5 / 10
第5話 煩悶
しおりを挟む
図書館でわたしは色々な本を手に取った。
この国の歴史書、貴族名鑑、周辺国の地理や歴史などが書かれた本などなど。
その間、アイリスはずっとわたしの隣にいてくれて、オススメの本を次々と紹介してくれている……のだが。
「あ、これなんてどうです?『淫れた夜の愛憎劇』」
「最悪ね」
「じゃあじゃあ、『蜜夜にとろける淫らなキスを』とか!」
「なんで淫らな本ばっかりなのよ」
「なら、『淫魔と育む愛の種』とか!」
「淫らなのは変わってないわよ!なによ、この図書館そういう本しか置いてないの!?」
……なんて茶番はともかく。
「あ、これはどうですか?読みやすいですよ」
そう言って手渡されたのは、『結ばれない恋の糸』。
「あ、やっと普通の本になったわね」
「結構いいですよ、これ。ヘタレな騎士が王女様に恋をして……って感じです。じれったいんですけど、それがいいんですよね。騎士萌えです」
「騎士もえ……?」
もえ、とやらは分からなかったが、騎士といわれて真っ先に、ディラスの顔が思い浮かぶのは病気だろうか。……でも。
「……少しだけ。ほんの少しだけ読んでみようかしら」
「はい!じゃ貸出手続きしてきますね!姫様はそこにいてください!」
アイリスに本を渡して、わたしはアイリスの言う通りにした。
少しの間本を物色していたら、アイリスが戻ってきた。
「お待たせいたしました!」
「いいえ、全然待っていないわ。むしろ早かったわね」
「……なにこれマジモンのデートじゃん」
「何か言ったかしら?」
「いえ何も。……この後はどうします?」
「そうね、わたしの部屋……の前にはディラスが倒れているし、昼食には早すぎるし……」
「なら、庭園に出ますか?薔薇が見頃ですよ」
「薔薇!いいわね、行きましょ!」
わたしは薔薇が好きなのだ。中でも、庭師――ヴィンセントという、何故か燕尾服で、しかもよく似合っている白髭白髪のおじいちゃん――が独自に開発したピンク色の薔薇は、わたしのお気に入りだ。
「ヴィンセントってば、また新しい品種の薔薇を作ったみたいですよ」
「あらそうなの!どんな品種なのかしら」
「それは見てからのお楽しみです!」
「そう、なら楽しみにしておこうかしら」
わたしは足取り軽く庭園に向かった。
庭園に出るとすぐ、ふわりと薔薇の香りがした。
庭園を彩る赤、ピンク、そして青の薔薇。……え、青?今までなかった薔薇ね……あぁ、新しい品種の薔薇をつくったった言っていたわね。
そんなことをぼんやり考えながら、わたしはその美しさに思わず呟いていた。
「まぁ……本当にすごいわね」
「おや、姫様。こんにちは」
「こんにちは、ヴィンセント。すごいわ、青薔薇までつくったのね!」
「儂、姫様のために寝る間も惜しんで頑張っちゃいましたよ。……なんて。本当はクローム様がほとんど作ってくれたようなものなんですけどね」
か、可愛い……!全身から「褒めて褒めて」というオーラを放ちながら笑うヴィンセント(おじいちゃん)……最高ね!
「ありがとうヴィンセント!すっごく嬉しいわ!」
「ほっほっほ、姫様にそれだけ喜んでいただけたら、儂も頑張った甲斐がありますわい」
全身からは「やったー!褒められたー!」と嬉しげなオーラが出ているのに、顔には全くそれが出ない……最っ高じゃないの!
……おじいちゃん、好きかもしれない。
いや、それより深刻なのは、アイリスの口調が伝染ってしまったかもしれないことだろう。
こう……一気に感情を解き放ってたたみかけるような話し方。
姫としてあるまじき話し方だ。直そう。
「ヴィンセント。庭園を使いたいんですけど、今大丈夫ですか?」
アイリスがそう尋ねると、ヴィンセントは「大丈夫ですよ」と笑った。
「あぁ、テーブルと椅子が必要ですね。持ってきましょう」
「手伝いましょうか?」
「大丈夫です。儂、こう見えても筋肉はあるんですよ」
そう言ってヴィンセントは離れていき……椅子を2脚、肩にのせて帰ってきた。
「ひとまず椅子だけでもどうぞ」
「ありがとう」
繊細な意匠が施された白い椅子は、普通に重かった。椅子を引こうとしても、重くてなかなか引けない。
……わたしだけではない、アイリスだって……あ、なんの苦もなく引いてた。じゃあわたしだけ?もしかしてわたしだけひ弱なの?
「お待たせしました。テーブルはこちらでよろしいですかな?」
「ええ。ありがとう」
えっ、今テーブル置いた時えげつない音したけど?ドカンって言ったけど?それもめちゃくちゃ重いんじゃ……。
いや、考えるのはやめておこう。
そんな重そうなものを片手でひょいと持ち上げてたヴィンセントが何者かだなんて、もう考えないでおこう。
わたしはヴィンセントが(どこからともなく)用意してくれた椅子に座り、(これまたどこからともなく)用意してくれたテーブルに本を置き、わたしはめいっぱい息を吸った。……うん、いい香り。
わたしは本を手に取り、開いた。
普段はこういった恋愛系の本は読まないのだが、アイリスが太鼓判を押したものにハズレはないと思っている。
わたしは読書を始めた。
◇◆◇
「……ふぅ」
読み終えたわたしは、本をテーブルに置いて、んーっと伸びをした。
「お疲れ様でございました。いかがでしたか、『結ばれない恋の糸』」
「……最高だったわ」
この本のヒーローである騎士、ルシャークが最高にカッコよかった。
ルシャークは、主人公の王女、ハルティアと結ばれてはいけない仲なのだと分かっていながら、気持ちを抑えることができず葛藤を続けるのだ。
舞踏会で他の男性に手を取られる王女が見たくなくて、でも自分はハルティアの騎士だから……とモヤモヤしている場面は、もう最高であった。
また、ハルティアは王女として隣国の王子と政略結婚させられそうになるのだが、今まで積もりに積もったハルティアへの想いが爆発し、遂にルシャークはハルティアを攫おうとするのだ。
ハルティアもルシャークのことが好きなので、「あなたのためならすべて捨てるわ」と優しく微笑み、彼の手を取るのだ。
……とまぁそんな感じの話なのだ。
「ヘタレっぷりと見た目がディラスに似てるもんですから、ルシャークのモデルはディラスなんじゃないかって疑ったことさえありますよ」
「……確かに、言われてみればそうね。ヘタレかどうかはともかく、見た目はそっくりね」
金髪碧眼、髪の長さまでそっくりだった。
そう言われた途端、わたしは顔が熱くなった。
まるで今のわたしみたい、と。
わたしたちは絶対に結ばれない関係だ。
騎士と、姫。
これがもし小説の世界なら、愛し合うふたりはどんなことも乗り越えていけるだろう。
だが、ここは現実の世界だ。
そしてなにより、わたしたちは愛し合ってなんかいない。むしろわたしはディラスに嫌われている。
「……いっそ、この世界が小説の世界ならよかったのに」
そう呟くと、アイリスはギョッとしたようにこちらを見た。
「あら、どうしたの?」
「……いえ、なんでもありません。それより、そろそろ時間ですよ」
そう言われてやっと気づいた。太陽がわたしたちの真上あたりにあることに。
「あら、もうこんな時間なのね。お父様……いえ、国王陛下の部屋に行きましょうか」
わたしは椅子から立ち上がり、傍に控えていたらしいヴィンセントに「ありがとう、助かったわ」と言う。
「おやおや、儂はなにもしておりませんよ」
そう言いながら、ヴィンセントは「少々お待ちくださいね」とどこかへ消え、帰ってくるとヴィンセントの手には青薔薇があった。
「どうぞ、姫様。薔薇はお好きでしょう?」
そう言って、ヴィンセントはわたしに青薔薇を差し出した。
自然とわたしの顔がほころんだ。
「えぇ、すごく好きよ!ありがとう!」
「……姫様、やっとちゃんと笑ってくれましたね」
柔らかな笑顔で、アイリスはそう言った。
「なんだか、今日はずっと沈んでいらしたものですから、わたくし心配で心配で。でも、やっと笑顔になってくれました。わたくし、とても嬉しいです」
そう言われ、自分でもようやく気づいた。
確かに今日は、ずっと顔がこわばっていた。なかなか心の底から笑おうという気にもならなかった。
そんなわたしに気づいて、アイリスはわたしを笑わせようとしてくれていたのか。
「……アイリス、ありがとう」
わたしはアイリスを抱きしめた。
「ひひっ、ひっ、ひ、姫様!?」
「……いつもあなたに救われてるわ。本当に、ありがとう」
庭園の香りなのか、それとも庭園で染み付いたアイリスの香りなのか、とても優しい薔薇の香りがした。
この国の歴史書、貴族名鑑、周辺国の地理や歴史などが書かれた本などなど。
その間、アイリスはずっとわたしの隣にいてくれて、オススメの本を次々と紹介してくれている……のだが。
「あ、これなんてどうです?『淫れた夜の愛憎劇』」
「最悪ね」
「じゃあじゃあ、『蜜夜にとろける淫らなキスを』とか!」
「なんで淫らな本ばっかりなのよ」
「なら、『淫魔と育む愛の種』とか!」
「淫らなのは変わってないわよ!なによ、この図書館そういう本しか置いてないの!?」
……なんて茶番はともかく。
「あ、これはどうですか?読みやすいですよ」
そう言って手渡されたのは、『結ばれない恋の糸』。
「あ、やっと普通の本になったわね」
「結構いいですよ、これ。ヘタレな騎士が王女様に恋をして……って感じです。じれったいんですけど、それがいいんですよね。騎士萌えです」
「騎士もえ……?」
もえ、とやらは分からなかったが、騎士といわれて真っ先に、ディラスの顔が思い浮かぶのは病気だろうか。……でも。
「……少しだけ。ほんの少しだけ読んでみようかしら」
「はい!じゃ貸出手続きしてきますね!姫様はそこにいてください!」
アイリスに本を渡して、わたしはアイリスの言う通りにした。
少しの間本を物色していたら、アイリスが戻ってきた。
「お待たせいたしました!」
「いいえ、全然待っていないわ。むしろ早かったわね」
「……なにこれマジモンのデートじゃん」
「何か言ったかしら?」
「いえ何も。……この後はどうします?」
「そうね、わたしの部屋……の前にはディラスが倒れているし、昼食には早すぎるし……」
「なら、庭園に出ますか?薔薇が見頃ですよ」
「薔薇!いいわね、行きましょ!」
わたしは薔薇が好きなのだ。中でも、庭師――ヴィンセントという、何故か燕尾服で、しかもよく似合っている白髭白髪のおじいちゃん――が独自に開発したピンク色の薔薇は、わたしのお気に入りだ。
「ヴィンセントってば、また新しい品種の薔薇を作ったみたいですよ」
「あらそうなの!どんな品種なのかしら」
「それは見てからのお楽しみです!」
「そう、なら楽しみにしておこうかしら」
わたしは足取り軽く庭園に向かった。
庭園に出るとすぐ、ふわりと薔薇の香りがした。
庭園を彩る赤、ピンク、そして青の薔薇。……え、青?今までなかった薔薇ね……あぁ、新しい品種の薔薇をつくったった言っていたわね。
そんなことをぼんやり考えながら、わたしはその美しさに思わず呟いていた。
「まぁ……本当にすごいわね」
「おや、姫様。こんにちは」
「こんにちは、ヴィンセント。すごいわ、青薔薇までつくったのね!」
「儂、姫様のために寝る間も惜しんで頑張っちゃいましたよ。……なんて。本当はクローム様がほとんど作ってくれたようなものなんですけどね」
か、可愛い……!全身から「褒めて褒めて」というオーラを放ちながら笑うヴィンセント(おじいちゃん)……最高ね!
「ありがとうヴィンセント!すっごく嬉しいわ!」
「ほっほっほ、姫様にそれだけ喜んでいただけたら、儂も頑張った甲斐がありますわい」
全身からは「やったー!褒められたー!」と嬉しげなオーラが出ているのに、顔には全くそれが出ない……最っ高じゃないの!
……おじいちゃん、好きかもしれない。
いや、それより深刻なのは、アイリスの口調が伝染ってしまったかもしれないことだろう。
こう……一気に感情を解き放ってたたみかけるような話し方。
姫としてあるまじき話し方だ。直そう。
「ヴィンセント。庭園を使いたいんですけど、今大丈夫ですか?」
アイリスがそう尋ねると、ヴィンセントは「大丈夫ですよ」と笑った。
「あぁ、テーブルと椅子が必要ですね。持ってきましょう」
「手伝いましょうか?」
「大丈夫です。儂、こう見えても筋肉はあるんですよ」
そう言ってヴィンセントは離れていき……椅子を2脚、肩にのせて帰ってきた。
「ひとまず椅子だけでもどうぞ」
「ありがとう」
繊細な意匠が施された白い椅子は、普通に重かった。椅子を引こうとしても、重くてなかなか引けない。
……わたしだけではない、アイリスだって……あ、なんの苦もなく引いてた。じゃあわたしだけ?もしかしてわたしだけひ弱なの?
「お待たせしました。テーブルはこちらでよろしいですかな?」
「ええ。ありがとう」
えっ、今テーブル置いた時えげつない音したけど?ドカンって言ったけど?それもめちゃくちゃ重いんじゃ……。
いや、考えるのはやめておこう。
そんな重そうなものを片手でひょいと持ち上げてたヴィンセントが何者かだなんて、もう考えないでおこう。
わたしはヴィンセントが(どこからともなく)用意してくれた椅子に座り、(これまたどこからともなく)用意してくれたテーブルに本を置き、わたしはめいっぱい息を吸った。……うん、いい香り。
わたしは本を手に取り、開いた。
普段はこういった恋愛系の本は読まないのだが、アイリスが太鼓判を押したものにハズレはないと思っている。
わたしは読書を始めた。
◇◆◇
「……ふぅ」
読み終えたわたしは、本をテーブルに置いて、んーっと伸びをした。
「お疲れ様でございました。いかがでしたか、『結ばれない恋の糸』」
「……最高だったわ」
この本のヒーローである騎士、ルシャークが最高にカッコよかった。
ルシャークは、主人公の王女、ハルティアと結ばれてはいけない仲なのだと分かっていながら、気持ちを抑えることができず葛藤を続けるのだ。
舞踏会で他の男性に手を取られる王女が見たくなくて、でも自分はハルティアの騎士だから……とモヤモヤしている場面は、もう最高であった。
また、ハルティアは王女として隣国の王子と政略結婚させられそうになるのだが、今まで積もりに積もったハルティアへの想いが爆発し、遂にルシャークはハルティアを攫おうとするのだ。
ハルティアもルシャークのことが好きなので、「あなたのためならすべて捨てるわ」と優しく微笑み、彼の手を取るのだ。
……とまぁそんな感じの話なのだ。
「ヘタレっぷりと見た目がディラスに似てるもんですから、ルシャークのモデルはディラスなんじゃないかって疑ったことさえありますよ」
「……確かに、言われてみればそうね。ヘタレかどうかはともかく、見た目はそっくりね」
金髪碧眼、髪の長さまでそっくりだった。
そう言われた途端、わたしは顔が熱くなった。
まるで今のわたしみたい、と。
わたしたちは絶対に結ばれない関係だ。
騎士と、姫。
これがもし小説の世界なら、愛し合うふたりはどんなことも乗り越えていけるだろう。
だが、ここは現実の世界だ。
そしてなにより、わたしたちは愛し合ってなんかいない。むしろわたしはディラスに嫌われている。
「……いっそ、この世界が小説の世界ならよかったのに」
そう呟くと、アイリスはギョッとしたようにこちらを見た。
「あら、どうしたの?」
「……いえ、なんでもありません。それより、そろそろ時間ですよ」
そう言われてやっと気づいた。太陽がわたしたちの真上あたりにあることに。
「あら、もうこんな時間なのね。お父様……いえ、国王陛下の部屋に行きましょうか」
わたしは椅子から立ち上がり、傍に控えていたらしいヴィンセントに「ありがとう、助かったわ」と言う。
「おやおや、儂はなにもしておりませんよ」
そう言いながら、ヴィンセントは「少々お待ちくださいね」とどこかへ消え、帰ってくるとヴィンセントの手には青薔薇があった。
「どうぞ、姫様。薔薇はお好きでしょう?」
そう言って、ヴィンセントはわたしに青薔薇を差し出した。
自然とわたしの顔がほころんだ。
「えぇ、すごく好きよ!ありがとう!」
「……姫様、やっとちゃんと笑ってくれましたね」
柔らかな笑顔で、アイリスはそう言った。
「なんだか、今日はずっと沈んでいらしたものですから、わたくし心配で心配で。でも、やっと笑顔になってくれました。わたくし、とても嬉しいです」
そう言われ、自分でもようやく気づいた。
確かに今日は、ずっと顔がこわばっていた。なかなか心の底から笑おうという気にもならなかった。
そんなわたしに気づいて、アイリスはわたしを笑わせようとしてくれていたのか。
「……アイリス、ありがとう」
わたしはアイリスを抱きしめた。
「ひひっ、ひっ、ひ、姫様!?」
「……いつもあなたに救われてるわ。本当に、ありがとう」
庭園の香りなのか、それとも庭園で染み付いたアイリスの香りなのか、とても優しい薔薇の香りがした。
0
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説
竜人族の婿様は、今日も私を抱いてくれない
西尾六朗
恋愛
褐色の肌に白い角、銀の尻尾を持つ美貌の竜人マクマトは一族の若様だ。彼と結婚した公女フレイアは、新婚だというのに一緒にベッドにすら入ってくれないことに不安を抱いていた。「やっぱり他種族間の結婚は難しいのかしら…」今日も一人悶々とするが、落ち込んでばかりもいられない。ちゃんと夫婦なりたいと訴えると、原因は…「角」? 竜人と人間の文化の違いを楽しむ異種婚姻譚。 (※少量ですが夜の営みの話題を含んでいるます。過激な描写はありません)
【※他小説サイトでも同タイトルで公開中です】
転生先は推しの婚約者のご令嬢でした
真咲
恋愛
馬に蹴られた私エイミー・シュタットフェルトは前世の記憶を取り戻し、大好きな乙女ゲームの最推し第二王子のリチャード様の婚約者に転生したことに気が付いた。
ライバルキャラではあるけれど悪役令嬢ではない。
ざまぁもないし、行きつく先は円満な婚約解消。
推しが尊い。だからこそ幸せになってほしい。
ヒロインと恋をして幸せになるならその時は身を引く覚悟はできている。
けれども婚約解消のその時までは、推しの隣にいる事をどうか許してほしいのです。
※「小説家になろう」にも掲載中です
猛禽令嬢は王太子の溺愛を知らない
高遠すばる
恋愛
幼い頃、婚約者を庇って負った怪我のせいで目つきの悪い猛禽令嬢こと侯爵令嬢アリアナ・カレンデュラは、ある日、この世界は前世の自分がプレイしていた乙女ゲーム「マジカル・愛ラブユー」の世界で、自分はそのゲームの悪役令嬢だと気が付いた。
王太子であり婚約者でもあるフリードリヒ・ヴァン・アレンドロを心から愛しているアリアナは、それが破滅を呼ぶと分かっていてもヒロインをいじめることをやめられなかった。
最近ではフリードリヒとの仲もギクシャクして、目すら合わせてもらえない。
あとは断罪を待つばかりのアリアナに、フリードリヒが告げた言葉とはーー……!
積み重なった誤解が織りなす、溺愛・激重感情ラブコメディ!
※王太子の愛が重いです。
竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える
たま
恋愛
次元を超えつがいに恋焦がれるストーカー竜人リュートさんと、うっかりリュートのいる異世界へ落っこちた女子高生結の絆されストーリー
その後、ふとした喧嘩らか、自分達が壮大な計画の歯車の1つだったことを知る。
そして今、最後の歯車はまずは世界の幸せの為に動く!
ふたりは片想い 〜騎士団長と司書の恋のゆくえ〜
長岡更紗
恋愛
王立図書館の司書として働いているミシェルが好きになったのは、騎士団長のスタンリー。
幼い頃に助けてもらった時から、スタンリーはミシェルのヒーローだった。
そんなずっと憧れていた人と、18歳で再会し、恋心を募らせながらミシェルはスタンリーと仲良くなっていく。
けれどお互いにお互いの気持ちを勘違いしまくりで……?!
元気いっぱいミシェルと、大人な魅力のスタンリー。そんな二人の恋の行方は。
他サイトにも投稿しています。
拝啓、大切なあなたへ
茂栖 もす
恋愛
それはある日のこと、絶望の底にいたトゥラウム宛てに一通の手紙が届いた。
差出人はエリア。突然、別れを告げた恋人だった。
そこには、衝撃的な事実が書かれていて───
手紙を受け取った瞬間から、トゥラウムとエリアの終わってしまったはずの恋が再び動き始めた。
これは、一通の手紙から始まる物語。【再会】をテーマにした短編で、5話で完結です。
※以前、別PNで、小説家になろう様に投稿したものですが、今回、アルファポリス様用に加筆修正して投稿しています。
冷血弁護士と契約結婚したら、極上の溺愛を注がれています
朱音ゆうひ
恋愛
恋人に浮気された果絵は、弁護士・颯斗に契約結婚を持ちかけられる。
颯斗は美男子で超ハイスペックだが、冷血弁護士と呼ばれている。
結婚してみると超一方的な溺愛が始まり……
「俺は君のことを愛すが、愛されなくても構わない」
冷血サイコパス弁護士x健気ワーキング大人女子が契約結婚を元に両片想いになり、最終的に両想いになるストーリーです。
別サイトにも投稿しています(https://www.berrys-cafe.jp/book/n1726839)
男装の公爵令嬢ドレスを着る
おみなしづき
恋愛
父親は、公爵で騎士団長。
双子の兄も父親の騎士団に所属した。
そんな家族の末っ子として産まれたアデルが、幼い頃から騎士を目指すのは自然な事だった。
男装をして、口調も父や兄達と同じく男勝り。
けれど、そんな彼女でも婚約者がいた。
「アデル……ローマン殿下に婚約を破棄された。どうしてだ?」
「ローマン殿下には心に決めた方がいるからです」
父も兄達も殺気立ったけれど、アデルはローマンに全く未練はなかった。
すると、婚約破棄を待っていたかのようにアデルに婚約を申し込む手紙が届いて……。
※暴力的描写もたまに出ます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる