モートレス〉のハツをえぐり出した者……俺たち以外の第三者がいた可能性だ』
「その誰かが小林くんを助けようとして、あんなことを?」
『そうとは言い切れない。相手の目的がたまたまこちらの利害と一致して、結果的に助かっただけという可能性もある』
「少なくとも敵対はしてないけど、味方かはわからないってことですね」
川岸の問いにマネージャーはうなずき、指でメガネをずり上げた。
『ともかく、安全性の観点からここに長くとどまるのはよろしくない。迅速な避難を強く推奨する』
「おおお……AIパートナーって、そんなことまで言ってくれるんだ!」
『目の前の女は口が堅いか、ハニートラップ仕掛けてないか――アウェイでお忍び歓楽街歩きをする時の地雷探知パッシブスキルとしても使えるぞ』
「応用、もとい悪用の手本を示すなド変態!」
マネージャーにツッコんだりょーちんはオレの手を離すと、「荒っぽいやり方して悪かったな」と頭を下げた。
なんだこれ。最推しがオレに謝ってる? なんでこんなことになってんの? 今、不可抗力っていうか、成り行きでとんでもないことになってないか!?
「ちょちょちょ、何してるんですか! オレは大丈夫ですよ!」
「おまえは良くても俺の気が済まないの。いいからおとなしく謝られとけって」
『良平が自分から〝ごめん〟だと? 今夜は街に桜エビが降るな』
「セナ、そのご当地ネタは静岡限定だぞ。北限のしらすにアップデートしとけ」
『ツッコミどころそこなの!?』
大人二人がわちゃわちゃしてる間に、川岸がポケットから取り出したハンカチでオレの涙と汚れた口元をぬぐってくれた。その仕草に細やかな気配りと優しさを感じて、ちょっとドキッとする。
オレとしたことが……女子にカッコ悪いところ見せたうえ、汚い後始末までさせちゃったな。今度、新しいの買って返そう。
「少し、落ち着いた?」
「どうにか。少し楽になったよ、ありがとう」
「小林くんも一緒に避難しよう。大丈夫、あたしたちは――」
「ここでは死なない、死なせない。そういう設定、なんだろ?」
川岸が目を見開く。今朝の話、やっぱりマジだったんだな。
あの時も言ったと思うけど、オレは自分が置かれた状況を恨んじゃいない。理不尽に立ち向かわない、変えられない、諦めてばかりの大人に腹が立つんだ。
オレは、あんな風にはならないと決めた。手近にあった机の脚をつかみ、天板へ手をつき、両腕に力を込める。
高校一年、十五歳にしてちょうど一八〇センチに達したオレの身体は、一度動き出してしまえば思いのほか簡単に立ち上がった。
「ご心配をおかけしました。オレは大丈夫です」
「……小林、おまえホントに高一? なんかデカくない? デカ過ぎない?」
「りょーちんと五センチしか違いませんよ」
「その差がデカいんだっての。ショウの座高から見上げたら巨人だろこれ」
「ショウ? 羽田選手のことですね! オレ、あの人も大好きです!」
「それ、いつか本人に直接言ってやれよ。自分のこと不人気だと勘違いしてっから」
何か言いたそうな顔をしながらも、川岸は黙って話を聞いている。言葉をかけるべきか迷っていると、突然明るく場違いな校内放送のチャイムが鳴り響いた。
状況が状況なだけに、鐘の音は新たな試合展開を予感させる。これから何がどうなるってんだ?
『ただいまより、全校生徒及び教職員による防災活動を展開します』
何だろう。このあと、何かとてつもなくヤバいことが起きそうな気がする。
今の放送、防災活動って言ってたよな。逢桜町の人間が「災害」と聞いてまず思い浮かべるのは〈特定災害〉――〈モートレス〉の別名だ。
つまり……みんなで化け物と戦おうってこと?
冗談だろ? オレ、戦い方なんてわかんないし、戦いたくもない!
「佐々木先生、構えてください。二方向から来ます」
「ずいぶん作家らしい面構えになったな、川岸先生。こういう時は、時計の針に例えて『十時と四時の方向から来る』って表現するとよりスマートだぞ」
「おお、先輩作家っぽいアドバイス……!」
「文系要素皆無のアクティブチャラ男が先輩風吹かしてすいませんね」
おかしなことに、校内放送が始まってからりょーちんと川岸は急に意気投合しだした。お互いを「先生」呼びしちゃって、急にどうした?
っていうか今、川岸は「先輩作家」って言ったよな。もしやりょーちんも小説書くの? マジかよ、教えてくれたら速攻探して読むわ!
「手代木さん、テッシーさん。りょーちん、何か本出してるんですか?」
『富士川のヌシみたいなあだ名をつけるな! そんなことより声を抑えろ』
「え~っ、教えてくれてもいいじゃないですか。自伝? 対談? 自炊レシピ?」
『聞こえなかったか? 騒ぐな、黙れ』
最初は、あだ名が嫌で答えを拒否されたと思ってた。
でも、女友達と黒板消しを持った最推しも「ちょっと静かにしろ」って顔してる。オレは何かほかに理由があるんだ、って悟った。
二人はオレを挟んで背中合わせに立ち、目の前のガラス窓をじっと見つめる。ちょうどりょーちんが言っていた、十時と四時の方角だ。
「なんだよ、あれ……!」
連絡通路に面した窓へ、巨大な顔が迫る。三つあるそのすべてが知ってる顔だ。
なんで、どうしてお前らが――。人面ムカデを前に、オレは言葉を失った。
川岸が向き合う反対側、深い森のほうを向いた窓には、人間を何人も溶かして固めたような卵型の何かが張りついた。
耳も目も鼻も本来あるべき場所になく、一つ一つのパーツのサイズもおかしい。
こういうのはフィクションだからこそ刺激の強い楽しみになるのであって、実際に遭ったら恐怖以外の何物でもない。オレは身をもってそのことを実感した。
「そん、な――!」
さっきはパニックで何も覚えてなかったけど、今は意識がはっきりしている。
これは現実だ。ゲームみたいだけど、全部現実の出来事なんだ。
(こいつらが〈モートレス〉。オレの人生と、この町を台無しにしたヤツら!)
少し後ろに退がろうとした瞬間、よろけた足が近くの椅子に当たってがたんと音を立てた。
「小林くん!」
『記憶の混濁は、強い精神的ショックによるものと推察される。衝撃のあまり何も憶えていない、というケースは人間ならままあることだ』
手代木マネの報告を聞いた川岸の表情が和らぐ。自分も目が覚めたばかりで混乱してるはずなのに、オレのこと気にしてくれてたのか。
『小林の疑いが晴れたことで、別の線も見えてきたな。ついさっきまで、ここに〈モートレス〉のハツをえぐり出した者……俺たち以外の第三者がいた可能性だ』
「その誰かが小林くんを助けようとして、あんなことを?」
『そうとは言い切れない。相手の目的がたまたまこちらの利害と一致して、結果的に助かっただけという可能性もある』
「少なくとも敵対はしてないけど、味方かはわからないってことですね」
川岸の問いにマネージャーはうなずき、指でメガネをずり上げた。
『ともかく、安全性の観点からここに長くとどまるのはよろしくない。迅速な避難を強く推奨する』
「おおお……AIパートナーって、そんなことまで言ってくれるんだ!」
『目の前の女は口が堅いか、ハニートラップ仕掛けてないか――アウェイでお忍び歓楽街歩きをする時の地雷探知パッシブスキルとしても使えるぞ』
「応用、もとい悪用の手本を示すなド変態!」
マネージャーにツッコんだりょーちんはオレの手を離すと、「荒っぽいやり方して悪かったな」と頭を下げた。
なんだこれ。最推しがオレに謝ってる? なんでこんなことになってんの? 今、不可抗力っていうか、成り行きでとんでもないことになってないか!?
「ちょちょちょ、何してるんですか! オレは大丈夫ですよ!」
「おまえは良くても俺の気が済まないの。いいからおとなしく謝られとけって」
『良平が自分から〝ごめん〟だと? 今夜は街に桜エビが降るな』
「セナ、そのご当地ネタは静岡限定だぞ。北限のしらすにアップデートしとけ」
『ツッコミどころそこなの!?』
大人二人がわちゃわちゃしてる間に、川岸がポケットから取り出したハンカチでオレの涙と汚れた口元をぬぐってくれた。その仕草に細やかな気配りと優しさを感じて、ちょっとドキッとする。
オレとしたことが……女子にカッコ悪いところ見せたうえ、汚い後始末までさせちゃったな。今度、新しいの買って返そう。
「少し、落ち着いた?」
「どうにか。少し楽になったよ、ありがとう」
「小林くんも一緒に避難しよう。大丈夫、あたしたちは――」
「ここでは死なない、死なせない。そういう設定、なんだろ?」
川岸が目を見開く。今朝の話、やっぱりマジだったんだな。
あの時も言ったと思うけど、オレは自分が置かれた状況を恨んじゃいない。理不尽に立ち向かわない、変えられない、諦めてばかりの大人に腹が立つんだ。
オレは、あんな風にはならないと決めた。手近にあった机の脚をつかみ、天板へ手をつき、両腕に力を込める。
高校一年、十五歳にしてちょうど一八〇センチに達したオレの身体は、一度動き出してしまえば思いのほか簡単に立ち上がった。
「ご心配をおかけしました。オレは大丈夫です」
「……小林、おまえホントに高一? なんかデカくない? デカ過ぎない?」
「りょーちんと五センチしか違いませんよ」
「その差がデカいんだっての。ショウの座高から見上げたら巨人だろこれ」
「ショウ? 羽田選手のことですね! オレ、あの人も大好きです!」
「それ、いつか本人に直接言ってやれよ。自分のこと不人気だと勘違いしてっから」
何か言いたそうな顔をしながらも、川岸は黙って話を聞いている。言葉をかけるべきか迷っていると、突然明るく場違いな校内放送のチャイムが鳴り響いた。
状況が状況なだけに、鐘の音は新たな試合展開を予感させる。これから何がどうなるってんだ?
『ただいまより、全校生徒及び教職員による防災活動を展開します』
何だろう。このあと、何かとてつもなくヤバいことが起きそうな気がする。
今の放送、防災活動って言ってたよな。逢桜町の人間が「災害」と聞いてまず思い浮かべるのは〈特定災害〉――〈モートレス〉の別名だ。
つまり……みんなで化け物と戦おうってこと?
冗談だろ? オレ、戦い方なんてわかんないし、戦いたくもない!
「佐々木先生、構えてください。二方向から来ます」
「ずいぶん作家らしい面構えになったな、川岸先生。こういう時は、時計の針に例えて『十時と四時の方向から来る』って表現するとよりスマートだぞ」
「おお、先輩作家っぽいアドバイス……!」
「文系要素皆無のアクティブチャラ男が先輩風吹かしてすいませんね」
おかしなことに、校内放送が始まってからりょーちんと川岸は急に意気投合しだした。お互いを「先生」呼びしちゃって、急にどうした?
っていうか今、川岸は「先輩作家」って言ったよな。もしやりょーちんも小説書くの? マジかよ、教えてくれたら速攻探して読むわ!
「手代木さん、テッシーさん。りょーちん、何か本出してるんですか?」
『富士川のヌシみたいなあだ名をつけるな! そんなことより声を抑えろ』
「え~っ、教えてくれてもいいじゃないですか。自伝? 対談? 自炊レシピ?」
『聞こえなかったか? 騒ぐな、黙れ』
最初は、あだ名が嫌で答えを拒否されたと思ってた。
でも、女友達と黒板消しを持った最推しも「ちょっと静かにしろ」って顔してる。オレは何かほかに理由があるんだ、って悟った。
二人はオレを挟んで背中合わせに立ち、目の前のガラス窓をじっと見つめる。ちょうどりょーちんが言っていた、十時と四時の方角だ。
「なんだよ、あれ……!」
連絡通路に面した窓へ、巨大な顔が迫る。三つあるそのすべてが知ってる顔だ。
なんで、どうしてお前らが――。人面ムカデを前に、オレは言葉を失った。
川岸が向き合う反対側、深い森のほうを向いた窓には、人間を何人も溶かして固めたような卵型の何かが張りついた。
耳も目も鼻も本来あるべき場所になく、一つ一つのパーツのサイズもおかしい。
こういうのはフィクションだからこそ刺激の強い楽しみになるのであって、実際に遭ったら恐怖以外の何物でもない。オレは身をもってそのことを実感した。
「そん、な――!」
さっきはパニックで何も覚えてなかったけど、今は意識がはっきりしている。
これは現実だ。ゲームみたいだけど、全部現実の出来事なんだ。
(こいつらが〈モートレス〉。オレの人生と、この町を台無しにしたヤツら!)
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