36 / 67
Phase:02 現実は筋書きよりも奇なり
Side C - Part 2 決意の証
しおりを挟む
「小林くん?」
――っ!? オレ……なんか今、ヘンなこと考えてた?
あっぶねー、全然まわり見えてなかったわ。川岸が正しい名前で話しかけてくれなかったらどうなってたか……。心配かけるのは良くないな。
よし。ここはいったん落ち着いて、いつもどおりに振る舞うとしよう。
「何? オレの顔になんかついてる?」
「髪、染めたんだね。スポーツ推薦なのに大丈夫なの?」
「だーいじょぶ、だいじょぶ。ちゃんと親の許可も取ってるから。校舎の壁と同じレンガ色、テラコッタっていうんだってさ」
いや、ほんとマジで大丈夫なんだって。心配してくれるのはありがたいけどさー。
そりゃまあ、俊英から入学許可取り消しの連絡もらった時はめっちゃ落ち込んだ。あそこに行けないなら、サッカー自体やめちまおうかとまで思ってた。
でもさ、オレ、妹にこの話したら怒られたんだ。「だから何?」って。「俊英じゃなくたって、サッカーはできるでしょ」って。
『お兄ちゃんの情熱はその程度? いずれ宮城のりょーちんと呼ばれる男を採らなかったこと、後悔させてやる! ぐらい言ってみせなよ』
そう言われた時、急に目が覚めた気がしてさ。進路指導の先生と話して、大急ぎで逢桜高校にスポ薦の願書出して、ぶっつけ本番で受験して……
この髪色は、決意の証。女々しくめそめそしてた雑魚メンタルのオレは、黒のスポーツ刈りと一緒に置いてきた。
オレは、もう迷わない。誰よりも強く、自分の可能性を信じて生きる。
諦めなければ、きっと、必ず――どんな夢でも、叶うと信じて。
「先輩からも、ここの校則は見た目と成績を結びつけない政教分離。金髪メッシュツーブロックまで攻めてもノーファウル、って聞いたから思い切っちゃった」
「そうなんだ、よく似合ってるよ。小林くんらしいね」
「マジ? よかった~、ダサいって言われたら泣くとこだったわ」
水原にドヤ顔を向けると、あっちも親指を下に向けて「くたばれ」のハンドサインで応じる。やっぱオレ、こいつとは一生わかり合えないわ。
唯一の功績は、川岸と知り合う機会をくれたことだ。あまり目立たず控えめな女子だと思ってたら、これがなかなか面白い。
マンガにアニメ、ゲームも好きだけど、あまり陰気臭さを感じないオープンオタク。趣味は小説を書いてネットに投稿すること、だそうだ。
すごくない? 「好き」を言い表せる手段持ってるんだぞ? オレにはりょーちん大好きでもそれを表現する才能ないから、めっちゃ素直に尊敬するよ。
「それより、今日から同じクラスだな。よろしく川岸!」
「ふえっ!? う、うん、よろしく……!」
右手を差し出し、笑顔を向けて握手を求める。川岸はちょっと顔を赤くしながら応じてくれた。
その背後から呪い殺さんばかりに突き刺す水原の視線が痛い。そして怖い。PKでキッカー頼まれた時の(外せ)(外したら殺す)って空気よりこえーよ。
「澪に触るな、エースチャライカー。一服盛られたいか?」
「誰がチャライカーだ! オレはエースストライカーの、こ・ば・や・し!」
オレたちの掛け合いを見て川岸が吹き出し、こっちもつられて笑い声をあげる。水原もほんの少し、ほんの少しだけ口の端を吊り上げていた。
大丈夫。オレたちなら、この先何があっても大丈夫だ――。
気を抜くとこみ上げてくる霧のような不安を振り払い、オレたちは昇降口の中に入った。
ところで、オレたちは今からどうやって自分の靴箱を探し当てると思う?
実はここでも〈Psychic〉が大活躍。風景をざっと眺めるだけで、割り当てられた場所が光ってマーキングされるんだ。
えーと、オレは……安定の最上段です。本当にありがとうございました。
「よーっす、大林! また三年間よろしくな!」
「おう、よろしく。わかってると思うけど〝小林〟な」
そこに、後ろからやってきたブレザーの男子三人組が声をかけてくる。
町内中学校のスポーツ交流戦で知り合い、顔を合わせれば他愛のない話をする程度にはつき合いのある他校出身のメンツだ。
そいつらに遠慮してか、川岸と水原からは少し距離を置かれてしまった。二人とも受け身な性格だから、知らない男子に囲まれていい気はしないはず。
よし! ここはオレがゴール前の攻防ばりにスマートかつテキトーな会話で切り抜けてみせよう。
「そういえば大林、クラスどこだった?」
「C組の小林だけどなんで?」
「マジか……ご愁傷様。Cは担任ガチャぶっちぎりのハズレらしいぞ」
オレの答えを聞くと、三人は一様に憐みの目を向けてきた。
ハズレだって? 先生も人間なんだから、反りが合わない生徒は必ずいる。その評価を下した誰かとは相性が悪くとも、オレや川岸とは上手くいくかもしれないだろ。
人から聞いた話だけで判断するなよと思ったけど、それをそのまま口走るほどオレは空気の読めないヤツじゃない。
たしなめるべきことでも、相手によって時と場合と言い方は選ばなきゃ。
その点、水原は気を遣うのが面倒くさいのか、自分よりバカな人間の顔色をうかがうのがアホらしいのか。ひと手間省いて自分から敵作ってんだよなあ。
「先輩あたりから聞いてないの? 現国の葉山っていうおじさん先生らしいんだけど、時間とか校則とかに人一倍うるさいんだって」
「いや、それ普通だろ。時間と規則を守るのは集団生活の基礎基本だよ」
「厳しいだけで済めばいいけど、こう……カッとなりやすいっていうか、ヒステリックっていうか。怒らせるとこっぴどく叱り飛ばされるって話だ」
「パワハラ受けるかもしれないってこと? なら〈Psychic〉で動画撮るか音声録音しといて、そいつより偉い先生に股抜きスルーパスすりゃいいじゃん」
「大林、お前メンタル強すぎない? サッカー班の春合宿で何があったんだよ」
「別に何もないよ小林だよ」
オレは追撃を無視し、女子二人に「お待たせ。行こう」と声をかけた。その様子をニヤニヤしながら眺めていた野郎どもが、すかさず茶化しにかかる。
――っ!? オレ……なんか今、ヘンなこと考えてた?
あっぶねー、全然まわり見えてなかったわ。川岸が正しい名前で話しかけてくれなかったらどうなってたか……。心配かけるのは良くないな。
よし。ここはいったん落ち着いて、いつもどおりに振る舞うとしよう。
「何? オレの顔になんかついてる?」
「髪、染めたんだね。スポーツ推薦なのに大丈夫なの?」
「だーいじょぶ、だいじょぶ。ちゃんと親の許可も取ってるから。校舎の壁と同じレンガ色、テラコッタっていうんだってさ」
いや、ほんとマジで大丈夫なんだって。心配してくれるのはありがたいけどさー。
そりゃまあ、俊英から入学許可取り消しの連絡もらった時はめっちゃ落ち込んだ。あそこに行けないなら、サッカー自体やめちまおうかとまで思ってた。
でもさ、オレ、妹にこの話したら怒られたんだ。「だから何?」って。「俊英じゃなくたって、サッカーはできるでしょ」って。
『お兄ちゃんの情熱はその程度? いずれ宮城のりょーちんと呼ばれる男を採らなかったこと、後悔させてやる! ぐらい言ってみせなよ』
そう言われた時、急に目が覚めた気がしてさ。進路指導の先生と話して、大急ぎで逢桜高校にスポ薦の願書出して、ぶっつけ本番で受験して……
この髪色は、決意の証。女々しくめそめそしてた雑魚メンタルのオレは、黒のスポーツ刈りと一緒に置いてきた。
オレは、もう迷わない。誰よりも強く、自分の可能性を信じて生きる。
諦めなければ、きっと、必ず――どんな夢でも、叶うと信じて。
「先輩からも、ここの校則は見た目と成績を結びつけない政教分離。金髪メッシュツーブロックまで攻めてもノーファウル、って聞いたから思い切っちゃった」
「そうなんだ、よく似合ってるよ。小林くんらしいね」
「マジ? よかった~、ダサいって言われたら泣くとこだったわ」
水原にドヤ顔を向けると、あっちも親指を下に向けて「くたばれ」のハンドサインで応じる。やっぱオレ、こいつとは一生わかり合えないわ。
唯一の功績は、川岸と知り合う機会をくれたことだ。あまり目立たず控えめな女子だと思ってたら、これがなかなか面白い。
マンガにアニメ、ゲームも好きだけど、あまり陰気臭さを感じないオープンオタク。趣味は小説を書いてネットに投稿すること、だそうだ。
すごくない? 「好き」を言い表せる手段持ってるんだぞ? オレにはりょーちん大好きでもそれを表現する才能ないから、めっちゃ素直に尊敬するよ。
「それより、今日から同じクラスだな。よろしく川岸!」
「ふえっ!? う、うん、よろしく……!」
右手を差し出し、笑顔を向けて握手を求める。川岸はちょっと顔を赤くしながら応じてくれた。
その背後から呪い殺さんばかりに突き刺す水原の視線が痛い。そして怖い。PKでキッカー頼まれた時の(外せ)(外したら殺す)って空気よりこえーよ。
「澪に触るな、エースチャライカー。一服盛られたいか?」
「誰がチャライカーだ! オレはエースストライカーの、こ・ば・や・し!」
オレたちの掛け合いを見て川岸が吹き出し、こっちもつられて笑い声をあげる。水原もほんの少し、ほんの少しだけ口の端を吊り上げていた。
大丈夫。オレたちなら、この先何があっても大丈夫だ――。
気を抜くとこみ上げてくる霧のような不安を振り払い、オレたちは昇降口の中に入った。
ところで、オレたちは今からどうやって自分の靴箱を探し当てると思う?
実はここでも〈Psychic〉が大活躍。風景をざっと眺めるだけで、割り当てられた場所が光ってマーキングされるんだ。
えーと、オレは……安定の最上段です。本当にありがとうございました。
「よーっす、大林! また三年間よろしくな!」
「おう、よろしく。わかってると思うけど〝小林〟な」
そこに、後ろからやってきたブレザーの男子三人組が声をかけてくる。
町内中学校のスポーツ交流戦で知り合い、顔を合わせれば他愛のない話をする程度にはつき合いのある他校出身のメンツだ。
そいつらに遠慮してか、川岸と水原からは少し距離を置かれてしまった。二人とも受け身な性格だから、知らない男子に囲まれていい気はしないはず。
よし! ここはオレがゴール前の攻防ばりにスマートかつテキトーな会話で切り抜けてみせよう。
「そういえば大林、クラスどこだった?」
「C組の小林だけどなんで?」
「マジか……ご愁傷様。Cは担任ガチャぶっちぎりのハズレらしいぞ」
オレの答えを聞くと、三人は一様に憐みの目を向けてきた。
ハズレだって? 先生も人間なんだから、反りが合わない生徒は必ずいる。その評価を下した誰かとは相性が悪くとも、オレや川岸とは上手くいくかもしれないだろ。
人から聞いた話だけで判断するなよと思ったけど、それをそのまま口走るほどオレは空気の読めないヤツじゃない。
たしなめるべきことでも、相手によって時と場合と言い方は選ばなきゃ。
その点、水原は気を遣うのが面倒くさいのか、自分よりバカな人間の顔色をうかがうのがアホらしいのか。ひと手間省いて自分から敵作ってんだよなあ。
「先輩あたりから聞いてないの? 現国の葉山っていうおじさん先生らしいんだけど、時間とか校則とかに人一倍うるさいんだって」
「いや、それ普通だろ。時間と規則を守るのは集団生活の基礎基本だよ」
「厳しいだけで済めばいいけど、こう……カッとなりやすいっていうか、ヒステリックっていうか。怒らせるとこっぴどく叱り飛ばされるって話だ」
「パワハラ受けるかもしれないってこと? なら〈Psychic〉で動画撮るか音声録音しといて、そいつより偉い先生に股抜きスルーパスすりゃいいじゃん」
「大林、お前メンタル強すぎない? サッカー班の春合宿で何があったんだよ」
「別に何もないよ小林だよ」
オレは追撃を無視し、女子二人に「お待たせ。行こう」と声をかけた。その様子をニヤニヤしながら眺めていた野郎どもが、すかさず茶化しにかかる。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

海道一の弓取り~昨日なし明日またしらぬ、人はただ今日のうちこそ命なりけれ~
海野 入鹿
SF
高校2年生の相場源太は暴走した車によって突如として人生に終止符を打たれた、はずだった。
再び目覚めた時、源太はあの桶狭間の戦いで有名な今川義元に転生していた―
これは現代っ子の高校生が突き進む戦国物語。
史実に沿って進みますが、作者の創作なので架空の人物や設定が入っております。
不定期更新です。
SFとなっていますが、歴史物です。
小説家になろうでも掲載しています。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エンシェントソルジャー ~古の守護者と無属性の少女~
ロクマルJ
SF
百万年の時を越え
地球最強のサイボーグ兵士が目覚めた時
人類の文明は衰退し
地上は、魔法と古代文明が入り混じる
ファンタジー世界へと変容していた。
新たなる世界で、兵士は 冒険者を目指す一人の少女と出会い
再び人類の守り手として歩き出す。
そして世界の真実が解き明かされる時
人類の運命の歯車は 再び大きく動き始める...
※書き物初挑戦となります、拙い文章でお見苦しい所も多々あるとは思いますが
もし気に入って頂ける方が良ければ幸しく思います
週1話のペースを目標に更新して参ります
よろしくお願いします
▼表紙絵、挿絵プロジェクト進行中▼
イラストレーター:東雲飛鶴様協力の元、表紙・挿絵を制作中です!
表紙の原案候補その1(2019/2/25)アップしました
後にまた完成版をアップ致します!
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

シーフードミックス
黒はんぺん
SF
ある日あたしはロブスターそっくりの宇宙人と出会いました。出会ったその日にハンバーガーショップで話し込んでしまいました。
以前からあたしに憑依する何者かがいたけれど、それは宇宙人さんとは無関係らしい。でも、その何者かさんはあたしに警告するために、とうとうあたしの内宇宙に乗り込んできたの。
ちょっとびっくりだけど、あたしの内宇宙には天の川銀河やアンドロメダ銀河があります。よかったら見物してってね。
内なる宇宙にもあたしの住むご町内にも、未知の生命体があふれてる。遭遇の日々ですね。
ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜
蒼月丸
ファンタジー
異世界ハルヴァス。そこは平和なファンタジー世界だったが、新たな魔王であるタマズサが出現した事で大混乱に陥ってしまう。
魔王討伐に赴いた勇者一行も、タマズサによって壊滅してしまい、行方不明一名、死者二名、捕虜二名という結果に。このままだとハルヴァスが滅びるのも時間の問題だ。
それから数日後、地球にある後楽園ホールではプロレス大会が開かれていたが、ここにも魔王軍が攻め込んできて多くの客が殺されてしまう事態が起きた。
当然大会は中止。客の生き残りである東零夜は魔王軍に怒りを顕にし、憧れのレスラーである藍原倫子、彼女のパートナーの有原日和と共に、魔王軍がいるハルヴァスへと向かう事を決断したのだった。
八犬士達の意志を継ぐ選ばれし八人が、魔王タマズサとの戦いに挑む!
地球とハルヴァス、二つの世界を行き来するファンタジー作品、開幕!
Nolaノベル、PageMeku、ネオページ、なろうにも連載しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる