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Phase:02 現実は筋書きよりも奇なり
Side A - Part 4 お隣さんはギフテッド
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Phase:02 - Side A "Mio" Part 4
* * * * * * * *
「おはようございます。すみません、何度も呼び鈴を押したんですが」
「おはよう、朝からうるさくして悪かったね。いらっしゃい!」
背中の半ばまであるサラサラの黒髪に、切れ長の黒い目。幼なじみのひいき目で見ても、高嶺の花って表現が最適解の美少女。
おまけに親はどっちも医者、学校の成績も中学三年間ずっと学年トップ。天は二物を与えず、なんて絶対ウソだ。
人はこの子を天才少女と呼ぶけれど、あたしだけは知っている。
その本性が、とんでもない危険人物だってことを。
白い煙を吐く実験器具であふれ返ったラボのような部屋で生活し、家にお邪魔すれば丸フラスコに飲み物、ペトリ皿でおやつを出される。気になる人(そもそもそんな物好きいる?)ができたとしても絶対呼べない。
十代にして人生を達観した、変人を地で行く天才児――水原鈴歌。
そんな天上天下唯我独尊、大人でさえも扱いあぐねるエキセントリックジーニアスから、あたしは幸か不幸か同類項認定されているのだった。
「お邪魔します。おじさん、何か手伝えることは?」
「うーん……残ってるのは配膳と後片づけぐらいかな」
「そうですか。分かりました」
そんな天才は玄関で黒のローファーを脱ぎ、スリッパに履き替えると、廊下で大の字になっているあたしを見下ろしてこう言い放った。
「澪。パンツ見えてる」
「ぎゃああああああ――!」
あたしの悲鳴をBGMに、お母さんは笑いながら「バーカ!」と捨てゼリフを吐いて家を出ていった。
程なくして車のドアを閉める音が聞こえ、家の前の側溝がガタガタ鳴る。学校に向かうワンボックスカーを敷地の外に送り出す音だ。
「ここは『頭打ってないか?』って心配してくれるところじゃないの?」
「私は生命医科学に興味があるだけで、医者ではない。ゆえに、診断は下せない。それに澪はバ……健康体だから、この程度問題ないと確信している」
「今、バカって言った? 絶対言いかけましたよねあなた!」
うちはメゾネットタイプのアパートで、水原家とは壁一枚で隣り合わせ。物音がしないから、おじさんとおばさんは夜勤から戻ってきてないみたい。
鈴歌ん家は昔からこうだ。かれこれ十数年前、幼い子どもに独りで留守番させるのはちょっと……と言っていたお隣さんに、クソババアが「うちでお嬢さんを預かりましょうか」と申し出たのが事の始まり。
以来、お隣の天才少女は保護者が留守だとうちへ来て、一緒に食卓を囲む仲になったのだ。
「気のせいだ。ベルナルド、おはよう」
「ワフン【おはよ~】」
「話まだ終わってないんだけどなあ!」
テキトーな扱いに抗議しながらゆっくり身体を起こすと、弟がカバンの取っ手をくわえて持ってきてくれた。よっ、やればできる子! 忠犬ベルナルド!
「よーしよし。ルナール、いい子! 離して」
「ウ~……【や~だよ~だ!】」
あれ? あたし、ちゃんと褒めてから「離して」って言ったよね。なんかこの子、唸りながら目をキラキラさせてるんですけど。
これは――トラブルの予感がするぞォ!
「離しなさい。はーなーしーて。これはおもちゃじゃないの!」
【いーやーだー! これで遊ぶー!】
「こやつ、姉のものを盾にしおったな! 鈴歌、アレ出して!」
「了解した」
鈴歌はダイニングの椅子にカバンを置くと、そばにある飾り棚の下段を探った。
取り出したるは秘密兵器、押し潰すと鳴く黄色いニワトリのフィギュア。ドン・キホーテ仙台南店で買って来たコッコちゃん(ビッグサイズ)だ。
対面型キッチンのカウンターにおかずの皿を並べていたお父さんが、この後の展開を悟って吹き出した。
「ちょっ……澪、朝からそれはダメだって!」
「新品のカバンがお亡くなりになったらもちろん弁償してくれるんですよね、一徹課長補佐! イヤならコッコちゃんの使用許可を出しなさい!」
「お父さんは次長です!」
どうでもいい反論には耳を貸さず、あたしは鈴歌に目で合図を送った。視線を合わせた相手が小さくうなずく。カバンを取り戻すにはこれしかない。
天才の手に握られたニワトリはウォーミングアップがてら数回息切れを漏らし、間抜けな声で鳴き始めた。
『ホッ、ホッ、ホォ~ゥ……ワァァァァァァ~……』
「くくっ、あはははははは!」
【あっ、それ好き! ちょうだいちょうだい!】
「単純なヤツめ。隙あり、ミッションコンプリート!」
大型犬が口を開けた瞬間に、あたしはがっちりつかんだカバン本体を自分のほうへ引き寄せた。
宙に舞った持ち手がやけに輝いて見えるのは、きっと新生活が楽しみすぎるあまり〈Psychic〉の動画撮影用エフェクターが誤作動したせいだ。
フッ、ついに至ってしまったか……念じるまでもなく〈Psychic〉を働かせ、あたし好みに脚色された世界を視る妄想力の奥義にして極致。自給自足のイマジナリーワールドに。
時間にしてコンマ数秒、フラッシュ自画自賛で気分は最高! 上機嫌で天井を仰いだ瞬間に、悲劇は突然降りかかった。
――べちゃっ。
「臭っ! くっさぁ! ルナール、あんたちゃんと歯磨いてんの!?」
「ワン!【うん!】」
「小さい頃から慣らしたせいか、むしろ嬉々として磨かせてくれるよ」
「犬も人間も所詮けだもの。ケモノ臭がするのは当たり前だぞ澪」
「顔面よだれダイレクトアタック食らってから同じこと言ってみろや!」
顔にべっとり張りついた、通学カバンの真新しい取っ手。持ち主が使い古す前に、ルナールのよだれでテカテカにコーティングされてしまった。
戦利品を引っぺがして顔をしかめるあたしに、鈴歌がウェットティッシュの入った箱を投げ渡す。その間にお父さんが洗い物を終え、頭上の食器棚からキャニスターに入ったドッグフードを取り出した。
「覚えてろ、このヤンチャ坊主! 次やったら動物病院でいい子になる注射な!」
「キャイン、キャイン!【やだー! 病院キラーイ!】」
「獣医学界にはそんな画期的な治療が?」
「あったら、うちの柱にあんな立派な歯形つかないよ鈴歌ちゃん」
ルナールのごはんを量り、飲み水と一緒にステンレスの皿に載せて床に置くのはあたしの役目だ。
その間に鈴歌は人間用の食事を配膳し、ルナールに「待て」をさせる。
「それでは――いただきます」
「いただきます」
「ルナール、よし!」
「ワン!【いただきま~す!】」
こうして、あたしたちは穏やかな朝を迎えた。〈Psychic〉の仮想ディスプレイでいつものワイドショー動画を流し、食卓を囲んで話をする。
家族と、愛犬と、幼なじみに囲まれた幸せな日常。つらい現実を忘れさせ、日暮れとともに覚めるつかの間の夢。
今日――その夢が壊れることを、あたしたちはまだ知らない。
* * * * * * * *
「おはようございます。すみません、何度も呼び鈴を押したんですが」
「おはよう、朝からうるさくして悪かったね。いらっしゃい!」
背中の半ばまであるサラサラの黒髪に、切れ長の黒い目。幼なじみのひいき目で見ても、高嶺の花って表現が最適解の美少女。
おまけに親はどっちも医者、学校の成績も中学三年間ずっと学年トップ。天は二物を与えず、なんて絶対ウソだ。
人はこの子を天才少女と呼ぶけれど、あたしだけは知っている。
その本性が、とんでもない危険人物だってことを。
白い煙を吐く実験器具であふれ返ったラボのような部屋で生活し、家にお邪魔すれば丸フラスコに飲み物、ペトリ皿でおやつを出される。気になる人(そもそもそんな物好きいる?)ができたとしても絶対呼べない。
十代にして人生を達観した、変人を地で行く天才児――水原鈴歌。
そんな天上天下唯我独尊、大人でさえも扱いあぐねるエキセントリックジーニアスから、あたしは幸か不幸か同類項認定されているのだった。
「お邪魔します。おじさん、何か手伝えることは?」
「うーん……残ってるのは配膳と後片づけぐらいかな」
「そうですか。分かりました」
そんな天才は玄関で黒のローファーを脱ぎ、スリッパに履き替えると、廊下で大の字になっているあたしを見下ろしてこう言い放った。
「澪。パンツ見えてる」
「ぎゃああああああ――!」
あたしの悲鳴をBGMに、お母さんは笑いながら「バーカ!」と捨てゼリフを吐いて家を出ていった。
程なくして車のドアを閉める音が聞こえ、家の前の側溝がガタガタ鳴る。学校に向かうワンボックスカーを敷地の外に送り出す音だ。
「ここは『頭打ってないか?』って心配してくれるところじゃないの?」
「私は生命医科学に興味があるだけで、医者ではない。ゆえに、診断は下せない。それに澪はバ……健康体だから、この程度問題ないと確信している」
「今、バカって言った? 絶対言いかけましたよねあなた!」
うちはメゾネットタイプのアパートで、水原家とは壁一枚で隣り合わせ。物音がしないから、おじさんとおばさんは夜勤から戻ってきてないみたい。
鈴歌ん家は昔からこうだ。かれこれ十数年前、幼い子どもに独りで留守番させるのはちょっと……と言っていたお隣さんに、クソババアが「うちでお嬢さんを預かりましょうか」と申し出たのが事の始まり。
以来、お隣の天才少女は保護者が留守だとうちへ来て、一緒に食卓を囲む仲になったのだ。
「気のせいだ。ベルナルド、おはよう」
「ワフン【おはよ~】」
「話まだ終わってないんだけどなあ!」
テキトーな扱いに抗議しながらゆっくり身体を起こすと、弟がカバンの取っ手をくわえて持ってきてくれた。よっ、やればできる子! 忠犬ベルナルド!
「よーしよし。ルナール、いい子! 離して」
「ウ~……【や~だよ~だ!】」
あれ? あたし、ちゃんと褒めてから「離して」って言ったよね。なんかこの子、唸りながら目をキラキラさせてるんですけど。
これは――トラブルの予感がするぞォ!
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【いーやーだー! これで遊ぶー!】
「こやつ、姉のものを盾にしおったな! 鈴歌、アレ出して!」
「了解した」
鈴歌はダイニングの椅子にカバンを置くと、そばにある飾り棚の下段を探った。
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対面型キッチンのカウンターにおかずの皿を並べていたお父さんが、この後の展開を悟って吹き出した。
「ちょっ……澪、朝からそれはダメだって!」
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天才の手に握られたニワトリはウォーミングアップがてら数回息切れを漏らし、間抜けな声で鳴き始めた。
『ホッ、ホッ、ホォ~ゥ……ワァァァァァァ~……』
「くくっ、あはははははは!」
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大型犬が口を開けた瞬間に、あたしはがっちりつかんだカバン本体を自分のほうへ引き寄せた。
宙に舞った持ち手がやけに輝いて見えるのは、きっと新生活が楽しみすぎるあまり〈Psychic〉の動画撮影用エフェクターが誤作動したせいだ。
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時間にしてコンマ数秒、フラッシュ自画自賛で気分は最高! 上機嫌で天井を仰いだ瞬間に、悲劇は突然降りかかった。
――べちゃっ。
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「ワン!【うん!】」
「小さい頃から慣らしたせいか、むしろ嬉々として磨かせてくれるよ」
「犬も人間も所詮けだもの。ケモノ臭がするのは当たり前だぞ澪」
「顔面よだれダイレクトアタック食らってから同じこと言ってみろや!」
顔にべっとり張りついた、通学カバンの真新しい取っ手。持ち主が使い古す前に、ルナールのよだれでテカテカにコーティングされてしまった。
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「覚えてろ、このヤンチャ坊主! 次やったら動物病院でいい子になる注射な!」
「キャイン、キャイン!【やだー! 病院キラーイ!】」
「獣医学界にはそんな画期的な治療が?」
「あったら、うちの柱にあんな立派な歯形つかないよ鈴歌ちゃん」
ルナールのごはんを量り、飲み水と一緒にステンレスの皿に載せて床に置くのはあたしの役目だ。
その間に鈴歌は人間用の食事を配膳し、ルナールに「待て」をさせる。
「それでは――いただきます」
「いただきます」
「ルナール、よし!」
「ワン!【いただきま~す!】」
こうして、あたしたちは穏やかな朝を迎えた。〈Psychic〉の仮想ディスプレイでいつものワイドショー動画を流し、食卓を囲んで話をする。
家族と、愛犬と、幼なじみに囲まれた幸せな日常。つらい現実を忘れさせ、日暮れとともに覚めるつかの間の夢。
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