忌み子の僕がハピエンになるまでの物語

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  お父様はお母様だけを愛していた。だから後妻など娶る気はなかった。だけど王兄が自分の娘の恋を叶えるためにお父様と結婚させた。

お父様の公爵家という立場を利用しても逆らえなかった結婚。

  そんな夫婦の間に愛なんて生まれるはずもなく、 "義母"は嘆き悲しんだ。

そして怒りの矛が向けられたのは忌み子の僕。

忌み子の僕は家の人から避けられ、閉じ込められ誰にも知られていないようなもの。ストレスの、怒りのはけ口に調度良かった。

そこからは地獄のような毎日だった。

殴り、蹴られ、幼児の体では耐えることなんてできるはずもなく、いつも死にそうになる。だけどこの世界にある"魔法"で僕は治癒される。今までのことがなかったかのように体は綺麗になる。

 僕を瀕死の状態にさせるけどいつも治療させる。それは僕が痛がる姿を見て楽しんでいるようでもあった。



死ぬ勇気もなく、毎日同じ地獄を永遠と味わう。